宇多丸 RHYMESTERアルバム『ダンサブル』と『Future Is Born』を語る

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』の中でライムスターの新作アルバム『ダンサブル』について情報を解禁。その中から『Future Is Born feat. mabanua』を紹介していました。


(宇多丸)はい、本日非常に大事な大事な情報解禁。これが待っているわけなんですけど、ほんの30秒ほど前まで私、その情報解禁の範囲を把握しておらず、大変危ないことになる可能性がございました。『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』!

(中略)

なんですが私、(ジョージ・A・)ロメロもさることながら、私もものを作っておりまして。ここ数週間、いろいろと言っておりましたがついに、我々本業の……『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』ってこの「ライムスター宇多丸の」っていうところですよ。私のその映画評とかから入った人、まあしょうがないって言えばしょうがないんですけど。この「ライムスター」っていう言葉の意味を考えていない人っていうのがたまにいてですね。「あ、ライムスター宇多丸……”ライムスター”っていうグループなんだ」みたいな。そりゃそうだろ!っていう(笑)。それ以外にどういう何があるんですか? みたいなね。

まあ、でもそうか。サンプラザ中野くんっていう、やっぱり僕からどうしても連想してしまう大先輩が、たしかに「サンプラザ」っていうグループではないわけですからね。そういうこともあるんでしょう。ああ、そうか。そういう「サンプラザ」的なものだと思われているんだ……アホか、お前ら! ねえ。ということで、ライムスターという日本の音楽をそれなりに知っている人は……「ライムスター? 知らね」とか言う人が偉そうに、まあ最近話題になっていますよね。「知らね。誰だ?」とかね。はっきり言いますと、ライムスターを知らないのは結構バカです(笑)。あの、日本の音楽を聞いている中で。売れている・売れていないじゃないです。そういう問題じゃないです。

そんなこと言ったらたとえばね、わかんない。「RCサクセション、知らない」とかって「バカなの?」ってなるじゃないですか。でも、売上はそんなに変わんないんじゃないかな? んなことはないか。んなことはないな。時代が違いますからね(笑)。ものすごい面倒くさいところに自分で……入ってきた(笑)。あの、ラップグループ・ライムスターというね、日本のラップグループで非常にベテラングループでございます。まあ、アルバムをずっと作っていたわけです。まあかれこれ、1年半ぐらいですか? 1年ちょっとから1年半ちょっとぐらい。まあ、結構長く作っていた。

ライムスターは非常に作品を作るのが遅いとはいえ、最近ちょっとここんところペースは上がってきたかな? と思いきや、ちょっとゆっくりしてしまいましたが。『Bitter, Sweet & Beautiful』というこの前のアルバム。ビクターに移籍してからの最初のアルバム。あれが10枚目のアルバムだったんですけど、それから2年ぶり。ライムスター11枚目のアルバムが本日、マスタリングという要するに音質とか音量とか諸々を整えて、アルバムの体裁に最終的に仕上げるという音楽的な工程の最終工程を本日つい先ほど、終えてきてということで。ついにライムスターの11枚目のアルバムが完成いたしました。よいしょ~!

あの、アルバムが完成するまでは気が気じゃなくて。特に歌詞が書き終わるまではずーっと心ここにあらずでっていうね。ずっとここ2年ぐらいの放送はずっと心ここにあらずで。で、心ここにあらずじゃない期間っていうのはこの後にツアーとかいろんなよしなしごとが始まって、またいろんな心配事が増えるんです。で、またすぐにそれをやってるうちに次のアルバムを作らなきゃいけないんで、また心ここにあらずっていう風になりますんでね。で、ちなみに私、いま明日のJ-WAVEライブっていう横浜アリーナでやるライブがあるんですけど、それのことで結構心ここにあらずでございまして(笑)。という、浮ついた感じでやっているわけですけども。

ということで、ニューアルバムができたと。で、まあいろんなメディアがある中でですよ、やっぱり数あるメディアの中で、やっぱりあれじゃないですか? 先週、ダース(レイダー)も言っていましたよね? 「『タマフル』で宣伝すると売れる」っていうそういうジンクスがあるらしいんで。ということは、自分がやっているグループだってそれは例外では……おかしいですよね? 私がやっているグループが例外だったら、これは大変おかしいということになりますので。もうリスナーのみなさん、そこまで行くともう「敵意」という(笑)。と、取らざるを得ない。すいませんね。無駄話が多いのは、要は発表するのがちょっと怖いんですよ。やっぱり。怖いんですよ。怖いじゃないですか。ものを発表するというのは、怖いじゃないですか。それは。ねえ。

みなさん、そういうのを背負って、やっぱり『カンフーくん』だの『少林少女』だのっていうのを発表してきてるわけですからね。それをね、悪しざまに言ったりするのはどうかと思いますよ。ねえ。どんどん袋小路に入っているわけですけども。ということで、この番組で情報解禁をしていくという、毎回の新作はそうなわけですけども。この番組を始めて以降、そうなんですけど。今日からさっそく情報解禁をしてこうじゃないかという。で、それが少しずつ情報解禁なんで。先ほどその、情報解禁のレベルを私、いまいち誤解をしておりまして、ちょっと大変な事態を招きかけたということで。今日は何を発表するか? というと、まずアルバムタイトルと、アルバム発売日。でもって、そのアルバムから始まるツアーの行程というか。このあたりの発表になる。

そしてさらに今週から毎週、1週に1曲ずつ、アルバムから曲を宇宙初オンエアーしていこうという試みになっておりまして、今日がその第一弾ということでやるという。しかもまあ、結構僕ら、この2年間の間にライブでちょいちょいやっている曲もあるんです。今回。なので、もう要は「リリースをしていないのにライブで人気曲」っていうのが結構あって。まあ、『Style Wars』っていう去年の『人間交差点』ではじめて蔵出しした曲。これは実はちょっとアルバムでさらにブラッシュアップしているんですけど、『Style Wars』っていう曲であるとか、あとライブの最人気曲になっちゃっていますけども、『Back And Force』っていう非常に激しいかけ合いの曲とかね。

まあ、これとかはあるんですが、今日かける曲はライブではいままでまだ1回しかやっていない。先週の所沢『夏びらき(Music Festival)』という我々が活動再開して一発目、『Once Again』っていう曲をはじめて人前でというか、完全にはじめて披露して。非常にゲン担ぎ的にいい場所ということで、新曲おろしの場として先週の日曜日に所沢でやったきりという。まあ、所沢の『夏びらき』に行かれた方からメールが届いています。(メールを読む)「所沢の『夏びらき』、初参戦してきました。『人間交差点』でも感じましたが、なんという多幸感。自然の中でのヨガに癒され、ビールとフェス飯に満たされ、熱いステージにしびれました。特にCreepy Nuts、Iriさんとライムスター、そしてFireballの流れはヤバかった。蔵出しの新曲もキャッチーで最高! アルバムを楽しみにしています」という。聞いた方はすでにちょっとはいらっしゃるんですが……という曲を今日、宇宙初オンエアーするということでございます。

ああ、時間がどんどん来ていますね。これはいけませんね。アスガー・ファルハディさんの話もありますからね。この後ね。じゃあ、逃げている場合じゃないですね。アルバムタイトルかー。アルバムタイトルを俺が言うの? うーん……面倒くせーな。いや、言います。はい。前のアルバムはちょっと『Bitter, Sweet & Beautiful』。三語、ライムスターのアルバムとしては英語タイトル、かつちょっと長めのタイトルなんですが、今回は……ライムスターのアルバムって毎回、僕らの継続的なファンの人だったらわかると思うんですけど、振り子の理論なわけですよ。重いアルバム、軽いアルバム、重いアルバム、軽いアルバム。で、タイトルが長い、短いとかね。ずっと振り子なんですけど、まさに今回は非常にわかりやすい振り子となっているんじゃないかと思います。

行きます。11枚目のアルバムタイトル。シンプルですよ。聞き逃さないでください。カタカナで『ダンサブル』。すごいですね。勇気あるね!っていうね。まあ、ライムスターは一応たとえば代表的なアルバムで『リスペクト』。カタカナ5文字っていうのがありますけども、それと同じカタカナ5文字タイトル『ダンサブル』というね。これ、もうこれ以上……別に『ダンサブル』って説明の必要がないんじゃないか?っていう。ただ、この「ダンサブル」という言葉はたとえば「4つ打ちだ」とか、なんでもいいけど「EDMだ」とかそういうことではございませんで。まあ、どういう意味でのダンサブルか? というと、たとえば「ラップっていうのは音をダンサブルに再解釈したものがラップじゃないか?」とかね。そういうような解釈の仕方もありますし。

まあ、アートワークも含めまして『ダンサブル』、これからどんどん曲をかけていくに従って、「ああ、全然もうなるほど。”ダンサブル”なアルバムだな!」っていうのがわかってくると思うんですが……そこでの今回、宇宙初オンエアー。1週ずつしていく中での今日やる宇宙初オンエアーをする曲。これがアルバムからの押し曲というか。たぶんこれでミュージックビデオも一応作る予定ですよね。という、押し曲になっているこの曲が、まずひとつは『ダンサブル』っていうアルバムのまさにイメージを決定づける曲だという風に思います。宇宙初オンエアーする曲、これタイトルは曲振りの時に言いましょうかね。

どういう曲かっていうと、まずはプロデューサーはmabanuaさんという方。mabanuaさん。これは音楽好きだったら、これmabanua知らなかったら恥ずかしいよ。もともとはOvallというグループ。ソウルフルな、ヒップホップ風なというか、非常に今風のかっこいい曲をやるOvallというグループのドラマーとして活躍されていたんですけど、現在はプロデューサー・ドラマーとしてGAGLEとかいろんなね、割と渋めなところから、それこそNegiccoのアルバムにも参加なんかしていましたけどね。mabanuaくん。で、mabanuaくん、ライムスターとははじめて組むんですけども、mabanuaくんが共作。初プロデュースとなっております。

曲調はパッと聞いて一発でわかると思いますけど、いわゆるブギーです。ブギー。いちばんわかりやすく説明するなら、今風のディスコっていうことでしょうかね。で、ブギーな曲調なんで非常にキャッチーでまさにダンサブルなんですが……という意味で、ライムスターのいままでの曲とは全く、どの曲とも似ていないです。なんだけど、歌詞をちゃんと聞いていただければ、これぐらいライムスターしか書けない曲というのもないんじゃないかと。まあこの番組を継続して聞いていただいている方だったら、何のことをどういう風に歌っているかというのがもう一発でわかると思います。ブギーに乗せてこういう歌詞というあたり。まさに完全ライムスターバランスだという風に自負しております。

Mummy-Dの方から「あんまり曲に関して、ハードルを上げすぎるな」っていう風に釘を刺されるぐらい、僕は正直ハードルを上げきっていい曲だと思っていますけどね。mabanua・プロデュースの曲。曲調はブギー。そしてそれに乗る歌詞は、もう世界中でライムスターしか書かないであろうという歌詞になっていると思います。発売日はね、9月6日です。9月6日に発売されるライムスター11枚目のアルバム『ダンサブル』より宇宙初オンエアー曲、お聞きいただきたいと思います。mabanua・プロデュースでタイトルは『Future Is Born』。

RHYMESTER『Future Is Born』


やったー! 2017年9月6日発売予定、ライムスター11枚目のアルバム『ダンサブル』より宇宙初オンエアー。mabanua・プロデュース『Future Is Born』をはじめてかけさせていただきました。みなさん、いかがだったでしょうか? 僕ら的にはね、めちゃめちゃ、めちゃめちゃキターッ!っていう感じで作っている時に思った曲なんですけどね。途中、歌っぽい、大サビというか。途中のサビのところはmabanuaくんが歌っていたりとか。「Future Is Born(Future Is Born)」っていう裏声のところは実は僕らが歌っている。最初に僕がちょっと仮歌で珍しく裏声で録ってみてっていうのをね。そんな実験を繰り返しながら録った曲なんですけども。mabanuaのパート、歌うところをライブで……この間の所沢ではじめてやったじゃないですか。歌うパートをどうしようか?って。まあ、こういうのはライブをしながらだんだんやり方が決まってくるものなので、「とりあえずは煽る感じかな?」「歌おうかな?」とかいろいろと言っていたんですけど。

この間の所沢でDがこのmabanuaの「憂鬱な日 繰り返すTrouble♪」のところですけども。そこのパートになったら急に客席にマイクを向けて「歌え!」ってこう……「カモン! ドンビーシャイ!」みたいなことをやりだして。で、客がこうやって、首を振りながら手をこうやって。「いやいや、知らない、知らない、知らない!」って(笑)。あわてて手をこうやってやるっていうね。こういう瞬間、やっぱりMummy-D、こいつすげーな!って(笑)。新曲蔵出しっていう結構ナーバスな場面でよくこういうことができるなっていう(笑)。感心したぐらいのところでしたね。

ということで、ぜひみなさんこれ気に入っていただけるとうれしい曲です。『Future Is Born』でございます。ということで宇宙初オンエアーさせていただきました。歌詞はね、たぶんまだ一発目なんで全部聞き取れたかわかりませんけども。パッと聞いてたぶんね、オールドスクール・オマージュなところとかですね、「ああ、宇多丸は『ゲットダウン』からの影響をこういう風に生かしてきたな」というあたり、わかりやすく出ているんじゃないでしょうか。ということで、アルバム『ダンサブル』のリリースに伴うツアー情報なども本日、情報解禁させていただきます。『King Of Stage Vol.13 ダンサブルリリースツアー2017』、こちらを開催させていただきます。

これをお聞きのみなさんの中にも、ライムスターの曲ももちろん、ライブもあまり見たことがないとかね、そういう方もいらっしゃると思いますけども。非常に自分で言うのもなんですけど、ライブの評判でここまでやってきているグループでして。特にワンマンともなれば、本当にお値段かなりお安めとなっていると思うんですね。我々のライブね。そのへんは謙虚に、売れ行きの塩梅とかそのあたりに関しては結構謙虚にアプローチさせていただいておりますので。ぜひこの機会にいらしていただきたいと思います。このラジオを聞いているような人だったら、別にヒップホップのライブがどうこうっていうのは別にしても、絶対に確実にエンターテイメントとして楽しいものにしておりますので。ぜひ来ていただければ満足していただけると思うので。

言いますね。結構今回はですね、長いんですよ。10月5日のクラブチッタのおなじみ公開リハーサル。公開ゲネプロ。ハードコアなファンはここからチケットを買うという、「嫌なファンだ。俺たちがミスするところを見たがっている!」っていう(笑)。10月5日クラブチッタの公開リハーサルからスタートして全国19ヶ所をめぐるライムスター史上最長のツアーとなっております。『King Of Stage Vol.13 ダンサブルリリースツアー2017』。東京は10月22日Zepp Tokyoです。これは東京のラジオ局でやっていますので。で、全国津々浦々を回りますので、詳しくは本日24時に更新されるライムスターの公式サイトをご覧ください。



そしてこの番組では来週から毎週、この11枚目のアルバム『ダンサブル』の収録曲やプロデューサーなどの詳細、続報を発表していきます。みなさんがあっと驚くものもちゃんとありますので。「アーーーーーッ!」っていうね(笑)。「ギャーーーーーッ!」っていうのを用意していますからね。暑い夏にふさわしい、熱い情報をお届けしていきます。この『ダンサブル』、出るのは9月。もう秋口なんですけど。これがまた、よく出来ているんだ。これ、この『Future Is Born』は夏の爽快感があるじゃないですか。これで夏を乗り切っていただいた先にアルバムが出る時になるとちゃんと、夏の終わり、秋口にぴったりな感じの流れにもなっていて、よく出来ているんだ、これがね!(笑)。楽しみにしておいてくださいね。これから毎週、お聞き逃しなきようということでございます。

<書き起こしおわり>

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事