町山智浩 上海に行って感じたことを語る

町山智浩 上海に行って感じたことを語る たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で上海に行った際に感じたことについて話していました。

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(町山智浩)いやー、すいませんね。すごく涼しくて。カリフォルニアは。

(山里亮太)あらっ!

(海保知里)そっちは何度ぐらいなんですか?

(町山智浩)もういま、20度を切ってますね。夜なんで。超涼しいです。いま、セーターを着ています。

(山里亮太)ちょっと肌寒いぐらい?

(町山智浩)肌寒いぐらいですよ。着ないとダメですね。僕、この間まで上海にいたんですよ。

(山里亮太)えっ?

(町山智浩)ちょっと行ってきたんですけども、ものすごい暑さでしたよ。

(山里亮太)えっ、上海には何をされに行ったんですか?

(町山智浩)いや、上海というものを見たくて。やぱりすごくハイテク都市で面白かったですけど。なにもかもすごくて。みんなね、ものすごく行儀がよくなっていて、ゴミはないしね。ちゃんと行列に並ぶしね。もう、なんでもキチッとしていて、美しくて、豪華で、ハイテクですごいんですけど。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)おじさんがね、お腹を出しているんですね。上海ってね。中国はどれだけおしゃれになっても、お腹出しているおじさんだけなんとかしてほしいですね。

(山里亮太)(笑)。朝、太極拳やっている人とかいたり。

(町山智浩)あれはどこでもやっていますけどね。やっぱり歳をとると下半身が弱くなるんで太極拳はいいんですけど。ただ、おじさんのお腹だけね……あれはたぶん、布袋様がお腹を出しているからね、あんまり抵抗がないんだと思うんですよ。

上海のお腹出しているおじさんたち

(山里亮太)いや、そうなんですかね?(笑)。

(町山智浩)そう。でね、どこに行ってもとにかくゴミを捨てましょうって。それが文化でマナーでって。あと、キチッと並びましょうとか。そこらへんに物を置いておかないとか、ものすごいマナーが徹底しているんですよ。上海って。で、ちょっとしたゴミがあってもバーッと来てゴミを片付けるし、いろんな街の汚れているところを拭いて回っているんですね。いろんなところを掃除して。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)その前に、その腹出しおじさんだけなんとかしろと思いましたね(笑)。それがいちばん問題なんで。ゴミよりも。

(山里・海保)(笑)

(町山智浩)公衆衛生はすっごいいいんですけど、腹出しおじさんは勘弁してほしかったですね(笑)。

(山里亮太)次のステップは腹出しおじさんに腹をしまってもらうと。

(町山智浩)あとね、日本のアニメの服を着ている女の子とかいっぱいいるんですよ。とにかく、日本のアニメのものばっかりなんですよ。なにもかも。ところが、すごいかわいい女の子が、すごいかっこつけて、ビンビンでポックリみたいなのを履いて。ホットパンツでおっぱい大きくて歩いているんですけど……。

(山里亮太)いいじゃないですか。

(町山智浩)Tシャツに「エロマンガ先生」って書いてあるんですけど。日本語で(笑)。

(山里亮太)わかんないんだよね(笑)。意味とかわかってないんですかね?

(町山智浩)それ、わかっているのかな……? とか思ってね。「なにもかも台無しだろう、そのおしゃれな感じがエロマンガ先生で……」と思いましたね。

エロマンガ先生

(山里亮太)海外の人から見たら、僕らが着ている英語の文字のTシャツとかが実はめちゃくちゃ変な意味だったりっていう。

(町山智浩)そうなんですよね。だからお互い様なんですけどね。もうね、でもそれ、写真を撮ったら傷つけちゃうかな?って思って。なかなか言えなかったですけどね。「エロマンガ先生、マズいだろ?」とかね(笑)。非常に言いにくかったですね。はい。

(山里亮太)(笑)

(町山智浩)で、今回告知です。いきなりすいません。来週、7月15日から僕が企画したテレビ番組みたいなのが始まります。『町山智浩の“最も危険なアメリカ映画”』というスターチャンネルで放送される9本のアメリカ映画を僕が解説して。9本のアメリカ映画は僕が選んだものなんですけども。集英社インターナショナルから出た同名の本『最も危険なアメリカ映画』で取り上げられた映画を紹介するというものです。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)で、具体的にはドナルド・トランプがなぜ大統領に選ばれたのか? というのは、急に起こったことではなくて。アメリカで1915年ぐらいからずっと、映画の中で描かれているあるポピュリズムとかフェイクニュースとか白人至上主義とか。そういったものが根底にあって。特にフェイクニュースが大きいんですけども。いつか、そのフェイクニュースによって大統領が選ばれることになるかもしれないよということが映画で何度も出てきているんですよ。1915年代から。

(山里亮太)ふーん!

(町山智浩)で、それを紹介するんですが。特に見ていただきたいのはエリア・カザンという名監督の『群衆の中の一つの顔』という映画がありまして。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)これが、ラジオのDJが過激なことを言って庶民の人気をどんどん集めていって。で、政治をコントロールするようになるという話なんですよ。で、ひとつのメディアが怪物を作ってしまうという話なんですけども。これ、日本ではビデオとかになっていないし、テレビとかでも放送されていないんで。今回のこのスターチャンネルの企画ではじめてちゃんと字幕付きで見れるものなんで、ぜひ見ていただきたいと思います。

(海保知里)レアですね。

(町山智浩)これは、メディアで嘘をついて庶民を扇動していくというのは本当に、それこそアメリカでも起こっているし、日本でも世界中で起こっていることなんで。全然古びていないんですよ。1950年代の映画なんですが。で、ちょっとぜひ見ていただきたいと。スターチャンネルです。それとですね、木曜日。7月13日にまたBS朝日の方で……すいませんね。他局ばっかりで。

(山里亮太)いいえ。

(町山智浩)TBSが俺に番組やらせないから、他局の宣伝になるんですよ(笑)。

(山里・海保)(爆笑)

(町山智浩)やらせりゃいいんだ、俺にね(笑)。それで、BS朝日の方で『町山智浩のアメリカの“いま”を知るTV』をやります。スティーブン・セガールの娘さんの藤谷文子さんと2人で、アメリカのLGBTというんですが、レズビアンとかゲイとかトランスセクシュアルの人たちがトランプ政権の中でどういったことになっているのか? という話をします。よろしくお願いします。木曜日11時からです。

(山里亮太)はい。

<書き起こしおわり>

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