星野源 加山雄三80才サプライズ誕生日会へ参加した話

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星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で、桑田佳祐さん、山下達郎さんが発起人となって行われた加山雄三さんの80才サプライズ誕生日会に参加した際の模様を話していました。

加山雄三の新世界

(星野源)(メールを読む)「4月11日の加山雄三さんのお誕生日会に参加されたという記事を見ました。いろんな方々が参加されてのサプライズパーティーだったそうですね」。そうなんです。そのお話をちょっとしたいんですよ。続いて、大阪府の方。(メールを読む)「『震えるほど感動した』というお話は加山雄三さんのお誕生日会のことだったのですね」。そうですね。4月11日にこのラジオの放送があって。その断片を……なにも言わずに「すごいことが今日あったんですよ!」みたいな話をしたんですが。

「……桑田佳祐さん・原由子さん夫妻に山下達郎さん・竹内まりやさん夫妻が参加だなんて豪華すぎます。『真夏の果実』を聞いて身悶えしていた源さんですから、桑田佳祐さんにお会いできてとてもうれしかったでしょうね。友近さんも参加……」。違います! 友近さんは参加してないです(笑)。水谷千重子さんです(笑)。「……参加されたとのこと。とても楽しそうな会ですね」ということで。ありがとうございます。

ええと、そうなんです。加山雄三さんの80才のお誕生日。その当日にお誕生日会がありまして。実は、参加してきたんです。で、このお話、桑田さんもラジオでお話されたそうなので、もうお話してもいいかな?っていうことで、お話させていただきますが。ある日……1ヶ月前ぐらい? もうちょっと前でしたかね? 2月中だったかな? 結構前だったね。桑田佳祐さんの方から「この日、1曲歌ってくれないか?」というお話をいただきまして。「なんですって!?」と(笑)。で、しかもお話を聞けば聞くほどすごいっていう(笑)。で、このお誕生日会は桑田佳祐さん、原由子さん、そして山下達郎さん、竹内まりやさんが発起人となって。で、ブルーノート東京を貸し切り。

で、誰も入れず、メディアも何もなく。で、加山雄三さんのご家族。息子さんたちとか。で、あとは桑田さんのスタッフの人数人とか。本当に本当に身内レベル。で、本当に仲良くしている方々とか。そのぐらいのレベルの、本当に表には全く出ないような人たちだけのお誕生日会なんですが、ただのパーティーではなくライフステージがあったんです。で、その中で桑田さんのいつものバンドメンバーのみなさんが箱バンとしていまして。その中で桑田さんが歌ったり、達郎さんが歌ったり、原由子さんが歌ったり、竹内まりやさんが歌ったり。で、桑田さんと原由子さんがデュエットしたり……そういうのが、あるんです。で、その中で僕も1曲歌わせていただいて。それが『お嫁においで』だったんです。

で、それは僕は1人で歌って。そもそも、そのお誕生日会ライブ自体がサプライズで。加山さんが来たら、もうみんなが待ち構えているという状態で。で、バンドのみなさんのインスト曲があったりとか。その中で僕も1曲歌わせていただいて。で、桑田さんたちがたくさん歌ったり。で、僕、桑田さんとは……僕は役者の方は大人計画っていう事務所で。音楽の方はアミューズっていう事務所で。で、桑田さんもアミューズという事務所の大大大先輩なんですけども。ええと、サザンオールスターズの『天国オン・ザ・ビーチ』というミュージックビデオがあって。で、そのサザンオールスターズのビデオに呼んでいただいて。その時に、いろんなアーティストの人がそのミュージックビデオで歌うというようなミュージックビデオだったんですけど、その時にご挨拶をして。

サザンオールスターズ『天国オン・ザ・ビーチ』

で、その結構後に、音楽番組でご一緒した時に楽屋にご挨拶に行ったきりだったので。ほぼ。で、まさか声をかけていただけるとは思わなくて。しかも、そういうすごく本当に記念的な日というか。すごいライブに呼んでいただいて。で、「この曲を歌ってほしい」っていう風に言っていただけて。なので、すごく交流があったからというよりも、なんかこれを機にという感じでオファーをしてくださって。声をかけてくださって。で、その中で山下達郎さんもいらっしゃって。だから、101局のラジオ(特番)とかは特に関係なく。達郎さんとご一緒したラジオとは特に関係なく、そのメンバーで。

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その中で、歌わないゲストとして水谷千重子さんが……(笑)。『越後前舞踊』という踊りがあって、最終的に豆腐を持って豆腐開きを……「よいしょー、よいしょ、よいしょー!」って豆腐を。僕のライブにもね、映像で出ていただいて。その時も豆腐開きしていただきました。それもね、豆腐開きを、めでたい席だということでして。

水谷千重子 豆腐開き

で、すごくいいなと思って。その席でね、原由子さんとかも「あの豆腐開きっていうのは本当にあるものなんですか?」みたいな話を(笑)。そういうお話とかもして、すごく楽しかったですね。で、そんな中で、その場でね……僕たちはリハーサルしているんです。僕とか桑田さんとか達郎さんとかはリハーサル日があってリハーサルしてるんですけど、加山さんはリハーサルしていないのに、「大将。歌っていただいていいでしょうか?」という感じで桑田さんがステージに上げて。で、数曲歌っていただいたんですけど、もう本当にすごくて。なんて言うか、もう声量もパフォーマンスも……「現役」という言葉を使うのもなんか失礼なんじゃないかっていうぐらいです。すごすぎて。

で、僕が客席でね、みんな座りながら見るんです。で、その加山雄三さんがご自身の歌を歌っていて。それのコーラスを桑田さんと原さん、達郎さんと竹内まりやさんがやるんですよ。すごくないですか、それ?(笑)。でね、すごくみんなうれしそうなんですよ。桑田さんたちのアイドルというか、大好きな大先輩が加山雄三さん。で、僕の大好きな大先輩たちが桑田さんとか……で、そのまたさらに大先輩。僕も大好きな大先輩が目の前にいて。で、そのコーラスの曲が終わって、桑田さんたちが客席に下りて。僕たちもみんな立って聞くんですけど、立って加山雄三さんの歌を聞いている時の桑田さんたちが本当に子供みたいなんですよ。もうキャッキャキャッキャ。ウキウキっていうか。本当にアイドルを見る目で。目がすごくキラキラしていて。本当に大好き、大好きな人が目の前で歌っているっていう感じで。

で、その光景をすぐ後ろから見ている時に、ものすごく歴史と同時にすごい感動を覚えてしまって。つながっていく何か、受け継がれていく何かっていうか。センスだったりとか、音楽っていうもののコンティニューしていく感じっていうのがすごくあって感動して。で、最後に『My Way』っていう曲を、スタンダードですけども、英語詞の歌を英語で加山雄三さんが歌っているのを、みんな泣いているんですよ。俺も。もうみんな、その場にいる人が全員、感動して。本当にすごい、素晴らしすぎて。歌が。で、しかもバンドとも1回も合わせてないんですよ。なのに、決めも全部合うんですよ。もう。で、すごすぎてみんなもう、鳥肌が止まらないぐらいの。で、もうみんな泣いていて。まりやさんとかも本当に泣きながら見ていて。いや、だからあんな場にいれたというのは本当に幸せで。そういう場所に誘っていただいて本当にありがとうございました。桑田さん。本当にありがとうございます。

で、なんか僕の力は本当に小さいですけども。加山雄三さんという方が、僕は好きだけども、どれだけすごいかっていうのがやっぱり、リアルタイムで聞いていた人たちと、いまの世代の人たちでまたちょっと違うじゃないですか。でも、若い人たちとのコラボレーションも最近すごく多くて。そういう作品もあるので。

https://miyearnzzlabo.com/archives/30276
https://miyearnzzlabo.com/archives/42190

もし聞いたことがないという人がラジオの前でいたら、ぜひ聞いてみてください。本当に本当に素晴らしいです。で、加山雄三さんとゲームの話をしたくて(笑)。加山雄三さんってゲームをやるんですよ。で、『バイオハザード』をやるんですよ。で、結構番組でもお話しちゃっているんですけど、それを見る前に誕生日会があって。その場で「今度『バイオハザード』の話をゆっくりさせてください」なんて言ったら、「俺、コレでやってんだよ!」って言って、手の仕草でVRの……(笑)。目のあたりにVRがあるっていう仕草を手をして。「あ、VRでやっているんだ!」って思って。「すげーかっこいい!」と思ったというお話でした。それでは聞いていただきましょう。加山雄三『お嫁においで』。

加山雄三『お嫁においで』

いや、本当に桑田さん、原さん、達郎さん、まりやさんのみなさんの少年少女のような姿が本当に目に焼き付いて離れないのと、本当に加山雄三さんの歌が本当に素晴らしかったです。

<書き起こしおわり>

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