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渡辺志保 Kendrick Lamar『HUMBLE.』を語る

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渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でKendrick Lamarの『HUMBLE.』について話していました。


(渡辺志保)まあ、ともあれこの『INSIDE OUT』でお話したいこともたくさんございます。みなさん! もう毎週金曜日、めっちゃ忙しくないっすか? もう3月の金曜日、どうなってんの?って感じだけど。世界中で楽曲がリリースされるのが毎週金曜日ってことにルールが変更になりましたけども。特に今年入って……去年もこんなことを言っていたかもしれないけど、今年に入って金曜日の勢力がヤバすぎ!ってことで。先週の金曜日、3月30日になんとケンドリック・ラマーが新しいミュージックビデオとともに新曲『HUMBLE.』をリリースしたというところでして。いま、後ろでかかってますけどもね。

で、ケンドリック・ラマーと言えば、先週の放送でもヤナさんが触れてらっしゃいましたけども。3月23日に『The Heart Part 4』という新曲を出しました。

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DJ YANATAKE『The Heart Part 4』を語る

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で、その1週間後。この間の金曜日、3月30日に新曲『HUMBLE.』をミュージックビデオと一緒に出したっていうね。で、そもそも『The Heart Part 4』っていうのは毎回ケンドリック、アルバムを出す前とかにちょっと番外編シングルみたいな感じで『The Heart』シリーズっていうのを出しているんですよ。なので、『The Heart』が出てうれしいけども、これはちょっとアルバムには入らない曲なんだろうなと思っていて。ただ、その『The Heart Part 4』のいちばん最後のラインで「4月7日はお前ら、準備しておけよ!」っていうラインがばっちり入っているから。まあもちろん「ばっちり待っておけよ」っていうのは「アルバムが出るから待ってろよ」っていうメッセージなんだろうなっていうのを世界中のリスナーがワクワクしながら、ワッと沸いたわけなんですけども。

その1週間後の3月30日に今度は『HUMBLE.』っていう曲をミュージックビデオと一緒に出したっていう。で、これこそがまさに4月7日にドロップされるといま噂されているフルアルバムからのリード曲、最新シングルなのではないか? という風に噂されていますけども。私が驚いたのは、ちょっとこの曲に関するあれこれはすでに、あとで告知のコーナーでも触れると思いますけども、リアルサウンドさんにみっちり書かせていただきましたので。そちらの記事も参照してほしいんですけども。

 まるで春の嵐のように、3月に入ってからホットな新譜ばかりが続くUSのヒップホップ・シーン。すでに本年の最重要作品ともいえる楽曲のリリースが相次いでいる。まず、数日前に発表されたばかりのホットな最新楽曲から紹介していこう。  日本時間の3月31日の朝、ケンドリック・ラマーが新曲MV「HUMBLE.」…

まず、なにに驚いたか?っていうと、プロデューサーがマイク・ウィル・メイド・イットなんですよね。で、ケンドリックといえば、前回のアルバム『To Pimp A Butterfly』。2015年3月15日にリリースされましたけども、その『TPAB』のリードシングルって『i』とかさ、『The Blacker the Berry』とかで。それってもう曲を聞くだけですっごいコンシャスなメッセージとか。『i』に至ってはちょっとポップロックっぽいビートで。で、「自分を愛することに気づいたんだ。みんなも自分のことを愛せよ」っていうことを歌っていて、すっごい前向きだったし。で、また『The Blacker the Berry』に関しては社会に対する鬱々としたような気持ちをバーッとライムに落とし込んでいて。その2曲を聞くだけでもう、『To Pimp A Butterfly』の原型がわかるなっていうような感じでしたよね。

AKLO アルバム解説 Kendrick Lamar『To Pimp A Butterfly』
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で、フタを開けてみるとアルバム全体もミクロな問題からマクロな問題へと裾野を広げながら、コンプトンの現状と世界の現状をトレースしながらラップするとか。サウンド面においても、なんでしょう。ロバート・グラスパーからカマシ・ワシントン、そしてジョージ・クリントンまで引っ張りだしてくるみたいな。で、かつTDEの、彼らのクルーのインハウス・プロデューサーなんかが多く参加していて。ザ・TDEサウンドっていう感じがしましたけども、この『HUMBLE.』のプロデューサーであるマイク・ウィル・メイド・イットはまず、アトランタのプロデューサーです。これまでにも本当に枚挙にいとまがないほどヒットシングルを出していますけども。

たとえば、私が好きなところで言うとビヨンセの『Formation』とか。あとはレイ・シュリマーのヒットシングル。去年も『Black Beatles』なんかありましたけども。そのへんも一挙に手がけている。もちろん、フューチャーのシングルなんかも手がけている売れっ子プロデューサーですよと。で、『The Heart』もそうだし、この『HUMBLE.』もそうなんですけど、なにをラップしているか?っていうと、本当によそ者、他者、クソみたいな他のラッパーを牽制する。で、「Be Humble」……「Humble」って「謙虚」っていう意味なんですけども。「お前ら、謙虚になれ(Be Humble)。出しゃばるな。下がっておけ」っていうのをずっとフックで言っている。

で、『The Heart Part.4』に関しては「俺の名前はストリートではキングで名が通っているんだ」とか「俺はヒップホップライムの救世主(Savior)なんだ」とか。「俺がグレーテスト・ラッパー・アライブだ」っていう……「世界最強のラッパー=俺」っていうのをひたすら『The Heart Part.4』では言っている。で、そのシングルと『HUMBLE.』両方に言えることですけど、ドレイクとかビッグ・ショーンとか、かねてからちょっと仲違いが報じられているようなラッパーに向かってディスしてるんじゃないか?っていうことは言われたりもしていますので。

なので、ちょっと私の見解なんですけども、『good kid, m.A.A.d city』で自分の生い立ちみたいなことをずーっと深く深くディープに、ちょっとファニーな表現も交えながらラップしてきたケンドリック。その後に『To Pimp A Butterfly』でより大きな問題に立ち向かい、壮大な、すごくナラティブなアルバムを作ったケンドリックが、次に何をするか?っていうと本当に世界最強の……ザ・世界最強のラッパーになって、周りのやつらを撃ちまくるっていうストーリーしかないのかな? とふと思いまして。で、『HUMBLE.』のジャケ写もそうですし、ミュージックビデオの冒頭のところもそうだけど、彼がローブを着て教皇、法王っていうんですか? 「Pope」って英語では言いますけども、Popeの姿になっている。

Kendrick Lamar ? HUMBLE

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しかも、ミュージックビデオの中では最後の晩餐を模したシーンなんかもありまして、ケンドリックが「自分が神だ。自分がThe Ruler。この世を制するのは俺だ」っていうのをすごい具体的に示したのが今回の2017年度上半期のケンドリック・ラマーなのかな? という風に思っていまして。

しかも、プロデューサーにはマイク・ウィル・メイド・イットを起用したというのも私はすごい興奮しましたので。何でしょうね。次のアルバムではめちゃめちゃ攻撃モード、めちゃめちゃビーストモードのケンドリックが見えるんじゃないかと。で、しかも彼のことなので、それを2枚上手、3枚上手なやり方で世界中のラッパーを黙らせるようなプロジェクトになるんじゃないかな? というのをいま、ぼんやりと思っている次第です。というわけでこのね、ピアノの鍵盤の音が非常にいいですけども。まずはちょっと聞いてみてください。ケンドリック・ラマーで『HUMBLE.』。

Kendrick Lamar『HUMBLE.』



はい。いまお送りしましたのはケンドリック・ラマーの噂の新曲『HUMBLE.』をお届けしました。

(中略)

というわけで、めくるめくヒップホップの世界をお届けしているわけなんですけども。ドレイクがね、『More Life』を……私、おかしいなと思って。2週間前はドレイクの『More Life』のことしか考えてなかったのに。

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あれっ? ドレイクちゃん、どこ行っちゃったんだろう? みたいな感じが。世界中の人がそうなんじゃないですか? みたいな(笑)。恐ろしい話ですね。

(DJ YANATAKE)俺なんかいま、リック・ロスのTシャツを着てるけどね(笑)。

(渡辺志保)そうね。いまヤナタケさん、リック・ロスの新しいアルバムのマーチャンダイズを着ていますけども。リック・ロスがバードマンにビーフをふっかけたニュースなんかもいつ、どこに行っちゃったんでしょう?っていう(笑)。

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(DJ YANATAKE)『ShETHER』、どこ行っちゃったんだろう?(笑)。

(渡辺志保)あ、『ShETHER』とかも……っていうかこれはね、Twitterでもちょろちょろつぶやいているんですけど。あのね、ケンドリックがレミー・マー支持者なんじゃないか?っていう。『The Heart Part.4』においても、ビッグ・パンの名前を出しているんですよ。で、故ビッグ・パンと言えばレミー・マーティンのもう大先輩みたいな。で、名前を出している。で、最後の最後に「4月7日はお前ら、準備しとけよ!」って言っている直前に「Ante Up」っていうフレーズも入れていて。「Ante Up」っていうのはリミックスでレミー・マーティンが名前を売った、かのM.O.P.の名曲『Ante Up』ですよ。



でもって、今回の『HUMBLE.』のMVでも、「もうフォトショップにはうんざりだ。セルライトがついたおケツぐらいナチュラルなものを俺に見せてくれ」っていうラインがあるんですけど、その時にミュージックビデオに女の子が出てくるのよ。で、フォトショップ前・フォトショップ後みたいな感じでミュージックビデオに出てくるんですけど、その女の子がニッキー・ミナージュそっくりと私は思って。結構それね、ラップジーニアスとかTwitterとかでも言ってるヘッズがいまして。


ニッキー・ミナージュといえば、レミー・マーティンも「お尻に詰めた詰め物が出てきちゃったんじゃないの?」とかディスってましたけど、そう言われるぐらいだからお尻の豊尻手術をしているっていう噂がまことしやかに常にあるから。まあ、それでケンドリックはもしかしてサブリミナルにニッキー・ミナージュのことをディスっているのかな?って私は思ったんですね。イコール、レミー・マーティンを支持しているのかな? と思っていて。なのでもしかしたら、新しいアルバムにもレミー・マーティンっぽいラインが。ケンドリックのレミー・マー・インスパイアなラインが頻出するのではないかと。そこも私はニヤニヤしながら待っている次第でございます。というわけで、お送りしたのはケンドリック・ラマーの『HUMBLE.』でした。

<書き起こしおわり>

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