毒蝮三太夫 夫婦円満の秘訣を語る

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毒蝮三太夫さんがTBSラジオ『ジェーン・スー生活は踊る』の中でリスナーから「夫婦円満の秘訣は?」という質問に対して、ジェーン・スーさん、小笠原亘さんとともに回答していました。



(小笠原亘)そんなマムシさんに。これは埼玉の方からです。「夫婦円満の秘訣を未婚の私に教えてください」と。未婚だそうですけども。「どうやったら夫婦が上手く行きますか?」っていう。

(毒蝮三太夫)子供がいる家といない家では随分と違ってくると思うんだよね。それから、舅がいたり姑がいたりする家とまた違ったりするんだけどね。夫婦円満はね、かっこよく言えばね、ちょっと面倒くさいことも面倒くさがらずにやるっていうことだな。たとえばね、「ちょっとそれ、取ってくれ」とか「ちょっとそれ、やってくれ」って座ったままで亭主は言うじゃない? だけど、自分でまだできる内はサッと自分も動く。たとえばちょっと買い物に行くんだったら、「俺、行ってくるよ」って。ちょっと面倒くさいけど、ちょっと腰を上げるっていうところに、些細なことっていうのが積もり積もって大きな溝になるんだよ。

(ジェーン・スー)毎日の思いやりが必要と。

毎日の思いやり

(毒蝮三太夫)よく言うじゃない? 小さなせせらぎを手をつないで両方にいた場合に、小さいせせらぎの時には2人の手が離れないでいるけど、だんだんそのせせらぎが大きくなってくると手が離れちゃうよって、よく言うじゃない? だから、小さなせせらぎのうちに、いろいろと微調整をしておくことが夫婦円満の秘訣。亘、お前なんか心当たりがあるんだろ?

(小笠原亘)いやー、ありすぎますね。もう年明け早々、すいませんでした!っていう。聞いてないか、この放送。

(ジェーン・スー)マムシさん、質問です。奥様とケンカをした時は、マムシさんはどうやって仲直りするんですか?

(毒蝮三太夫)それはね、ケンカするっていうのもお互いを意識しているとか、お互いが向上心があると思った方がいいよ。もっといい夫婦になろう、もっと理解し合おうと思っているからケンカするんだと思う。いちばん辛いことは無視することですよ。

(ジェーン・スー)そうね。お互いの存在をね。

(毒蝮三太夫)無視。英語で言うと「ノーダウン」っていうんだけど。

(ジェーン・スー)(笑)。無死(野球用語・ノーダウン)。

(毒蝮三太夫)無死満塁。おい、亘。バカにしてるな、俺を。お前。

(小笠原亘)正月から、本当に……さすが(笑)。

(ジェーン・スー)頭、ついていってないよ。大丈夫?

(毒蝮三太夫)いやいやいや、ジャイアンツがんばってほしいよ。そういう意味でね、無視していない。気にあるから、小言も言うわけじゃない。ケンカもするじゃない。だから、ケンカをするうちはまだ見込みがあるなと思うね。それで、直り方ね。俺はね、よく家に手紙を書くね。メモを。で、朝、置いておく。そうすると、ウチのが先に起きても、俺が先に出かけたとしても、そのメモはないよ。「君の怒った顔はとっても老けて見えるよ。1回怒ると、ひとつ歳をとるよ。ニコニコ楽しい人生にしていかないと、早く老け込んじゃうよ。そういう顔を見たくないよな。では元気で行こう。なんちゃって」なんて書いて、メモを置いておくわけだよ。

(ジェーン・スー)おおーっ!

(毒蝮三太夫)そうすると、そのメモはないよ。

(ジェーン・スー)朝、起きた時に。

(小笠原亘)それはでも、イチかバチかで。そんなね、「怒った顔は老けて見えるよ」なんて書いたら、「誰のせいで怒ってると思うのよ!」ってなっちゃう可能性が……

(毒蝮三太夫)また倍増する。

(小笠原亘)これはね、マムシさんの家ならではですよ。

(毒蝮三太夫)いやいや、「あなたのその素敵な顔をいつまでも維持することが、僕にとっての大きな幸せですよ」という風な。要するに、もので言えなかったらメモで書くっていうのもいいんじゃないかな?

(ジェーン・スー)ラブレターだ。

(小笠原亘)ねえ。寒いけど、暖かくなってきちゃった。なんか。

(毒蝮三太夫)だから、ウチのに年賀状も出したよ。

(ジェーン・スー)ねえ。

妻に年賀状を出す

(毒蝮三太夫)この間、フジテレビの『ノンストップ!』ってやつでも、俺がウチのカミさんに手紙を書いた。それをポストに出すっていうのを(密着で放送して)。そういう些細なことを(郵便はがき)52円でも喜んでくれるんだから。

(ジェーン・スー)そうですね。何十万もするようなものを買わなくてもいいんだもんね。

(毒蝮三太夫)そうそうそう! ダイヤモンド一貫目買わなくたっていいんだから。(注 一貫=3.75キログラム)

(ジェーン・スー)一貫目って(笑)。

(毒蝮三太夫)だから52円で喜んでくれて、それを冷蔵庫のところにピンナップして貼るぐらいうれしいんですよ。

(小笠原亘)52円って言ったって、だって50年ぐらいいろいろな場面で続けてきたら、結構な値段になって……ダイヤモンドは買えないか。

(ジェーン・スー)なに言ってんの? ケチくさいな……

(毒蝮三太夫)ねえ、スーちゃん。ねえ。そういうことの方がうれしいよね?

(ジェーン・スー)そういう方がうれしいよ。お金じゃないよ。

(毒蝮三太夫)花をね、バラの花を100万本買うよりね、1本の月見草を持っていって、「君、この月見草、好きだよね」とか「かすみ草、好きだよね」って。そういう方がうれしいよ。

(ジェーン・スー)うん、そう思う。女心、わかっている!

(毒蝮三太夫)あ、そう?

(小笠原亘)ロマンチストですねー!

(ジェーン・スー)さすが!

(毒蝮三太夫)だからマメに、ちょっとしたことを億劫がらずにやるっていうことだね。

(ジェーン・スー)まとめて1回で一括返済しようとしないっていうことですね?

(毒蝮三太夫)そうそうそう!

(ジェーン・スー)いまね、耳が痛い方、たくさんいらっしゃると思いますよ。

(毒蝮三太夫)もうね、10万円の何かを買ってやろうなんて、そういうもんじゃないよ。52円。

(小笠原亘)逆転満塁ホームランを狙わない。

(毒蝮三太夫)そうそう。進塁打でいいよ!

(ジェーン・スー)コツコツ、コツコツ(笑)。

逆転満塁ホームランではなく、進塁打を狙う

(毒蝮三太夫)セカンドゴロを打って、ランナーを進めることだよ。

(小笠原亘)そういうことかー!

(毒蝮三太夫)だから、振りすぎて三振。で、満塁ホームランを打ったって、次の試合で凡打したら同じなんだ。それよりも、得点打を打ったり、進塁打を打ったりしてチームに貢献。家庭に貢献。奥さんに貢献。それから、いちばんは男は「俺が稼いでお前を養っているんだ」っていうセリフがいちばん奥さんは嫌がるよね。

(ジェーン・スー)ねえ。言っちゃいけないですよね。それはね。

(毒蝮三太夫)それからね。旦那はやっぱり清潔感を持つこと。

(ジェーン・スー)あ、それすっごい大事!

(毒蝮三太夫)ましてやね、俺みたいに80になったりね、これから老いていくわけだよね。老いていくっていうことは、いろんな意味で老臭が出てくるわけじゃない。だからその老臭をいかにわからないように。香水をふりかけんじゃなくて、清潔の匂いでいいから。清潔感と、それからある意味の正義感。悪いものは悪い。だからお母さんがとっても理不尽なことを言ったら、奥さんに「バカヤロー、俺の親なんだから上手くやれよ」なんて言わないで、「ああ、そりゃあオフクロも悪いな。よし、オフクロには俺からキチッと言う!」っていう。この正義感ですよ。情に流されないで。

(ジェーン・スー)めちゃめちゃ、目をそらしてますけど。亘さん。

(毒蝮三太夫)亘! お前。

(小笠原亘)危ないな、ウチは(笑)。いやいや、そんなことはないでしょうけど……

(毒蝮三太夫)だから、偏らないことですね。で、たとえば俺、周りに若いアシストをやってくれる子やなんか、いますよね。それから、同じ仕事をやっている人なんかね。そういう人とよく飲んだり食ったりするじゃん。この間もスーちゃんたちと行ったじゃん。

(ジェーン・スー)ごちそうさまでした。

(毒蝮三太夫)で、3回行ったらウチのは「私にも焼肉、食べさせに連れて行ってね」って言うよ。

(ジェーン・スー)あ、かわいい!

(毒蝮三太夫)だって奥さんがいちばん大事じゃないですか。

(ジェーン・スー)2人でご飯、行ってきたら?

(毒蝮三太夫)あっ、この頃、2人で行かないだろ?

(小笠原亘)全然行かないですね。

(毒蝮三太夫)全然行かない?

(ジェーン・スー)何年前ですか? 最後に行ったの。

(小笠原亘)いやいや、わからないなー……

(毒蝮三太夫)あのね、ずーっと行ってないとね、奥さんと2人だけになった時にね、話がないんですよ。間が空いちゃうんだ。子供がいないと。

(小笠原亘)そうそうそう。レストランとか行って、子供がトイレに行っている間、何もしゃべってないもんで。気がつくとね。

(ジェーン・スー)ちょっとちょっと! 大丈夫?

(小笠原亘)えっ? いや、そういうコーナーじゃないか。ウチの家が危ないっていう……

(毒蝮三太夫)だけど、これも亘がね、結婚して10年ぐらい?

(小笠原亘)15?

(毒蝮三太夫)15年ぐらい。そうすると、俺の家みたいに53年。ということは、あと40年近くある。これはスパンが長いよ。

(小笠原亘)まだ細い小川のうちになんとかしておいた方がいいですね。

(毒蝮三太夫)だから、俺の家は子供がいないっていうこともね……寂しいよ。寂しいけど、それを逆手に取って2人が見つめ合うような夫婦でいなきゃ。子はかすがいがないんだからって思わなきゃダメ。

(ジェーン・スー)ねえ。これね、奥さんの方から見たら、ガンジス川じゃないといいね。亘さんね。

(小笠原亘)(笑)

(毒蝮三太夫)それからね、自分をやっぱりおしゃれすること。亘はかっこいいんだから。お前。

(ジェーン・スー)そうだ!

(小笠原亘)マムシさんもだって、今日のミュージックプレゼント、チーフ入ってますからね。

(ジェーン・スー)「毒蝮」って胸に刺繍が入ってらっしゃいます。今日のジャケット。

(毒蝮三太夫)俺がね、外に行っている番組をやっているから。外だと「あっ、マムシさん。今日はチャコールグレーね。今日はブルーね」とかって、人は見ているんですよ。だからウチのがやっぱり「見られているっていうことを大事にしてね」って言うんで、見えないサルマタまで色違いに。

(ジェーン・スー)(笑)

(毒蝮三太夫)「今日は赤坂だからピンクだ」とかね。フリルがついているとか。「今日は荒川区だから履かなくてもいいや」とか(笑)。

(ジェーン・スー)そんなわけない! 荒川区のみなさん、ごめんなさい(笑)。

(毒蝮三太夫)「足立区はふんどしでいいや」とか。どうしてそういうことを言うんだ!

(ジェーン・スー)さあ、危なくなってきたのでそろそろ締めましょう。

(毒蝮三太夫)だから、おしゃれも大事だっていうことね。見られなくてもおしゃれする。家の中でもおしゃれをするという気持ちも、夫婦仲良く円満のひとつじゃないかな?

(ジェーン・スー)清潔感。小川が小さいうちに手をつないでコミュニケーションを取る。そして、10万円を10年に一度よりも、52円を週に一度。それぐらいですね。

(毒蝮三太夫)なあ。52円の方が安いもんね。10万円になるのは大変だよ。

(ジェーン・スー)いやいや、だから最終的に金の話になっちゃった(笑)。

(毒蝮三太夫)亘の番組じゃないんだから! 俺の番組なんだろ、お前?

(ジェーン・スー)マムシさん、今日はありがとうございました。明日もよろしくお願いします!

(毒蝮三太夫)はい!

<書き起こしおわり>