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町山智浩 ドナルド・トランプ政権の閣僚と政策の影響を語る

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町山智浩さんがBS朝日『町山智浩のアメリカの”いま”を知るTV』の中で次々と発表されているドナルド・トランプ政権の閣僚たちについてトーク。また、トランプ政権の政策にとその影響についても話していました。



(ナレーション)12月も後半に差しかかり、街はクリスマス一色。しかし、日本とはちょっとその様子が違うようで。アメリカでは年末まで大賑わいが続きます。

(町山智浩)アメリカはクリスマス、長いですよね。

(黒沢レイラ)サンクスギビング(感謝祭)の後から……

(町山智浩)そうそう。ずっとラジオはクリスマスで。

(黒沢レイラ)そうですよね。私の車ではクリスマスソングだけです。クリスマスまで。

(町山智浩)そうですよね。で、クリスマスが終わっても、お正月ぐらいまでクリスマス気分ですね。

(黒沢レイラ)そうですよね。クリスマスツリーもずっとありますもんね。日本はクリスマスが終わると、もう一気にお正月に。

(町山智浩)門松とか飾らなきゃいけないから。

(黒沢レイラ)それを思うと、日本人にとってのお正月ってすごく「新しい年が始まる。気持ちを新たに」っていう感じだと思いますけど、意外とそういうのを感じないところが……

(町山智浩)そうでしょう。だって1月2日から出勤だから(笑)。

(黒沢レイラ)そうですよね。

(町山智浩)31日にだいたいベロベロに飲んで、1日がだいたい二日酔いで(笑)。デレーッとしてて。で、2日にいきなりネクタイ締めて会社ですからね。これはやっぱり日本とは違いますよね。

(黒沢レイラ)私は3日までお休みをいただきます(笑)。

(町山智浩)ああ、そうなんですか(笑)。じゃあ僕、クリスマスプレゼントがあるんで。これなんですが……(ドナルド・トランプ人形を渡す)。

(黒沢レイラ)ええっ? これは、もしや……

(町山智浩)ドナルド・トランプですよ。ストレスボール(握りつぶせるボール)なんで。ここに置いておきましょう。

(黒沢レイラ)はい(笑)。

(町山智浩)周りの人たちはどんな反応でした? ドナルド・トランプは。

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ホリデーシーズンの話題

(黒沢レイラ)クリスマス、サンクスギビングにおいても意外とアメリカ人の家族で「はあ、今年はサンクスギビングで帰るのがちょっと気が重いな……」とか、「クリスマス、実はうちの親がトランプ派で……」っていう。家族が分かれてしまっている話を結構聞きます。

(町山智浩)ああー、おじいさんとかおじさんとかが。

(黒沢レイラ)そうなんです。で、「あの人のいる部屋と一緒の部屋にはしないでくれ」とか。結構聞きますね。

(町山智浩)同じテーブルを囲んで政治的対立が?

(黒沢レイラ)そうですね。だから「政治の話はするな」っていうのは、今年は本当にこのことなんだなって(笑)。

(町山智浩)ああ、言いますよね。アメリカはとにかく……

(ナレーション)大統領選直後に行われたCNNの調査では性別、年齢、人種、学歴、全ての層で近年で最も分断が深まったと感じている人が8割以上を占めました。しかし、タイム誌のインタビューでトランプ氏は「私のせいじゃない」とこれに反論しています。

(町山智浩)僕はサンノゼっていうこの上の方にある、シリコンバレーの近くにトランプが来た時があって。で、そこに取材に行ったんですけど、住民の30%ぐらいがメキシコ系の人たちなんですよ。だから周りを全部メキシコ系の若者たちが取り囲んで。トランプ支持者の人たちが出てきたらもう詰め寄っていって、「お前、メキシコ人嫌いなのかよ? 『追い出せ』って言うのかよ?」って感じで。

(黒沢レイラ)意外と子供たちでも学校でイジメみたいなのがあって。

(町山智浩)そうなんですよ。トランプが「メキシコ人を追い出せ」とか「アラブ人を入れるな」とか言ったから、急にそういうものは差別するものなんだっていう風に思って子供たちがそれを教えられて。学校でいたずら書きしたりね。「出て行け」とかね。

(黒沢レイラ)でも、そういう話って田舎の方だけなのかな?って思ったんですけども、マンハッタンビーチでも私の友人で日経のアメリカ人の子で、「ああ、君はもう国から出ていきなよ」みたいに言われたって聞きました。

(町山智浩)ああ、本当に? ああー……うちの近くにサンタローザっていうワインカントリーなんですね。ワインを作っているところがあって、そこの小学校とかでやっぱりいたずら書きが学校にあって。「メキシコ人は出て行け!」みたいなのが。ただ、ワインってメキシコ人がいないと作れないんですよ(笑)。

(黒沢レイラ)だからカリフォルニア自体が、このへんのレストランでもどこでもメキシコ人の方がいなかったら成り立たないんですよね。

(町山智浩)成り立たないんですよ。

(黒沢レイラ)なんかこの間のインタビューでは「やめなさい」ってトランプ自身が言ってましたけどね(笑)。

(町山智浩)自分が「やれ!」って言っておいてね、慌てて「やめなさい」って言うっていう(笑)。

(黒沢レイラ)全部話が変わってますからね。選挙の前とね。

(町山智浩)そう。話がコロコロ変わるんですよ。もう。

トランプ政権の閣僚の面々

(ナレーション)労働者へ向けた選挙演説で大統領選を勝ち抜いたトランプ氏。しかし、新政権の閣僚選びが着々と進む中でその方向性が大きく変わってきているようです。

(町山智浩)トランプを支持したっていうか、トランプを勝たせたのはこの五大湖があるんですけど。このへんの人たちなんですよ。ペンシルバニア、オハイオ、ミシガン、ウィスコンシン……工場ばっかりなんですね。もう全然仕事がないんですよ。中国とか日本に負けてしまったんで。この人たちのための政治をするという風にトランプは言っていて。この人たちは投票をしたんですけど。ただ、その時にヒラリー・クリントンさんを攻撃したわけですけど。「彼女はウォール街の回し者なんだ。ゴールドマン・サックスからお金をもらっている!」って。あと、ジョージ・ソロスっていう投資家がいるんですけど、「ジョージ・ソロスの犬だ!」と。

(黒沢レイラ)うん。

(町山智浩)で、トランプが今回閣僚を選んでいってるんですけど、アメリカの経済を仕切る財務長官に任命したのがスティーブン・ムニューチンっていう人なんですけど、その人はゴールドマン・サックスの写真だった人なんですよ。

(黒沢レイラ)なるほど。

(町山智浩)で、この間、国家経済委員会に任命したのはゲーリー・コーンっていうジョージ・ソロスの下で働いていた人なんですよ。だからいままで、さんざん批判してきたウォール街とかゴールドマン・サックスとかジョージ・ソロスの下にいた人たちを自分の経済閣僚につけているんで。言っていることとやっていることがあまりにも違うんで。

(黒沢レイラ)いま、ちょうど発表されていますもんね。どんどん、どんどん。

(町山智浩)そうなんですよ。「お前、言っていることと全然違うじゃないか!」っていう問題になっているんですけどね。

(黒沢レイラ)少しずつ変わってくるという感じですかね?

(町山智浩)いや、かなり抜本的に変わると思います。急に。そうしないとね、4年目で勝てないので。時間がなくてゆっくりやっていると、もうすぐ(次の大統領)選挙が来ちゃうので。いちばん決定的に変わるのはね、たぶん環境問題なんですよ。

(黒沢レイラ)それがちょっと心配ですね。私は。

(町山智浩)トランプはずっと「CO2(二酸化炭素)問題っていうのは存在しない。地球温暖化はないんだ」って言っているんですよね。

(黒沢レイラ)なにをどうしたら”ない”って?(笑)。

(町山智浩)って言っているんですよ。それは要するに、地球温暖化ということでもって規制すると行動ができなくなるから。で、彼らはそれで苦しんでいるんですね。で、今回そういった問題を規制する環境保護庁の長官に選んだ人っていうのはいままで環境保護庁に対して「あんなもの、潰せ」とか「地球温暖化はない」って言っていた人を選んでいるんですよ。

(黒沢レイラ)ええっ? もう環境保護じゃないですよね、もう(笑)。

(町山智浩)環境保護しない庁になるんですね。これからは。

(黒沢レイラ)それって周りの人は全くなにも言うことはできないんですか? トランプを選ぶ人に対して。

(町山智浩)アメリカはね、猟官制度というのがあって。官僚のトップは大統領が選べるんですよ。いままで全然違う人がやっていても、いきなり役所のトップの首をすげ替えるんですよ。で、やっていたことと全く逆のことに突き進んでいくんで。

(黒沢レイラ)それに対しては一般市民は投票できない?

(町山智浩)投票できないんです!(笑)

(ナレーション)ハリウッド、トランプへの懸念。

(町山智浩)やっぱり芸能界……ハリウッドであるとかブロードウェイは外国から来た人たちが集まっているところなんで。ビザ問題をはじめ、そういう移民政策に関して敏感なわけですよね。特にやっぱりビザ問題。やっぱりなかなかビザが下りないんじゃないか?っていうことですね。ワーキングビザ。

(黒沢レイラ)結構私の周りでもいま、焦ってバババッとグリーンカード、ビザを取っている人も結構います。

(町山智浩)あ、そうでしょう。ねえ。2つの問題があって。すごく審査が厳しくなるっていうことですね。特にイスラム系の国の人は徹底的に調べるって言っていますからね。すると、マレーシアとかそういうところからの人たちも全部徹底的に調べられるわけですね。もうひとつは、すごく作業が遅くなるっていう。

(黒沢レイラ)私の周りでも、私はいまはもうグリーンカードなんですけども。結構みなさん、カナダに行って取るとか、取りやすいところで取る。エージェントでもハリウッドのエージェントだとナントカだから、ニューヨークのエージェントに……とかいろいろみなさん。

(町山智浩)そうでしょうね。移民局に行くとわかるんですけど、アメリカに来るとそういうところにお金を入れている政権の時に作られた窓口があるんですよ。8個ぐらい窓口が並んでいるんですけども、政権によってその人数が減るんで。お金がなくなったり、削減したりで。そうすると、8個窓口があっても1人しか係員がいないっていう状態になったり。

(黒沢レイラ)ああ、8個使っている時は結構ゆるい時っていうことですか?

(町山智浩)ゆるい時。そこにお金をたくさん入れている時なんですよ。

(黒沢レイラ)私の時は数人いました。

(町山智浩)でしょう? たぶんね、8個窓口があっても1人しか係員がいないっていう状態になりますね。で、この間ブロードウェイでいちばん人気のミュージカルで『ハミルトン』っていうのがあるんですけど。聞いてますよね?

(黒沢レイラ)もちろん!

(町山智浩)こっちだと全然見れないのに、噂だけが入ってくるんですよね(笑)。

(黒沢レイラ)はい。もうみんな見たくて。「やっと見に行くんだ!」みたいなのがよくFacebookで上がったりしてますね。

(町山智浩)で、ニューヨークまでわざわざ行ってチケットが買えないとかね。

(黒沢レイラ)町山さんはご覧になられたんですか?

(町山智浩)僕、見たんですよ。僕、ずーっとその日、ブロードウェイでインターネットをチェックしながら。空きチケットの転売がないか、ずっとやり続けたら……

(黒沢レイラ)えっ? それで見られたんですか!

(町山智浩)そう。600ドルでしたけどね(笑)。いちばん後ろ(笑)。

町山智浩 大ヒットミュージカル『ハミルトン』を語る
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(黒沢レイラ)ええ、ええ。いちばん後ろで600ドル!? いかがでした?

(町山智浩)いや、すごかったです。面白かったです。ものすごい面白かった。もうノリノリのヒップホップなんですよ。音楽は全部。で、ものすごいエキサイティングで面白かったんですけど。で、そこにトランプの副大統領になるマイク・ペンスさんがこの間、見に行っていたんですね。こっそりと。

(黒沢レイラ)ああ、ちょっと話題になって。

(町山智浩)そうなんですよ。それが途中で見つかってっていうか、「マイク・ペンスがいるぞ!」みたいな話になって。そしたら、いちばん最後のカーテンコールの時に出てきた、ステージの上に俳優さんがズラッと並んでいる状態の時に「マイク・ペンスさん、ちょっと待って下さい。言いたいことがあります!」ってステージから俳優たちが言ったんですね。呼びかけて。



(町山智浩)この後、大変だったんですよ。ドナルド・トランプがTwitterで……

(黒沢レイラ)またTwitterですか(笑)。

(町山智浩)「『ハミルトン』のやつらは無礼だ!」とかって(笑)。「ふざけるな!」って。

(黒沢レイラ)それが話題になっていたんですね。

(町山智浩)そうなんですよ。「あれは嫌がらせだ!」とかね。「謝罪しろ!」とかね。またギャーギャーギャーッてやったんですよ。ヒステリックに。

(黒沢レイラ)それをやらなかったらいいのになって思うんですけど。それをやるから、またいいんですかね? ある意味、トランプ派の人たちにとっては。

(町山智浩)なんなんでしょうかね?

(黒沢レイラ)それで話題になるとか。

(町山智浩)でもなんか、スタッフは「やめろ」って言っているみたいですけどね。でも、「やめろ」って言ってもしょうがないですよね。こうやってゴソゴソとやっているんだからね。

<書き起こしおわり>

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