K DUB SHINEと渡辺志保 アルバム『新日本人』を語る

K DUB SHINEと渡辺志保 アルバム『新日本人』を語る INSIDE OUT

K DUB SHINEさんがblock.fm『INSIDE OUT』にゲスト出演。渡辺志保さんと新作アルバム『新日本人』について話していました。

(渡辺志保)間髪入れず、本日2組目のゲストをお呼びしたいと思います。お迎えしましょう。K DUB SHINEさんです!

(K DUB SHINE)イエー、イエー! キングギドラのモラハラしてない方です!

(DJ YANATAKE)(笑)

(渡辺志保)……ヤバい! いやー。初めてK DUB SHINEさんをこのスタジオにお迎えするということで、かなり私も緊張を……

(K DUB SHINE)いや、すごい近所なんですよ。

(渡辺志保)ああ、ご自宅がね。ここblock.fmのスタジオも渋谷ですから。

(K DUB SHINE)その中でも、もうすんごい近いっていうか。半径100メートルぐらいのレベルなんで。

(渡辺志保)おおっ、近い! じゃあ今度から、足繁く。もしよろしければ。

(K DUB SHINE)ご近所ですよ。はい。

(渡辺志保)じゃあぜひぜひ。お味噌汁の冷めない距離みたいな。

(K DUB SHINE)地元で私も地域密着型でやっておりますけども。

(渡辺志保)はい、存じ上げております(笑)。今日はちょっと私、ケーダブさんをお迎えする時に「大掃除、終わりましたか?」っていうお話をうかがいたくて。

(K DUB SHINE)はいはい。だって今日は何日?

(渡辺志保)今日は19日かな?

(K DUB SHINE)19日に大掃除、みんなもう終わっている? どう?

(渡辺志保)いや、終わってないかな? 私は全く終わってないです。っていうか、手もつけてないですけど。

(K DUB SHINE)じゃあ、その日が来たらみなさん、花王の製品を使ってね。マジックリンとかクイックルとかそのへんを使って、ぜひ(笑)。

(渡辺志保)本当、そうなんですよ。ケーダブさんのラップを聞いて、「あっ、私もトイレ掃除をちゃんとがんばらないとな!」っていう風に思って。いま流れていますけども。ちょっと聞いていただきましょうか?

K DUB SHINE 花王大掃除ラップ

(渡辺志保)はい。というわけで花王のケーダブさんの大掃除ラップを聞いていただいております。

(K DUB SHINE)世間ではきれい好きの振りをしてますけどね。

(渡辺志保)そうなんですか(笑)。でも、これってすごい私もリアルだなと思っていて。実体験にもとづくリリック。

(K DUB SHINE)だからやらなきゃいけない時はやるけど、そんなにもういつもいつも几帳面に、「あっ、ここが汚れている!」とかってペロッと舐めてキュキュキュッみたいなさ。そんなきれい好きじゃないです。

(渡辺志保)なるほど。ただ、やる時は花王の製品を使って。

(K DUB SHINE)その方が……でも、俺のYouTubeを見て買った・使ったって言ってくれないと、全然俺には還元されずに。実際にマジックリンのCMをやっている2人組がいるのね。そっちの手柄になっちゃうから。

(渡辺志保)なるほど。じゃあちゃんとみなさん、もし今日の放送を聞いて私、マジックリン買いました、花王のお掃除グッズを買いましたという方はちゃんとケーダブさんにわかるように報告をということで。

(K DUB SHINE)YouTubeを見てくださいね。

(渡辺志保)ありがとうございます(笑)。というわけで、まあ今日はその大掃除の話もいいんですが、なぜスタジオにお呼びしたかといいますと、来る12月21日にK DUB SHINEさん待望のニューアルバム『新日本人』が発売されるということで。


K DUB SHINE 新日本人

(K DUB SHINE)はい。そうなんです。こんな年の瀬の忙しい時に理屈っぽいアルバムを出しちゃってね。

(渡辺志保)(笑)。とんでもないです。ただ、オリジナル・フルアルバムとしては何年ぶりということになるんでしょうか?

(K DUB SHINE)「オリジナル・フルアルバムとしては12年ぶり」っていう風に言わせたいんだろうけど……

(渡辺志保)はい、すいません(笑)。

(K DUB SHINE)その間にもRadio Aktive Projectでもアルバムを出したり、EPを2枚ぐらいのレベルで出したりとか、まあグレーテスト・ヒッツみたいなのとEPが混じっているのを出したりとかしているんで。そんなに全然なんにもやっていなかったわけじゃありません。

(渡辺志保)もちろんです(笑)。

(K DUB SHINE)ただ、アルバムっていうスタイルで出すのは、2009年が最後だから7年ぶりになるんだね。だからまあ、そういう意味ではちょっと久しぶりにがっつり仕事をしたという感覚はあります。

(渡辺志保)なるほど。そして、先ほどもご自身でもおっしゃっていましたけども、タイトルからして『新日本人』ということで。しんにほんじん? しんにっぽんじん? どちらでも大丈夫ですか?

(K DUB SHINE)まあ普段「にっぽんじん」と言っている人は「しんにっぽんじん」で。普段「にほんじん」って言っている人は、「しんにほんじん」でいいんじゃないですか?

(渡辺志保)なるほど。この構想っていうのはどのぐらい前からあったものなんですか?

(K DUB SHINE)構想っていうかね、日本についてとか、日本人についてのアルバムを出そうって思い立ったのは2006年ぐらいなのね。10年ぐらい前。だけども、そのうちでいくつか作った曲をその頃、EPに入れたりとか、シングルにしたりとか、ボーナストラックにしたりとかしてポロポロポロッと出しちゃったんで。まあそれはそれで、それっきりになっちゃったのね。で、そのコンセプトで別に丸ごとアルバムを作らなくてもいいや、ぐらいの感じで。それの時を同じくして、そのちょっと前からなんだけどデジタル・ダウンロードの時代、波がドーッと来て。

(渡辺志保)はい。

(K DUB SHINE)で、みんなそのアルバムを買わないとか。自分もiTunesストアとかを使い始めることで、もうアルバム聞きとかをしなくなったわけよ。で、この先、世の中はアルバムで音楽を聞くっていう風になっていかないし、売れないし、iTunesストアの売上状況を見ても平均的に売れているアルバムってほとんどないじゃん? だいたい2、3曲ボーンと突出してて、あとはそんなに……

(渡辺志保)そうですね。ちょっと派手なシングルがあって。

(K DUB SHINE)だから聞かれていないんだよ。アルバムでは。だから、アルバムっていう12、3曲とかをいっぺんにまとめて出しても、もう世の中の人は聞かないなと思ったから、そこからはもうEPでいいや、シングルでいいやって思ったのね。それこそ50年代とか60年代前半の45回転のシングルとかジュークボックスで音楽をみなさん聞いていた時代がまさにその頃だから、そんな風に戻ったのかな? アルバム文化っていうのがあんまり世の中で必要としていないんじゃないか?って思って。

(渡辺志保)うんうん、たしかにね。

(K DUB SHINE)アルバムで出すのも嫌だし、1曲の流通の仕方もCDも、制作費の価値もガクンと……俺ら、いちばんいい時期を知っているから。そういう意味ではガクンと下がったんで、1曲を出す自分の労力とそれに対して入ってくるお金で考えるともう、やってられないなみたいな時期もあって。もう音楽、まともに市場と向き合ってアルバムを定期的に出したりするのはナンセンスだなって2007、8、9年ぐらいに。ちょうどね、Radio Aktive Project出したぐらいの頃からそんな感じを受けて。

(渡辺志保)ちょうどね、ミックステープとかってアメリカのヒップホップシーンの中でも、無料でどんどんどんどん自分の作品を出すのがもう当たり前っていうような。

(K DUB SHINE)そうそうそう。ストリートアルバムとかで。でも、そのアルバムは一応アメリカも売れるけど、まあ数字はガクンと下がっているからそこにかけられるお金も違うし、1人に入ってくるお金も違うでしょ? で、もうそれでやる気がなくなって。それは曲の中でも説明しているけど。だけども、2011年に震災が起きて、思ったこと、言いたいことっていうのがいっぱい出てきて。それこそ、日本をもう1回見つめ直したりとかして、その構想をもう1回蘇らせたっていうのが……だから合計で6、7年にはなるけど、始まったのは2006年からっていう話です。

(渡辺志保)なるほど! ありがとうございます。

(K DUB SHINE)途中で飽きていたでしょ?

(渡辺志保)いや、飽きてないです。でも私も自分でいろいろ思い返せば、たしかに私もやっぱり2007、8年ぐらいから、すっごい個人的なことですけど1回転職をしたことがあって。それも音楽の消費形態がどんどんどんどん変わっていくなっていうことを感じて転職をしたなということをいま、ぼんやり自分のことを思い出しながらお話をうかがっていたんですが。

(K DUB SHINE)みんな買い方も変わってきているわけじゃん。

(渡辺志保)しかも、ケーダブさんとかZEEBRAさんとかもそうですけど、やっぱりおっしゃる通り、いちばんいい時を知っているし、もう20年ずっと音楽活動っていうところを生業にしてらっしゃる方だと、また思うことも私とかよりもね。

(K DUB SHINE)まあスポーツと一緒で、いろいろピークもあるだろうし、10年、20年とたっていくとスタンスとか立場とか役割とかを変えていくのも当然だと思うんだけども。でも、1曲の曲としての、アートとしての価値がそんなに1/100も1/1000もガクンと落ちるっていうのはあんまり他にないことだと思うんだよね。

(渡辺志保)そうかもしれないですね。いちばんドラスティックにいろんな変化を食らっているような感じは……

(K DUB SHINE)うん。いまだって実際、ダウンロードもあるし、ストリーミングもあるけど、YouTubeで見る人の方が多いじゃない? 見るっていうの? 聞くっていうの?

(渡辺志保)まあ、特に若い子なんかはね。

(K DUB SHINE)だから無料動画でないと人はそんなに、まずそれにアンテナも張らないというか。そんな時代なんで、やってられるか、コノヤロー!っていうのはあるんだけど、でもさっきの(ゲストの)Jinmenusagiちゃんとかの話を聞いていると、もう若いし、新しいのをどんどん作るし。すごいな、偉いなと思って。背筋が伸びる思いですよ。

(渡辺志保)(笑)

(K DUB SHINE)散々毒づいておいてね、いまね(笑)。

(渡辺志保)いやいや、ウサギくんにも話したんですけど。

(K DUB SHINE)ああ、ウサギくん。人面ウナギです。僕は。

(渡辺志保)(笑)

(K DUB SHINE)山椒をかけてください。

(渡辺志保)ウサギくんとケーダブさんのこの組み合わせってすごく対照的で面白いなという風に思っていて……

(K DUB SHINE)そっちが(ゲストを)決めたんじゃん。

(渡辺志保)ああ、そうなんですけど(笑)。ヤナタケさんがね。

(DJ YANATAKE)そうそうそう(笑)。

(渡辺志保)お呼びいただいたんですけど。それで、いろんなここでしか聞けない話なんかがあれば非常にありがたいな、なんて思ったわけなんですけども。ここでじゃあ、ちょっと『新日本人』から1曲……

(K DUB SHINE)たぶんいま、ダーッとダラダラしゃべっちゃったことを1曲にしてるんで、それを聞いてください。タイトルは『オレの名は。』で、これはリミックスバージョンです!

K DUB SHINE『オレの名は。 Remix』

(渡辺志保)はい。いま聞いていただいておりますのはK DUB SHINEさん、12月21日に発売されます最新アルバム『新日本人』から『オレの名は。』。こちらはエクスクルーシブRemixバージョンという風になっているんですけども。

(K DUB SHINE)これはDJ OASISがいま作っている『新日本人』ミックステープに入る予定です。

(渡辺志保)おっ、『新日本人』ミックステープ。みなさん、このリミックスの元ネタ、ちなみに気づきました? これはいわゆるブレンドって言ってね、有りもののトラックをオアシスさんがつなげて。

(K DUB SHINE)そうそう。『Jackin’ For Beats』的なね。

(渡辺志保)で、私も最初、サラッとヤナタケさんがかけているのを聞いて、「あれっ、この元ネタ、何だろう?」って思って。ケーダブさんご自身から元ネタを教えていただいたんですけども。

(K DUB SHINE)最初のがDMXの『What’s My Name?』。

(K DUB SHINE)「D・M・X!」ってやつですね。で、サビに出てくるのがエミネムの『My Name Is』。

(渡辺志保)はい。デビューシングルですね。

(K DUB SHINE)スリム・シェイディ。で、セカンドバースがスヌープ・ドッグの『Who Am I(What’s My Name)』。

(渡辺志保)これはだから、『オレの名は。』つながりでその元ネタをピックアップしてつないでらっしゃるっていう。さすが!っていう。

(K DUB SHINE)まあでも日本はね、いま『君の名は。』ブームなんで。そこにあやかって。

(渡辺志保)ちなみに『君の名は。』はご覧に?

(K DUB SHINE)あんなアニメ、見るわけねえだろ(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)

(渡辺志保)ありがとうございます! イエーイ! 私も見てませーん!

(DJ YANATAKE)僕は見ました。

(渡辺志保)あっ、なるほど。

(K DUB SHINE)そのうち見ると思うよ。でもあれ、なんか知り合いが関わっているんで。そこはすごくめでたいなと。相当懐が膨らんでいるんじゃないでしょうか。

(渡辺志保)はい。大ヒット御礼というわけでお送りしておりますが、『新日本人』からの『オレの名は。』リミックスを聞いていただきました。

(K DUB SHINE)『オレの名は。』です。こっちゃんです。

(渡辺志保)はい。ありがとうございます。ここでもね、「レーベルには失望」とか「バトル流行っていて芸人が」とかっていうね、ちょっと鋭いケーダブさんならではのリリックも見られるような感じがするんですけども。

(K DUB SHINE)まあね。ラップとかヒップホップがまさにメインストリーム化して、いろんなところで話題になったり、取り沙汰されるのはすごくいいことだと思うけど、やっぱりずっと俺らもちゃんとヒップホップはやってきたんで、守らなきゃいけないところは守らなきゃと思うし。まあ、広げるべきところは広げたいと思って。そういうのもあって、いろいろとそんなことも曲の中で言っています。

(渡辺志保)うんうん、なるほど。1枚を通してかなり骨太なメッセージがね、つづられているとは思うんですけども、メインで制作しているのは、いまのバトルブームのネタなんかもありますけども。じゃあ、この2、3年とかでバババッと曲は仕上げられたという感じですか?

(K DUB SHINE)まさにここでDJブースにいるDJ YANATAKEに最初、ちょっと相談したんで。「アルバムを作りたいんだけど、トラックとか最近どんな人がいいの?」みたいな。若いのはやっぱりアンテナをいつも張っているから。で、何人か紹介してもらったり、聞かせてもらったりしてそこから何曲か選んだりね。あと、まさにこの『オレの名は。』はDJ WATARAIがプロデュースしているんだけど、DJ WATARAIとDJ YANATAKEは旧知の仲で。俺が直接ワタライに、「ワタちゃーん、曲作ってよー」って言うよりもタケちゃんが「ワタくーん、ケーダブさんにいい曲作ってあげてくんない?」って言われた方がいい曲が出てくるっていうね。不思議な……

(渡辺志保)なんすか、そのマジック(笑)。

(DJ YANATAKE)そんなこと、ないんですけど(笑)。高校の同級生なんですよ、僕。

(K DUB SHINE)そうそう。知ってる。まあ、相当いいエージェントっていうことにもなるんじゃないですか?

(渡辺志保)そうですね。腕の見せどころというか。なるほど。まあそんな感じで作られたっていう。

(K DUB SHINE)そう。まあさっきいたGUNHEADの曲も『化学反応#kgdr Feat.DJ Oasis、Zeebra』っていうのもアルバムに入っていて。それは前の番組をやっていたHABANERO POSSEのGUNHEADの曲ですね。だからまあ、ちょうど今日はそういう意味ではこのスタジオは『新日本人』祭りになっているような。

(渡辺志保)はい。この発売週ということで。

(K DUB SHINE)そうなんですよ。明後日の水曜日、21日。みんな、タダでもいいから聞いてね!

(渡辺志保)いやいやいや、そこはちゃんとペイしてね、払っていただければと思いますけども。そして、ボリュームもかなりのボリュームですよね。これは。

(K DUB SHINE)CDにはボーナストラックが3曲入っていて。で、この2、3年の中でやっていたフィーチャリングものをそこに入れてみました。だからCDを買ってくれる人はちょっとオマケがついているんで。クリスマスギフトにはぴったりの。

(渡辺志保)なるほど。いいですね。『新日本人』をクリスマスプレゼントに。ぜひとも。

(K DUB SHINE)クリスマスに。サンタクロースが喜ぶ一品になっております。

(渡辺志保)そうですね(笑)。そして我らがAKLOの『RGTO』もそのCDバージョンには入っているということで。ケーダブさん的にはあの客演はどうでしたか? PVもなかなか面白げなPVになりましたけども。

(K DUB SHINE)あれはこのアルバムを作り始める前だっけ? 『物騒な発想(まだ斬る)』とこれと、どっちが先? まあでもちょっとね、その流れでシングルを出してアルバムにも収録されるんだけど、宇多丸とのシングル『物騒な発想(まだ斬る)』っていう曲が5月ぐらいに出て。で、割といい感じでバズって。宇多丸の発言なんかも炎上したりして。

『物騒な発想(まだ斬る)』炎上

K DUB SHINE・吉田豪『物騒な発想』ネット炎上事件を振り返る
K DUB SHINEさんがBUBKAのUstream番組『豪STREAM』にゲスト出演。宇多丸さんとの共演曲『物騒な発想(まだ斬る)』が2chなどネットで炎上した事件について、吉田豪さんと話していました。 豪スト前半終了。Kダブさん最高っ...

(渡辺志保)そうですね(笑)。

(K DUB SHINE)曲も割と目立ったんですよ。で、その後に『RGTO』の企画に俺は誘ってもらってビデオを撮ったりとかして。だからいい意味で寝、2014年がちょっと転機というか。そこからまた。で、去年はちょうどキングギドラの『空からの力』の20周年みたいなのがあって、ほとんど自分の作業に力を注げなかったのね。だからどうしても2014年に作り始めたのが今年になってしまったっていう言い訳をしています。

(渡辺志保)いやいやいや、とんでもないです。じゃあ、ここでまた、アルバムから1曲。ケーダブさんに選んでいただいてリスナーのみなさんに聞いていただきたいと思うんですけども。どの曲にされますでしょうか?

(K DUB SHINE)アルバムの1曲目になる曲で、『プラネットボム』です。フィーチャリングにギターソロ、LUNA SEAのSUGIZOが入っているんで。男前な感じになっているのを聞いてください。

K DUB SHINE『プラネットボム』

(渡辺志保)はい。いま聞いていただいておりますのは、明日いよいよ店着日を迎えます。12月21日発売、K DUB SHINEさん12年ぶりのオリジナル・フルアルバム『新日本人』から『プラネットボム』を聞いていただきました。というわけでギターにSUGIZOさんが入ってらっしゃる。

(K DUB SHINE)(曲を聞きながら)この後に入るんだよね。

(渡辺志保)ギュインギュインって。

(K DUB SHINE)SUGIZOさんはね、昔からヒップホップにも全然かかわりがあって。DJ KRUSHさんとかとも10年以上前、セッションしたり曲を作ったりとか。で、結構いまもジャムるのはジャズとかフュージョン系の人だから、そっちのソウルフルな、ファンキーなセッションっていうかジャムるのは好きだって言っていて。

(渡辺志保)そうなんですか。それで今回、初共演ということになりますでしょうか。ケーダブさん、ちなみに気が早いかもしれないですが、この後、さらに次の新作アルバムの構想とかはすでにあったりするんですか?

(K DUB SHINE)ええとね、ちょっと今回は割と上からというか、高いところからいろいろとしゃべっているような気がするんで、次はもうちょっと地に足の着いたというか、ドメスティックな内容。自分のもっと内面的なことについてラップするのもありなのかな? なんて思っていますけどね。

(渡辺志保)おっ、じゃあまた、思いの外はやくケーダブさんの次の作品も聞けるかもしれない?

(K DUB SHINE)あの、シングル単位ではたぶんアルバムを出して2、3ヶ月後には新曲をたぶん作ったりすると思う。

(渡辺志保)おおっ、めちゃめちゃ楽しみですね。そちらも。なるほど。じゃあ、そういった最新情報はK DUB SHINEさんのSNSでチェックすべしと。

(K DUB SHINE)はい。

(渡辺志保)そして、まずは待望のニューアルバム『新日本人』、明日にはCDでゲトれるはずですからね。店着日で。

(K DUB SHINE)そっか。フライングゲットですね。AKBに負けないようにみんな! 握手してあげるから。

(渡辺志保)握手してあげるから(笑)。

(DJ YANATAKE)握手できるチャンスが1個、あるかもしれないということでですね、12月28日(木)、夜20時から渋谷タワーレコード6階で、今度本が出るんですけども。書籍『私たちが熱狂した90年代ジャパニーズヒップホップ』のリリース記念トークイベントというのがあります。こちら、出演がK DUB SHINE、DABO、DJ YANATAKEというですね……


私たちが熱狂した90年代ジャパニーズヒップホップ

(K DUB SHINE)3人で。

(渡辺志保)すごいですね!

(DJ YANATAKE)なにをするんですかね? なにも言われてないですけどね。

(K DUB SHINE)宇田川町の話でもするんですかね?

(渡辺志保)じゃあお宝話をそちらで。

(DJ YANATAKE)本も発売されるのをチェックしていただきたいんですが、K DUB SHINEさんのニューアルバムも。

(K DUB SHINE)台本的な流れはじゃあ、タケちゃんが考えてるの?

(DJ YANATAKE)いや、何も言われてないです。

(渡辺志保)(笑)。なにが飛び出すかは当日のお楽しみという感じでしょうか?

(K DUB SHINE)ノープラン、怖いよ。

(渡辺志保)はい。じゃあそちらのトークイベントで握手の機会もあるかもしれないと。

(DJ YANATAKE)はい。28日(木)、夜20時に渋谷タワーレコードに来てください。

(渡辺志保)はい。というわけで今日は盛りだくさんでした。K DUB SHINEさんをお迎えしました!

(K DUB SHINE)ありがとう! 12月21日『新日本人』、聞いてください!


K DUB SHINE 新日本人

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました