スポンサーリンク

宇多丸『貞子 vs 伽椰子』を語る

シェアする

宇多丸さんがMXテレビ『バラいろダンディ』の水曜バラいろショーでおすすめVS映画として『貞子 vs 伽椰子』を紹介。その魅力や見どころについて話していました。

(宇多丸)はい。僕と玉さんが月に1回、とっておきの映画を紹介する……

(宇多丸・玉袋)水曜バラいろショー!

(玉袋筋太郎)さあ、行きましょうか。12月に入ったから、今年最後じゃねえか?

(宇多丸)最後ですね。

(玉袋筋太郎)行きましょう。今日のテーマは、こちら! 「VS映画」!

(宇多丸)対決映画ね。やっぱりね、大物同士が戦うというね。夢の対決映画、いっぱいありますよね。

(玉袋筋太郎)ワクワクするもんね!

(宇多丸)世の中のみなさんはVS映画、対決映画。ビッグマッチですよ。どんな作品を思い浮かべるのでしょうか? TSUTAYAがおすすめする日本最大の映画レビューサイト、Filmarks(フィルマークス)によるランキング。毎回ね、映画ファンが投票しているから結構渋いんですよ。今回もトップ15を見てみましょう。こちらです。どうぞ!

(玉袋筋太郎)VS映画!

(宇多丸)はい。これね、やっぱり渋いのがゴジラなんてさ、VSものばっかりなんだけど、1位が『ゴジラ対ヘドラ』なんですよ。

(川合俊一)モスラだと思ったけど、ヘドラなんだ。

(宇多丸)いま、要はカルト的な人気があるんですよね。ヘドラはね。歌とか込みでね。このへんは対決っていうのかな?っていう感じもするんですけどね。『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』とかって。でも、最近だと『バットマン vs スーパーマン』とか。『キングコング対ゴジラ』。これはゴジラ、対決もの、やっぱり娯楽作。ゴジラ映画の中では娯楽性が高いですからね。

(玉袋筋太郎)『マジンガーZ対デビルマン』はねえんだな。『サイボーグ009 vs デビルマン』はあるのに。

(宇多丸)まあ当然ね、『フレディVSジェイソン』とか、『エイリアンVSプレデター』とかいろいろありますけどね。

(玉袋筋太郎)あったあった!

(宇多丸)さあ、そんな中で堂々4位に食い込んだ作品を私、おすすめしたいと思います。結構最新作でございます。何対何なのか? こちらでございます! 『貞子 vs 伽椰子』!

スポンサーリンク

『貞子 vs 伽椰子』



(玉袋筋太郎)来ました!

(宇多丸)こちらの作品でございます。

(蝶野正洋)怖そうだよ……

(宇多丸)ねえ。『貞子 vs 伽椰子』。貞子っていうのは当然、『リング』。

(玉袋筋太郎)沢村貞子さん。

(宇多丸)違いますよ! 貞子は『リング』でおなじみ。呪いのビデオでテレビから出てくる貞子。そして、伽椰子っていうのは『呪怨』でおなじみの寝、俊雄くんっていう男の子とセットで階段から下りてくるあの伽椰子。まあある意味Jホラーを代表するこの二大巨頭がバーサスしてしまうという! なんじゃ、そりゃ? なんなんだ、それは!? という感じがすると思いますけどもね。はい。とんでもない作品でございます。『貞子 vs 伽椰子』、まずはダイジェスト映像がございますのでご覧ください。

(ダイジェスト映像スタート)

(宇多丸)まずいきなりね、今回用にアレンジされていますけども、これは貞子の呪いのビデオですね。このビデオを見ると……今回は設定が変えられていて、前は1週間だったのが3日ぐらいになったのかな? スピードアップしていますね。これを見ると死んでしまいます。貞子が寄ってくる。で、これを古びた中古ショップにあったVHSデッキから呪いのビデオを見つけてしまって、これをやっぱり見てしまい、呪いがかかってしまったわけですね。

(玉袋筋太郎)うーわ……

(宇多丸)さあ、ということでいろいろ、除霊をしようとかやるんですけど、なかなか上手くいかないという。こういう風に呪われてしまうんですね。さあ、そしてこれは貞子サイドの話。やっぱり貞子の呪いは簡単に解けない。そして、こちら! この家! 『呪怨』の方、伽椰子の方はこの家なんですね。この家に行くと、呪いをかけられてしまうというのが『呪怨』ですよね。この男の子も、うっかりこの家に入ってしまったために、いろいろ変な目に合ってしまうわけですね。

(玉袋筋太郎)ああっ!

(宇多丸)で、ここでね、グッとこっちから見ると……はい。これ俊雄くんという有名なキャラクターが出てきます。ということで、その貞子の方の呪いにかかってしまった人と、伽椰子の方の呪いにかかってしまった人。これを両方解決するために、怪物には怪物をぶつけるのだ! という。その発想であの伽椰子の家で、呪いのビデオを。

(玉袋筋太郎)そういうことだ!

(宇多丸)この伽椰子と貞子が直接対決するという。

(玉袋筋太郎)うわー、いいね! 夢のマッチメイクだ、こりゃ!

(宇多丸)これ、とんでもない。豪快ですよ!

(玉袋筋太郎)どういうルールなんだろう? ノールールか?

(宇多丸)ノールール。デスマッチですよ。

(玉袋筋太郎)最初から死んでんだ。

(宇多丸)まあ、両方とも最初から死んでましたからね。で、どうやってこの呪いが解けるのか? もうあのね、伽椰子が呪いのビデオをこうやって握りつぶしたくだりで、予告編を見ている時からみんなガン上がりしてましたからね。「そういう問題か!?」みたいな。

(一同)(笑)

(宇多丸)あれはやっぱりたまらないものが。

(玉袋筋太郎)やっぱりプロレスなんだろうな。こう、グッと。

(宇多丸)ちょっとね、軽く解説させてください。貞子が出てくる『リング』はいわゆるJホラー表現の本当にブレークポイントというか。僕、いろんな映画を見ていますけど、いちばん、いまだに怖いですね。『リング』が。家にソフトを置いておきたくない映画ですね。98年、大衝撃を受けました。で、これがいわゆるJホラー表現というのがブレークして、世界中に広まっていくわけですね。

(玉袋筋太郎)うん。

(宇多丸)一方、伽椰子の方の『呪怨』っていうのはちょっとJホラー表現からすると反則なんですよ。思いっきり霊を見せちゃう。顔とかを思いっきり見せちゃうっていう結構反則技で来たあれで。非常に日本の恐怖映画歴史を、しかも世界レベルで広めた2作なんですけど、これに対して今回の作品『貞子 vs 伽椰子』は監督が白石晃士さんという監督で。フェイクドキュメンタリー系のホラーで非常に……こんな本も出しています。『フェイクドキュメンタリーの教科書』っていう。この本、めちゃめちゃ面白いんで。「あなたもiPhoneでフェイクドキュメンタリー映画が撮れます」っていう指南なんかもしていて、めちゃめちゃ面白い人なんですけども。

白石晃士『フェイクドキュメンタリーの教科書』



(玉袋筋太郎)読もう!

(宇多丸)今回、この方が監督をしているんですけど、白石晃士さんはいわゆるJホラー的な表現の流れとはちょっと違う人なんです。あんまりJホラーはそんなに興味がなくて……みたいな感じ。むしろ豪快なアメリカンホラーとか、どんどんどんどん見せ場を盛り上げていく。そんな感じが得意な方なんですけど。というわけで、今回の『貞子 vs 伽椰子』は『リング』とも『呪怨』とも違う、今回特有の見どころというのを私、挙げたいと思います。

(玉袋筋太郎)おおっ!

(宇多丸)それはどこか? というと、Jホラー的でも全くないんですけど、こういうことです! 白石晃士監督ならではのケレン味炸裂するブラックジャックとピノコ風の霊媒師コンビ! これが途中で登場するんです!

(玉袋筋太郎)ああ、そうなの?(笑)。

(宇多丸)これのキャラ立ちがハンパないというあたり。ご覧ください。ちょっと抜粋しましたので。どうぞ、こちらです!

(抜粋映像スタート)

(宇多丸)この霊媒師コンビ、安藤政信さん演じるブラックジャック的な、こういうちょっと態度の悪い男。それと、ピノコ風の盲目の少女。このコンビなんですよ。で、「めんどくせーな」っつって。こういう奇っ怪な2人が出てきてですね。で、この安藤政信さんが呪いをいちいち解く時にこう、手をフェッフェッフェッ!って、クックックッ!って切るわけですよ。それがまたかっこいいんですよね。こう、ワーッて(口から)髪が出てきて、呪いだって……見えますか? 画面。チャッチャッチャッ!って。シャシャシャシャッ、ファッ!ってやって、この袋の中に追い込んでいったり。これは実際の対決のところですね。こうやって追いすがってくるのをチャッチャッチャッ!っと切って。これも、ピノコの方が調子が悪いっていうところでブラックジャックがペッペッペッ!ってやる。

(玉袋筋太郎)おおーっ!

(宇多丸)安藤政信がね。あとね、この女の子の方がめちゃめちゃ毒舌で。さっきの貞子の呪いをお祓いで解こうとする場面があるんですけど、あそこで大惨劇が起こるんですよ。いる人がみんな、大変なことになって大惨劇になって。で、そこに彼女がやってきて、「この人、無駄死にだね(笑)」っていう……(笑)。

(一同)(笑)

(玉袋筋太郎)笑いがあるんだね。

(宇多丸)身も蓋もない発言をしてもう大爆笑というですね。ということで、たぶんこの『貞子 vs 伽椰子』は白石晃士さんの資質もあって、Jホラーが苦手な方もたぶん楽しんで見れる、割りと豪快エンターテイメントになっておりますので。ぜひご覧いただきたいと思いますというね、バーサス映画でございました。

(玉袋筋太郎)はい! さあ、夢の対決はですね、映画の中だけではありません。12月29日、31日にはもう世界最強を決める格闘技のRIZINなんつーのも行われますしね。やっぱこれ、マッチメイクなんですよ。お客さんを呼ぶのは。大晦日に人を集めるのは!

(宇多丸)やっぱりこれとこれが戦う!って。

(玉袋筋太郎)これとこれがやる!っていう。そういうことですから。もう芸能界もいままでいろんなマッチメイクがありましたよ。藤原組長VSチャック・ウィルソン。工藤兄弟VS坂本一生。

(宇多丸)ビッグなんすか、それは?(笑)。

(玉袋筋太郎)ビッグですよ! 竹本孝之VS尾形大作。あの、どっちがなまっているか? でモメたっていう……

(宇多丸)えっ、それは直接対決?

(玉袋筋太郎)直接対決あったって!

(宇多丸)我々は見てませんけどね(笑)。

玉袋筋太郎 夢のビッグマッチ

(玉袋筋太郎)そこで今回私、玉袋筋太郎がぜひテレビで実現させたい夢のマッチメイクを考えてまいりました! これですよ。はい。まずはこちらの対決。築地→豊洲ムーブ(移転)デスマッチ! 小池都知事VS石原元都知事 with 当時の関係者!

(宇多丸)これはちょっと、直接対決見たいですからね。

(玉袋筋太郎)いいでしょう? これ。築地から強引に移転しようとする石原元都知事 with 当時の関係者を防ぎつつ、盛土を完成させれば小池さんの勝ち!

(宇多丸)盛土を(笑)。さあ、どちらになるのか? ということで。

(玉袋筋太郎)まだまだあるぞ! さあ、第2試合! ノーロープ有刺鉄線落書きデスマッチ。江角マキコVS一茂嫁!

(宇多丸)好きですね、この話ね。まだやめないのか?って感じがしますけども。

(玉袋筋太郎)そう。有刺鉄線で自宅を防御する一茂の嫁をかいくぐり、壁に「バカ」って書いたら江角マキコの勝ち!

(宇多丸)みんなそのニュース、いい加減忘れている頃だろうにね。

(玉袋筋太郎)試合会場がいいですよ、これ。田園調布コロシアムですから!(笑)。

(宇多丸)閑静な住宅街に悲鳴が鳴り響く! さあ、そして?

(玉袋筋太郎)RIZINっていう新しい格闘技団体ができましたけども、我々ファンとしてはPRIDE! PRIDEの戦い、よかったよね? さあ、そこでPRIDE特別ルール。こちらでございます。保阪尚希VS布袋寅泰!

(宇多丸)そっちのプライドか!

(玉袋筋太郎)はい。こっちのプライドなんすね。ギターなどの全ての凶器は認めます。で、ラウンドガールに高岡早紀です。で、今井美樹が『PRIDE』を熱唱します。

(宇多丸)わたーしのー、プラーイドー♪

(玉袋筋太郎)そのプライドなんすね。で、リングサイドに山下久美子がお湯につかってブータレているという……

(宇多丸)どっちかっていうと、布袋さん色がちょっと強いですけどね。

(玉袋筋太郎)さあ、やっぱりね、バラエティーに富まなきゃいけない! こちらでございます。年末バトルロイヤル。小倉VS加山VS神田川VS草刈正雄!

(宇多丸)ちょっと待ってください。これはよくわかりませんよ。なんですか、これ?

(玉袋筋太郎)とにかく、4人で戦ってもらうわけですよ。

(宇多丸)共通点がわからないな……

(玉袋筋太郎)で、特別ルール。頭部への攻撃は……ねえ。これ、かなり厳しいですけど、ルールはこうです! 認める!

(室井佑月)認めるんだ!(笑)。

(宇多丸)なんでこの戦いに限って、頭部への攻撃という……

(蝶野正洋)加山さんもそうなんすか?

(玉袋筋太郎)(笑)。ほじくらないでください!


(玉袋筋太郎)あとね、やっぱり『シン・ゴジラ』、すごい対決じゃないですか。だから、『シン・ゴジラ』だから真のシンは誰だ?っていう。シン・ゴジラVSシン・上田という。

(宇多丸)シン・上田。シン・上田コンビ(タイガー・ジェット・シン&上田馬之助)が(笑)。

(玉袋筋太郎)こちら! 60分一本勝負! 清原 VS ASKA! ルールは天井に吊るされた注射器をどっちが先に取るか? リングサイドには高知東生、小向美奈子、田代まさし、清水健太郎がいる!

(宇多丸)やっぱりあれですか? セコンドはこう、腕を(パンパンと)叩いたりとか? こうやって……

(玉袋筋太郎)(笑)。タップしちゃって(笑)。最後はこれだ! 負けたら即解散スペシャル。ハンデキャップマッチですね。キムタクVS残りの4人という……

(宇多丸)だってさ、負けたら即解散って、どっちも解散でしょ? だって。

(玉袋筋太郎)ええ。すごいんだよ。紅白だって今度、五元中継だってさ。みんなバラバラだっつーんだもん。

(宇多丸)そんなことまでして、ねえ。

(玉袋筋太郎)でも二元中継はするっていうんだよね。二元中継はこっちとこっちで分かれるという……

(宇多丸)そんなのは見たくない!

(玉袋筋太郎)はい。夢の対決、みなさんご覧になれるように。マッチメイカーの玉袋、年末ギリギリで動いております!


(宇多丸)動いてるんですか?

(玉袋筋太郎)ただ、どこの局で放送するか? はまだ決まっておりません。

(宇多丸)MXでできたらいいですね。さあ、いよいよ次回の水曜バラいろショーは2017年ということでございます。1月のテーマはなんでしょうか?

(玉袋筋太郎)悪いやつ映画!

(宇多丸)ねえ。だいたい悪いやつ、出てきますから。ということで、映画の中に出てくる悪いやつ、どんな作品を取り上げるのか? ぜひ楽しみにしてみてください。以上、

(玉袋・宇多丸)水曜バラいろショーでした~!

<書き起こしおわり>

スポンサーリンク

シェアする

フォローする