蝶野正洋 前田日明 VS アンドレ・ザ・ジャイアント戦を語る

蝶野正洋 前田日明 VS アンドレ・ザ・ジャイアント戦を語る バラいろダンディ

蝶野正洋さんがMXテレビ『バラいろダンディ』の中で伝説の前田日明VSアンドレ・ザ・ジャイアント戦についてトーク。当時間近で見た試合の模様などを話していました。

(阿部哲子)第六位はこちらです。

(宇多丸)第六位、週刊アサヒ芸能『闇に消えた日本の放送禁止映像』。

(阿部哲子)映画『君の名は。』のメガヒットなど、映画やドラマなどで明るい話題が目につく中、思わぬ事情で闇の世界に迷い込んでしまった日本の放送禁止映像をアサヒ芸能が特集しています。たとえば、『太陽にほえろ!』の第19話『ライフルが叫ぶとき』は撮影中に本物のライフルを使ったため、再放送から放送NGに。他にも77年に公開された実写映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で主演のせんだみつおさんが原作を無視して自身のギャグ「ナハナハ」を連発したことで秋本治先生が激怒し、これまで一度もソフト化されなかったことなど記事では様々な禁止映像を紹介しています。

(宇多丸)よくね、話題になるタイプの放送禁止映像とか放送禁止回。この回だけが幻の回になっちゃったなんてありますけども。これ、100個まとめてみるとなかなか壮観で面白いですよね。

(阿部哲子)一部をまとめてみました。たとえば、『祇園祭』。中村錦之助さん、美空ひばりさん、高倉健さん、渥美清さん、三船敏郎さんが共演。豪華すぎて権利関係が複雑でソフト化されず。

(玉袋筋太郎)これ、神戸芸能社がいればね、大丈夫じゃないんだ。

(阿部哲子)そして、『子連れ狼』。主演俳優が殺人事件を起こしたため再放送されず。

(玉袋筋太郎)あいつ。大五郎な。

(阿部哲子)『ノストラダムスの大予言』。五島勉の大ベストセラーを原作に文部省推薦作のお墨付きもあったんですが、トンデモ生物や差別的セリフでテレビ放映、ソフト化されず。そして、『火の鳥』です。市川崑さんがアニメと実写を組み合わせる形で映像化しましたが、手塚治虫先生がクオリティーに激怒してお蔵入り。

(宇多丸)市川崑のフィルモグラフィー的にも見たいですよね。これね。出来とかはともかく、見たいからなあ。というのがございますが、興味のある作品とかありますか? みなさん。

(玉袋筋太郎)どうだろうな? でもほら、プロレスって結構裏ビデオって、昔ありましたからね。

プロレス裏ビデオ

(宇多丸)プロレスの裏ビデオ?

(玉袋筋太郎)そう。だから前田VSアンドレとかさ。

(宇多丸)表に出ない?

(玉袋筋太郎)要するに、収録はしたんだけどやりすぎちゃって。「これはダメだ」っつーんで、市場に出回って、俺たちはよく露天で買ったり売ったりしてましたけども。

(宇多丸)そうなんだ。出回るんだ。

(室井佑月)なんでダメになったの?

(玉袋筋太郎)なんだろうね? 放送として使えなかったんじゃないですか。要するに、プロレスとして成立してないから。

(宇多丸)ああ、面白い試合じゃなくなっちゃったんだ。

(玉袋筋太郎)でも、それが逆にひっくり返して、前田日明さんはそれを「セメント、シュートマッチだった」っつって、また伝説がグーッと上がって。

(宇多丸)蝶野さんが口を真一文字に閉じているのは、どういうことなんでしょうか? しゃべるまいという意思を?

(蝶野正洋)いや、自分なんかね、その現場にいましたけども。やっぱり試合にならなかった。アンドレがその試合の前にワインを1ダースぐらい飲んで。もう、体調がやっぱりおかしかったの。で、たぶん会社の方の誰かの指示で「前田を潰してくれ」と。

(玉袋筋太郎)誰なんですかね?

(蝶野正洋)俺もそれはわからない。で、その状況を俺ら知らないから、リングに上がったらアンドレがちょっとおかしかったんですよ。捕まえにいって、締めにいって。たぶんあれ、酔っ払っていなかったら前田さん、ケガしていたと思う。っていう状況で、前田さんもバーッて顔色が変わって。周りの誰か、星野さんか誰かにね、「いいですか? やっていいんですか?」って。もう全然試合になっていないっていう形でたぶん30分間ぐらい。で、たぶん最後アンドレが蹴られまくって、リングの上で。

(玉袋筋太郎)「仕事じゃねえ」と。

(蝶野正洋)もう、そのまま……っていうね。

(村西とおる)あ、ちょっとごめんなさい。私たちの世界にも、映像的には『横浜ベイブリッジの女』っていう作品を作ったことがあるの。横浜ベイブリッジができた時、その記念に。で、私が駅弁でね、横浜ベイブリッジを横断したんですよ。

(一同)(笑)

(宇多丸)え、駅弁でね……

(村西とおる)これはね、自然のことなんですよ。

(宇多丸)自然のこと!?

(玉袋筋太郎)(笑)

(村西とおる)この観光名所ができましたよということで。ところがね、神奈川県の県議会で問題になったの。で、県警本部長が尋問を受けちゃって。「なんとかしろ!」って。で、翌日に私のところに神奈川県警が3人、来ましたよ。「なんとかしろ!」ってことで。で、もう発売中止ですよ。

(宇多丸)あ、『ベイブリッジの女』が出なかった。

(村西とおる)あんな大好きなベイブリッジが発売中止になっちゃって。

(一同)(笑)

(宇多丸)たしかに、愛を。ベイブリッジで愛を。監督のでも過去作とかね、改めてたとえばダイヤモンド映像ボックスとかで出したら、あの世代みんな買ったりするんじゃないですかね?

(村西とおる)がんばります。

(玉袋筋太郎)でも監督、あのベイブリッジの長いところをずっと駅弁でしたんですか?

(村西とおる)しました。

(宇多丸)全距離ですか? そっちがすごいですよ!

(村西とおる)脇にリンカーンのリムジンを走らせてね。なにかあったら逃げるように……

(一同)(笑)

(玉袋筋太郎)リンカーンのリムジンってところがいいね(笑)。

<書き起こしおわり>

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