高橋芳朗 エドムンド・ロス楽曲特集

高橋芳朗 エドムンド・ロス楽曲特集 ジェーン・スー 生活は踊る

高橋芳朗さんがTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』の中で、『ミュージックプレゼント』のテーマ曲『Whipped Cream』でおなじみエドムンド・ロスの楽曲を特集。知られざる一面を紹介していました。

(ジェーン・スー)では、今日もやっていきましょう。今日のテーマは?

(高橋芳朗)はい。こんなテーマでお送りします。『ミュージックプレゼント』のテーマ曲でおなじみ、エドムンド・ロスの魅力に迫る! という感じでございます。

(ジェーン・スー)これ、なにげに楽しみにしていました。

(高橋芳朗)はい。TBSラジオのリスナーであればきっと誰が聞いたことがあると思います。さっきもかかっていましたね。『ミュージックプレゼント』のテーマソング『Whipped Cream』の演奏者でありますラテン音楽、ムード音楽の巨匠、エドムンド・ロスを特集。ちょうどね、今日、10月21日が彼の命日ということで、お届けするのにばっちりのタイミングだと思います。

(ジェーン・スー)何才まで生きていたの?

(高橋芳朗)100才です。

(ジェーン・スー)あっ、そう? それはある種、マムシさんも約束されているね。これ、100才まで行けるね。これをずーっと、48年浴びてるんでしょ?

(高橋芳朗)「浴びてる」って(笑)。

(ジェーン・スー)マムシさん、120ぐらいまで行けるね。

(高橋芳朗)しゃべりすぎだ!(笑)。

(堀井美香)エドムンド療法。

(ジェーン・スー)さあ、行きましょう。

(高橋芳朗)まずはこのおなじみの曲をフルコーラスで、改めて堪能してみたいと思います。行ってみましょう。エドムンド・ロスの1967年の作品で『Whipped Cream』です。

Edmundo Ros『Whipped Cream』

(ジェーン・スー)さよならー!

(高橋芳朗)(笑)。たしかにね、これ、声が乗らないと放送事故感ありますよね(笑)。

(ジェーン・スー)「マムシさん、マムシさーん!」みたいな(笑)。

(高橋芳朗)「早く! マムシさん!」みたいな。

(ジェーン・スー)「マムシさーん!」っていう(笑)。出てこない(笑)。

(高橋芳朗)というわけで、エドムンド・ロスの『Whipped Cream』を改めてフルコーラスで聞いていただきました。ちょっと改めて、エドムンド・ロスさんのプロフィールをご紹介したいと思います。1910年12月7日生まれ。トリニダード・トバゴ出身。

(ジェーン・スー)あ、そうなんだ。

(高橋芳朗)1937年にイギリスに渡って、ロンドンの王立音楽院で音楽を学び、1940年に自身の楽団を結成。以降、イギリスを拠点に活躍して、「キング・オブ・ラテンミュージック」の名をほしいままにいたします。で、2001年には大英帝国勲章を受賞。2011年10月21日にスペインで他界。享年100才の大往生となっております。で、ちょっと改めて強調しておきたいのはですね、『ミュージックプレゼント』のテーマソング。いま聞いていただいた『Whipped Cream』はこのコーナーのために作られた曲ではなく、エドムンド・ロスという偉大な人が1967年にレコーディングした作品であるということですね。で、この曲が『ミュージックプレゼント』のテーマソングとして採用された経緯を……

(ジェーン・スー)ねえ。気になるね。

(高橋芳朗)簡単に調べてみました。『芳朗、ガム買ってきて』です。

(ジェーン・スー)なるほど(笑)。

(高橋芳朗)まず、マムシさんに聞いてみました。「全くわからない。知らねえよ、ジジイ」と。

(ジェーン・スー)(笑)。「知らねえよ、ジジイ」って……ヨシくんが言われるのも散々な話だけども(笑)。

(高橋芳朗)続いて、TBSラジオの入江社長にも聞いてみたところ、当時は1967年にスタートしました『オールナイトニッポン』のテーマ曲のハーブ・アルパート『ビタースイートサンバ』がありますよね。ああいう、イージーリスニングとかムード音楽がすごく流行っていて、そういう曲がいろんな番組で使われていたんですね。で、そういう中からピックアップされてきたんじゃないか?っていう。まあ、ぼんやりした感じですけども。

(ジェーン・スー)じゃあ、時代がそういう曲が流行っていて、それをずっと使っていたっていうことですね?

(高橋芳朗)そういうことです。はいはい。非常に、いまの入江社長の発言にもあったように60年代にはこういう音楽が非常に人気が高かったわけですけども、でも、エドムンド・ロス作品の一部は2000年代に入ってから、若い世代にカフェミュージック、カフェでかかるオサレな音楽として再評価されているんですね。なんで、今度はその中でも特に人気の高い曲をご紹介したいと思います。この曲、本当に素敵です。めっちゃかっこいいです。エドムンド・ロスとカテリーナ・バレンテっていう女性シンガーのデュエットです。これ、2人のかけ合いのスキャットなんですけども、1964年の作品になります。『Saudades Da Bahia(バイーアの郷愁)』を聞いてください。

CATERINA VALENTE & EDMUNDO ROS『SAUDADES DA BAHIA』

(高橋芳朗)はい。エドムンド・ロスとカテリーナ・バレンテのデュエットで『Saudades Da Bahia』。1964年の作品を聞いていただきました。南米への愛の逃避行。そんな感じでしょうか?

(ジェーン・スー)「ムジカ・デ・オシャレ」っていう感じでしょうか?

(高橋芳朗)なんですか、それ?

(ジェーン・スー)おしゃれな音楽をちょっと、バイーア風に言ってみたんですけども……

(高橋芳朗)(笑)

(ジェーン・スー)「ムジカ・デ・オシャレ」。

(高橋芳朗)で、ですね、ここまではほんのイントロダクションにすぎません。今回のキモはCMを挟んで、エドムンド・ロスの知られざる一面をご紹介いたします。

(中略)

(ジェーン・スー)今日は『ミュージックプレゼント』のテーマ曲でおなじみ、エドムンド・ロスの魅力に迫ると題してお送りしております。

(高橋芳朗)はい。実はエドムンド・ロスさんは大の親日家でございます。で、日本を題材にしたアルバムを何枚かリリースしておりますけども。まずは、そのうちの1枚を紹介したいと思います。1966年にリリースの『Ros In Japan』。こちら、CDを持ってきました。

(ジェーン・スー)おおっ!

(高橋芳朗)収録曲はですね、『木曽節』『こんにちは赤ちゃん』『お江戸日本橋』など、我々におなじみの楽曲をラテンアレンジで次々と繰り出されていくんですけども。今回はそんなアルバムから『さくらさくら』。「さーくーらー♪ さーくーらー♪」を聞いていただきたいんですけど、これ、サンバ調のアレンジが施された、なかなかかっこいい仕上がりで。結構和物DJにも……要はクラブミュージックとしても結構人気が高いんですね。で、聞き所はアレンジの妙、素晴らしさもそうなんですけども、なんと言ってもエドムンド・ロス先生の片言日本語ボーカル。

(ジェーン・スー)へー!

(高橋芳朗)そこにちょっと注目して聞いていただければと思います。じゃあ、行ってみましょう。エドムンド・ロスで『Sakura』です。

Edmundo Ros『Sakura』

(高橋芳朗)エドムンド・ロス、1966年の作品で『Sakura』を聞いていただいております。スタジオも「かっこいい! かっこいい!」と大盛り上がりですよ。

(堀井美香)「カスミカ、クゥーマーカー♪」。

(高橋芳朗)「かすみか雲か」が「カスミカクマカ」になってますからね。

(ジェーン・スー)あの、『さくら』から詫び、寂び、情緒、趣、そういったものを一気に全部ザザーッと流したような。「踊れ! 祭りだ!」っていう。

(堀井美香)パッと咲いてパッと散るみたいな。散りまくるみたいな歌ですね。

(高橋芳朗)(笑)。南米カラーに染め上げてますけどもね。

(ジェーン・スー)かっこいい!

(高橋芳朗)かっこいいよね。続いてはですね、ここからがもうハイライトですけども。エドムンド・ロスさん、もう一枚日本の音楽にインスパイアされたアルバムを作っております。それがなんと日本の軍歌集です。こちら!

(ジェーン・スー)ええっ? うわうわうわ!

(高橋芳朗)軍歌のカバーアルバムをリリースされております。1968年のリリースですね。

(ジェーン・スー)『Edmundo Ros Japanese Millitary Songs』って書いてありますよ!

(高橋芳朗)これ、非常に持ち運びに困るジャケットでですね、旭日旗をバックに満面の笑みのエドムンド・ロスという構図になっております。

(ジェーン・スー)この旗の前で、なかなかこの笑顔を……

(高橋芳朗)で、エドムンド・ロスは60年代に何度か来日しているらしいんですね。で、そのたびに日本の音楽に強い関心を示して、お土産として持ち帰った日本の軍歌のレコードにいたく感銘を受けてこのアルバムの制作を決意したっていう。

(ジェーン・スー)へー!

(高橋芳朗)ちなみにこのアルバム、当然CD化もされてなければ配信もされていないので。非常に貴重な一枚になっております。

(ジェーン・スー)うわうわうわ! じゃあこれ、全部マムシさんにあげちゃおうか?

(堀井美香)ダメ!(笑)。

(高橋芳朗)で、まずじゃあこの軍歌集から紹介したいんですけども。一曲目はお馴染み『同期の桜』。「貴様と俺とは同期の桜」ですよ。これは歌が入っていないんですけど、まさしくサンバ調のアレンジ。しかも、さくらつながりでさっき聞いていただいた『さくらさくら』のフレーズを随所に織り込んだ、マッシュアップした技ありのカバーとなっておりますので、ちょっと聞いていただきましょう。エドムンド・ロスで『同期の桜』です。

エドムンド・ロス『同期の桜』

(高橋芳朗)素晴らしいアレンジです。エドムンド・ロスの日本軍歌集から『同期の桜』を聞いていただきました。

(ジェーン・スー)かっこよかったねー! ちょっと堀井さんもノリノリで歌ってますよ。

(堀井美香)「おーなじTBSのー、にーわーにー咲く~♪」。

(高橋芳朗)(笑)

(ジェーン・スー)パパッパパー♪ だもんね。

(高橋芳朗)なんかこう、ほら。戦争映画とかでさ、「この戦争が終わったら、ゆかちゃんと結婚するんだ」みたいな。死亡フラグが立つシーンでも、これがかかったら無事に帰ってこれそうな。で、このアルバムは他にもね、結構キラーチューンがいっぱい入っていまして。いま、ちょっと後ろでかけてみましょうか。これ、『軍艦マーチ』です。

(高橋芳朗)これ、チャチャチャ風の『軍艦マーチ』です。

(ジェーン・スー)あ、本当だ! パチンコ、出なそう!

(高橋芳朗)あとね、『雪の進軍』とかも入っているんですけど、全然雪感を損なっています。

(ジェーン・スー)(爆笑)。これ、ほしい!

(高橋芳朗)『月月火水木金金』とかも入ってます。完全に『土土日日日土土』な感じの(笑)。

(堀井美香)ちょっとドリフっぽい!

(高橋芳朗)完全に休日感満載の。というわけで、まあこれだけ日本を愛したエドムンド・ロスですから、自分の曲が50年間も続いているラジオ番組のテーマソングとして自分の曲が使われていることを知ったらきっと喜んでくれるんじゃないかな? と思います。

(ジェーン・スー)知ってたのかな?

(高橋芳朗)どうなんでしょう?

(ジェーン・スー)面白かった! いやー、高橋さん。今日は本当に楽しい……エドムンド・ロスがまた、こうやってエドムンド・ロス(『Whipped Cream』)がかかってきちゃった!

(高橋芳朗)(笑)

(ジェーン・スー)素敵な特集、ありがとうございました。楽しかった。ありがとうございました!

(高橋芳朗)ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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