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松尾潔 Trina BroussardとNicole Reneeを語る

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松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でトリーナ・ブラッサード『Adieu』とニコール・レネー『Strawberry』について話していました。



(松尾潔)アッシャーと言えば、出世作はなんと言っても『You Make Me Wanna』っていう曲でございますね。これはまだ90年代のお話。



その『You Make Me Wanna』っていう彼の出世曲、セカンドアルバム『My Way』に収められていた曲なんですが。そのセカンドアルバムでプロデュースを仕切っていたのは、ジャーメイン・デュプリ(Jermaine Dupri)ですね。ジャーメイン・デュプリ、この番組ではしょっちゅう出てくる名前です。アメリカ南部、ジョージア州アトランタを本拠地とする名プロデューサーですね。ですが、名プロデューサーと言っても打率10割ではございません。よくこういう時に「イチローでも4割は打てないのだから……」と言いますけどもね、音楽プロデューサーで4割……4割を目指す人、いるかな?(笑)。まあ、規定打席がどんなものか、僕はわかりませんけども。定義によると思いますけども。まあ、ジャーメイン・デュプリが成功させることができなかった1人にトリーナ・ブラッサード(Trina Broussard)という女性シンガーがいました。

僕はこの人、大好きだったんですよね。逆にこういう作品を手がけるから、ジャーメイン・デュプリって信頼できるなっていうイメージさえあったんです。90年代の終わりに、『Losing My Mind』っていう曲が世に出た時に、「うわー、これいいな!」と。



まあ当時、僕が本当に贔屓にしておりましたアン・ヴォーグ(En Vogue)のメンバー、テリー・エリス(Terry Ellis)のソロ作品にも通じるような、清涼感とソウルフルさというのの塩梅が本当によくて。この『Losing My Mind』っていう曲で本当に僕自身がルーズ・マイ・マインドされちゃうような気持ちだったんですが……これは商業的には受けませんで。で、トリーナ・ブラッサードのアルバムっていうのは長らくお蔵入りしていたんですよね。で、ちょっと手を加えてレーベルも移籍して、モータウンから『Same Girl』っていうアルバムを出したのが2004年のこと。それからはまあ、トリーナの昔レコーディングされたような音源をかき集めたようなものが世に出たりっていうのもあったんですけども。

まあ、基本的には最前線の人という位置づけからは外れてしまっていた。で、そんなトリーナ・ブラッサードが今年に入りまして、これもレコーディング時期は僕は定かではない。あんまり確証がないんではっきりしたことは言えないんですけど、「これはいいな! やっぱりいいな、この人」っていう曲を出してくれました。聞いてください。トリーナ・ブラッサードで『Adieu』。
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Trina Broussard『Adieu』


Nicole Renee『Strawberry』



1990年代の終りにシーンに登場して一部の好事家をうならせたものの目立った活躍がなかったトリーナ・ブラッサード。彼女の久しぶりの新曲を聞いていただきました。『Adieu』。『Adieu』っていうのはフランス語で「あなたとはもう、さようなら」とか、そういう意味なんでしたっけね? あまり明るくありませんけども(笑)。割と、「あなたとはお会いすることはないでしょう」という時に使う表現だと聞いたことがございます。

続いては、やはりそのトリーナが世に出てきた90年代の終り。1998年ですか。『Strawberry』という曲でシーンに颯爽と登場したニコール・レネー(Nicole Renee)の『Strawberry』を聞いていただきました。これはちょっと前にこの番組でご紹介しましたポートレイト(Portrait)の『Lovin’ U Is Ah-Ight』っていう曲と同じ、グローバー・ワシントンJr.(Grover Washington Jr.)ネタの曲なんですが。



ニコール・レネーという女性は大変にミュージシャンシップが高いというか、アレンジ能力の高い人で、こういうかわいらしい声で歌ってくれるんで、見目麗しいアイドルシンガーのような印象さえあるかもしれないんですが。実はアルバム全般に渡ってプロデュース、そしてアレンジも仕切っていたという、まあ言うなればパトリス・ラッシェン(Patrice Rushen)みたいな、アイドル性と高い音楽性を持つという……こんなことを言うとね、またアイドルファンの方から、「その話は『アイドル』という言葉に音楽性が含まれていないという前提ですか?」みたいなことを言われること、あるかもしれないですけども。まあ、「いわゆる」ということで聞いていただければと思います。それぐらいの華を持った才女と言えばいいんでしょうか?

ニコール・レネーの『Strawberry』、これはもともとベース好きの、ちょっとかじっていた私からしますと、ウィル・リー(Will Lee)という人がベースを弾いているということで、当時は「おっ!」と思いましたね。で、鍵盤をいまは亡きバーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)が弾いていますね。で、僕もこの『Strawberry』から数年後、CHEMISTRYの『君をさがしてた』っていう曲でバーニー・ウォーレルに鍵盤を弾いてもらったんですけどもね。



まあ、そのほぼ同時期の作品としても個人的には思い入れの深い1曲でございます。懐かしい音を聞いていただきました。ニコール・レネー『Strawberry』でした。

<書き起こしおわり>

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