スチャダラパーANI さんピンCAMPと大LB夏まつりを語る

スチャダラパーANI さんピンCAMPと大LB夏まつりを語る BAZOOKA!!!

スチャダラパーANIさんがBSスカパー!『BAZOOKA!!!』の『日本語ラップの歴史を学ぶ勉強会』に出演。オードリー若林さんらに日本語ラップの歴史を解説する中で、さんピンCAMPと大LB夏まつりについて、当時の状況を話していました。

(小藪一豊)さあ、1996年。ハードコア一派VSスチャダラ一派が激突ということでございますが……ハードコア勢による日本語ラップ初の大型イベント『さんピンCAMP』。日比谷野外音楽堂にて開催。そして、その翌週、スチャダラパーが同じく日比谷野音で『大LB夏まつり』を開催ということでございますよね。

スチャダラパーANI さんピンCAMPと大LB夏まつりを語る

(ANI)そうですよ。

(小藪一豊)ヘッズはハードコアVS文系な展開に興奮ということで。これはどうなんでしょうか? ANIさん、こういうのはやっぱりあったんですか?

(ANI)僕らはそんなになかったっすけど。『さんピンCAMP』、見に行ったんすよ。でも。

さんピンCAMPを見に行ったANI

(小藪一豊)えっ、これ? ほんなら、そんな別に激突とか……

(ANI)そう。僕らはそんなでもなかったんですけど。やっぱり、ファンとかはさ、そういう方が燃えるじゃないですか。

(小藪一豊)まあ、毛色はちょっとちゃいますもんね。

(ANI)そうですね。で、こっち(さんピンCAMP)が雨で、こっち(大LB夏まつり)はピーカンだったりして。

(小藪一豊)ああー! ちょっとディスってます?

(ANI)いやいやいや(笑)。伝説の……ですから。

(小藪一豊)なるほど。こっち(さんピンCAMP)の方が盛り上がった。雨やから。

(ANI)暑すぎたんで(笑)。

(小藪一豊)なるほど。夏のピーカンはやっぱり。雨降った方が雰囲気が出るかもしれません。さあ、1998年、MISIA、宇多田ヒカルらによるR&Bブームが到来、1999年、Dragon Ash『Grateful Days』がオリコン1位。90万枚の大ヒット。日本語ラップ史に残る名パンチライン「俺は東京生まれ ヒップホップ育ち 悪そうなヤツはだいたい友達」ということでございます。

(ANI)名作ですよね、これ。なんか、ちょっと変えて言いたくなるじゃないですか。どういう感じにも。

(小藪一豊)そうですね! 「大阪生まれ 新喜劇育ち いまじゃ……」。

(一同)ああー!(笑)。

(小藪一豊)「ボケそうなヤツはだいたい友達」みたいなことで。

(ANI)それぞれのにできるっていうことがすごいなと思って。

(小藪一豊)いまでもやっぱりみんな、知ってますもんね。さあ、ここまでで若林くん、質問ありますか?

(若林正恭)いや、僕はハードコアとスチャダラさんのLBまつりの方の、(僕の)友達でも言い合いみたいにしていて。で、ハードコア派のやつらは怖いんですよ。やっぱり。だから、僕は両方好きで聞いていたんですけど。あんまりスチャダラとか聞いてないふりをしてたんですよ。

(一同)(笑)

(若林正恭)だからいま、ANIさんが「俺らはそうでもなかった」って言ってたのを聞いて、俺、結構ショックで、いま。なんか、結構激しかったのになと思ったから。

(小藪一豊)うん。時には勇気をもって「いや、スチャダラもええしな」とか。ヤンキーに言い返したりしてたのに。

(若林正恭)そうですね。

(小藪一豊)まさか、こっち見に行ってたっていうね。

(一同)(笑)

(D.O)今年も、さんぴんやるから。ちなみに。知らない人、チェックしてほしいっすね。

(ANI)これの前ぐらいにさ、YOU THE ROCK☆がずっとラジオでやっていたんだよね。

(D.O)そう。『Hip Hop Night Flight』っていうのをやっていて。どんどん盛り上がってったんですよね。

(ANI)それで、「さんピンCAMPあるから、みんな来い!」みたいなのですごい盛り上がってきて……みたいなのが当時、あったんですよ。

(若林正恭)じゃあ、スチャダラさんはあのさんピンCAMPの人たちと普通にしゃべったりしてたんですか?

(ANI)ブッダ(Buddha Brand)とか友達だったり。YOU THE ROCK☆とかも昔から知り合いだったりとか。

(若林正恭)えっ? ショックだな―! そうなんすね!

(一同)(笑)

(ANI)マジっすか?

(D.O)いやいや、前線の、本当に最前線のシーンは常につながってるんですよ。それがヒップホップだから。100人いたら、100通りあっていいんですよ。ヒップホップは。

(ANI)別に仲がいいわけでもないけど、「あ、こんちは」みたいな挨拶するんですよ。

(D.O)いや、アニィのヒップホップもヒップホップ!

(一同)(笑)

(ANI)その頃、あとなんかCAVEっていうクラブが渋谷にあって。そこに結構みんなヒップホップ好きな人は集まってくるみたいなところがあって。だから、そこにZEEBRAとかもいたり。僕らもいて、みたいな。

(D.O)ずっといたんですよ。みなさんは。

(小藪一豊)ほな、みんな仲良しやったというかね。

(ANI)そんなに仲が悪いわけでもなく(笑)。ものすごい仲がいいわけでもないけども……

(D.O)知らないわけでもないと。当然。

(若林正恭)聞いている人たちが、そんなことを言い合っていたという感じなんですね。

(小藪一豊)そうですよね。対抗軸を作りたくなったということでございます。

<書き起こしおわり>

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