松尾潔 アラン・トゥーサンを追悼する

高橋芳朗 アラン・トゥーサン追悼 セカンド・ライン楽曲特集 松尾潔のメロウな夜

松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でアラン・トゥーサンを追悼。アラン・トゥーサンとの思い出などを話し、曲を捧げていました。

(松尾潔)ということで今週のザ・ナイトキャップ。寝酒ソングなんですが、ここでひとつ、メールを紹介したいと思います。(メールを読む)『アラン・トゥーサンが亡くなりましたね。サザン・ソウル方面はあまり聞いてこなった僕ですが、アラン・トゥーサンとリック・ホールは唯一サザン・ソウルで知っている名前で、訃報を聞いた時はショックでした。リックは言うまでもなくマッスル・ショールズの映画で知りました。アラン・トゥーサンの話、できれはKCさんの思い出とともに聞きたいです』ということなんですけども。

あの、僕はね、アラン・トゥーサン。まだ学生の時に、たしか初めての来日だったんじゃないでしょうかね?コンサートに行きましたね。あれは何年ですか?88、9年ぐらいだと思いますけども。まあ、アラン・トゥーサンっていうのはその頃から南部の偉人という風に言われてまして。ラベルの『Lady Marmalade』ですとかね、

ポインター・シスターズの『Yes We Can Can』とか。

まあまあ、そういった曲の作者。作り手としての側面を僕は強く意識していたんですけども。やっぱりライブを見ますとね、本当にエンターテイメントとしての度合いが高くて。『ああ、作り手の人でも、しかめっ面じゃなくてね、ステージの上に立つ時っていうのはこれだけ人をエンターテインするっていうことに気持ちを注ぐんだな』っていう。

いまとなってみるとひとつの学びを得た、そんな場面でしたね。その後も何回かアラン・トゥーサンのライブを見に行きましたけどね。あたたかみがいつも伝わってくるような、そんなサービス精神あふれる方でした。享年77ということです。さあ、この方はすごく名曲が多いんですけども。

今日は、僕の好きな1曲。こちらね、ランディー・クロフォードの79年の『Raw Silk』というアルバムがあるんですけども。ここに収められております『Declaration Of Love』という、アラン・トゥーサン本人のヴァージョンも有名ですけども。今日はそのランディー・クロフォードのメロウなボーカルを聞きながら彼を追悼したいと思います。

これからお休みになるあなた。どうか、メロウな夢を見てくださいね。まだまだお仕事が続くという方。この番組が応援してるのはあなたです。次回は来週、11月23日。月曜夜11時にお会いしましょう。お相手は僕、松尾潔でした。それでは、おやすみなさい。

Randy Crawford『Declaration Of Love』

<書き起こしおわり>

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