宇多丸と高橋ヨシキ スターウォーズEP1・2・3を語る

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宇多丸さんと高橋ヨシキさんがTBSラジオ『タマフル』の特集、『月刊わたしのスターウォーズ』で、リスナーからのスターウォーズの素朴な疑問に回答。プリクエル・エピソード1、2、3に対する評価を話していました。



(ダースレイダー)(投稿メールを読む)『素朴な疑問なんですが、プリクエルってそんなに悪いんですか?』。おっ、来ましたね。

(宇多丸)まず、プリクエルとは何ぞや?の説明がね、必要だね。

(ダースレイダー)プリクエルっていうのは『前日譚』っていう意味ですね。

(宇多丸)要するに、エピソード1、2、3のことです。

(ダースレイダー)(投稿メールを読む)『僕はプリクエルから見た世代で、エピソード3も2も、何なら1も面白いと思っています』。

(宇多丸)『何なら』(笑)。ほら、その言い方!その言い方がすでに、あなた自身の中に答えがあるじゃない!

(投稿メールを読む)なんか後ろめたさを感じますが。(投稿メールを読む)『「ファントム・メナス」評の時に勉強させていただきましたが、もうすこしプリクエル全体のお二人の評価や、世間やスターウォーズ界隈的にはどうなのか?を聞きたいです。特にエピソード3は結構いいと思うんですよね。いままでの「月刊わたしのスターウォーズ」を聞くと、プリクエルはなかったような扱いを受けている気がして寂しいです。とても素朴な疑問だと思うので、お答えいただけたら幸いです』。

(宇多丸)あの、ヨシキさんはどうかわからないけど、僕はやっぱ2、3と尻上がり的に良くなってきたと思いますよ。ただ、その良さの質っていうか本質っていうのが、やっぱり4、5、6につながっていくからいいっていう良さであって。だったら最後の20分間のために全てがあっただけだから。特にエピソード1がなくても、2、3で成立するから。なんか、そういうことですね。結局4、5、6なんじゃん?みたいな。

(高橋ヨシキ)まあ、そのことを言うとですね、2ももしかしたらなくてもよかったかもしれないとか。

(宇多丸)まあ、そうだよね。

海外ファンの分析

(高橋ヨシキ)そんなに引っ張るほどの話だったのか?という。それと、これは海外の人でね、こういうのを分析している人がいるんですけども。エピソード1、2、3はとにかく2人の人が座ってしゃべったり、3人の人が座ってしゃべったり。2人が歩いて、1人がついて行きながらしゃべったり。1人が窓のところに佇んでいながらこっちにイスに座った人がしゃべったりするシーンが多いと。

(宇多丸・ダース)(笑)

(高橋ヨシキ)それがですね、旧三部作に比べて異常に多いんですよ。で、ちょっとね・・・

(宇多丸)たしかに。たしかに。いま、思い浮かびますよ。いろんなシーンがね。

(高橋ヨシキ)で、スターウォーズっていうのは、もっとみんなアクションとか戦争の話だと思っていたのに、どうも居間みたいなところでしゃべっているシーンが異常に多いのはいかがなものか?っていう話は当然あるわけですね。

(宇多丸)ただ、これはでもさ、最初にジョージ・ルーカスが、最初、『九部作だ』って言っていて。『その真ん中のいちばん派手なところを最初に映画化しました』って最初から言っているわけですよ。

(高橋ヨシキ)まあ、最初からでもないですけどね。

(宇多丸)最初からでもないけど・・・わかった。わかった。まあ、初期からですね。

(高橋ヨシキ)はいはい(笑)。

(宇多丸)で、『その1、2、3なるものがあるとしたら、それは宮廷陰謀劇みたいになって。ちょっと複雑な、動的・静的で言えば静的な話になるであろう』とは言ってはいたんですよね。

(ダースレイダー)そうもなってはいないですよね。

(高橋ヨシキ)そうでもないですよね。

(宇多丸)だから、その割に4、5、6をさ、なぞらえるような展開を入れてきたりするじゃないですか。で、それによってより我々はイラ度が増すっていうかさ。これじゃない感が。

(ダースレイダー)ポイントポイントでね、お話してたのが、3もウーキーがワーッと行くシーンはイウォークでもうやっていることじゃないですか。っていう話をヨシキさんにさっき伺っていて。

(宇多丸)それはもっと言えば、本当はウーキーの星をエピソード・・・

(高橋ヨシキ)やる予定だったのが。まあそれはね、ホリデースペシャルでやっちゃって。で、それから・・・まあいろいろありますけど。経緯が。でも、イウォークにしたんだから、イウォークでいいじゃないですか。なんかその、2個、森の惑星いるのか?問題っていうのは今回のジャクーにもつながってくる。

(宇多丸)はいはい(笑)。2個、砂漠の惑星いるのか?

(高橋ヨシキ)砂漠の惑星いるのか?問題。まあ、銀河系広いですから。あったっていいんですけど。映画を見ている方としてはわかりにくいから。なるべくちょっと分けてほしいなと思う。

(宇多丸)(笑)。本当だよね。まあ、あれはキャッシークっていうチューバッカの故郷は、やっぱりルーカスがさ、本当はこれがやりたかったんだよねっていう。それを入れるためだけだよね。

(ダースレイダー)で、白兵戦を挑んでいるっていう。

プリクエルのいいところ

(高橋ヨシキ)でもね、その時に言ってたんですよ。俺だってプリクエルね、そんなに言ってますけどね。さっきもダースレイダーさんに言っていたのが、あそこでね、ヨーダがさ、チューバッカの肩にピョンと乗るところはね、かわいいじゃないですか。だから、1個ぐらいいいところはあるなっていう話で。

(ダースレイダー)1個はある(笑)。

(宇多丸)いやいや、エピソード3はもうちょっと他にもいいところ、あるでしょ?別に。

(高橋ヨシキ)いやいや、だから1シーンに。だから、ちゃんといいところも拾おうと思って見てるんですよ。それが辛かったっていう話をしてるの。

(宇多丸)努力がね(笑)。

(ダースレイダー)(笑)。1シーンをカットするのが。

(宇多丸)いや、でもね、俺、プリクエルの功績。はっきり功績が1つあると思っていて。ライトセイバー戦は、やっぱり4、5、6より明らかに説得力が増しているっていうか。

(高橋ヨシキ)スピード感、ありますよね。

(宇多丸)そうそうそう。どうしても、ジェダイが滅びた後だし。で、歳とった同士が。特にエピソード4のさ、ダースベーダーとオビ=ワンは歳とった同士の戦いだから、正直のそのそしてるし。いわゆる剣戟からしたら、なんか鈍重ですよ。それは。

(高橋ヨシキ)それはね、それもわかるんですよ。しかしですね、あんなにね、敏捷にバカスカ戦っていた人がですよ、沼の惑星に引っ込んだ途端にね、あんなヨイヨイみたいになっちゃって。懐中電灯で遊んだりですよ?

(宇多丸)懐中電灯で遊ぶのは、あれはちょっとルークを試しているだけですよ。

(高橋ヨシキ)ちょっとなんか、懐中電灯を取り上げたR2を引っぱたいたりしてるじゃないですか。

(宇多丸)あれは・・・一応引っかけじゃないですか。引っかけ。

(ダースレイダー)あれは擬態ですよね。

(高橋ヨシキ)なるほど。まあじゃあ、それは僕が間違っておりました。

(宇多丸)(笑)

(ダースレイダー)でも、ライトセイバー戦、すごいかっこいいけど。ダースモールが死ぬ瞬間とかってすごい僕、びっくりしたんですよね。映画館で見た時に。なにをされたかわかんなかったっていう(笑)。

(高橋ヨシキ)なにが起きたか、一瞬わかんないよね。あれ、2回目見るまでよくわかんないですよね。

(ダースレイダー)お腹が痛いみたいな。

(宇多丸)お腹がポーンっていうね。

(高橋ヨシキ)切れたのかっていうね。でもね、あの時だって、変なシャッターみたいなのがいっぱいしまっちゃって。クワイ=ガン・ジンが座禅みたいなのを組んで待っているじゃないですか。その時にダースモールが前を歩きながらイライラしてて。早く開かねえかな、これ?ってところとかはすっごい好きなんです。

(宇多丸)いいじゃないですか。俺もあそこ、大好きですよ。

(高橋ヨシキ)だからやっぱりそうやってちゃんと拾っているんですよ。

(宇多丸)いやいやいや(笑)。なんでさ、拾っているヨシキさんの功績みたいになってんの!?おかしいだろ、それ?

(高橋ヨシキ)ちゃんと好きなところもあるっていう話なんですよ。

(ダースレイダー)だから、プリクエルに関しても好きなところはあるというのが3人の評価であると。

(一同)(笑)

(宇多丸)でもこれ、みんな共通だと思う。好きなところはある。

(ダースレイダー)好きなところはあると。

(高橋ヨシキ)ぜんぜんあります。

<書き起こしおわり>

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