高橋芳朗 THE WHOを語る

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音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、TBSアナウンサー熊崎風斗さんの名前の由来となったバンド、THE WHOについて、初心者向けにわかりやすく紹介していました。

(高橋芳朗)じゃあちょっと、行きましょうか。僕の洋楽コーナーに。

(熊崎風斗)お願いします。

(高橋芳朗)先週、お話した時は僕の洋楽の曲紹介するコーナーなんですけど。まあ、熊崎くんに少しでも興味を持ってもらうようにですね、ニュース性とか時事性の高いものを紹介していこうって話、してたじゃないですか。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)でも、今回はちょっとその方針、コンセプトを変えてですね、熊崎くんの名前の由来になった、THE WHOを紹介したいと。ちょっとその話、またしてもらえますか?改めて。

熊崎風斗の名前の由来

(熊崎風斗)あの、風斗(かざと)って『風』が付いているんですけど。当時生まれたのが山梨県っていうことがあって、武田信玄の風林火山の『風』と、父親がこのザ・フーの大ファンだったということで、この『風』と『WHO』をかけて、風斗の文字に使われたということなんですよね。

(高橋芳朗)WHOが由来になっていることで、また『ふうと』って読まれやすくなっているっていうのもあるかもしれないですね。

(熊崎風斗)たしかに、WHOのファンだったのに、なんで『かざ』って読ませたのか?っていう疑問はありますね。

(高橋芳朗)(笑)。たしかに、たしかに。じゃあちょっと、改めてご紹介しますね。WHOはイギリスのロックバンドでございます。1965年にデビューして、82年に1回解散するんですけど。その後、また再結成を繰り返して。現在も活動しています。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)で、4人組なんだけど、もう半分。2人亡くなってますね。で、WHOはね、ビートルズ。あとローリング・ストーンズとともにイギリス三大ロックバンドのひとつに数えられて。もう本当、偉大なバンドなんですよ。でも、欧米に比べると日本での評価は正直低いと言わざるを得ない。

(熊崎風斗)たしかに。自分の名前の由来になってなかったら、たぶん知らなかったと思います。

(高橋芳朗)そうかもしれないね。だから人気も知名度もビートルズとかローリング・ストーンズに比べちゃうと、まあ大きく見劣りしてしまうのが実情でございます。でも僕自身はですね、THE WHOにはビートルズにもストーンズにもない大きな魅力があると思っていてですね。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)それは、僕自身もTHE WHOに惹かれる最大の理由でもあるんですよ。それはなにか?っていうと、THE WHOはリスナー。子供たちへの視点を忘れない。持っている。ロック少年に対する視点、眼差しみたいなのをしっかり持っているバンドって感じですかね。それはもう、キャリアの中で1度も変えたことがないんですね。

(熊崎風斗)へー。はい。

(高橋芳朗)で、そのへんの感覚はちょっとレコードを持ってきたんですけど。アルバムで言うと、いちばん代表的なのはこれ。1969年のね、『TOMMY』っていうアルバムによく表れていると思うんですけども。



(熊崎風斗)中、開けて大丈夫ですか?おおーっ!

(高橋芳朗)だからWHOはね、たとえば自分の部屋に閉じこもって電気を消して真っ暗にして、ヘッドホンでロックを聞いているような、そういう子供たちに手を差し伸べてくれるところがあるというかね。もう、ロックにすがるしかない!みたいなさ、中学生とか高校生にスッと寄り添ってくれるような、そういう音楽と言っていいと思います。

(熊崎風斗)へー!そうなんですね。

(高橋芳朗)で、ひとつね、象徴的なエピソードを紹介したいんですけど。『あの頃ペニー・レインと』っていう映画。今日、DVDを持ってきたんですけども。これ。見たことあります?2000年の、まあロック映画の名作なんですけども。

『あの頃ペニーレインと』



(熊崎風斗)はい。見たことないです。ちょっと、見たいな。

(高橋芳朗)これ、監督のキャメロン・クロウっていう人の半自伝的映画なんですよね。で、キャメロン・クロウっていう彼は少年時代、とても厳格な家庭に育ってですね。それに嫌気が差して彼のお姉さんはもう家を飛び出してしまうんですよ。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)で、その時にお姉さんが、彼をハグして。耳元でささやくんです。『私のベッドの下を見て。自由があるわ』って。それで、部屋に戻って、お姉さんのベッドの下をガサゴソやると、ロックのレコードがたくさん詰め込まれたカバンが入っているんです。で、その中の1枚に、このTHE WHOの『TOMMY』っていうアルバムがあって。



(熊崎風斗)なるほどね。

(高橋芳朗)で、いま熊崎くんが開けたみたいに、そのジャケットを開けると1枚のメモが入っているんです。お姉さんが書いた。

(熊崎風斗)ああ、そうなんですか。

(高橋芳朗)映画の中でね。そこには、『このレコードをロウソクをつけて聞いて。そうすれば未来が見えるわ』って。



(熊崎風斗)おしゃれすぎませんか?

(高橋芳朗)これ、もうロックファンだったらみんな号泣しちゃうような名シーンなんですけども。だからこのシーンにWHOっていうバンドがね、なんだろうな?どういう風に子供たちに機能してたか?どういう風にロックファンに機能してたか?っていうのがね、よく表れている。凝縮されてるんじゃないかな?って思います。

(熊崎風斗)来週までには見ます。はい。

(高橋芳朗)だからそういう諸々を踏まえますと、もし僕にですよ、男の子が生まれて。イギリスの三大ロックバンドのどれかにちなんだ名前をつけるとしたら、迷わずTHE WHOを選びますね。

(熊崎風斗)やっぱりそれぐらい・・・

(高橋芳朗)そうです。

(熊崎風斗)おおー、なるほど。

(高橋芳朗)じゃあその、ロウソクをつけて聞くと未来が見えるアルバムから1曲、行ってみましょう。

(熊崎風斗)お願いします。

(高橋芳朗)THE WHOの1969年の作品で『Pinball Wizard』。



(高橋芳朗)熊崎くんの名前の由来にもなったTHE WHOの名盤『TOMMY』から『Pinball Wizard(ピンボールの魔術師)』を聞いていただきました。

(熊崎風斗)うーん。

(高橋芳朗)初めて聞きました?

(熊崎風斗)初めてだと思いますね。

(高橋芳朗)どうですか?

(熊崎風斗)自分の名前の由来になっていて、初めて聞くっていうのがちょっとやっぱり恥ずかしいというか。なんでここまで聞いてこなかったんだろうな?っていうところもありますし。他の曲も聞きたくなりましたね。

(高橋芳朗)かっこいい?

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)あ、うれしい。あのね、この『TOMMY』っていうアルバムは1枚でストーリーができあがっているような、コンセプトアルバムなんで。最初はなんかね、ベストアルバムとか。入門編にシングルコレクションみたいなものをおすすめしますけども。



(熊崎風斗)そういうものから入っていって、『TOMMY』に。

(高橋芳朗)そうですね。これ、行ってほしいですね。

(熊崎風斗)半年ありますから。『TOMMY』にたどり着けるように、ちゃんとTHE WHO聞きます。私。

(高橋芳朗)ちゃんとね、『TOMMY』の感想をしっかり言われたら、僕、もう泣いちゃいますよ。

(熊崎風斗)最終回、私が『TOMMY』の感想を言うっていう(笑)。

(高橋芳朗)そうですね。ちょっとお父様にも満足していただけたかしら?っていう感じですけど。

(熊崎風斗)そうですね。たぶん満足してると思いますけども。

(高橋芳朗)そうですか?よかった。

<書き起こしおわり>
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