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菊地成孔と大谷能生が語る 駄盤の必要性

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菊地成孔さんと大谷能生さんがDOMMUNE『JAZZDOMMUNE 18』に出演。清水靖晃さんの『ベルリン』を聞きながら、『駄盤』と呼ばれるような作品の必要性について話し合っていました。

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(菊地成孔)いやー、これ、すごいよ。本当に。この後、もうちょっと吹っ切れてきて、カズミバンドになってくるじゃない。マライアが渡辺香津美さんとくっついて、カズミバンドになってからは、ポストモダンとして完成してくるよね。で、駄盤が少なくなってくるっていう。まあ、このね、駄盤・・・

(大谷能生)駄盤。80年代の駄盤を聞く回っちゅうのはぜひともやりたい気持ちも・・・

(菊地成孔)やりたいですよね。

(大谷能生)駄盤、駄盤言うとね、悪口言ってるように思われますけどね。

(菊地成孔)いやいや、駄盤必要ですよ。

(大谷能生)駄盤、必要ですよ。本当に。

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いまの人は駄盤を作る体力がない

(菊地成孔)まあ、自分は何枚か駄盤を作ってるっていう自覚はあるよ。はっきりと(笑)。どれだとは言わないけど(笑)。まあまあまあ、ね。駄盤を、あのね、とにかくね、いまの人は駄盤を作る体力がないの。死んじゃうもん。駄盤作って叩かれたら、死んじゃう。みんな。

(大谷能生)駄盤作った段階で力尽きて死んじゃうもん。

(菊地成孔)たぶんね、駄盤作っている間に死んじゃうよね。

(大谷能生)あの、本当に力尽きちゃうのね。いいものを美味しく健康にやるしかないっていうさ。体力がない。

(菊地成孔)あの、出すもの出すものがある程度のクオリティー、そしてたまに傑作が出るっていうペースって、多分90年代あたりから出てきたミュージシャンに対する一つのハードルなんだけれども。

(大谷能生)だからみんな、6年に1枚とかになっちゃうんだね。

(菊地成孔)そうね。それはあるね。

(大谷能生)毎年っていうか、半年に1回ぐらい出すっていう。

(菊地成孔)そうそうそう。どんどん出して。

(大谷能生)どんどん出して、なんだかわからないっていうような状態が理想で。

(菊地成孔)そう。それがまあまあ、20世紀ですよ(笑)。

(大谷能生)20世紀ですね、すいません(笑)。いま言いながら、『昔の話だな』って本当に思ったね。

(菊地成孔)いや、本当。だって1枚傑作出しちゃったら、もう、それで姿消す人、いるもん。

(大谷能生)そうですね。それでもう確定させちゃって。いなくなるっていうか、もう次出せないっていうさ。

(菊地成孔)次出せないっていう人、多いよ。あの、ケンドリック(・ラマー)もしばらく出さないだろうしさ。あの、『It G Ma』っていうのを出したキース・エイプっていう韓国の。決定的なトラックを出したんですけど、アメリカ行っちゃったからね。もう。

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(大谷能生)ああ、そうなの?

(菊地成孔)うん。実質上、やめちゃったような・・・まあ、やめてないだろうけど。結構ね・・・

(大谷能生)そうなりがちですよね。

(菊地成孔)なりがち。だからそういう意味では、駄盤の少なめの人っていうのはやっぱりすごい太い人とも言えるね。逆にね。逆説的になるけど。

(大谷能生)ないまま続けられている人ね。多作家でも。

(菊地成孔)あのね、細野晴臣ですら駄盤があるからね。

(大谷能生)そうですね。

(菊地成孔)あと、駄盤じゃないけど、やっぱり・・・

(大谷能生)この流れで持って来ればよかったな。いろいろあるの。

(菊地成孔)駄盤の話になるんだったら、持って来ればよかった。

(大谷能生)1回ここで止めておいて、もう1回やりますか?これ。

(菊地成孔)(笑)

(大谷能生)俺、いまね、『Mr.Gone』がかけたくてしょうがないの。

(菊地成孔)(笑)。『Mr.Gone』、かけようよ。

(大谷能生)なんの話か?っていうと、ガンサー・シュラーも亡くなられたらしい。

(菊地成孔)そうね。ガンサー・シュラーも亡くなった。

(大谷能生)ガンサー・シュラーっていう私が大好きな、サード・ストリームっていうのを提唱した人なんですが。で、ガンサー・シュラーの初期作品っていうのが、これがまた・・・

<書き起こしおわり>
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