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松尾潔 ジャネット・ジャクソンとマライア・キャリーを語る

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松尾潔さんがBlock.fm『INSIDE OUT』に出演。著書『メロウな季節』に関連する曲を渡辺志保さんと1曲ずつ選曲し、ジャネット・ジャクソンとマライア・キャリーの当時の関係性などを話していました。

(渡辺志保)今日はその、松尾さんと私がこの『松尾潔のメロウな季節』という本の中から、それぞれがこの本にまつわる1曲をご紹介していきたいなと思うんですけども。ちょっと、いきなりなんですが・・・

(松尾潔)ちょっ・・・ジョニー・ギルが流れる中(笑)。

(渡辺志保)そうですね(笑)。

(松尾潔)ヤナタケさんのこの器用な選曲ね!これね!

(渡辺志保)メロウ真骨頂でございますけども。まずは、松尾潔さんの方から推薦曲を。

(松尾潔)僕が選んだのは、はい。ジャネット・ジャクソンの『That’s The Way Love Goes』っていう曲で。

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Janet Jackson『That’s The Way Love Goes』



(渡辺志保)いまね、こちらも後ろでインストがかかってますけども。

(松尾潔)これも僕ね、日本で初めて聞いた1人だと思うんですよね。

(渡辺志保)素晴らしい!

(松尾潔)あの、まだ音源が外に漏れちゃいけないっていう時に、まあ日本の東芝が当時持っていた天王洲のスタジオに行って。1回だけ聞いていいっていう。よく、あるじゃない。いまでも。リスニングセッションで。

(渡辺志保)あ、もう外に出せないから。

(松尾潔)そうそう。なんかまあ、ライナーノーツを書くためにっていうことで、僕1人のために開けてくれて、やってくれたの。だけど、それでもこんなにクラシックになると、正直思わなかったですね。

(渡辺志保)なるほどね。

(松尾潔)アルバムはすごい歴史に残るだろうと思ったけど、その中でもこの曲だけが光り輝いていたか?っていうと、正直わかんないもんですね。

(渡辺志保)すごいちょっと変な質問なんですけど。当時ってもうあのジャケ写とか中のアートワークのジャネットのあの写真って、もう見られていたんですか?


(松尾潔)ジャケット写真はね、音より一瞬遅れたんじゃないかな?まあ、割と早いタイミングで見ましたけど。だからこの時はアートワークないまま聞いた記憶がありますね。

(渡辺志保)あ、そうなんですね。タイトルはもちろん、『janet.』っていうタイトルは?

(松尾潔)そう。それは聞いてましたね。まあ、けどすぐジャケット見せてもらったな。いいジャケットだと思いました。『誰だ?この手は?』って(笑)。

(渡辺志保)ねえ。『あら?これ、どこにお手手、当たってるのかしら?』っていう。

(松尾潔)後にあの手の人に会いましたけどね。レネっていう当時、彼女のパートナーだった男性ですけどね。もう嫉妬もしませんよね。あれぐらいになっちゃうとね(笑)。

(渡辺志保)あれぐらい堂々とね、やってくれちゃうとね。

(松尾潔)『手タレか?』っていうね(笑)。

(渡辺志保)『手タレか?』って(笑)。あれもちょっとね、商標登録とかしておけばね・・・もう、いろんな人が。リアーナとエイサップ・ロッキーもサンプリングしてるぐらいの構図で。

(松尾潔)本当、そうなっちゃいましたね。いまとなってはね。

(渡辺志保)はい。いやでも、もちろんこの『メロウな季節』にはいろんな、それ以上の裏話もね、載っているということで。ぜひぜひ、本書を読んで。

R&Bの歴史を記録する

(松尾潔)本当、そうですね。なんでこれを書いたか?っていうお話なんですけど。あんまりこういうことを僕は語る必要がないっていうか、あんまりそういう、Untold Historyっていうのが僕はあってもいいと思っていたんですけど。

(渡辺志保)秘められたお話がね。

(松尾潔)けどね、ヒップホップって割と、まあもちろん、すごく言葉オリエンテッドな音楽っていうのもあって。日本でもたくさんの人が語るし、それこそK DUB(SHINE)とかね、士郎さん(宇多丸)とか、素敵な語り部がいるじゃないですか。

(渡辺志保)はい。

(松尾潔)『だけど、R&Bはこのまま松尾さんが残さないと、記録されない歴史になっちゃうよ』っていうね。

(渡辺志保)それはかなり、言い得て妙ですね。

(松尾潔)あの時、少なくとも当時の若者、熱中した人たちが結構いたはずなのに、ヒップホップよりもR&Bっていうのは本当に日陰になっちゃうっていうか。そもそも対立するものじゃないじゃないですか。そこで線が引けるわけじゃないんだけど。けど、その記憶を風化させちゃいけないなっていう気持ちが・・・まああと、最近の音楽産業の構造の変化もあって。それでいま、しばらく離れていたライター業に慌てて戻ってきているっていう感じなんですけどね。

(渡辺志保)本当、お帰りなさいませ!っていうね、拍手でお迎えしたいような感じがしますけども。

(松尾潔)ライターの仕事は楽しいけどキツいよね。

(渡辺志保)孤独なね、作業というか(笑)。

(松尾潔)本当、そうですよ。自分と見つめ合わざるを得ないでしょ?志保さんなんかさ、こんな若くてかわいらしい女の人が、なんで自分と見つめ合う必要がある?外に出て遊んだほうが楽しくない?

(渡辺志保)ああ、そうですね。遊んでますけどねー。

(松尾潔)寝てないだけじゃん(笑)。

(渡辺志保)いや、でも本当自信をなくすっていうか、どこに、誰が読んでいるんだろう?とか、やっぱそのね、松尾さんもご著書で書かれていますけど、ラッパーとかアーティストと違って、ダイレクトに反応が来るものではないですから。

(松尾潔)そうだね。まあ、いまはまだ、SNSがあるからね。志保さんとか、孤独でもないかもしれないけど。

(渡辺志保)いやいやいや、でも、一体これ書きながら、まあ・・・

(松尾潔)どっかにいる誰かを信じるしかないよね。

(渡辺志保)そうですね。どこに届いているのかしら?っていうのは、思ったりもしますけども。まあ、ちょっとそこで松尾さんも思い入れの1曲ということで、曲紹介をじゃあ、お願いしますでしょうか?

(松尾潔)あ、これからちゃんと聞けるんだ。

(渡辺志保)そうそうそう。すいません。1曲、改めて。

(松尾潔)もうこれで紹介したのかと思っていた。はい。じゃあ、ちゃんと聞けてくれしいです。ジャネット・ジャクソンで『That’s The Way Love Goes』。



(渡辺志保)はい。いまお送りしましたのは松尾潔さんセレクト。メロウな季節にまつわる1曲ということでジャネット・ジャクソンの『That’s The Way Love Goes』を聞いていただきましたけども。この曲にまつわるあれこれ、そしてひいてはジャネットにまつわるあれこれは、『松尾潔のメロウな季節』。本書の方でね、ぜひともみなさまに紐解いていただければ。

(松尾潔)そうですね。本人の言葉とともに、いろいろ書いています。

(渡辺志保)かなりレアな。ジャネットに実際に会ってね、書かれている言葉でございます。

(松尾潔)そうですね。何度か会いましたね。お家に行きましたもん。


(渡辺志保)素晴らしいですね!ジャネットの家に行った日本人。日本に何人いるんでしょう?っていうね。

(松尾潔)本当だよね。いま考えてみるとね。当時それ、仕事だから普通じゃん?と思ってたんですけどね。

(渡辺志保)すっげー!素晴らしい。私もね、ちょっと前にK DUB SHINEさんのスタジオにお邪魔しまして。『おお、これがケーダブさんのスタジオか!』って思いましたけどね。素晴らしいですね。

(松尾潔)(笑)。ケーダブ、路上で会うからね!

(渡辺志保)(笑)

(松尾潔)『ケーダブと路上で会った』って人、多すぎだよね。

(渡辺志保)路上で会った(笑)。まあ、パトロールをね、されてらっしゃいますが。はい。というわけで、ここで私からのですね、『松尾潔のメロウな季節』にまつわる1曲をお届けしたいんですが。

(松尾潔)興味あります。

(渡辺志保)私が選んだのは、このね、またちょっとファンタジーな感じのコーラスが聞こえてきますけども。マライア・キャリーの『Honey』というわけで。これがたしか1997年リリースの楽曲。

Mariah Carey『Honey』



(松尾潔)そうだね。

(渡辺志保)まあ、そして彼女のね、アルバム『Butterfly』ですけども。


(松尾潔)ジャネットとライバル関係だったからね。当時ね。

(渡辺志保)当時ね。そうそう。それで、私も97年に中学校1年生だったんですけど。だいたいやっぱり、中学校に上がるとだんだん洋楽を聞き始める、あの、なんて言うんですかね?あの、脱皮みたいな現象があるじゃないですか。

(松尾潔)わかるわかる(笑)。

(渡辺志保)で、そこでマライアって当時から日本でもポップスターみたいな感じだったので。この『Honey』。ファーストシングルで聞いて。で、このイカしたおしゃれなピアノのループ、なんだろう?って。

(松尾潔)そうか!元ネタなんて当時、わかんないもんね。そうかそうか。

(渡辺志保)わかんないんです。で、なんか嫌らしい子どもなんですけども、クレジットを、私あれ歌詞だと思ってずっと読んでたんですよ。

(松尾潔)中学生の時から?なるほど。

(渡辺志保)そしたらなんか、『Contents of sample from …』みたいなことが書いてあって。で、曲名とアーティスト名みたいなのが書いてあって。もしかして、これが種明かしか?と思って。で、しかもプロデュースしたのがショーン・パフィ・コムズと。で、まあ当時、嫌でも新譜を追いかけているとショーン・パフィ・コムズさんの名前を幾度となく・・・

(松尾潔)ぶつかりますよね。当時はね。しかもこの曲はさ、パフィと並んで、『The Ummah』って書いてるよね。

(渡辺志保)そうなんですよ。当時はね、この、なんて読むのかしら?っていうね。ジ・ウマーを読めなかったですけども。まあ、さっき紹介していただいたジャネット・ジャクソンとマライア・キャリーをつなぐね、1人のラッパーがパフィ以外にいるわけですけども。

(松尾潔)そうです。その名は・・・

(渡辺志保)その名は?

(松尾潔)Qティップだよね。

(渡辺志保)まさかね、当時マライアとジャネットをQティップがつないでいるなんて。

(松尾潔)っていうかね、つないでいるっていうか、彼を取り合ったと言ってもいいよね。ここの観点でその2人のライバル物語を書いているのは、たぶん世界の中でもこの本だけと思う。

(渡辺志保)そうかもしれない。私もこのご著書を読んで初めて、はっ!っていう。しかも、かたやこの『Honey』がすごいきらびやかなトラックで。かたやジャネットの方は、まあなんという曲を・・・

(松尾潔)そうそう。『Got Til It’s Gone』の時だからね。



(渡辺志保)ねえ。あれももう、対比がやっぱりすごいし。

(松尾潔)少なくともマライアはジャネットに対して、もうバッチバチだったよね。

(渡辺志保)あっ、そうなんですか?会った時に、やっぱり。

(松尾潔)もう、『Qティップは私の方を見てるわ』っていうような。


(渡辺志保)うわー!すごいね。Qティップ取り合うとかもう・・・

(松尾潔)したらさ、それから3週間ぐらいたって、ジャネットに会いに行って。ニューヨークでマライアに会って、その後LAでジャネットに、こういうことをマライアは言ってたけど・・・って。別にチクるわけじゃないんだけど。

(渡辺志保)(笑)

(松尾潔)真偽の程を知りたくてね。というのはほら、ジャネットはもともと、『ポエティック・ジャスティス』で・・・


(渡辺志保)映画の方で。

(松尾潔)そうそう。Qティップと恋人同士を演じて。だってあれ、Qティップが亡くなって2パックと付き合うっていう話だからね。すごいよね!当時のジャネットのモテっぷりっていうか。実生活はJ.D。なんのこっちゃ!っていう話なんですけど。

(渡辺志保)ジャーメイン・デュプリでいいのか?っていう・・・『いいのか?』っていうのはよろしくないですね。はい。

(松尾潔)まあJ.D、僕19才の時から知ってるんで。J.D、良かったねっていう気持ちもあるんですけどね。昔から好きだったジャネットをゲットしたね!っていう。それはいいんですけど。

(渡辺志保)はい(笑)。

(松尾潔)で、聞いたら、ジャネットは『フフフ、マライアはそう言ったの?ふーん・・・まあ、マライアがどう言ったかはしらないけれど、私に言わせると・・・』って言ってQティップの話が始まるんですよ。これも・・・

(渡辺志保)聞いているだけで鳥肌が(笑)。立ちそうですけどね。まあでも、実際そのできあがった『Honey』と『Got Til It’s Gone』をね、並べて聞くと、まあQティップの良さが際立っているのは、まあもちろん・・・

(松尾潔)まあ、そうね。あと、その後ろにJ.Dっていう男の影も見えますよね。いま考えると・・・

(渡辺志保)そうですね。J.Dは、今年また、So So Defもまた大きな動きもあるのか?って・・・

(松尾潔)ごめん、僕がさっき言ったのは・・・

(DJ YANATAKE)ウマーの方。

(渡辺志保)ウマーの方。J・ディラのJ.D。

(松尾潔)そう。ディラの方ね。紛らわしかった。けど、そう言われてみるとさっきのパフィのね、復活もそうだし。Qティップも今度、新譜出すんでしょ?

(渡辺志保)そうですね。Qティップはカニエ・ウェストともね、曲を作っているなんて話もありますけども。

(松尾潔)だから90’sヒップホップの主役だった人たちの逆襲みたいな感じだよね。

(渡辺志保)カムバックが来るんでしょうか?楽しみですけども。じゃあちょっとここで、私のそのね、思い出の1曲でございます。マライア・キャリーの『Honey』、聞いていただきたいと思います。



(渡辺志保)はい。いまお送りしましたのは、マライア・キャリーの『Honey』で、私が選ぶ『松尾潔のメロウな季節』からの1曲でございました。もういま、かなりね、お話も白熱してしまいましたが。

(松尾潔)アガりますねー。

(渡辺志保)マライアVSジャネットの裏話なんかも、この『メロウな季節』にはもうね、かなり仔細に書かれておりますので、気になる方はいますぐ書店に急いでください。いま、閉まってるかな?アマゾンでポチッていただければ。


(松尾潔)お願いいたします。

<書き起こしおわり>
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