ピエール瀧と玉袋筋太郎 演歌の売り込みとスナックを語る

玉袋筋太郎 ピエール瀧 50を前に考える 住宅ローンとお墓 たまむすび

2013年3月に玉袋筋太郎さんがTBSラジオ『たまむすび』木曜日にゲスト出演。自身の演歌CD『酔街エレジー』のプロモーションや、大好きなスナックについて、ピエール瀧さん、赤江珠緒さんと話していました。

(赤江珠緒)ということで今日の面白い大人は『酔街エレジー』、絶賛発売中。浅草キッド玉袋筋太郎さんですー!

(ピエール瀧)玉ちゃーん!玉ちゃーん!

(玉袋筋太郎)どうもー!新人歌手でございます。よろしくお願いします。赤江さん、こういうのが出ましたんで。

(赤江珠緒)デビューおめでとうございます。もう!玉さーん!

(ピエール瀧)玉ちゃん、新人歌手はスタジオに入ってきて、椅子の上にまずあぐらはかかないから(笑)。

(玉袋・赤江)(笑)

(玉袋筋太郎)いけねえ!帽子も取らないと!ひとつよろしくお願いします。

(赤江珠緒)もう、ありがとうございますー。

(玉袋筋太郎)やりますよ!

(ピエール瀧)もう、家じゃねえんだからさ。

演歌歌手 玉袋筋太郎のレコード屋キャンペーン

(玉袋筋太郎)もうね、瀧のことは兄さん。先輩って呼びますよ。

(ピエール瀧)(笑)

(赤江珠緒)そうですよ。

(玉袋筋太郎)だって歌手だろ?

(ピエール瀧)ああ、そうだね。

(玉袋筋太郎)やった?その町のレコード屋でキャンペーンとか。

(ピエール瀧)俺、昔、瀧勝(たきまさる)っていう名義で演歌出したことあるから。それで回ったことあるよ。

(玉袋筋太郎)ある?

(ピエール瀧)あるある。俺、新世界の・・・

(赤江珠緒)あ、新世界?

(玉袋筋太郎)新世界、いいねー!

(ピエール瀧)あったもん。だって。

(赤江珠緒)またいい場所ですよ。じゃあ、もう本当にお客さんの近くでってことですか?

(玉袋筋太郎)目の前ですよ。

(ピエール瀧)玉ちゃん、やってんの?それ。

(玉袋筋太郎)昨日やってきたよ。赤羽と東十条。

(ピエール瀧)(笑)

(玉袋筋太郎)いいでしょう?濃いところでしょ?まずは。よかったんだ。

(赤江珠緒)そうだそうだ。それのね、情報もありましたよ。もう玉さんがだって、何?『枕営業でも何でもする』って。

(玉袋筋太郎)何でもやります。枕営業もやりますし。しょうがないです。自分のこれ、作品。売りたいから。

(ピエール瀧)商店街の有力者に抱かれちゃえと。

(玉袋筋太郎)オヤジに(笑)。

(赤江珠緒)もー!(笑)。

(玉袋筋太郎)それぐらいサービスしますからね。

(ピエール瀧)ねー。いや、いいですよ。そんだけね、本気だ!ってことですよ。

(赤江珠緒)そうですよね。

(玉袋筋太郎)だってね、俺、自分で買い取ってるんだよ。結構、これ。

(ピエール瀧)これ?

(玉袋筋太郎)300枚買い取ったんだよ。買い取りとか、やっぱりやるんですか?歌手の人は。

(ピエール瀧)買い取り、俺、したことない。

(玉袋筋太郎)ほら!違うな。やっぱり。ソニーさんは違うな、やっぱり。

(ピエール瀧)(笑)。これね、でも、昨日発売?

(玉袋筋太郎)昨日発売。

(ピエール瀧)『酔街エレジー』。このジャケ、見てよ。これ。

(赤江珠緒)いい!この味、出てますね!

(玉袋筋太郎)ねえ。出てきたでしょ?だんだん。オヤジの味がね。うん。ほら、作ってきたから。だいぶ。46年もね、かけて。

(ピエール瀧)我の道を通しすぎちゃって料亭を首になった板前みたいな風貌の。だから酒に溺れちゃった、みたいな。

(赤江珠緒)これ、新宿のゴールデン街ですか?

(玉袋筋太郎)これ、荒木町。四谷の荒木町っていうね、大人の飲み屋街があるんですよ。それでね、写真。ジャケを撮っちゃって。

(赤江珠緒)ちょっと石畳の濡れた感じのが、いいですよね。

(玉袋筋太郎)でしょ?提灯があっちゃってさ。もうこれ聞いたら、すぐ飲みに行きたくなっちゃうからね。

(ピエール瀧)俺、この間、ちょうど玉ちゃんの日かな?これ、かけたでしょ?かけた時に俺、環八を走っていて。たしか。大田区の方を。そこで聞いたら、染みたね。

(一同)(笑)

(ピエール瀧)大田区で聞くの、結構いいな!と思って。

(赤江珠緒)ねえ。

(玉袋筋太郎)何度も言ってますけど、このCDは聞き流すだけでいいんです。聞き流しているだけで、自然とこうね、体に入っていって。CMソングとかあるじゃないですか。自然と口に出ちゃうような。それと一緒の効果がありますから。スピードラーニングシステムでやっているわけです。ええ。

(ピエール瀧)これたぶんね、『そうか、玉ちゃん出したんだ』と思って。でも、『CD、カップリングあるな。カップリングはやっぱりあっち方面だったりして・・・』って思っていま、パッと見たらやっぱりそっちだった。

(赤江珠緒)(笑)

(玉袋筋太郎)そうなんだよね。『日本スナック音頭』っていう。

(ピエール瀧)日本スナック音頭(笑)。

(赤江珠緒)これがまたいいじゃないですか。

(玉袋筋太郎)ご陽気でね。ええ。アベノミクス景気に乗っかっちまえ!ってことで。日本の景気をね、スナックから良くしていこうっていう。

(赤江珠緒)これは桐畑トールさんが。

(玉袋筋太郎)そう。うちのトールちゃんがやってますよ。2人でね。うれしい。

(ピエール瀧)スナック部隊。

(玉袋筋太郎)スナック部隊。パルチザン。

(赤江珠緒)このね、酔街エレジーは後ほど、たっぷりとお聞きいただきたいと思いますけどもね。

(玉袋筋太郎)いや、赤江さんもこうやって、揃ってますから。

(赤江珠緒)赤江一族揃い踏みでございますよ。

(玉袋筋太郎)少数民族ですよ。うちは。赤江っつったら、マイノリティーですよ。

(ピエール瀧)ともに『赤江』であり、ともに『たまちゃん』っていう。

(玉袋筋太郎)そう!これがいいねー。

(赤江珠緒)すごいご縁でしたね。本当、改めて玉さんね。

(玉袋筋太郎)日本でいちばん赤江が集まっている場所ですから。

(ピエール瀧)そうかもしんないね。マジで。

(玉袋筋太郎)うれしいですよ。

(ピエール瀧)だって、本当遠い親戚だったりするんじゃないの?

(赤江珠緒)いや、さかのぼっていったら、ぜったいそうでしょ?

(玉袋筋太郎)多分そうだね。あると思うよ。

(赤江珠緒)だって私の知り合いにも、親戚にも玉さんみたいな人、いるもん(笑)。

(玉袋筋太郎)俺みたいなおじさんってどういうこと?まんま俺なんだろうね。だからね。

(赤江珠緒)いるんですよ、本当に。

(ピエール瀧)あの、葬式で酔っ払って大声出しちゃう系の人。

(玉袋筋太郎)(笑)。そう。棺桶ひっくり返すような。

(ピエール瀧)『もう、いいんだよ!死んじゃってっからよお!』っていう(笑)。

(玉袋筋太郎)あるんだろうな。で、次の日、ケロッとしてんだよ。みんな。

(赤江珠緒)葬式でぜんぜん関係ない人まで呼び寄せちゃって。『いや、あの人たちは近所で。関係ない』って。

(ピエール瀧)で、午前中に帰っちゃう人ね。こっ恥ずかしくて。

(玉袋筋太郎)大変だよ。寿司だけ食っちゃって。そういうことです。ありがとうございます。本当に。

(赤江珠緒)いやー、で、その玉さんとも1年、たまむすびやってきまして。あの、スナック悠。スナック悠ばっかり行っちゃって。スナック珠緒にも、もうー。

(玉袋筋太郎)あ、スナック珠緒。

(赤江珠緒)玉さーん。

(玉袋筋太郎)ね。週一だからね。スナック悠は。やっぱ珠緒の方がいいね。

(赤江珠緒)まだね、若いからね。悠ママは。

(玉袋筋太郎)あれはまだチーママ。チーママ。こっちは大ママ。

(赤江珠緒)ちょっと乳臭いところがあるからね。悠ママは。

(玉袋筋太郎)『乳臭い』って、いいフレーズ出たね!

(ピエール瀧)(笑)。たしかにでも、赤江さんがやっているスナック、面白そう。

(赤江珠緒)そうね!そうよ、そうよ。玉さん。うちは瀧子ちゃんもいるからね。

(ピエール瀧)そうなのよ。

(赤江珠緒)瀧子ちゃん、おしぼり出してあげて。

(玉袋筋太郎)(笑)

(ピエール瀧)デカいだけが取り柄の瀧子ちゃん。

(玉袋筋太郎)瀧子ちゃんね。『やせちゃいけない』と言われた。

(ピエール瀧)『ヒールのサイズは28よ』っていう。

(赤江・玉袋)(笑)

(赤江珠緒)靴箱からちょっと出てるわ、瀧子ちゃん。しまって、しまって。

(玉袋筋太郎)いいね。人情あるね、それが。

(赤江珠緒)でも玉さん、本当スナックもあちこち行かれてますけど。スナックの良し悪しってあるんですか?

(玉袋筋太郎)良し悪しね、だからよく言ってるんだけど。『ハズレも当たりだ』ってことなんだよね。『ああ、ダメなスナックあったな』と思ったんだけど、そのハズレをこうやって話せば、減価償却するじゃない。お金も。そういうことでいいんじゃないか?と。

(赤江珠緒)ああー!

(玉袋筋太郎)いいスナックなんて、まあ、スナックなんて全部いいところだらけですよ。はっきり言いますけど。

(赤江珠緒)大絶賛ですね(笑)。

(玉袋筋太郎)大絶賛。もうね、日本全国に10万軒あるんだって。

(ピエール瀧)スナック?

(玉袋筋太郎)うん。セブンイレブンより多いんじゃないか?っていう話もあるけど。それがひとつも一本化してないところがいい!

(ピエール瀧)なるほどね。

(玉袋筋太郎)独立独歩でやっているママさん、マスター。うん。それを一本にまとめようと思って、全日本スナック連盟っつーのを作ったんですよ。

(赤江珠緒)そう。この歌、いいですよ。だから。全日本スナック連盟歌、入ってますからね。

(中略)

(ピエール瀧)これさ、酔街エレジーは、いっぱいそういうさ、キャンペーンやるの?

(玉袋筋太郎)やる!本当にドブ板でやろうと思う。

(ピエール瀧)たとえばどこ行くの?これから先は。

(玉袋筋太郎)自分が行ったさ、スナックってもう全国100軒以上あるから。そこに自分で持っていって。買い取ってもらう。

(ピエール瀧)ああ!もうそれやるんだ。本当に。

(玉袋筋太郎)やるやるやる。

(ピエール瀧)ロールプレイングゲームじゃん。

(玉袋筋太郎)だって、自分で買ったんだもん。自分ちの家計に響いちゃってるんだから。そうでしょう?

(赤江珠緒)(笑)

(ピエール瀧)なるほど。

(玉袋筋太郎)そうなの。あとさ、よくCDとかもらうじゃん。見本盤とか。ああいうのってさ、意外とこう、ちゃんと聞かなかったりするじゃん。端っこに置いちゃったり。

(ピエール瀧)まあね。まあ、そうね。

(玉袋筋太郎)実際に買ってもらった方が、歌ってのは真剣に聞いてもらえると思ってさ。木戸銭を払って見るようなもんだから。その作戦でね。ちょっとローラー作戦、やろうと思って。

(ピエール瀧)じゃあ、忙しくなるじゃん。

(玉袋筋太郎)忙しい。オフは全部これですよ。行きつけのね。

(赤江珠緒)ねえ。あちこちでサイン会もあるしね。

(玉袋筋太郎)やりますよー!ええ。何でもやります。これ、やっぱり作品ってのは自分の子どもと一緒だから。世に出た以上はね、やっぱり一生懸命かわいがってやるんですよ。

(赤江珠緒)じゃあ、その一曲、さっそく。はい。酔街エレジー、聞いていただきましょう。じゃあ玉さん。

(玉袋筋太郎)じゃあ、行きましょうか。3月20日発売でございます。背中に哀愁と加齢臭ただよう玉袋筋太郎が歌います。酔街エレジー、聞いてください。

(赤江珠緒)いやー、玉さん、いい!染みるわー!

(玉袋筋太郎)飲みに行きたくなっちゃうでしょ?

(ピエール瀧)これが蒲田の街に染みるんだ。本当に(笑)。

(赤江珠緒)染みるわー!

(玉袋筋太郎)ねえ。そうなのよ。都市開発されてないね、街にこそ染みると。

(赤江珠緒)でもね、玉さんなんでこの、芸歴27年にして・・・

(ピエール瀧)歌出すの、初めて?

(玉袋筋太郎)芸風として浅草キッドなんかさ、歌出している芸人なんてのはバカにするわけよ。なにやってんだ!って。でもこの話が来た時にね、俺、『ナイトスナッカーズ』っていうスナック突撃番組をもう5、6年やってるんだけど。一緒に回っているスタッフが元バンドマンで。『玉ちゃん、ちょっとよ、歌作ったんだよ。スナックの、夜の歌を。玉ちゃんに歌ってほしいんだよ』っつって、デモテープ聞いたら、『あっ、これ、俺しか歌っちゃいけねえな』と思って。歌わせてもらったんだよ。うん。

(赤江珠緒)へー。やっぱり玉さんのために作ったみたいなところがあるから、こう、しっくりきてね。

(玉袋筋太郎)まあこれ、45才のね、オヤジが歌ってるんだけど。もちろん年配の方にも歌ってほしいし、それぞれの年代の酔街エレジーがあるんじゃないかと思うし。50代の酔街エレジー、聞きたいな。60代の、聞きたいな。70代のを聞きたいなって。でも、歌は時間としては短いんだけど、たとえば60才の人が酔街エレジーを歌ったら、その歌の長さは60年になるんじゃないかな?と。そうなってほしい歌ですね。

(ピエール瀧)すごいですよ、これ。ジャケット、都築響一さんですもん。

(赤江珠緒)(笑)

(玉袋筋太郎)すごい写真家ですよ。

(赤江珠緒)すごい写真家?

(ピエール瀧)都築響一さんが、なんだろう?ギャグがあんまりない写真を撮っているっていう(笑)。

(玉袋筋太郎)まあ、俺を真面目に撮ってるから、それ自体がギャグ。それがギャグですよ。

(ピエール瀧)ねー。しかもイラスト、東陽片岡さんと。

(玉袋筋太郎)この三大スナック巨塔がひとつに、一同に会して作品を作ったということで。ひとつ聞いてやってくださいよ。

(赤江珠緒)紅白、狙っていきますか?玉さん。

(玉袋筋太郎)行きますよ。一応ね、夢は紅白ですよ。で、この玉袋筋太郎っていう名前を出せるのか?っていうところでね。あえてこう、スタート地点はかなり後ろから、それに挑んでいくっていう。

(赤江珠緒)そうか!NHKさんにはそれがあるのか!

(玉袋筋太郎)そうなのね。ヨイトマケも歌えたんだからね、大丈夫だと思うんだけどね。あとは、売れるってことですよ。売れなかったら、その件も来ない。

(赤江珠緒)本当、いろんな方に歌って頂きたいですね。

(玉袋筋太郎)いろんな人に歌ってほしいね。うん。女の人の酔街エレジーも聞いてみたいし。ぜひとも、お願いいたしますよ。本当、ありがとうございます。パブ、やっちゃって。

(ピエール瀧)いやー、これはさ、スナックでみんなが『ちょっと歌ってみる?』って歌う感じね。

(玉袋筋太郎)歌う時はこれ、フィニッシュホールドでいいと思うのね。入ってすぐこれ歌っちゃったらダメ。もうそろそろ、グダグダになっているところでこれを歌って〆ちゃって、じゃあ、次の寿司屋に行くか?って。これですよ。

(赤江珠緒)あと、やっぱりスナックで歌う歌って、あんまりノリノリっていうよりも、こういうちょっとね・・・

(玉袋筋太郎)聞かせちゃってね。手拍子打ちづれえぞっていう。

(ピエール瀧)っていうやつね。が、いいよね。

(玉袋筋太郎)昨日のキャンペーンなんてね、いま、無職の息子がいるんだけど。ハタチの。無職に急になっちゃったんだけど。それも手伝ってくれて。もう、家族総出でやっているわけですよ。

(ピエール瀧)本当?あ、息子、手伝ってくれた?

(玉袋筋太郎)手伝った。

(ピエール瀧)いい子だねー。

(玉袋筋太郎)なんだろうね?やっぱ電波を使ってとか、大きい会社のケツ持ちがあって売るCDがさ、空中戦だとすれば、これは本当に地べたを這っていくドブ板選挙だと思っているわけでございますよ。

(ピエール瀧)あの息子が。あのフェスにフジファブリックを見に来ていた息子が(笑)。

(玉袋筋太郎)バカ息子。しかも、無職(笑)。いま名前がね、『トニー』って名前変えたんだよ。アキヒロっつーんだけどね、いまニートだからね、ニートひっくり返して。『おい、トニー!トニー、お前、来い!』って。

(赤江珠緒)(笑)

(ピエール瀧)いいね(笑)。叱るでもなく、アダ名にしていくっていう。息子をね(笑)。

(玉袋筋太郎)息子。『お前、トニーだ』って。『ちょっと手伝え。CD、運べ』何釣っちゃって(笑)。

<書き起こしおわり>

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