宇多丸が語る スターウォーズ初心者向け おすすめ入門方法

宇多丸 スターウォーズシリーズの革新性を語る J-WAVE

宇多丸さんがJ-WAVE特番『STAR WARS LIGHTS THE FUTURE』に出演。スターウォーズ初心者向けの、おすすめの見方や入門方法について話していました。

まあ、そんな12月の新作を控えて。今日もね、実はツイートを見ると、スターウォーズってまだぜんぜんみたことがないんだっていう人のつぶやきもあったりとかするんですけど。もし、まだスターウォーズ見たことがないっていう人がいたら、なんか、まあここを注目して見ろとか、こんな風に見てみろとか。なんかこう、宇多丸さんなりのアドバイスっていうか、言ってあげたいなと思うことはどんなこと、ありますか?

(宇多丸)もちろん、たぶん『フォースの覚醒』から。いきなり見てもぜったい楽しめる作りには、絶対にしてくると思うんです。なので全く問題はないと思いますが。あえて言うなら、僕はやっぱりね、ルーク・スカイウォーカーという旧三部作の主人公推しなので。

(DJ TARO)うん。

(宇多丸)やっぱりルークという人はですね、エピソード4の時点では宇宙の片田舎で、全く埋もれた若い農民として。で、夢はあるんだけど、実際に家庭の事情でそれもままならない。『俺はこのまま片田舎で、夢は叶えられずに終わっていくのかな・・・』って、2つの太陽を見ながら。そのやっぱり青春のモヤモヤみたいなものは、すごく普遍的なものだし。で、『お前は実は才能があるよ』っていうんで活躍はするんだけど。その後、要するに彼はジェダイの騎士としては落ちこぼれなわけですよ。

(DJ TARO)うん。

(宇多丸)もう年とりすぎだし。言うこときかないし・・・ってもうヨーダからも『お前、本当ダメ!』って言われっぱなし。一方、お父さんはジェダイ史上最高の才能を持った騎士だったわけじゃないですか。ところが、そのお父さんは・・・まあ、これいいのかな?ダース・ベイダーになっちゃっている。

(DJ TARO)うん、うん。

(宇多丸)で、要はその、非常に恵まれない環境にいて。で、『ダメ!ダメ!お前、才能ない!』っていろいろ言われていた人が、でも、最も才能を持った天才と言われた父を乗り越えるんですよ。最後に。しかも、その乗り越える瞬間の乗り越え方ですよね。みなさん、ここ!『ジェダイの帰還』のですね、クライマックス。ぜひ、見て!ここに私は涙する。要するに、持たざるものの話でもあるんです。これは。フォースという才能を持った人の話に見えるかもしれないけど。持たざるもの。要するに、我々みんなの話という風に見れるところだと僕は思うんです。ルークの成長物語って考えると。

(DJ TARO)うん、うん。

(宇多丸)で、今回のフォースの覚醒でも、まあルークらしき人物が出てきて。で、その魂を次の世代のジェダイに受け継ぐという話でしょうから。あの、そういう我々がずーっとこう、普通の人が共感できる、普遍的な一本の話がぜったいにあると思いますんで。そういう風な見方をまずしてもいいでしょうし。あと、やっぱりね、多彩なキャラクターいますんで。ぜったい、誰かのことは好きになるんですよ。

(DJ TARO)あ、このキャラクターが好き!っていうね。

(宇多丸)ルークは、まあそれこそドジっ子だからちょっと嫌で、やっぱり俺はハン・ソロ。モテモテ男がいいよ!とかね。今回はいろいろ・・・ポー・ダメロンがね!

(DJ TARO)(笑)

(宇多丸)ダメロンはダメロンじゃない!っていうことになるかもしれないですし。

(DJ TARO)証明されるかもしれないと。

(宇多丸)うん。ねえ。ジョン・ボイエガのね、あの役。どういう役なのか、わかんないですけど。ぜったいにあの、好きなキャラクター、確実にできるような作りにしてると思いますんでね。あの、ぜひ楽しみにしていただきたいと思いますね

(DJ TARO)はい。じゃあまあ最後にですね、宇多丸さんにとってのスターウォーズとは何ですか?

(宇多丸)いや、人生を変えた作品ですね。本当に。これは本当につまらないことになっちゃいますけど。あの、スターウォーズがなかったら、俺、どんなものが好きになっていたか?って。もうゾッとする。

(DJ TARO)ああー!

(宇多丸)想像もつかないですね。本当にゾッとするぐらいです。好きなものができて、本当によかったと思う。だからスターウォーズを通じて映画とか、心から好きと言えるものができて、本当によかったと思う。だからたとえば思春期とかにすごい辛い時期とかは、『俺はスターウォーズとか好きな世界があるんだ!』っていうのが本当、救いになったし。あの本当、一生の宝でございます。

(DJ TARO)宝物ですね。

(宇多丸)ルーカスさん、ありがとうございます。いろいろ文句言ってすいません。

(DJ TARO)(笑)。いやー、熱いわー!でも、なんかその気持ち、すっごい・・・わかります。

(宇多丸)ねえ。そうなんですよね。だから今回もいろいろブースカブースカ言うと思います。それも含めてのファンなんで。許してください。

(DJ TARO)それも愛ですから。

(宇多丸)そうでございます。

<書き起こしおわり>


https://miyearnzzlabo.com/archives/25247

タイトルとURLをコピーしました