久米宏趣味を語る『趣味は生きていること』

久米宏さんがTBSラジオ『ジェーン・スー相談は踊る』に出演。リスナーからの『老後に向けて夫婦共通の趣味を持つべきか？』という質問に回答する中で、自身の趣味は生きていることだと話していました。

（ジェーン・スー）久米さん自体は何か新しい趣味を始めて、途中でやめちゃったみたいなことはないんですか？

（久米宏）うーん・・・まあ、僕、ゴルフには行くんですけど。僕のゴルフは異常で。行き帰りの車を運転するのがメインなんです。

（ジェーン・スー）ん？あ、車の運転がお好きだから。

（久米宏）そう。ゴルフ場まで運転していく、ゴルフ場から帰ってくる。間にたまたまゴルフをやっているっていう（笑）。

（ジェーン・スー）（笑）。運転をする理由付けとしてのゴルフでしかないんですか？

（久米宏）そう。

（ジェーン・スー）あんまり、そっちには夢中にならないんですか？

（久米宏）そう。帰りの運転のことを考えながら、ゴルフをやっている（笑）。

（ジェーン・スー）そんな人、いる？（笑）。

（久米宏）どのルートで・・・って。ルートがいろいろあるんです。帰ってくる。どのルート通って帰ろうかな？とか。あのコーナーはどのぐらいで回ってみるか？とか（笑）。

（ジェーン・スー）そんなこと言ったら、ぜったいスコア良くないじゃないですか！

（久米宏）そう（笑）。コーナーのことを考えて（笑）。

（ジェーン・スー）それよりも、コースのことを考えてくださいよ！

（久米宏）だから『今日乗ってきた車はFFだから、ちょっとオーバーステア気味だから、ちょっとあそこで・・・』とか。そういうことを考えてゴルフをやっているわけですよね。

（ジェーン・スー）じゃあ、あえて車を運転するためにゴルフ場っていうのを置いていっるっていう？

趣味？生きていることだね

（久米宏）うん。だからね、趣味ってなんなんだろうな？生きていることですよね。

（ジェーン・スー）あ、かっこいい！いま、雑誌だったら太字ですよ。

（久米宏）うん。

（ジェーン・スー）『趣味？生きていることだね』。バーン！

（久米宏）だって、結構生きていること好きじゃないとね、70年間は辛い。

（ジェーン・スー）たしかに。いつぐらいから、生きていることっていうのがこれは好きじゃないと結構辛いぞっていう風に思うようになりました？

（久米宏）あのね、70になった時にね、いろいろあったんですよ。心身と肉体の疲労みたいな。心身と肉体、入ってるね（笑）。

（ジェーン・スー）（笑）。心と体みたいな。

（久米宏）心身と肉体の疲労が。そん時にね、昔の人はよく言ったと思った。60って還暦だったじゃないですか。暦が戻るっていう。で、平均年齢がのびたんで、多分70がね、昔のみんなが言っていた還暦なんですよ。

（ジェーン・スー）あ、なるほど。いまが70で、ちょうど・・・

（久米宏）60才っていうのはそれなりの意味があるってみんなわかっていたんで、60を還暦に。まあ、10と12の最小公倍数だったんですけども。だから、70が昔の60で、きっと意味があるんだと思って。よく生きてきたな、いままでって思ったの。で、やっぱり相当趣味が、生きているうちの中に、生きていること自体が趣味じゃないとね、結構辛い。

（ジェーン・スー）こっから先？

（久米宏）うん。

（ジェーン・スー）じゃあ、なんかあれですね。新しい共通の趣味を作るというよりも、生きていることを楽しむ方を優先にした方が・・・

（久米宏）そうですね。だって、生きてなかったら、この間会ったばっかりですから。ジェーン・スーさんと。はじめて。

（ジェーン・スー）そうです。はじめまして。

（久米宏）堀井（美香）からね、ジェーン・スーっていうバカな体格のいいだけの女がいるって聞いてて・・・

（ジェーン・スー）堀井さんはそんなの言ってないよ！ぜったい、堀井さんはそう言ってないよ！

（久米宏）体格のいいだけが取り柄の女がいるって、話は聞いていたんですよ。

（ジェーン・スー）的を射ている。

（久米宏）それで、ジェーン・スーさんに来ていただいて。だって、生きてなかったら会ってないわけ。あなたと。

（ジェーン・スー）そうですよね。

（久米宏）だから、生きていたからよかったって、簡単に言えないところが難しいですけどね（笑）。