田代まさし 吉田豪とラジオ電話生出演 出所後の生活を語る

田代まさし ラジオ電話生出演 出所後の生活を語る 上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!

田代まさしさんが吉田豪さんとのトークイベントの直前にニッポン放送『上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!』に電話生出演。出所後の自身の現在の状況や薬物依存の恐ろしさについて話していました。
※吉田豪さんと上柳さん、松本さんの電話トーク後に田代さんが登場します。

(松本秀夫)さあ、大人の楽しみに精通する達人たちが毎日登場。日刊大人の達人。水曜日はプロインタビュアーの吉田豪さん。今日は薬物依存を克服して社会復帰を目指している田代まさしさんの、これから始まるイベント会場。7時半から始まるということで、まさにその直前の阿佐ヶ谷ロフトA。電話がつながっております。

(上柳昌彦)吉田豪さん、こんばんは。

(吉田豪)あー、どもでーす。

(上柳昌彦)よろしくお願いします。いま、どういうところでお電話してるんですか?

(吉田豪)ええと、控室ですね。

(上柳昌彦)あ、そうですか。そうですか。

(吉田豪)はいはい。さっきあの、5時から会見があって。それを見て、いま、田代さんとイベント開始を待っている状態ですね。

(松本秀夫)あ、田代さんもいらっしゃる。

(吉田豪)いらっしゃいます。

(上柳昌彦)会見があったんですか?

(吉田豪)会見が5時からありまして。もう、次々とネットニュースで上がってますね。

(上柳昌彦)そうかそうか。どんな感じでしたか?

(吉田豪)やっぱりネットニュースもふざけた感じで、上げられてますよ。『出所して食べたしゃぶしゃぶ忘れられない』とか、そういう(笑)。あーあっていう(笑)。

(上柳昌彦)本当だ。『田代まさし氏、5年ぶりに会見』っていうのが出てるなあ。あ、『芸能界復帰は否定』って書いてありますね。

(吉田豪)そうなんですよ。いまは真面目にダルクでの活動に専念したいということですね。

(上柳昌彦)このダルクってういのは豪さん、ちょっと説明していただけますか?

ダルクとは?

(吉田豪)えっ、あの、薬物依存から抜けるプログラムとかをやってくれるようなところなんですけど。僕に説明を求められるのも、結構困難ですよ。ええと、社会復帰支援をサポートする施設ですよね。薬物依存症からの。

(上柳昌彦)田代まさしさんとはどういうようなつながりだったんですか?

(吉田豪)ええと、もう何度も取材してイベントをやって。田代さんの連載の構成を僕が担当して、みたいなつながりがずっとありまして。その連載が終わった半年後ぐらいに田代さんが捕まって、それっきり久しぶりの再開ですね。

(上柳昌彦)あー。

(松本秀夫)そうですか。あの、隣にいらっしゃるのに聞くのもなんなんですけど、田代さんはどんなご様子なんですか?まあ、やつれていらっしゃるとか・・・

(吉田豪)ああ、ものすごい健康的ですよ。あの、次々といろんな方がいらっしゃって、サインをしているような状態ですね。いまね。

(松本秀夫)あ、そうなんですね。今日はもう、結構ロフトAは満員状態になるんでしょうか?

(吉田豪)超満員ですね。記者の人も見れないぐらいの状態なので。

(松本秀夫)そんな感じなんですね。まあでも、吉田豪さんとすると、そういう長いお付き合いがあると、個人的にもこういう機会に、今度こそやっぱり立ち直ってほしいっていう気持ちはお強いでしょうね?

(吉田豪)そうですね。あの、今度出る本にも書いてあるし、さっきの会見でも言っていたんですが、いままでとはちょっと違うモードになっているみたいですね。ちゃんとそういう薬物を脱却するためのプログラムを受けて、考え方が根本的に変わったということみたいで。

(上柳昌彦)はあはあはあ。田代さんに関しては、まあいろんなエピソードがお有りだと思いますけども。いくつか、披露していただけますでしょうか?

(吉田豪)いくらでも話しますよ。そんなもん。あ、もういいんですか?これ。いっちゃって。

(上柳昌彦)あ、いいですよ。

(吉田豪)はいはいはい。ええとですね、もともと会ったのが、田代さんがVシネマの監督をしていた時代で。つまり3回目の逮捕前ですね。執行猶予中に銃刀法違反と覚醒剤違反で捕まる前。Vシネ時代に取材させていただいて。Vシネ撮影の休憩中にインタビューしたんですけど。あの、ものすごい印象的なのが、お弁当を食べながらだったんですけどね。食べ残した弁当のおかず部分でタバコの火を消したのを見て、うわっ!って思ったという。

(上柳昌彦)うーん。

(吉田豪)あの、その後に『フード理論』という理論を提唱された方がいまして。それはつまり、映画とかで悪役は食べ物を粗末にするとか、主人公は食べ物を美味しそうに食べるとか、そういうもので性格を描くみたいなのがあったんですけど。それを聞いた時に、『あれだ!』と思ったという(笑)。食べ物を粗末にしちゃ、ダメ!っていう(笑)。

(上柳昌彦)なるほどねー。はあはあはあ。

(吉田豪)でも、本当印象的なのは、その時もずっと言っていたのは、とにかく緊張しいで、お酒も飲めなくて。『思いついたギャグを全部言えていたら、俺はもっと上に行けていたはずだ』みたいな。

(上柳昌彦)緊張で、思いついたギャグが言えないタイプの方なんですね。

お酒が飲めない

(吉田豪)そうなんですよ。小ネタ、すごい用意して、ポケットから出したりするじゃないですか。が、田代さんの持ちネタだったんですけど、用意して出せないことが多々あったらしいんですよ。ずーっとポケットの中にあって、見たいな。

(上柳昌彦)かなり、ねえ、そういう意味で言うとお笑いの世界にも長くいて。慣れた感じで、遊んでいる感じでやっているのかな?なんて思っていたんですけど。そうじゃなかったんですね。

(吉田豪)そうなんですね。で、お酒を飲んでストレス解消もできなくて。これ、梶原一騎先生の弟さんの真樹日佐夫先生がよく言っていたんですけど。やっぱ梶原先生とか真樹先生とかがクスリに行かなかったのは、とにかく酒が好きだからだって言っていて。意外と飲めない人がそっちに行っちゃうことが多くて。だから、前に出てきた時は、リリー・フランキーさんの人生相談を受けたりとかそういう関係から、いかに田代さんにお酒を覚えてもらうか?っていうのをずっとみんなで頑張っていたんですけどね。

(上柳昌彦)ああー。そういうことか。

(松本秀夫)やっぱり体質的に受け付けないんですか?

(吉田豪)そうなんです。カルアミルクぐらいしかっていう感じで。

(松本秀夫)あの、田代さんの番組の進行アシスタントを吉田豪さんがやっていたこともあるんですか?

(吉田豪)2008年に出所した後は、本当イベントとかですごいよく一緒になるようになって。で、もう田代さんのフォローをしないと、説明しとかなきゃいけないことが多いんですよ。やっぱり緊張して、緊張のために手が震えるんですよ。で、緊張でろれつが回らなくなるのを、みなさん、ドラッグのせいだと誤解するから。それをわざと、そうやって突っ込まなきゃ行けないんですよ。『田代さん、またクスリ切れてますね』『違うわー!』っていうお約束が(笑)。毎回入るっていう。

(上柳昌彦)あー!そこまで緊張しいの方だったんですね。

(吉田豪)そうなんですよ。だから、田代さんの冠番組がCSであったんですよ。2009年7月から9月まで、『田代まさしのいらっしゃいマーシー』っていうのがあって。それ、僕が進行アシスタント担当して。

(上柳昌彦)どんな番組だったんですか?

(吉田豪)ええとですね、いろいろ過去に大変なことがあったような人たちとかがゲストに来て話すっていう感じなんですが。これ、ゲストが実に絶妙というか。あの、ホリエモンと梨本さんと、堀之内九一郎さんですかね。マネーの虎の名物社長。

(上柳昌彦)あの社長さんだ。

(吉田豪)それがまたね、出た後にまずホリエモンが収監されて、梨本さんが亡くなって。堀之内さんが会社倒産。で、田代さんも獄中にっていう。表にいるの、僕だけじゃないですか!っていう(笑)。

(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)感じになって(笑)。

(上柳昌彦)すごい、ある種厄介な感じの番組ですね。

(吉田豪)奇跡的な番組でしたね。で、これのDVDが出るってことが決まって、DVDがまずイベントで先行発売して、正式な発売の直前に4回目の逮捕で発売がストップっていう。とか、いろんなことがありまして。その時、僕も田代さんが出演が決まっていたイベント、いくつか穴埋めで僕がなにかやったりとかしてたんですけどね。

(上柳昌彦)あー。そういうまあ、尻ぬぐいをせざるを得ない時、吉田豪さんとしては、田代さんに対してどんな気持ちを持ちながらやっていたんですか?

(吉田豪)ええとですね、一緒に出ていた掟ポルシェっていう男がいるんですけど。その人は、田代さんと『マーシーポルシェ』っていうユニットを組んで、CDとかを出していたんですね。ところが出したものの、いわゆるインストアイベントとかがぜんぜんできないんですよ。やろうとしても、直前でストップがかかったりとかで。1ヶ所ぐらいしかできなくて。それに対して、ものすごい怒っていて。『人がこうやって真面目にやり直そうとしてるのに、どうしてこんなことするんだ!?』って言っていたから、掟さんはガチでヘコんでいたんですよ。信じてたのに・・・っていう感じで。

(上柳昌彦)信じてたのにと。豪さんはどうだったんですか?

(吉田豪)僕はまあ、あの、正直、やるかやらないかはわからないけれども、まあ捕まったとして、それで別に関わらないですとか、そんなもんは全くないし。田代さんが必要とするなら、ぜんぜん呼ばれれば行きますしっていう。そういうスタンスですね。

(上柳昌彦)あー、そうですか。

(吉田豪)で、ただ前も出てきた時には、さんざんキツいイジり方をしながら、田代さんの社会復帰の手助けになればっていう。まあ、手助けっていうかね、キツい突っ込みをいかに田代さんに受けてもらうっていうのをやっていたんですけどね。

(上柳昌彦)まあ、そうしないと世間が許さなかったりなんか、しますからね。

(吉田豪)で、僕、タレントショップとかタレントグッズのコレクターで。いまも田代さんのスタジャンを着てるんですけど。

(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)あの、田代さんがいま、地上波に一切出れなくなった時代があったんですよ。で、僕の部屋とかをテレビが取材に来て、床に田代さんの本が転がっていた時に、床にモザイクかけられたことがあったんですよ。

(上柳昌彦)ええっ!?

(吉田豪)本すらアウトなの!?と思って。それでショックを受けて。

(松本秀夫)モザイクかけるんじゃなくて、どければいいのに。だったら。

(吉田豪)その次に地上波に出た時に、わざと僕、田代さんのTシャツを着て。田代さんのスタジャンを着て。

(上柳昌彦)(笑)。また!

(松本秀夫)それはTシャツにはモザイク、入んなかったですか?

(吉田豪)そうです。衣装から地上波解禁っていうのをやったりとかしたんですよ(笑)。

(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)そういう地道な戦いをしていて。

(上柳昌彦)地道な戦いを。

吉田豪の地道な戦い

(吉田豪)で、ある日、僕が大阪の方でDVD化を前提とした僕のインタビュー番組。僕の冠番組があったんですよ。で、それのゲストを決める時に、僕、田代さんを大阪から解禁させていけないか?と思って、戦ったんですよ。で、かなりいいところまで行ったんですけど、直前でストップがかかって。『なんだよ、テレビ、堅いな』と思ったら、やっぱりこれもDVDが発売される直前に田代さんの捕まったから、田代さんをやっていたら僕も大変なことになったっていう(笑)。

(上柳昌彦)なるほどなー

(吉田豪)とは思いましたけどね。

(上柳昌彦)一応、いまは、2014年の7月。去年の夏に東京府中刑務所を出所して。その薬物依存のリハビリ施設でずーっとやっていたということで。見た感じ、じゃあなんか、前向きな感じでやってらっしゃるんですかね?

(吉田豪)いや、もうかなりですね。前の会見の時とか、本当、出てそのまま知らないうちに会見に出されて。ろれつも回らないままに。で、すごい叩かれてっていう流れだったんですけど。今回はもうかなり期間も置いてなんで。

(松本秀夫)あの、芸能界復帰は否定っていう風にネットで見出しがあるんですが。今後、田代さんはどう考えてらっしゃるんですかね?

(吉田豪)もう、とりあえずはダルク関係の仕事に専念するということだと思いますよ。

(松本秀夫)じゃあ、ダルクの今度、そこで働く方にっていうことに?

(吉田豪)そうですね。いまもだからその施設の職員に近い感じで、いろいろとその、電話番もしたりとか、ダルクの仕事をしてるんですよね。

(上柳昌彦)それ以外の、薬物依存の方に話をしたりとか。

(吉田豪)そうです。そうです。だから、将来的には芸能人専門のダルクを作りたいって言っていて。それ、田代さん適任ですよっていうね。

(上柳昌彦)そこ、賑わっても困るんだけどね。

(吉田豪)そうです。清水健太郎さんから、みたいな(笑)。

(上柳昌彦)いま、田代さん、なにをやってらっしゃる?この時間は。

(吉田豪)ええと、電話、かわりましょうか?

(上柳昌彦)かわってもらえますかね?

(吉田豪)はい。じゃあ、ラジオ解禁でお願いします。はい。

(松本秀夫)解禁です。

(田代まさし)お久しぶりです。マーシーです。

(上柳昌彦)あ、ニッポン放送の上柳と申します。

(松本秀夫)松本と申します。

(田代まさし)お名前はうかがっています。

田代まさし・ラジオ解禁

(上柳昌彦)あの、何回か一緒にお仕事をさせて頂いたりとか。ねえ。いまあの、ダルクというね、薬物依存の更生のところにずっとね、いらっしゃるようですが。どんなプログラムを受けてこられてたんですか?田代まさしさんは。

(田代まさし)ええと、プログラム。ちょっと専門的な事になっちゃうんですけど。回復するための12ステップっていうのがあったり。まあ、リカバリーダイナミックスっていう、回復するためになにが必要か?とか、そういうことを毎日勉強したりしてるんですけど。

(上柳昌彦)他の薬物依存になった方々と、ものすごく話し合いをするんだっていうのを。

(田代まさし)はい。ミーティングは毎日やりますね。

(上柳昌彦)ミーティングの内容ってどんなものだったんですか?

(田代まさし)だから、自分がクスリに対してどれだけ無力だったか?っていうことをお互いに話し合って。まあ、分かち合うんですけど。

(上柳昌彦)ああー。

(田代まさし)まあ、そういう姿を見ながら、自分の過去を見たりとか。ずっとやめ続ける仲間たちの背中を見たりすることができて、すごく自分の回復に役立つっていうプログラムなんですけど。

(上柳昌彦)いま、田代さんが昔、自分で薬物に手を出していた、その頃の自分に何て言ってやりたいですか?

(田代まさし)その頃に戻れたら、『クスリやめなさい』って言いたいですよね。

(上柳昌彦)うん。やめたいっていう気持ちは当時、あったんですか?

(田代まさし)毎回、捕まるたびに『今回でやめよう』と思うんですけど。そのクスリの魔力っていうのが強力で。強い意思ではどうしようもないクスリの魔力っていうのに負けてしまうっていうのが薬物依存症っていう病気なんですけど。

(上柳昌彦)うんうん。で、根本的に強い、ものすごい魔力を持っているものから、どうやったら抜け出すことができるんですかね?

(田代まさし)さっきも記者会見でそういう質問、出たんですけど。あの、特効薬っていうものがないんですよ。薬物依存っていう病気に。だから、1日1日、今日使わずにすんだっていう日を重ねていくしかないんですよ。

(上柳昌彦)うんうんうん。

(田代まさし)それの積み重ねが、こう、長くやめていくっていうことにつながるってことを、まあダルクっていう施設で勉強してるんですけど。

(上柳昌彦)なるほどね。でも、やっぱりこの、1度ね、クスリに手を出した人がいるとなると、悪い人っていうのは世の中にいるもんで。『いや、またどう?また、ちょっとさ、どうなの?』なんて言って近づいて来る人がいそうな気がしてしょうがないだけど。そのへん、大丈夫ですかね?

(田代まさし)まあその、今回捕まった時も、ファンの握手会みたいな時に、ネタを渡されて、もう1回始めちゃったんですけど。

(上柳昌彦)ネタっていうのは、クスリなんですね?

(田代まさし)はい。

(上柳昌彦)ファンの人が、ニコニコ笑いながら、『よかったらどうぞ』と言って、来ちゃったわけですか。

(田代まさし)そうです。

(上柳昌彦)やっぱりそれは、断れない。捨てることはできなかったですか?

(田代まさし)いや、捨てようと思ったんですけど。モノを見ちゃうと、その依存症の人たちはみんなそうなんですけど、たとえば梅干しを食った人が梅干しを見たらツバが出ちゃうのと一緒で。脳が反応しちゃうんですよね。その、楽しかったこととか幸福感みたいなのを思い出して。『1回だけやっちゃおうかな?』っていうのに負けちゃうんですよ。

(松本秀夫)あ、1回だけっていう風に。

モノを見ると脳が反応してしまう

(田代まさし)それでその1回が、あともう1回・・・っていうのがクスリの恐ろしさなんですけど。

(上柳昌彦)あの、最後に薬物にね、手を出してしまってから、それなりの年月がたっていると思うんですが。

(田代まさし)そうですね。まああの、3年半いて、拘置所生活を入れると4年ぐらい刑務所で使ってないですし。出てきてから、いま8ヶ月目なんですけど。まあ、クスリからはちゃんと遠ざかっているんですけど。こればっかりは、またモノを見ちゃったら、またスイッチが入っちゃうんじゃないか?とか、そういう思いはまだ、心の中にあるし。

(上柳昌彦)ああー。

(田代まさし)その気持よかった部分は脳が覚えちゃっているし。

(上柳昌彦)ああー、やっぱりそれを聞くと、本当に怖いものだっていうのが、逆によくわかりますね。

(田代まさし)だからそう。今回の会見もそうですけど。3月25日にそういうことを綴ったマンガのエッセイが出るんですけど。そういうマンガを読んでもらって、その恐ろしさとかをみんなに伝えたいなと思うし。同じ薬物で悩んでいる人たちに少しでも手助けになればなっていう思いで今回、マンガのエッセイを出したんですけど。

(上柳昌彦)『マーシーの薬物リハビリ日記』。これはマンガで読めるようになってるんですね。

(田代まさし)はい。そうです。

(上柳昌彦)いまね、その薬物に手を出そうとしている若い人。若い人だけじゃないな。それから、薬物に手を出しちゃっている人に、田代まさしさんからなにか言ってあげたいことってありますか?

(田代まさし)うーん。だから僕が経験したことは、一時の快楽のために全てを失いますよっていうことですよ。それは僕は身を持ってずっと体験してきたことだから。それでもやめられないのがクスリの恐ろしさなんで。今日1日、とりあえずやめましょうっていうことですよね。

(上柳昌彦)なるほどね。その積み重ねをするしかないと。あの、日本ダルクの中で、お仕事をしたりとか、他の薬物依存の方々が薬物依存から抜け出るっていうことを、とりあえずはこれからやっていくわけですね?

(田代まさし)はい。そうです。

(上柳昌彦)もうあの、田代まさしさんの悲しいニュース、二度と聞きたくないんで。

(田代まさし)ありがとうございます。わかりました。

(上柳昌彦)がんばってください。

(田代まさし)はい。ありがとうございます。

(上柳昌彦)どうもありがとうございました。もうあの、吉田豪さんにちょっとかわっていただけますか?

(田代まさし)わかりました。

(吉田豪)はい。どもー。

(上柳昌彦)いやー、やっぱりクスリっていうのは怖いっすね。

(吉田豪)怖いですよ。想像以上に長くしゃべりましたね。

(上柳昌彦)いやいや、なんかね。僕も日本ダルクってちょっと取材したことがあって。抜け出るのは大変だというのをずいぶん伺ったもので。いや、それをね、本当当事者の方から伺った、リアルな話でしたよ。本当に。

(吉田豪)田代さんの本にも書いてあるし、さっきも会見でも言っていたんですけど。やっぱりこう、仲間が必要みたいなんですよね。

(上柳昌彦)なるほどね。

(吉田豪)1人で脱しようととしても難しくて。

(上柳昌彦)そうそう。1人で部屋にこもって脱するのは無理ですね。

(吉田豪)そうなんですよ。で、今回はそうやって仲間がいっぱい。ダルクの仲間が支えてくれるっていうのは大きいみたいなんですよ。

(上柳昌彦)苦しみを共有して、一緒に1日1日を積み重ねるってことなんですね。

(吉田豪)吾妻ひでおさんのアル中から脱する本とかも、全部そういうことですよね。

(上柳昌彦)ああ、なるほど。

(吉田豪)そういうところに入って、仲間たちとやっていくしかないみたいな。

(上柳昌彦)豪さん、あと8分で始まっちゃうんで。いやー、今日はあの、本当にありがとうございます。

(吉田豪)はい。

(松本秀夫)じゃあこの後のイベント、がんばってください。

(吉田豪)はいはい。どもでーす。

(上柳昌彦)どうもありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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