安住紳一郎 中学生合唱コンクール 熊教中との再会を語る

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安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で2009年10月に話したトークの書き起こし。偶然テレビで見て中学生の合唱にハマった安住さん。大ファンである熊教中との再会、そして現場で体感したコンクールの模様を話していました。


(安住紳一郎)それから、先週の日曜日ですね。今日は10月の18日ですから、ちょうど1週間前。10月の11日になりますが、私、熊教中を見に行ってまいりました。

(中澤有美子)あっ!へー!ええ、ええ。あの・・・

(安住紳一郎)覚えていらっしゃいますでしょうかね?みなさん。あの熊教中ですよ。事の発端はちょうど1年前の、2008年の10月ごろにさかのぼりますけども。思い出してくださる方がいるかもしれません。昨年の秋、私はひょんなことから中学生の合唱というものに異常に興味を持ちました。

(中澤有美子)(笑)

中学合唱コンクールに興味を持つ

(安住紳一郎)まあこの、興味を持つに至った経緯も大変複雑なんですけども。まあ今回は1年たちましたので、ここからスタートということになりますが。私は、昨年の秋、ひょんなことから中学生の合唱というものに異常に興味を持ちました。1年に1度、渋谷のNHKホールで開かれる、全国学校音楽コンクールという、大きな大会がありまして。全国1200を超える学校から地方予選を勝ち抜いた精鋭11校がしのぎを削る大会なんですが。そして、その模様は毎年、教育テレビで生中継されています。私は昨年、この大会を会社のテレビで見ました。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)本当は、去年も会場で見たかったんですけれども。中学生の合唱というのは大変に人気が高くて。これは私も昨年までは知らなかったんですが。野球ファンでも高校野球ファンがいるように、合唱は中学の合唱に限るな!というファンの方が多いということで。たいへん、中学の合唱、人気があるようです。チケットは高倍率の抽選のもと、昨年はすでに配布済みで、私は手に入りませんでした。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)結局、昨年はテレビで見ることになったんですけども。私は中学生の合唱というのを昨年初めて見て。そして、たいへん驚き、あまりのレベルの高さに、声が正直詰まるほどの感動を覚えました。13才、14才の中学生の真剣なまなざし。そして、緊張と戦った末に編み出されたその合唱の素晴らしさ。高校野球を見るような、そんな清々しさがありました。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)たぶん、ラジオをお聞きの方で合唱ファンという方もいらっしゃるんじゃないかなと思いますが。そして、私はテレビ、ちょうど2時から5時15分まで3時間15分の長丁場の中継だったんですが。途中で飽きてしまうかな?と思ったんですが、怒涛のように最後まで見て。そしてその模様を見ているうちに、私はあるひとつの中学校の合唱部にグッと心をひかれはじめていました。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)やはり何か、相性というものがあるのかな?と思ったところなんですけども。その学校とは、九州ブロック。九州代表の熊本大学教育学部附属中学校という学校なんですが。あまりにも学校名が長いので、私はテレビを見ながら勝手に『熊教中』と略して呼んでいました。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)後日、それは間違いだと明らかになるんですが。正しくは『熊附中』とか『附中』と呼んだりするそうですけれども。私は、当初のその経緯から、いまでも熊教中と呼んでいます。

(中澤有美子)はい(笑)。

(安住紳一郎)こちらのラジオの番組宛にも、『いや、安住さん。あれは熊附中って呼ぶんですよ』というメールを度々いただくきますが。私は頑として熊教中と呼びつづけます。

(中澤有美子)ご了承ください(笑)。

(安住紳一郎)ご了承ください。熊教中。いつしか、世の中が熊教中になるまで呼びつづけます!

(中澤有美子)(爆笑)。どうでしょうか?(笑)。

(安住紳一郎)熊本からはるか離れた関東から、こんなネガティブキャンペーンを張ってもという感じはしますが。とにかく、熊教中なんです。また熊教中、学生服がかっこ良くてですね。男子生徒が着ています学生服のちょうど腕のところですね。腕のところにシルバーの二本線が横に入っていまして。ちょうどなにか、国鉄の車掌さんみたいな、そんな感じがありまして。遠くから見ても、凛々しい感じが伝わってくるんですね。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)テレビの中継を昨年見ていて、熊教中の合唱、とても私、上手に聞こえてですね。合唱の素人なので、よく詳しくはわからないんですが、なんとなく、熊教中の合唱、いいんじゃないの?という気持ちで見ていたら、最後の表彰式になって、その熊教中が準優勝に相当する銀賞を受賞いたしまして。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)おおー!と思いまして。素人の私の耳もなかなかやるもんだなという、そういう自負心。自慢気な気持ちをアシストしてくれたという感謝の気持ちもこめて、熊教中にたいへん親しみを覚え始めます。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)得てしてファンというものはこういう風にね、心がひかれていくものですよね。まったく、なんの縁もゆかりもないんですが、熊教中ファンにその瞬間、なってしまった。これはたぶん、昨年の放送をお聞きの方は覚えてらっしゃるかもしれませんが。そして、ここで終わっていれば、私はただの熊教中ファンだったのですが、その後、不思議な運命が2人を引きつけはじめるんですね。

(中澤有美子)ふ、2人?(笑)。

(安住紳一郎)2人。テレビを見終わった私は、会社のあります赤坂でテレビを見ていましたので、その後、知人の結婚式の二次会に出るために、原宿に向かったんですね。赤坂から地下鉄千代田線を使いまして、明治神宮前駅。原宿が近いですから。明治神宮前駅に行って、長いエスカレーターを上って。ちょうど原宿側の改札を出ようとしたら、その向こうから、なんと、すごい偶然!

(中澤有美子)キャッ!

(安住紳一郎)シルバー二本線が歩いてきたという!

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)もう、『チュンサン!』っていう感じですね。『ヨーモニー!』っていう感じ。もう、冬のソナタみたいな。もう、スローモーションがかかってましたよ。だって、テレビで見ていて、見ず知らずで。で、熊教中、熊教中!なんつって。おお、かっこいいな!なんて言ってて。で、知人の結婚式の二次会に出ようと思って地下鉄に乗ったら、その改札の向こうから、やって来るんですよ?

(中澤有美子)うん!

(安住紳一郎)その団体が。40人編成ぐらいで。ちょっともう、ザワザワッときますよね。

(中澤有美子)すごい、鳥肌立ちます。

(安住紳一郎)ちょうどNHKホールから徒歩圏内に明治神宮前駅がありますから。たぶん、彼らたちはそのコンクール終わって、歩いてそこまで来たんでしょうね。私はもう興奮してしまって。

(中澤有美子)いやー、すごいことですよ。

(安住紳一郎)そして、二次会に急がなくちゃいけないんだけれども、改札を出ようとしたんだけれども、熊教中がやって来るから。私は改札を出ずに、彼らの後をつける。

(中澤有美子)(爆笑)。そうそうそう。

(安住紳一郎)そして長いエスカレーターを再び下りて。綾瀬行きのホームで彼らに話しかけるという。

(中澤有美子)そうでした!

(安住紳一郎)緊張した挙句、『みなさんは熊本の合唱する中学生ですか?』と話かけてしまう。

(中澤有美子)(爆笑)。直訳風(笑)。

(安住紳一郎)直訳風にね。たどたどしい。13年アナウンサーをやって、これか?という。そういうような話しかけ方になってしまった。そしたら、熊教中のみなさんも、ちょっと途中で気づいたらしくて。『あなたももしかして、テレビに出てらっしゃる方ですか?』『はい。私は合唱はしませんが、テレビに出ています』という。もう、訳のわからない問答を繰り返して、興奮の中、手を振り合って別れるという。

(中澤有美子)ええ(笑)。

(安住紳一郎)そこから、熊教中合唱部との交流は始まります。

(中澤有美子)はい。そうでしたよねー(笑)。

(安住紳一郎)そしてなんとですね、昨年こういう話を番組でしたんですけども。その内容をどうやら、たぶんポッドキャストでお聞きになったんでしょうか?熊教中の関係者の方がその内容を聞いたらしく。顧問の先生、そして熊教中の合唱部のみなさんにも、その内容がどうやら伝わり始めたという。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)そして、担任の先生からもですね、お手紙を私、いただきまして。ええ。なにかちょっとこう、勝手に一方的に片思いしていたことをクラスのおしゃべりが広めて当人の耳に入ってしまったのような。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)そういうなんかこっ恥ずかしさがあるのね。うん。

(中澤有美子)うれしい反面、ちょっと?

(安住紳一郎)うれしい反面ね、ちょっとね。なんか一方的にさ、『なんか安住がお前のこと好きらしいよ』みたいな。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)なんかそういうこと、あるでしょ?よくね、クラスでね。『おうおう、ちょっと待ってくれよ。直接言いたかったよ』みたいな。関係者、伝えるなよ!っていう感じ、ありますよね。

(中澤有美子)はい(笑)。

(安住紳一郎)顧問の松村先生という女性の先生なんですけども。松村美紀先生ですか。ええ。『どうやら、私たち合唱部のことを好いてくださっているようで・・・』みたいな。『おお、遠回しだな。ちょっとこっ恥ずかしいな』みたいな。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)あれから1年。今年の夏の終わりですね。最後のセミが泣いているぐらいの季節ですが、熊本の松村先生から私の元に一通の封筒が届きまして。なんと、中には合唱コンクールの入場券が入っていました。昨年、どうあがいても手に入らなかったNHKホールの入場券。

(中澤有美子)プラチナチケットですね。

(安住紳一郎)熊教中は今年も九州150校の代表として全国大会に出ることになりましたという、そういうお手紙と一緒に入場券が入っていたんですね。そして、その入場券に押された『関係者御招待』。紫色のインクのハンコが目に染みました。『関係者?俺、関係者なんだ!?』っていう。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『関係者御招待ですか!』と思って。

(中澤有美子)何度もね(笑)。

(安住紳一郎)紫色のインクが目に染みますよ。そして、いよいよ当日ですね。先週。10月11日の日曜日。東京渋谷NHKホール。当然今年もNHK第3チャンネル、教育テレビが生中継をしていて。関係者席や、まあちょっと二階席の手前ね。一階席の奥。結構チラチラ中継映るわけ。

(中澤有美子)そうなんですよねー。

(安住紳一郎)で、関係者だからこれ、映ったらマズいと思って。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)一応ちょっと髪にドライヤーを当てて、渋谷に駆けつけるわけですが。

(中澤有美子)(爆笑)。そうだったんですか。

(安住紳一郎)先週の番組終わり、急いで渋谷のNHKホールに駆けつけたわけですが。さすが人気の合唱コンクール。入り口には入りきれなかった人が、何人かが溜まっていまして。会場の様子を映すテレビモニターを街頭テレビのように見ている。その中を、関係者御招待とハンコの打たれた入場券をこれ見よがしにヒラヒラさせて、『ちょっとごめんなさいね』と言って、入り口にね、急ぐわけですよ。

(中澤有美子)感じ悪い(笑)。

(安住紳一郎)『あら、みなさん入れなかったの?ごめんなさいね、関係者!』って言って。ええ。ヒラヒラヒラっつって。

(中澤有美子)悪いですねー(笑)。

(安住紳一郎)しかし私は自分を過大評価していました。関係者御招待、普通の席でした(笑)。

(中澤有美子)(笑)。えっ、普通のと言いますと?

(安住紳一郎)普通の席です。ええ。まったく関係ないんですって。そういうのは。先着順に前から座っていってください、みたいなことで。で、私ちょっと関係者気取りで、格好つけて遅れて行ったものですから、いちばん最後になっちゃって。2階席はおろか、3階席のいちばん後ろ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)もうステージ上の人間が米粒に見えちゃう。隣のおじさんとか、双眼鏡持ってるんだよ。みんな。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ええっ!?と思って。本当に。あの紅白歌合戦をやるNHKホールのいちばん最後列。あと5人遅れたら立ち見席だったの。

(中澤有美子)とても映る感じじゃなかったですね(笑)。

(安住紳一郎)とても映る感じじゃない。映る感じっていうかね、もう歌っている生徒たちを見るのがやっと。前のめりにならないと見れない。会場はぎっしり1000人を超えている感じ。だいたい女性が60%、男性40%くらい。老若男女。で、みんなこうパンフレットを見て、メモを取ったり、点数をつけながら見てたりするんですね。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)『すごいな、合掌ファンは』なんて思って。感心しきりで。やっぱりみなさん、『ここが良かった』って点数をつけて。で、なんとなく金賞、銀賞、銅賞なんかをね、いろいろ自分なりにやっているみたいで。でもやっぱり、なんかこうふと冷静になってみると、全員学校の音楽の先生に見えるんだよね。

(中澤有美子)ああ。

(安住紳一郎)なんとなくやっぱり、ちょっとそういう感じの人たちなのかな?と思って。結構やっぱりこう、赤のダンガリーシャツにツイードのジャケット。細めのコーデュロイのパンツみたいな。ちょっと芸術の先生っていうか、音楽の先生みたいな感じに見えてきて。みんなだって、すごいメモ取ってるだもん。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)で、ちょうど私の前に座ったご夫婦も、たぶんなんか音楽教師同士の夫婦にしか見えないんですが。ずっとメモを取って、すっごい詳しくメモ取ってるの。で、なんか奥さんが横から『いまのちょっと、あそこがどうだったわね』みたいなことを言うと、旦那さんが『うん、そうね』ぐらいのことを、なんかちょっと片足体重で『うん、うん』ってなんかやっていて。『ああ、ちょっと音楽の先生っぽいな』なんて。私、合唱素人だから。もうその前のご夫婦の採点表に釘づけね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)もうステージ上の生徒もあまりよく見えないもんだから。もう前の夫婦のその採点表に釘づけになっちゃって。『えー?どうなってんの?』っつって(笑)。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)熊教中。見事に今年も銀賞を獲得しました。ちょっとね、金賞届かなかったんですけども、二年連続銀賞っていうのはすごいなと思いますね。ええ。全国1200校の中から第二位を二年続けてですからね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)すごいなと思いましたけども。最後の表彰式。銀賞。準優勝に相当するのが銀賞なんですけども。『銀賞、熊本大学教育学部附属中学校!』って言った瞬間に、ちょっとやっぱり右手が上がりましたね。『うわっ!やった!』っつって。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)手、あげてるの俺だけだったけどね(笑)。

(中澤有美子)いちばん後ろでね(笑)。

(安住紳一郎)いちばん後ろでね。この時ばかりはいちばん後ろでよかったなと思って。よいしょ!っつって。

(中澤有美子)そうですね。関係者。応援してました。

(安住紳一郎)よかったです。ええ。ごめんなさい、話、面白くなくて(笑)。

(中澤有美子)いえ(笑)。

(安住紳一郎)いやー、本当に熊教中、銀賞良かったなと思って。それだけなんですけどね(笑)。

(中澤有美子)へー。その後、中学校のみなさんと交流はあったんですか?

(安住紳一郎)そうなんですよ。そう、交流もあったんですけど、その合唱コンクールのNHKのイベントっていうんですかね?それも結構盛り上がってまして。なんかあの、いちばん最後に、その表彰式終わった後に、その参加した11校のみなさんと、さらには会場にいるみなさんで、その年の課題曲を全員で合唱するっていう、そういうプログラムがあって。

(中澤有美子)おー、会場全体に響く感じで?

(安住紳一郎)なんとなくそういうプログラムって、普通の会場だとちょっとね、演出倒れになる傾向、あるじゃないですか。

(中澤有美子)あー、うん。

(安住紳一郎)みんなちょっと恥ずかしがって歌わなかったりとかして。一応なんか一体になって歌ったよとは言いつつ、なんかちょっと、グニュグニュみたいな感じになるんですけど。すごくて。それが。ええ。当然あの、1階の方には今回の合唱コンクールに参加した11校。各チーム30人ぐらいずついますんで、300人、400人ぐらいの全国トップクラスの合唱団がそこで急遽編成されているような感じですよ。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)で、2階席、3階席にお客さんがいて。で、お客さんの方はどうかな?って思ったんだけれども、これ、ほら。ほぼ音楽の先生だから。

(中澤有美子)そうよね(笑)。そうそう。

(安住紳一郎)ちょっとしたすごい集団になっているわけ。で、なんかこれまでベレー帽をかぶって居眠りしてるのかな、このオヤジって思っていたら、すんごいテノールかまし始めたりして。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)ほいでなんか右の方にいた、なんか佐伯チズさんみたいな集団がいて。この人たち、なにかな?と思ったら、歌い出したらやっぱりソプラノの張りが違うから、3階席CからDはこれ、ママさんコーラスだな!みたいな。

(中澤有美子)CからDは(笑)。

(安住紳一郎)うわーっ!みたいな。要するに、全員歌が上手いのよ。だからNHKホール、千数百人がさ、急遽編成された合唱団みたいな感じになって。ものすごい迫力なのよ。で、さすがにこいつは歌わねーだろ?って思っていた、なんかジェロさんみたいな、ちょっと黒人ファッションしたヤンキーみたいな子たちがいるわけ。で、その子たちも、歌うのかな?と思ったら歌うわけよ。それで、最初歌わねえなと思ったら、テノールのパートに来たら急に歌うわけ。で、えっ!なにこれ!?と思って冷静に考えたら・・・

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)彼たちはたぶん関東地区予選で負けちゃった中学校の合唱部か合唱OBなんだよね。で、要するに全国大会に出られなかったけれども、全国大会を見に来たっていう。ちょっと格好はね、今どきの子だけれども、心はそういう子たち。上手いんだよ、めちゃめちゃ。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)それで、自分のパートにならないと歌わねーんだよ。また。で、やっぱり相当練習してるな、みたいな。で、ちょうど僕の左手ぐらいにいた、ちょっとメガネをかけた漫画研究会みたいな、大人しそうな女の子も、横にお母さんと一緒に来てたんだけど、この子はさすがに歌わねーだろうな?って思ったら、その子もさ、バリバリのソプラノかますわけ。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)彼女もたぶん関東予選で負けてしまったけれども、ちょっとやっぱり自分が出たかった全国大会っていうものを見に来ていたんだろうな。あのステージに立ちたかったんだろうな!っていうさ。そういう気持ちがひしひしと伝わってくるわけ。

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)で、この声、届けよ!とばかりに、この1階のエリートたちに届けよ!とばかりにさ、黒人ファッションと漫研が歌うわけよ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)バシバシ歌うわけ。もう泣けてきちゃってさ。こう、甲子園に出られなかった高校球児が、テレビの前でバットを振ってるよ!みたいな感じで。クワーッ!って歌うわけね。感動しちゃって。おじさん。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)しかも、自分のパートにならないと歌わないんだ!

(中澤有美子)そっかー・・・

(安住紳一郎)素晴らしい課題曲でしたね。



(中澤有美子)そうですかー・・・

(安住紳一郎)そして、いよいよ先ほど話ありましたけれども、熊教中といよいよご挨拶っていうところ、あったんだけれども。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)1階に行くと、さすがにね、エリート校。準優勝校。もうなんか、ファンに囲まれてるわけ。それでその、NHK全国合唱コンクールっていう看板の前を金賞、銀賞のチームが両サイド固めて、写真撮影会みたいなのをやっていてさ。で、さすがにちょっとにわかファン、そこには入れなくて。ちょっと声かけるにかけられなくて。どうしようかな?うーん、ちょっと待て・・・と思って。ちょっと私、ロマンチックな演出、思いついちゃったもんね!と思って。

(中澤有美子)ほう。

(安住紳一郎)これは去年すれ違った場所に行ってみようかな?と思って。それで千代田線の明治神宮前。改札のところで待っていたらまた来てくれるかな?と思って。もう、冬のソナタ入っちゃってるから。『チュンサン!ヨーモニー!』みたいな。

(中澤有美子)待ってた(笑)。

(安住紳一郎)ほいで、去年はね、こっちから来て、で、向こうは明治神宮前。こっちは赤坂から来てすれ違ったけれども、今回は同じ会場から行くから、どうしたもんかな?と思って。

(中澤有美子)そうか。

(安住紳一郎)ちょっと渋谷でコーヒーを飲んで。それで彼女たち、彼らたちがですね、会場から出てくるのをちょっと待ってね。頃よき頃。30分、40分頃くらいかな?と思って見計らって行ったら、もうすでに熊教中が階段を下り始めていて。『はっ!ヤバい!すれ違うには彼らを越さなくちゃいけない!』と思って。

(中澤有美子)そうそう!

(安住紳一郎)で、うつむきながら彼らの横を階段、パタパタパタッて追い越して。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)なにやってんだ?と思いながら。今年は同じ方向から行っちゃってるからね。ええ。

(中澤有美子)気づかれませんでした?(笑)。

(安住紳一郎)気づかれないようにね。パタパタパタッて階段を下りて。明治神宮前の千代田線の改札入って。そして、改札から向こうから来るような演出にして。で、こっちから、コソコソコソコソ見ていたわけ。したら、熊教中がやって来たわけ。

(中澤有美子)来た!うん(笑)。

(安住紳一郎)ほいで、『いやあ、今年も会いましたね』みたいなことを言ってみようかな?と思って。いろいろと考えてて。ほいで、ちょっと改札の手前で、足踏みなんかして、ちょっとね。待っていて。タイミングを計っていて。こっち来るだろうな?来るだろうな?と思っていたら、なんと熊教中。今年はその改札、入らないで横の方、行っちゃうわけ。で、うわーっ!と思って。焦っちゃって。

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)ほいで、うわー、俺も追いかけなきゃ!と思って改札を出ようと思うんだけど、その改札から入っちゃっているから、俺のPASMOが言うことを聞かないわけよ!

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)バーン!バーン!バーン!なんつって。同じ改札から入っちゃっているから。ダメです!ダメです!なんつって。うわーっ!と思って。そいでもう、こっちの銀色の柵のある方に言って、うわーっ!と思って。

(中澤有美子)うん(笑)。

(安住紳一郎)で、うわーっ!って。おわーっ!って、なんか・・・

(中澤有美子)ジェスチャー(笑)。

(安住紳一郎)ジェスチャーでね。なんか、声にならない感じで、『く、くまきょ・・・熊教・・・』なんて言って。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)ぜんぜんロマンチックじゃなくなって。で、熊教中は40人。松村先生の先導のもとさ、どんどんどんどんと行進して行くわけよ。で、うわーっ!と思って。

(中澤有美子)どこに行くんだろう?(笑)。

(安住紳一郎)これは変なにわか演出が裏目に出たわ!と思って。いやーっ!と思って。そして俺が『く、くまきょ・・・熊教・・・』ってやっていたら、さすがに周りの人たちが『あれ、テレビ出てるやつじゃね?』みたいなことになって。『あれ、安住だよ!?』なんつって。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)なんか、みんなが『あ、安住!安住!安住!』みたいに集まってきちゃって。そいでなんか、変なそこら辺のなんかさ、全く、俺のこの1年間の思いを全く理解してない奴が、『えー、安住じゃん。写真撮らせて?』みたいなことになっちゃって。

(中澤有美子)うんうん(笑)。

(安住紳一郎)そしたらその騒ぎを聞きつけた熊教中の最後尾が、どうやら気づいて熊教中戻ってくるみたいな。

(中澤有美子)うわーっ!うん・・・

(安住紳一郎)それで、もう『私は貝になりたい』みたいに、柵越しの再会よ。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)『どうもどうも』って言って。柵越しの再会。

(中澤有美子)(爆笑)。出られない(笑)。

(安住紳一郎)せっかく冬のソナタの演出が。私は貝になりたいみたいな演出になっちゃって。『父さん、出られない』みたいな。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)『どうもどうもどうも。去年と入る口、違うね』なんて言って。柵越しに、一緒に記念撮影してきました。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)やっぱりちょっとロマンチックな演出っていうのは、ちゃんとね、煮詰めておかないと裏目に出ますね。

(中澤有美子)いや、難しい(笑)。そうですね。でも、よかったじゃないでしょうか(笑)。

(安住紳一郎)残念。熊教中、また来年、見に行きたいなと思いますね。ええ。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)来年は堂々と挨拶してみようかなと思います。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

<書き起こしおわり>
安住紳一郎が語る 中学生合唱コンクールの魅力
安住紳一郎さんが2008年10月にTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』で話したトークの書き起こし。たまたま見たドキュメンタリーで中学生合唱コンクールにハマった安住さんがその魅力を熱...

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