町山智浩 ジャズ映画『セッション』のバトル映画的魅力を語る

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、ジャズドラマーを目指す若者を描いた映画『セッション(原題:ウィップラッシュ)』のバトル映画的な魅力について紹介していました。
※このトークの時点では邦題が決まっていなかったので原題『ウィップラッシュ』でお話されています。


(赤江珠緒)じゃあ町山さん、2015年1本目の映画、よろしくお願いします。

(山里亮太)お願いします。

(町山智浩)はい。今回ね、ジャズ映画なんですけども。『ウィップラッシュ(Wiplash)』っていうね、ちょっと言いにくい、覚えにくいタイトルなんですけども。ウィップラッシュっていう映画です。

(赤江・山里)はい。

(町山智浩)『ウィップ(Wip)』っていうのはね、『ムチ』ですね。ビシンビシンってお尻を叩いたりするムチですね。で、『ラッシュ(Lash)』っていうのは激しく叩くことなんで、『ムチ打ち』っていうタイトルなんですよ。これ。ウィップラッシュっていうのは。

(赤江珠緒)ええ。

ムチでしばき倒すような映画

(町山智浩)これね、ウィップラッシュっていうジャズの名曲があって、そこから取ってるんですけども。この映画自体がね、ムチでしばき倒すような映画なんですよ。

(赤江珠緒)ジャズの映画なのに?

(町山智浩)ジャズの映画なのに。で、ジャズ映画って聞くと、『ジャズとか興味ねーし』って思うじゃないですか。

(赤江珠緒)なんかちょっとおしゃれな、しゃれた感じ?みたいに思いますけどね。

(町山智浩)そうそうそう。僕も『ジャズ映画って、それ面白いの?』って感じだったんですよ。最初。これが面白かった!

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)すごかった。これ、去年見たんですけど、去年見た映画の中でも、クライマックスは最高でしたね。

(赤江珠緒)ああ、そうですか。

(町山智浩)はい。最っ高に燃える映画でした。で、これはあの、サンダンス映画祭っていうアメリカのインディペンデントの、低予算の映画祭があるんですけど。そこでグランプリと観客賞を受賞してるんですよ。

(赤江珠緒)へー。

(町山智浩)観客賞を受賞したっていうのはそれだけ熱い映画なんですね。この映画。

(赤江珠緒)そうですよね。

(町山智浩)でね、これ監督はですね、デミアン・チェゼルっていう人なんですけども。この人、デビュー作です。

(赤江珠緒)えっ?デビュー作でいきなり?

(町山智浩)デビュー作。自分で脚本書いて、29才でもういきなりサンダンスでグランプリをとってるんですけど。これはね、彼自身の、監督自身が昔、ジャズドラマーになろうと思って挫折した経験があって。それをもとに書いたシナリオなんですね。

(赤江珠緒)ふーん。

(町山智浩)はい。で、これ主人公は19才のアンドリューっていう男の子で。世界的なジャズドラマーを目指してですね、ニューヨークの名門の音楽学校に入学するんですよ。これ、たぶんね、ジュリアード音楽院をね、モデルにしてるんですけど。だけど、家は貧乏なんですね。それで、お父さんがあんまり稼ぎがよくなくて、お母さん逃げちゃってるんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、お父さんは兄弟からも、だからおじさんにあたるんですけど。アンドリューの。ちょっとバカにされてるんですよ。人生失敗した男として。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、彼はすごくもうこのドラムでもって身を立てたいと。お父さんを楽にしてあげたいとか、自分は金持ちになりたいっていう気持ちでそこの音楽院に入るんですね。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)で、要するにお金がないから奨学金で入るんですけども。で、安アパートに住んで家具もなにもなくて。このアンドリューくんはジャズドラマーになることしか考えてないから、本もなんにも読まないんですよ。

(赤江珠緒)ふん。

(町山智浩)部屋になにもないの。で、その音楽院に行くんですけども。そこでは、すごく有名なコーチがいるんですね。フレッチャー先生っていう先生がいて。その先生のやっているビッグバンドジャズってやつなんですけど。ビッグバンドジャズのオーケストラに入ることができれば、もう世界的なドラマーになれると言われてるんですね。

(赤江珠緒)ええ、ええ。

(町山智浩)で、そこに入りたくてがんばっていて。ただ、一軍、二軍、三軍みたいになっていてですね。下から上がっていかなきゃいけないんですけど、抜擢されるんですよ。このアンドリューくんは。フレッチャー先生に。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)で、『フレッチャー先生のところに入れた!俺はもうこれで栄光をつかめるんだ!』みたいな感じになるんですね。

(赤江珠緒)ジャズマンとしてやっていける。

(町山智浩)で、フレッチャー先生に言われるんですよ。『明日の朝6時集合だから。練習始まるから、来いよ』って言われるんですね。で、朝6時に学校に行くと、誰もいないんですよ。その部屋には。

(赤江珠緒)ほう。

(町山智浩)で、9時になってやっとみんな来るんですね。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)もう最初から、イジメなんですよ。

(赤江珠緒)わざと!?

(町山智浩)嘘の時間を教えたんですよ。先生は。3時間早い。

(赤江珠緒)えー?

(山里亮太)なんで?

(町山智浩)そこからもう延々とこのフレッチャー先生のイジメが始まるんですよ。すっごいいじめるんですよ。この主人公のアンドリューくんを、徹底的に。これがまあ、すごくてですね。『お前、ちょっとリズム叩け』って言われて叩いていると、『んー、走ってるね。リズムがね。うん』っつって。ちょっと遅くすると、『うーん、遅れてるね』っつって。今度、また早くすると、『走ってるね』『うん、遅れてるね』って。バーン!ってものを投げてくるんですよ。いきなり。ドーン!っつって。

(赤江珠緒)うわー・・・

(町山智浩)『お前、自分が走っているか遅れているかもわからねーのか!?』って言うんですよ。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)『わ、わかりません・・・』って言うと、『よし、じゃあ口でリズム言ってみろ』って言って。『はい、1、2、3、4ってリズムを刻んでみろ』『1、2、3、4・・・』って言うと、パーン!ってほっぺたを引っぱたくんですよ。フレッチャー先生が。

(赤江珠緒)ええー・・・

(町山智浩)『もう1回!』『1、2、3、4・・・』バーン!ってやるんですよ。また、ほっぺたを。『1、2、3、4・・・』バーン!ってそれを延々と繰り返すんです。

(赤江・山里)ええっ!?

(赤江珠緒)しごきですね。

(町山智浩)もうこれ、酷いんですよ。これね、見ているとスタンリー・キューブリック監督のベトナム戦争映画で『フルメタル・ジャケット』っていう映画があったんですけども。そこで、アメリカの海兵隊に入った若い兵士たちが徹底的にしごかれるんですね。教官に。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)『お前は人間のクズなんだー!』とか言って。それにすごく似てるんですよ。

(赤江珠緒)えっ?でもそっちは兵士じゃないですか。こっちは・・・

(町山智浩)兵隊なんで、そう。戦場に行くためにね、マシーンにするための訓練なんですけど。これはジャズなんですよ。ジャズバンドなんですよ。

(赤江珠緒)ねえ。

(山里亮太)すごい才能を買っていて、こいつをなんとか育てたいっていう熱意とかなんですか?

(町山智浩)うーん・・・そういう話もするんですよ。先生がね。要するに、『偉くなりたい、立派になりたいと思う人間にとっていちばんダメな言葉っていうのは「Good Job」っていう言葉なんだ。「Good Job」っていうのは「よくやった」っていう意味なんで、それを言ったら人間ダメになっちゃうんだ』と言うんですよ。

(赤江・山里)あー。

(町山智浩)『こういう話を知っているか?』って。チャーリー・パーカーっていう有名なジャズミュージシャンがいたけれども、彼は天才と言われながら、16才の時に演奏している時に上手く吹けなくて。サックスなんですけども。ジョー・ジョーンズっていうすごく有名なドラマーがチャーリー・パーカーに向かってシンバルを投げつけたという話をするんですね。先生が。そのシンバルを投げられて、彼は屈辱で。だから一生懸命がんばって、『バード』と言われる天才ジャズマン、モダンジャズの先駆者になったんだと。その時、シンバルを投げつけられなければ、チャーリー・パーカーはバードになれなかったんだ!みたいな話が出てくるんですよ。

(赤江・山里)はー!

(赤江珠緒)そうか。悔しさに着火するみたいな、そういうもんなんですか?

(町山智浩)そうなんですよ。それで、アンドリューはその言葉を信じて徹底的に練習し続けるんですね。で、アンドリューが目指しているドラマーっていうのはバディ・リッチという1960年代の超人ドラマーで。この人はものすごくスピードが早いドラマーだったんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)それで、いわゆるデスメタルを超える高速ドラミングが有名で。それを目指してですね、ずーっとこのアンドリューくんが練習するんですね。すると、スティックを持っている手から血がにじんできて、その血がだんだん血しぶきになってですね。白いドラムの皮のところに飛び散るんですよ。鮮血がピシピシピシッ!っと。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)で、このシーンの血は本当なんですって。撮影の時に本当に血しぶきが出てるんですって。

(赤江珠緒)えー?この俳優さんの?

(町山智浩)これね、吹き替えなしでやっててですね。この男の子、新人なんですけども。マイルズ・テラーくんがですね、本当に血がにじむほどドラムを叩いてるらしいんですよ。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)だから凄まじいんですけど。で、もっとやっぱりすごいのはですね、この鬼コーチのフレッチャー先生を演じるJ・K・シモンズっていう俳優なんですよ。この人の鬼コーチぶりがもう、これアカデミー助演男優賞は決まりだろうって言われてるんですよ。今回の。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)この人ね、写真を見ると、殿山泰司さんに似てません?

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)どなたですか?

(町山智浩)殿山泰司さんっていう日本の名脇役がいたんですけども。殿山泰司がデカくなったみたいな感じなんですよ。

(赤江珠緒)(笑)。まあでも、このすごい吠えている感じなんかがね。

(町山智浩)そうなんです。この人ね、他の映画ではすごく優しいお父さんの役が多いんですよ。

(赤江珠緒)あ、そうですか。

(町山智浩)『JUNO/ジュノ』っていう映画があったんですけど。女子高生が妊娠しちゃうコメディーだったんですけど。それで優しいお父さんの役をやったりしてて。

(赤江珠緒)ああ、本当だ。こっちを見るとぜんぜん違う。

(町山智浩)そう。優しい役が多かったのにね、今回はもう凄まじいですよ。もう。

(赤江珠緒)はー・・・

(町山智浩)もうパンパンパンパン顔を殴って、涙が思わずこぼれると、『そんな7才の小娘みたいに泣きやがって!このクズが!』ってやるんですよ。

(赤江珠緒)容赦ないですねー。

(町山智浩)あとね、人種的な悪口もめちゃめちゃ言うんですよ。あらゆる人種の悪口を言うんですよ。

(赤江珠緒)えー?

(町山智浩)言っちゃけいない差別用語があるんですね。人種ごとに。それを全部言うんですよ。この男の子はユダヤ系なんですけど、言っちゃいけないユダヤ系の放送禁止用語があるんですけど。それでもって、『お前はどうしようもないユダヤのクズだ!』とか言ったりするんですよ。

(赤江珠緒)はー!ええっ!?

(町山智浩)もうひっどいんですよ。もう、相手の心を全部ぶっ潰していく感じなんですね。

(赤江珠緒)でもこれ、監督が自分の体験談をもとにってことは、やっぱりそういう世界なんですか?

(町山智浩)本当にそういうコーチがいたんだって言ってますね。監督が。

(赤江・山里)ええーっ!?

(町山智浩)それに対する恨みで作っているんですけど。でね、どんどんどんどん追い詰められていくんですね。それでもって、もうボロボロになっていくんで、親戚とかも心配するんですよ。『そんなことしてどうするんだ?』と言うんですけども。『チャーリー・パーカーみたいになりたいんだ』っていう話になっていって。『そのチャーリー・パーカーっていうのは34才で自分を音楽的に追い詰めていって麻薬で死んだんだぞ?そんな人生でいいのか?』って言われると、『伝説になれれば、それでもいい!』って言っちゃうんですよ。この男の子は。

(赤江珠緒)ええーっ!?

(山里亮太)あっ、先生に火がついちゃう。

(町山智浩)すごいことになってるんですね。で、どんどんどんどん追い詰めて、そのコーチとの戦いの中でですね、大変なことになっちゃうんですよ・・・

(山里亮太)あっ、まあその・・・なんだろう?

(町山智浩)言えないんですけど。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)大変な事態になっちゃうんですよ。で、もう考えられる限りの、要するにこの人は友達も作らないんですよ。全部競争だと思っているから。で、彼女もできたんだけど、それも切り捨てていくんですよ。『ドラムのためには、女なんていらねえ!』って。

(赤江珠緒)ええーっ!?なんか、音楽の世界・・・

(町山智浩)で、ドラム以外なにもしてないから、なにも知らないし、なにもできないんですよ。で、自分をドラムだけのマシーンにしていったのに、大変なことになっちゃうの。

(赤江珠緒)いやー、どうなっちゃうんでしょうね?

(町山智浩)で、これでなにもかもお終いか!?って見ていて思ったんですよ。で、この先生がですね、ああ!言えないんですけど、○☓※△ってあってですね、最後はですね、クライマックスがすごいんですよ、これ。クライマックス、10分間セリフないんですよ。ほとんど。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)10分間ね、ある曲。非常に有名な曲なんですけども、『キャラバン』っていうスタンダードがあるんですね。ジャズの。それの、バディ・リッチバージョンを演奏するんですね。クライマックスは。それは言ってもいいと思うんですけども。そこがものすごいんですよ。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)これね、ほとんどね、はっきり言うとボクシング映画ですね。

(山里亮太)えっ?

(赤江珠緒)ボクシング?ジャズドラマー・・・

(町山智浩)だからドラムっていうことで音楽映画のように見えるけども、実際はもうボクシングなんですよ。黙って最後はもうドラムを叩き続けるんですよ。彼は。で、もう見ているうちに観客もですね、みんな知らず知らずのうちに拳を握ってシャドーボクシングしてるんですね。体を揺らして。

(赤江珠緒)ええっ!?

(町山智浩)『オラ!オラ!オラ!』みたいな感じで。

(赤江珠緒)そんな戦う感じの映画なんですね。

(町山智浩)本当にそう。だからこれね、結構ジャズに詳しい映画評論家からは酷評されてるんですよ。この映画。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)『ジャズっていうのは音楽なのに、この映画ではジャズが格闘技じゃないか。これはちょっと違う。これはジャズじゃないよ。これはケンカじゃないか』という風に批判されてるんですよ。結構。でもね、僕とかジャズとかわかんないから。そんなことはどうでもいいんですね。これはもう、2014年に見たどんな映画のバトルシーンよりもバトルでしたね。

(赤江・山里)へー!

(山里亮太)どんなバトルするんだろう?

(赤江珠緒)だって武器なんか一切ないのにね。

(町山智浩)ジャズとかぜんぜん知らなくてもね。もう、いろんなバトル、あったじゃないですか。銃撃戦だの、エクスペンダブルズだの。ロボットが戦ったり、ゴジラが戦ったりしたでしょ?

(赤江珠緒)ありましたよ、はい。

(町山智浩)もう、いろんないろんなバトルがありましたけど、これはウィップラッシュの最後のドラムは最高のバトルシーンでしたよ。

(赤江珠緒)スティックのみで。

(町山智浩)もうセリフなんかないですけど。

(赤江珠緒)どういうバトルを最後、見せてくれるのかね。へー!

(町山智浩)これはもうね、音楽とか興味なくてもね、是非見てほしいっていうかね。僕、これを見てね、思い出したのはね、『ペーパー・チェイス』っていう映画が1970年代にあったんですけども。アメリカ映画で。それはハーバードの法学院に通う学生の話だったんですね。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)で、ハーバードの法学院っていうのはオバマさんも出てますけども。一流の弁護士や政治家になるための大学なんですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、そこに行ったエリート学生がですね、ものすごく意地悪な教授と出会うんですよ。その教授はぜんぜん生徒を評価しない。それで生徒を全部潰していくんですね。で、生徒は次々と潰されていくんですけども、主人公は潰されそうになって、戦うんですよ。戦いっていうのは勉強なんですけども。

(赤江珠緒)うん、うん。

(町山智浩)その法学の勉強なんですけども。それを徹底的に戦って、そのうちに、最初は偉い弁護士になりたいとか、政治家になりたいとか、出世したいとか、そういう法律を覚えたいとか、そういうことで学校に行ったのに、だんだんそれが全て消えていって。あの教授をぶっ潰す!っていう戦いになっていくんですよ。

(赤江珠緒)ほー!見返してやりたいっていう。

(町山智浩)もう要するに、なんて言うか人間っていうのはやっぱり戦うために生きてるんですよね。戦いがそこにあれば、戦うんですよ。理由なんかどうでもいいんですよ。で、もう最後は純粋に戦い続けるんですね。ペーパー・チェイスっていう映画は法学の勉強をするっていうことで。

(赤江珠緒)ええ、ええ。

(町山智浩)それもね、見た時に、勉強の話なのにものすごく格闘技みたいに見えたんですよ。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)それと非常によく似た映画でしたね。このウィップラッシュっていうのは。

(赤江珠緒)そうかー。いやー、そう思うとそこここに戦いがあるんですね。やっぱりね。生きていく上にはね。

(町山智浩)これ、まあロッキーみたいなものですからね。どん底から。最後、映画館出る時はもう、コレもんですよ。もうヤクザ映画見た後みたいな感じで。

(山里亮太)肩で風切るじゃないけど。

(赤江珠緒)ああ、そんな感じ?

(町山智浩)『オラーッ!』みたいな(笑)。『やったるぞ、オラァ!』みたいな感じになって映画館を出て行くというね。

(山里亮太)どっちの目線でそうなっちゃうんだろう?

(赤江珠緒)えっ、町山さん。そのジャズに対する、音楽に対してもちょっとなんか認識が変わったりとか、されました?

(町山智浩)いや、僕ジャズとかぜんぜん詳しくなくて。知らなかったですけど、これはもうロックよりすごかったですね。で、いま(BGMで)流れてますよね。

(山里亮太)ん?あ、なんかパンパンパンって。

(町山智浩)聞こえます?

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)そう。これがね、映画の中で、このアンドリューくんが最後にね、演奏する『キャラバン』なんですけども。これが9分以上続くんですけど。まあ、すごかったですよ。



(赤江珠緒)わー・・・

(町山智浩)もうセリフなんかないんですよ。ずっと叩いているだけなんですよ。だから、どうやってそのクライマックスに持っていくか?っていう感じで。はい。で、これ4月に日本で公開されると思いますけど。

(赤江珠緒)そうですね。日本公開は今年4月と。

(町山智浩)はい。『ジャズ映画だから関係ねーや』って感じじゃなくて、ロッキーとかゴジラとかエクスペンダブルズとか好きな人も見てくださいっていう感じです。

(赤江珠緒)まさかそっち方向に行くとは思いませんでしたね。

(山里亮太)ちょっとおしゃれな感じの映画なのかな?と思ったけど。

(赤江珠緒)スマートにね。

(町山智浩)いや、もうぜんぜん違いますよ。ちょっと落ち込んでいるとか、なんか『ああ、やる気なくなっちゃった・・・』とか。『もう俺はダメなんだ・・・』と思っている人は、みんな見て、映画館出た後、『オラーッ!』って感じで出てくるといいと思いますよ。

(赤江珠緒)(笑)。ねえ。去年見て町山さんがすごい面白かったというおすすめの映画。今日はアカデミー賞候補作のウィップラッシュ。ご紹介いただきました。日本公開は今年4月の予定でございます。町山さん、ありがとうございます。もう話しているうちに町山さんもどんどんね、なんか元気になって(笑)。いい感じですね。

(町山智浩)ああ、元気になってきましたね。いつも最初は元気ないんですよ(笑)。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)すいません(笑)。映画の話をすれば、いつでも元気です。はい。

(赤江珠緒)そうですか。よかったです。町山さん、今年もよろしくお願いします。

(山里亮太)よろしくお願いします。

(町山智浩)はい、よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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