プチ鹿島とマキタスポーツ 2014年のニュースを振り返る

プチ鹿島とマキタスポーツ 2014年のニュースを振り返る マキタスポーツ ラジオはたらくおじさん

プチ鹿島さんがラジオ日本『マキタスポーツラジオはたらくおじさん』に出演。2014年、日本で話題になった数々のニュースを振り返りました。

(マキタスポーツ)さて、半期に一度のですね、はたおじニュース総決算。もちろんこの方に来ていただいております。時事芸人のプチ鹿島さんです。よろしくお願いします。

(プチ鹿島)どうも、こんばんは。半期に一度のクリアランスおじさんです。

(夏江紘実)(笑)

(マキタスポーツ)クリアランスおじさん。

(プチ鹿島)この間、上半期も来てね。またクリアランスして。

(マキタスポーツ)毎年来ていただいて。

(プチ鹿島)そうなんですよ。

(マキタスポーツ)鹿島さん、ご安心ください。もうね、このラジオ日本ではいちばん放送コードゆるくしゃべっていただいて。

(プチ鹿島)そうでしょう?僕は今日、ラジオ日本さんのカレンダーをもらいにきたんです。

(マキタスポーツ)(笑)

(夏江紘実)ちょっと、どういうことですか?(笑)。

(プチ鹿島)去年ね、上半期・下半期出させていただいて。下半期にいただいたカレンダー、いまいちばんウチ、使ってます。書き込みやすいんですよ。『もらってこい』と言われまして。

(マキタスポーツ)うん。どなたに言われたんでしょうか?さあ、というわけでございまして、2014年。いろんなことが前半、ありました。とにかくいろんなことがありすぎましたよね。

(プチ鹿島)僕が言えたのは、今年はなんと言ってもですね、やっぱり大沢樹生さんと喜多嶋舞さん。あれ、今年ですよ。みなさん。あのDNA鑑定。

(マキタスポーツ)あれ、今年なの?

(プチ鹿島)僕は声を大にして言いたいです。みんな、もう覚えているかどうか、鑑定したいぐらいですよね。

(マキタスポーツ)鑑定したい!

(プチ鹿島)それぐらい今年は多かったんですよ。ニュースが。あれ、今年ですから。

(夏江紘実)いや、ぜんぜんもっと前な感じ、しちゃってた(笑)。

(マキタスポーツ)そうだね。

(プチ鹿島)忘れていいです。

(マキタスポーツ)忘れていい。

(夏江紘実)いいニュースもあるんですね(笑)。

(マキタスポーツ)でね、1月とかからザーッと洗っていくと、なんか猪木が久しぶりに北朝鮮に訪問していたりとか。あったんですね、これね。

(プチ鹿島)もう26、7回行ってますからね。あのおじさんね。もう清水健太郎みたいな感じでね。

(マキタスポーツ)なんで?

(プチ鹿島)中にいるのか、外にいるのか。日本にいるのか、北朝鮮にいるのかっていう。

(夏江紘実)なんかいろんなところに行っている気がしちゃって(笑)。

(プチ鹿島)インセプション的なね。どこにいるんだろう?って。夢なのか、どうなのか?みたいな。そういう感じですね。猪木おじさんは。はい。

(マキタスポーツ)はあはあ、こんなことがあって。そっから始まって、佐村河内があって。

(プチ鹿島)今年ですよね。

(マキタスポーツ)で、いいとも!が終わってたりとか。

(夏江紘実)あっ、そうだ!それ、ありましたね。

(プチ鹿島)そうです。

(マキタスポーツ)で、オバマも来日してたんだよ。

(プチ鹿島)来日、しましたねー。

(マキタスポーツ)オバマおじさんだったから。一時。PK(プチ鹿島)さんは。

(夏江紘実)オバマおじさん!?(笑)。

(プチ鹿島)オバマおじさんは上半期にたっぷり話したんです。オバマおじさんの寿司問題についてね。

(マキタスポーツ)そうそうそう。

(夏江紘実)あー!

オバマ来日・寿司ミステリー

(プチ鹿島)はい。それは、みなさんそれぞれネットで検索してください。出てるから。

プチ鹿島が読み解く オバマ来日時の次郎・久兵衛寿司ハシゴの意味
プチ鹿島さんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』点と線論の中で、オバマ大統領が来日した際に、すきやばし次郎と久兵衛の高級寿司をハシゴしたことの意味を読み解いていました。 (サンキュータツオ)これってやっぱり引っかかりを、点と点を線につなげてい...

(夏江紘実)出た出た。ザギンのなんちゃら、みたいな。ありましたねー。

(マキタスポーツ)そうそうそう。このおじさんがいろいろしゃべったことによって、結構反響すごかったんだから。

(プチ鹿島)意外とあるんですよ。そういうのが。

(マキタスポーツ)で、シャブ&ASKA事件とかあって(笑)。

(プチ鹿島)これ、僕がこれに関してですね、面白いなと思ったのは、いわゆるオヤジジャーナル。僕がウォッチしている、この世の中のニュースってね、おじさんが発進しておじさんが受信してるだけじゃないか?と思うと、すごく楽しくなるんですよ。週刊誌とかスポーツ紙とかタブロイド紙とかね。それをチェックするのが趣味になって。で、ASKA逮捕については、オヤジジャーナルがものすごく興味を示して、叩いてたんですよ。

(マキタスポーツ)そうだ、そうだ。

(プチ鹿島)これ、なんでかな?って思ったら、たぶん同世代なんですよね。ASKAと。

(マキタスポーツ)なるほど。そういうことだね。

(プチ鹿島)20年前のヒットも、ちゃんとオヤジ世代知ってるし。で、面白かったのは、日刊ゲンダイおじさんっていうのがいるんですけども。

(夏江紘実)どんなおじさんですか?

(マキタスポーツ)擬人化です。

(プチ鹿島)これはすごくASKAに食いついてですね。たとえばですよ、僕らの中では『シャブ&ASKA、なんて・・・』みたいなことが出てて。ちょっとそう言うのも気恥ずかしいですけど。日刊ゲンダイを追ってみるとですね、5月21日までが『シャブ&ASKAことASKA逮捕』って報じてたんです。ところが、5月23日からですね、『シャブ&ASKA容疑者は』ってこう・・・

(マキタ・夏江)(笑)

(プチ鹿島)『こと』が抜けたんです。正式に『シャブ&ASKA容疑者は』って。

(夏江紘実)確定してますね(笑)。

(プチ鹿島)もう笑いとかじゃないです。『シャブ&ASKAでしょ?お前は』って確定して。なんかこう、行間には嫉妬とか憎しみみたいなのがあるじゃないですか。それはたぶん同世代で、『お前、いまだにあんな若い女とモテて・・・』みたいなのがね。そういうのが、切り口から。いま、だからその女から入って、派遣会社が悪いんじゃないか?みたいな、社会派的に叩いてますけど。あの、嫉妬です。切り口が。

(マキタ・夏江)(笑)

(マキタスポーツ)ぶっちゃけて言うと、嫉妬です、という。でもPKさん、言ってますよね。時代的にはこれ、嫉妬の空気が蔓延してるんですよね。

(プチ鹿島)いや、本当そうだと思います。これ、本当に今日の僕のここでお話したいテーマに通じるんですけど。マキタさんもね、『一億総ツッコミ時代』っていう本を出しましたけど。まさに、これがもう具現化して。僕、去年東京スポーツっていう高級紙で、年末を振り返ったんですよ。『今年のキーワードは謝罪です』と、振り返ったんですけど。

(夏江紘実)謝罪。

(プチ鹿島)だっていろいろ謝罪会見があったじゃないですか。で、『みなさまにご迷惑をおかけしました』と。ピークを迎えた時にその人が登場して、一礼して、で、サーッとガス抜きのようにその事例が終わるという。もう、どんどんセレモニー化してくわけですよ。『だから来年、2014年は謝罪のピークを総決算として迎えるんじゃないか?』ということで言ってたら、まあ佐村河内さんですよね。

(マキタスポーツ)そうだよな。

(プチ鹿島)で、小保方さん。

(マキタスポーツ)そうだ。小保方さん。

(夏江紘実)出ましたねー。

(プチ鹿島)で、あと号泣議員ですよね。

(マキタスポーツ)号泣議員だ。

(プチ鹿島)で、朝日新聞の吉田調書とか吉田証言とか諸々の会見ですよね。

(夏江紘実)どんどん出てくる(笑)。

(プチ鹿島)で、あれ、謝罪会見じゃないですか。この間は小4なりすましとか。会見はしてないけど、謝罪してましたね。で、もっとね、これリンクしているキーワードがあるんじゃないか?って思うのは、一連の謝罪の空気というのはですね、言ってみれば美談っていうのが絡んでるんですよ。

(マキタ・夏江)美談?

(プチ鹿島)今年の裏テーマは美談だと思うんですよね。みんな意外と美談っていうかいい話、大好きでしょ?

(マキタスポーツ)うん、そうだな。

(プチ鹿島)これ、なんでそんなに好きなのかな?って思うと、まさしくその、マキタさんがさっき言っていた、フラット化してるんですよね。社会が。SNSとか発達してて、誰もが自由に発信できるようになって。みんな自由になった。自由ってことは、嫉妬も表明できるようになったっていう部分もあるんですけども。

(マキタスポーツ)うんうんうん。

(プチ鹿島)そうすると、誰かすぐ叩かれる、突っ込まれるじゃないですか。考えたんですけど、SNSのおかげでね、フラットになった。じゃあ自由か?って言ったら、意外と自由になりすぎて、みんな周りの様子をうかがってね、下手なことを言ったら叩かれるとか炎上するとか、様子見する社会が少なくともSNSの空気には蔓延してると思うんです。

(マキタスポーツ)あるある。

(夏江紘実)そうですね。

(プチ鹿島)菊地成孔さんっていう方がね、いまのSNSのことを『終わりのない学級会』っておっしゃってて。まさにそれが学級化社会になってるんですよ。SNSの中では。その中では、みんながかえって自由になりすぎて言論萎縮しちゃっているって中で、じゃあ出てくるものは何か?って言ったら、両極端なものなんですよ。たとえばそれがヘイトスピーチであったり、美談であったり。これ、美談とヘイトスピーチって僕、つながっていると思うんですよ。

(マキタ・夏江)うん。

(プチ鹿島)みんなが萎縮して、なんとなくのことしか言えなくなった時には、やっぱり過激なものしか出てこないっていう。度を過ぎたヘイトか、度を過ぎたいい話しか出てこないんですよ。で、ヘイトスピーチだってあれ、当然許されるものではないじゃないですか。でも、なんでああいうのが支持されるのか?一部にはね。それはやっぱり、ああいうことを言う人が現れたら、なんかみんな、『言えない本音を言ってくれた!』と勘違いして溜飲を下げちゃう人がいるんじゃないか?と。

(マキタスポーツ)うん。

(プチ鹿島)それはつまり、あの人たちが悪いっていう、ただそれだけじゃなくて、中庸な、真ん中の、普通の意見がどんどんどんどん言えなくなってきちゃっている。

(マキタスポーツ)言えなくなってる。白か黒か、はっきりせい!みたいな。

(プチ鹿島)一方でその逆がいい話ですよ。いい話っていうのは、だって中身を問われないんですよ。だっていい話だから。なんだったら、それ嘘を盛ってもいいわけだし。

(夏江紘実)あー!

(マキタスポーツ)それがあれだ。佐村河内事件の・・・

(プチ鹿島)そうなんです。結局、佐村河内っていうのはまんまとそこを突いてきた人なんですよね。だって僕が佐村河内のことをちゃんと知ったのって、恥ずかしいですけどこの事件の時ですよ。それまではなんとなくは知ってたんです。NHKスペシャルで。でも、そういうのって、くすぐったいというか。ちょっとスルーしてたんですよ。

(夏江紘実)うんうん。自分の中で。

(プチ鹿島)でも、それは結局、『あれ、なんだ?』って。昔だったらね、ある意味意識の低いおじさんが、『あんなもん、だって聞こえてんじゃねーか?』って。

(マキタ・夏江)(笑)

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