安住紳一郎が見た 渋滞中あり得ないほど車間距離を詰める車の正体

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安住紳一郎さんが2014年5月にTBSラジオ『日曜天国』でしたトークの書き起こし。ゴールデンウィーク中のため、渋滞の話から、以前安住さんが見かけた、あり得ないくらい車間距離を詰める車について語っていました。


(安住紳一郎)あとはなにか、高速道路で渋滞していると、周りをよく見るようになるので。本当に、他の車の動きなどがよく、目に飛び込んできますけども。私、前も話したと思いますけど、高速道路で渋滞してくると、車間距離の詰め方にもそれぞれの個性が出ますよね。結構ぴったりの人も、しっかり取る人も。しっかり取る方がいいと思うんですけども。

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)私、以前京葉道路かなにかで、5・6キロの渋滞があった時に、これまでの人生経験上あり得ない車間距離の詰め方をしている乗用車がいて。もう、車間距離が5センチないくらいの。そして、その前の車はいかばかりか?と思って。なんか。

(中澤有美子)へー。

車間距離5センチ以下

(安住紳一郎)ちょっと、本当にもう、口が大きく空いたまま閉じないぐらいの。ええーっ!?っていう感じの、前の車との車間距離を詰める乗用車がいて。そしてなんかもう、呆れるっていうか、怒りっていうか、なんかもう、本当に。はあっ!?っていう感じの。

(中澤有美子)こわーい。

(安住紳一郎)怖い。前の車はね、車間距離を詰められると嫌ですからね。『そんなに詰めたら・・・胃に穴が開いちゃうよ!前の車が』みたいな。

(中澤有美子)本当ですよ。ええ。

(安住紳一郎)それで、中途半端な正義感みたいなのがあって。その車に注意する根性はないので、『どんな奴が運転してるんだろう?睨みつけてやろう!』と思って。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)その車の運転してる人の顔が見えるように、車線を移動してね。『なんとか!なんとか俺が睨むんだ!』っていう感じで。『キーッ!』なんて。使命感に燃えてね。ちょっとずつ、10キロ以下ぐらいでちょっとずつ、ちょっとずつ進むから、なんとかチャンスを見出して。で、その人の顔を見たいがために、ものすごく車線変更に、みなさんにご協力いただいてね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)窓なんか開けて。後ろのトラックに『ちょっとここ、入れさせて!ちょ、ちょっとすいません!』なんつって。手を出して。『この人はなんでこっち側にいま、車線を動かしたいんだろう?』ってね、後ろの車には思われながらね。ええ。すごく、もう大変よ。窓を開けたり、ハザード出したり。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『ごめんごめん、ちょっと入れて』って。で、ついにその、非常に不愉快に車間距離を詰める、許せない乗用車の真横に私は車を進めることができて。で、またその人の顔が見える角度っていうのがあるからね。結局私も前の車にものすごい車間距離を詰めちゃっていて。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)結局一緒のことを両車線でやっているみたいな。話、長くなってますけども。その、許せないほどに車間距離を詰める乗用車の顔をようやく見られる時が来た!って。私は追い越し車線の方に入って、ちょうどその許せないほどに車間距離を詰める乗用車がちょうど真ん中の走行車線にいたんですけど。私はその、本当はどっちからでもよかったんですけど、偶然その右の方からですね、進行方向向かって右の方から入って。なので、私は左を向いて、助手席越しにその許せない人の顔を見てやろう、そして並びにタイミングと時期と根性があれば、睨みつけてやろう!と。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『キッ!なんだ、お前は!?あり得ないぞ!』っていう感じでいってやろうと思って、準備をして、カッ!って見たら・・・

(中澤有美子)見たら?

(安住紳一郎)向こうが、それ以上の感じでこっちを睨みつけているっていう。どういうことか、みなさんお分かりですか?これ、ものすごくあり得ない距離で車間距離を詰める、許せない乗用車の持ち主は、警視庁だったんですね。警視庁の特殊警護班だったんですよ。

(中澤有美子)ええー・・・

(安住紳一郎)彼らは自分たちの1つ前にVIPの乗っている車を警護してるんだね。

(中澤有美子)あー!

(安住紳一郎)なので、そのVIPの車の後ろに一般車両が入ると危ないので。絶対にVIPの車の後ろに、何人たりとも入れない!バイクすら入れない!むしろ、タヌキとかキツネも入れないぐらいの感じの警備なんだよね。

(中澤有美子)なるほどね。

(安住紳一郎)なので、もうビタリ!とつけてるんだね。命がけでそこはつけている。車間距離をね。で、そんなVIPの車の右斜め後ろに私が来たっていうことになりますから。そんなVIPの車の右斜め後ろに、不用意に怪しく近づこうとしている私の車がむしろものすごく警戒対象になっているわけね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)だから、もう私の車がちょっとでも近づこうものなら、ギッ!っつって睨んで。私がよく話しておりますが、警視庁の顔抑止力という。

(中澤有美子)顔抑止力ですね(笑)。例の。

(安住紳一郎)例のところの、顔抑止力。ものすごい感じでグッ!っと見られて。で、みなさん、警視庁のSPとか特殊警護とか、いわゆる警備のプロフェッショナルの人の本気の睨みに遭遇したこと、ありますか?本当に、たじろぐほどの強さがありますよ。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)小学校2年生が教頭先生に本イキで睨まれたぐらいの勢いがありますからね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)もう、本当、2、3日ヘコむというか。気分が回復できないぐらい。なんか。

(中澤有美子)そんな押さえつけられちゃう感じ、あるんだ。

(安住紳一郎)ものすごいですよ。プロというか、ねえ。プロの技ですよね。しかも特殊警護班のみなさんは乗用車にね、運転手だけじゃないですから。助手席、それから後部座席にも乗っているんですけどね。どれぐらいの睨みかと言いますと、ええと、運転席の方から向こうの窓を開けて、顔を突き出しながら、もう顔がグッ!っと、ろくろ首みたいな感じに、対象の車の方にグッ!っと。

(中澤有美子)出てくるの!?(笑)。

(安住紳一郎)出てきますよ!出てきて、ウッ!っていうね。それで、一瞬にして。アナウンスもないし、自分たちがどういうことをしたいのかも伝えては来やしませんけども。ものすごいメッセージ性があります。『私たちは、ものすごい大事な任務を抱えていますので、変なつもり、いたずらな気持ちでなにかやろうとしているんだったら、とても迷惑です』っていう。たまに、そういうことを上手に伝えてくれる社会人、いますけども。『はい!』みたいな。空気で一瞬で感じますでしょ?ピリッ!っとした感じの。

(中澤有美子)そうですね。ピリッとしたね。

(安住紳一郎)感じを、一瞬でグッ!っと出してくるんですよ。そしてこちらが、『納得しました』っていう顔をしたら、すぐにその行動を止めます。

(中澤有美子)あー、そうなんですか。しつこくしないんだ。

(安住紳一郎)しつこくしないですね。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)『はい、説諭終了』みたいな。

(中澤有美子)説諭(爆笑)。わかれば良し。ええ(笑)。

(安住紳一郎)『申し訳ございませんでした』っていう感じでね。

(中澤有美子)そうですよね(爆笑)。

(安住紳一郎)『申し訳ございませんでした』っていう感じで、すごすごと引き下がってまいりました。そしてその後、渋滞の後を私、その特殊警護車両が大変興味あったので。あと、彼らに守られているVIPって誰なんだろう?なんて思いながらね。ええ。でも、決してその車列を邪魔することなくね。遠くから、っていうか車2台くらい後ろから、静かに見守るという。

(中澤有美子)離れた(笑)。

(安住紳一郎)離れて。『もう一人ぐらい、怒られないかな?』なんてね。そして、料金収集所のところに行きますと、また高速道路から高速道路で料金を収集するようなETCのところとか、ありますよね?そこの時も、素晴らしい。考えてください。前のVIPの車と自分の車の間の車間距離をほぼ10センチ以下でずーっと進んでいて。で、あそこってスピードを落とさなきゃいけないし。いちばん車間距離が開きそうな感じで。

(中澤有美子)たしかに。

(安住紳一郎)もし自分がテロリストならば、そこがチャンス!と思ってブーン!と入っていって。いきなりね。車のスピードが落ちたところで、ちょっとね、ギャンギャンギャン!っていうようなイメージができますでしょ?

(中澤有美子)そうね。バーが下がっちゃうもんね。

(安住紳一郎)VIPの車がちょっとね、スピードを緩めたりとかすると、当然後ろの間隔が開いちゃったりする可能性があるので。そこがね、本当上手だった。

(中澤有美子)どうなってるんですか?

(安住紳一郎)もう本当、見事に。前の車の減速と一緒に、もしかすると運転手・運転手同士で無線でやっているのかな?とも思うんですけども。前のブレーキランプと後ろの車のブレーキランプの誤差がほとんど無し。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)もう本当に、2台ともに減速して、2台ともにグーッと加速していく感じ。で、ETCの仕組みとかどうなっているのかな?と思うんですけども。たぶん、係の人が解除してると思うんですけど。その時、一瞬、『私たちは警察車両です』っていうことを示すために、天井についている覆面のランプを、手で乗せるタイプじゃなくて、自動でひっくり返る、ピコーン!っていう。クイズの早押しボタンみたいにピュッ!って出るんですけども。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)で、周りに、VIP並びに警察の車両がここにいるってことをあまり広く知らしめたくないので、その警察のパトランプの出して引っ込める速度。もう本当、目にも留まらぬスピード。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)高速道路の人に理解してもらうためだけのスピード。で、後ろの車の人があまりにも早すぎて気づかないぐらい。前の車は、『えっ?不正乗車なの?』みたいな感じ。で、私はずっと気になって見てるから。『あれ、どうするんだろう?』って思ったら、1秒もないですよ。ババッ!

(中澤有美子)そんな早く出てしまえるもんなんですか?

(安住紳一郎)ものすごい早い!カメレオンの舌みたいな感じ。ペロッ!ペロン!

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)あんな早くしまえるんだ!と思って。たぶんきっとね、半クラッチみたいな要領でボタンを押してるんだと思うんだけど。きっと。しっかり押したら、ペロンって出て、ペロッてなっちゃうから。きっとなんか、半押しのね、感じの。テテッていう感じの。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)テュルッ!って。ププッ!っていう。早い。ププッ!で、通過してるの。

(中澤有美子)へー、すごいものを・・・

(安住紳一郎)そしたら、そのペロッ!っていうので、意外にそのVIPの車の周りに、警察車両がいたことがわかって。『ああっ!隠密警備だ!』と思って。『ええっ!?この車も!?意外にアクティブな警察車両ですね』みたいな。

(中澤有美子)いかにもの黒塗りじゃないんですね。

(安住紳一郎)黒塗りじゃなかったね。意外に、行楽地に向かう家族連れのような雰囲気でいながらして、警察車両だったりとかして。えー!?みたいな。私たちもなにか、ペロペロッ!っと出したいなー、みたいな。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)はい。日本の優秀な警察のみなさんの顔抑止力ってね。

(中澤有美子)顔抑止力(笑)。

日本の警察の顔抑止力

(安住紳一郎)皇室のみなさんの警備をされている、皇室のパレードの前に出てくる顔抑止力チームもね、以前ご紹介しましたよね?

(中澤有美子)そうでした。ええ。

(安住紳一郎)天皇皇后両陛下などがお出かけになる際に、通るその道を警備するみなさんがいるんですけども。天皇皇后両陛下が通る15分くらい前にね、道路になにか不審なものがないかどうか。それから、パレードを楽しみにしている人たちの中に、誰かちょっと余計なことをしてしまう人がいるといけないのでっていうことで、本当に、しつこいようですけど、教頭先生150人くらい乗用車に乗って。そして、道路交通法関係ありませんのでね、シートベルトを外し、助手席の方から、上半身ベルトの下くらいまで助手席の窓から身を乗り出し・・・

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)もうハコ乗りどころの騒ぎじゃありませんからね。曲乗りみたいな感じですよ。本当に、ベルトの下まで、胴を出してますからね。それでものすごい・・・で、ちょっとバカな若者なんかは少し周りがガヤガヤしてきたってことで、ちょっと興奮して余計なはしゃぎようとかして、ご迷惑をかける場合が想像できますよね?そういう人間たちに対して、ものすごい勢いで、クワーッ!って睨んで。で、ちょっとそれで怯まなかったら、その乗用車自体が歩道の方にグーン!って寄ってきて。で、警察の人たちって品行方正って思ってますけど、車の運転本気出したらもう品行方正どころじゃありませんからね。並の暴走族じゃありませんからね。ものすごい勢いで。顔がぶつかるんじゃないか?っていうぐらいのところまで。で、グーッ!って顔を近づけて、バカヤロー!っていう。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)何するものぞ!?っていう感じで。

(中澤有美子)怖い!怖い怖い怖い!

(安住紳一郎)だいたいの人はそれで怯みますよ。『すいませんでした・・・』って。『そんなに大きな声を出すような場面じゃないんですよね、私たちは』みたいな感じですね。だいたい、もう100人中100人がそれでね、もうペッコリ凹みますよね。おとなしくなって。『説諭終了』。

(中澤有美子)(爆笑)。撤収・・・(笑)。

(安住紳一郎)撤収ー。すごいですよ。日本の警察の、顔抑止力!素晴らしいですね。

(中澤有美子)ねー。鍛えてるんですねー。

(安住紳一郎)さあ、(ゴールデンウィークの)渋滞は少し短くなりましたでしょうか?

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)メッセージテーマ、今日はこちらです。

<書き起こしおわり>

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