プチ鹿島らが語る 高校野球にツッコミ・正論を言いたくなる理由

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TBSラジオ『東京ポッド許可局』の中でプチ鹿島さんが2014年夏の甲子園で話題になったおにぎりマネージャーやスローボール論争を取り上げ、多くの人がツッコミや正論を言い合った現象について語りました。


(プチ鹿島)あのー、高校野球がね、終了しましたよね。夏の甲子園。で、僕つくづく見ていてですね、やっぱり高校野球って大ボケだなって思ったんですね。なにか似てると思ったら、大相撲なんですよ。大相撲については過去ね、やっぱり大相撲も大ボケだということで語りましたけど、それに似ていると思うんですよ。やっぱり古くからの伝統がある。ということは、不合理な、非合理なものも含んでいるじゃないですか。で、やっぱりそれに対して、いま誰でも意見を表明できる時代ですから、当然通りがかりの人がご意見を発する。この違和感。なんだったら先進的な意識の高い人からすれば、信じられない現場がここにあるわけですよ。

(マキタスポーツ)うんうんうん。

(サンキュータツオ)相撲だったら『なんで女が入れないのか?』とかね。『品がないってなんだ?』とかね。

(プチ鹿島)そもそもなんでチョンマゲしてフンドシしてやってんだ?っていう。でもそれ、説明不能じゃないですか。そういうもんだから。で、高校野球もやっぱりさ、今年はスター選手がいないと言いつつもね、いろんな論議がこの2週間くらいで起きたわけですよ。

(サンキュータツオ)ありましたねー。

(プチ鹿島)おにぎりマネージャーってご存知?

(マキタスポーツ)なに?おにぎりマネージャー?

春日部共栄のおにぎりマネージャー

(プチ鹿島)おにぎりマネージャーって春日部共栄の女子マネージャーがですね、2年間で約2万個のおにぎりを握ったと。

(マキタスポーツ)(笑)

(サンキュータツオ)しかもね、その子は特進クラスから普通科に移ってまで女子マネージャーをやったと。

(マキタスポーツ)あ、つまり成績が下がってもっていうことだよね?

(プチ鹿島)成績が下がっても、もしくは自分の進路を変えてでも、なんていうのかな?

(サンキュータツオ)野球部のために。で、甲子園行ったわけだわ。

(プチ鹿島)わかりやすいイメージとしては、古い男尊女卑じゃないですけど、男性のために身を尽くすみたいな。そういうのが、あるスポーツ紙で報道されて、まあ賛否両論。

(サンキュータツオ)自分で選んでいっているわけだからね。それ、男尊女卑とはちょっと問題点が違うのかも・・・

(プチ鹿島)これについてはですね、僕慎重に物事を見ていたんですけども。そもそも春日部共栄のマネージャーがかわいい!っていうので、前日にtwitterで話題になったんですよ。そっからスタートしてるんです、これ。

(マキタスポーツ)あ、2万個の女子マネージャーっていうのは、かわいかったんだ。かわいいのが先だった。

(プチ鹿島)かわいかったっていうので、要は試合当日にtwitterが僕のところにも回ってきましたもん。そういうリツイートみたいなのが。で、騒然としたから、話題ということで次の日のスポーツ新聞が、もう選手よりマネージャーの写真をデカデカと載せて、囲み記事で、なお、まみタスという愛称で呼ばれていて、なおかつこの2年間のあいだに2万個握って。部員は練習中に食べて大きくしなくちゃいけないから、おかげで5キロぐらい太った、大きくなったっていう美談風に紹介した・・・

(マキタスポーツ)美談が先だったわけだな。

(サンキュータツオ)だから、かわいいがあって、それをちゃんと乗っけるためにストーリー作りが。また、おじさんたちが必死に。

(プチ鹿島)で、そしたら『こんなの美談じゃないよ!』。

(サンキュータツオ)みたいな怒り出す人がいたりだとか。またそのおにぎりに乗っかり商法がいろいろね、展開されたわけですよね。

(マキタスポーツ)おにぎり乗っかり商法ってなんだい?

(サンキュータツオ)まあ、だからもう本当おにぎりマネージャーに関して、是か非か?みたいなのにみんな発言するみたいな大喜利になっちゃって。氷水と一緒ですよ。イエスかノーか言ってください!みたいな。

(プチ鹿島)でね、もっと野球の論議もあるんですよ。たとえば今年、やっぱりほら、あの炎天下の中でね、連投するのはやっぱりいかがか?みたいなもんで、球数制限とか、たとえば長い延長戦を阻止するためにタイブレーク制度っていう。要はたとえば10回表裏からランナーをつけて、そっからヨーイドンでね。そういうゲーム性っていう論議もスタートしたんです。だからもう、隙だらけなんです。高校野球は。不合理の結晶なんですよね。

(サンキュータツオ)(笑)。そう、なんで頭丸めなきゃいけないの?みたいなね。そういうところもあるもんね。

高校野球は不合理の結晶

(プチ鹿島)ある意味、残酷ショーですよね。だって、僕なんか高校野球見る醍醐味っつったら、やっぱりエアコンの効いた涼しい部屋であの炎天下のさ、人の人生がかかっているわけでしょ?最高のツマミですよ。残酷ショーとしては。だから僕、野球好きとしてはいろんな論議あっていいと思うんですよ。ルール改正とか。だけど残酷ショーとしては、不合理なものだからこそ、本当に残酷なことを言ってますけどね、高みの見物。これ、正月で言えば箱根駅伝だと思うんですけど。で、気になるのはその高校野球論ではなくて、その正論論なんですね。やっぱりこう、通りすがりというか、ちょっと話題を目にして自分でこれこれこうだって。たとえば『おにぎり2万個、不合理だ。人生進路変更して・・・』みたいなご意見を持つ人が、意外と通りがかりに・・・

(サンキュータツオ)大きなお世話でしょ?その子からしたら、本当大きなお世話だよね。

(プチ鹿島)ただ、正論っちゃ正論なんです。

(サンキュータツオ)まあ・・・その正論、いるかね?

(プチ鹿島)正論っちゃ正論なの。炎天下、また酷使で誰かが肘壊したなんつったら、たとえば、じゃあそろそろ甲子園球場とともに、大阪ドームで、併用で開催したらどうか?

(サンキュータツオ)甲子園・大阪ドームって(笑)。

(プチ鹿島)でもまあ、だってこれ併用したらさ、日程もお互いもっと余裕ができますし。涼しいし、雨も降らないし。見事な正論!もうツッコミどころのない正論なんですよ。だけど、だけどですよ、高校生。野球してる人からすれば、やっぱりあの夏の甲子園行きたい、土を踏みたいってことで3年間。ともすれば、僕らなんかが正月は餅食って酒飲んで、ゆるゆるしている間も、彼らは雪の中を毎日トレーニングしてたわけですよ。なぜなら、甲子園の土を踏みたいから。で、春夏もそういう感じですよ。で、たまたま僕らは夏になって、『今年も甲子園だね』なんてみたいな、そういう風物詩で。じゃあニュースを見てみたら、『あー、ひどいことをやってんな。こんな連投してるの?』みたいなことで、じゃあルールを改正しようよみたいな。そこにやっぱり正論だけど、愛がないから大声になるじゃないですか。そこのギャップってなんだろうな?と思って。言われている当事者側からすれば・・・

(サンキュータツオ)そうだよね。大阪ドーム・・・

(プチ鹿島)そこでさ、たとえば愛のない正論が多数を取ってね、じゃあ大阪ドームでやりますっていう決議が決まってしまったら、俺の3年間っていうか現場の人たちの唖然呆然ぶりってないと思うんですよ。もちろん、いまの不合理のままで全ていいのか?っていうことじゃなくて。なんて言うのかな?その温度差。一方で言えば、愛のありすぎる人たちは、たとえばスローボール論争っていうのもあったんですよ。東海大四のピッチャーがスローボールを投げて、『あれは相手をバカにしてないか?』みたいな。投球術じゃないみたいな。もう愛がありすぎてそういう論争になっちゃっている。

(マキタスポーツ)(笑)

(サンキュータツオ)画面を見切れちゃうの。上に。

(マキタスポーツ)高校生ならば、ちゃんと真っ向勝負で投げ合え!と。

(プチ鹿島)そうそうそう(笑)。

(マキタスポーツ)一定の速度で投げ合え!みたいな。

(サンキュータツオ)っていうか、あれは投球術じゃない!みたいなことを言った人がいる。

(プチ鹿島)だから結局高校野球っていうのは、やっぱり存在としての大ボケなんですよね。どっちの側からも熱く語られてしまう。なにか物申したいっていう。

(マキタスポーツ)高校野球がかつての相撲みたいに餌食になっているわけだよな。正論の餌食になっているわけだ。

(サンキュータツオ)それでちょっとダルビッシュが北の湖親方みたいな感じになってきていて。なんかツイートとかでも、『あのー、これ反論している方はピッチャーの経験がないんじゃないですか?』みたいな。なんかそういう・・・

(マキタスポーツ)ピッチャーの経験ないんじゃないか?(笑)。

(サンキュータツオ)『立派な投球術です』って。

(プチ鹿島)『それ言ったらお終いじゃね?』みたいな。オピニオンリーダー的なね、自負を持っている匂いがするんですよ。

(サンキュータツオ)なんかね、野球界のアッコさんみたいな感じになりつつある。

(マキタスポーツ)ダルビッシュが?そうなの?

(サンキュータツオ)ダルビッシュが。事あるごとにね、結構ツイートしてるんですよ。

(プチ鹿島)ただ僕は、それは間違いだと思ってるんです。やっぱり『この映画、じゃあお前撮ってみろよ?』っていうのと同じで。それはやっぱり言っちゃいけない。言い方としてはですよ。

(サンキュータツオ)まあ経済学者に『なんで金持ってないんだ?』とかっていうのと同じロジックになっちゃっているから。

(プチ鹿島)それは僕は別にいろいろあっていいじゃんって思うんです。

(サンキュータツオ)しかもダルビッシュがさ、ちょっと脇甘いなと思うのは、『僕も見てませんが・・・』って言っちゃってるんだよ。ダルビッシュの脇の甘さ、すごいいいなと思って。

(プチ鹿島)ダルビッシュのストッパーっぷりね。ダルビッシュが登場したらこの議論、終わり!みたいな。あの、ダルビッシュ信者はダルビッシュ的な、先進的なものを、リベラルな人たちを。『ダルビッシュさんが言うならその通り!』って。それで尾っぽを巻いて鎮めるってどうなの?と思って。

(サンキュータツオ)twitterの世界ではストッパーやってるんです。あの人ね。

(マキタスポーツ)ションベン正論だよね。でもね。

(サンキュータツオ)そうそうそう!かけて終わりみたいな。

(マキタスポーツ)かけて終わりだよね。で、そういう排泄して。でもさ、正論ってやっぱり気持ちいいんだよね。正論って気持ちよくて、通り一辺だからこその正論だよね。だから、悪口言うのと正論言うのって、たぶんメンタリティー同じでしょ?だから一緒のことじゃん。一瞬の浄化が欲しくてたぶんやっているわけでしょ?で、あとね、なんか寄らば大樹っていうかさ。大勢の方の側に立つことによって正論吐くことの気持ちよさっていうか、安心感っていうかさ。その程度のことなんだよな。

(プチ鹿島)だから球数制限とかタイブレーク制度にしても、やっぱりスポーツ雑誌とかで対論をあえてイエス・ノー載せてるんですよ。で、導入すべきっていうのはたとえばメジャーリーグでスカウトを経験した人のコメントが載っていて。やっぱりメジャーに来る時点で肩を壊したらもったいないから、みたいな。でもそれもよく考えたらおかしくねーか?っていう話で。

(サンキュータツオ)まあ、メジャーありきなんだね。

(プチ鹿島)そういう目線なんですよ。

(サンキュータツオ)だってみんながメジャーリーグ行くわけじゃないでしょ?

(プチ鹿島)そうそうそうそう。で、これ僕ね、ある現場経験者。プロ野球選手の人に聞いたんです。そしたらね、こんなこと言ってました。タイブレーク制度っていうのは延長戦をね、ゲーム的な要素を入れて最初からランナーをつけて、さあこっからスタートです!っていう。そういうの、どうですか?って。やっぱり僕、最初これを聞いた時は『ああ、もうそういう時代なんだな』って。だってなかなか反論できないというか、反対できないというか。

(サンキュータツオ)お説ごもっとも。

(プチ鹿島)体のためって、そういう流れなんだなって思ったけど。いろいろ現場の声を聞くと、やっぱり反対している人が多くて。で、その元プロの人はこういう風に言ってたんですよ。やっぱり高校野球で、あの甲子園で99.9%の人は野球人生終わるわけだから、それをたとえば1%のエリートのためにルールを変えるっていうのは、なんかかわいそうな気がする。野球をやっていた意味でね。それはやっぱり現場の人の意見だなって。支持する、しないじゃなくて。僕は違う、そういう見方を。『ああそうなんだ、現場は』って思ったわけですよ。でもそういうのって、大きい声にかき消されるじゃないですか。採用もされないと思うし。愛のない正論の方がね、最大多数を取ると。だからそこは自戒を込めて、やっぱり通りがかりでなにか意見を物申すんだったら、ある程度把握して。いまもそうですけどね。

(マキタスポーツ)新聞社はどういうあれなの?

(プチ鹿島)新聞社はただニュースとしてしか配信してないですね。

(マキタスポーツ)あれだってはっきり言っちゃえば新聞社の持っているビッグコンテンツなわけじゃん。甲子園っていうのは。箱根駅伝も新聞社が持っているビッグコンテンツなわけじゃん。

(サンキュータツオ)読売新聞と朝日新聞ですね。

(マキタスポーツ)が、持っているやつじゃん。取材側が意見とか発信できる場所なわけじゃん。何してんだよ?

(プチ鹿島)でも本当、だからおにぎりマネージャーに関してはね、これ現場もポカーンとしたと思うんですよね。なんでこんなに、自分たちのことでこんなに・・・?っていう。

(マキタスポーツ)新聞社の人たちもそういう下らん正論みたいなことが出てきた時にさ、なんか押さえることとかもできるっちゃできるわけだよね。やり方としては。だけどそれは言わないんだよね。だからそもそもそういうところ、気持ち悪くない?って思ったりもするけど。

(サンキュータツオ)気持ち悪い。あとね、本当正論ビーチフラッグになっちゃっている。だってそのおにぎりマネージャーなんか『私の人生なんだから放っておいて』っていう話なのに。別に自分のあずかり知らないところでクローズアップされ、是か非か?みたいな。偉い人たちが割と自由にね、しゃべられて。そのたびに引用される。なおかつ、知らない間に自分の存在が大きくなってしまって。なんか、もううっかりね、外出られないぐらいな感じになっちゃってましたもんね。

(プチ鹿島)あの、おにぎりで言えばね、これご存知?九州国大付属のね、若生監督っていう方がいらしたんですよ。その方、すごくでっぷりと太った良いキャラクターの人なんです。この方が今大会を最後に退くんです。で、この監督の特製おにぎりが、すごく美味しいんです。

(サンキュータツオ)(笑)。そりゃ美味しそうなの作りそうな体格だもん。

(プチ鹿島)で、梅、にんにく醤油、昆布、鮭が入ったお手製おにぎりを握ってくれて。で、ナインがじゃんけんしてまで、取り合いになっていると。で、そのレシピを残さなくちゃいけないっていう。この美談は何も無視されるわけですよ!だって正論の言いようがないから。これ、ツッコミどころがないから。

(サンキュータツオ)ああ、なるほどね。

(マキタスポーツ)ションベンかけられないんだよね。

(プチ鹿島)そう。ションベンかけられないんです。俺、この美談、感動しましたけどね。このおにぎり美談は。なんでこれ、話題にならないんですか?もっと。

(サンキュータツオ)かわいくないから。

(プチ鹿島)かわいくないから。おっさんが握っているおにぎりだから。

(マキタスポーツ)(笑)。おっさんが握っているおにぎりは美味いんだよ!意外と美味いんだよ!手が塩っぱいし。なんか。

(プチ鹿島)基本、そこなんだよ。だから春日部共栄の”かわいい”女子マネでみんな最初騒いだはずなんです。それがおにぎりを握っている。なんだと!?っていうのがあるんですよ。僕、絶対正義ってなにがしかの嫉妬の成分が含んでいると思う。だってASKA容疑者ね、いまタブロイド紙とかがすごく叩いているのが、ある人材派遣会社なんですよ。要はASKAの一緒に捕まった女の人、いますよね?なんか人材派遣会社の命を受けて、接待場があったと。そこでASKAも政界の人も知り合ったということで。そこでタブロイド紙は気づいたわけですよ。あれ?この人材派遣会社、怪しくねーか?っていうことで。

(マキタスポーツ)なにを派遣してるんだ!?

(プチ鹿島)いや、だから僕はどんどん。それはそれで労働基準法とかありますから。絡んでくる話ですから。いまの。どんどん僕は叩けばいいと思うんですけども。でも基本は、そのタブロイド紙は『ASKA、あの女とイチャイチャやりやがって・・・』ってそっから叩き始めたわけですから。そっから気づいて、いまはその会社を叩いている。かっこいいんですよ。正義だと思うんです。やればいいんですけど、基本はやっぱりその成分を含んでいると思うんですよ。同世代のおっさんのASKAがあんな女とイチャイチャして捕まって、この野郎!っつって。なんかそういう接待をする場があるんだって!?っていう。そっから記事はスタートしているわけです。ずっと読んでいくとね。だからやっぱり正義の中には嫉妬が含んでいるわけです。

(マキタスポーツ)だからなんか新聞とかの人たちがしらばっくれてるのが、いちばん気持ち悪いんだけどな(笑)。

(プチ鹿島)そこがだから、自分が主催してるから。

(マキタスポーツ)主催してるから(笑)。

(プチ鹿島)検証報道は、そこはないですよね。

(マキタスポーツ)そうだよ。検証報道なんかないんだもん。あとさ、興行ってさ。これ、興行として語られてないから。

(プチ鹿島)興行ですよね。

(マキタスポーツ)でも興行なわけじゃん。明らかに。

(プチ鹿島)だって僕、毎年思いますけど。夏の甲子園。あれ、ノーギャラでやってんだなーと思って。すげー味わいがある。

(マキタスポーツ)(笑)。ノーギャラなんだよ、あれ!

(プチ鹿島)ノーギャラで、なんでこんなに滑り込んだりしてんのかな?って。

(サンキュータツオ)なんだったら出させてください!っつって、勝ち抜いてきてるからね。

(プチ鹿島)でしょ?で、あれ甲子園って入場料、取ってますからね。

(マキタスポーツ)入場料取ってるよ、しっかり!

(サンキュータツオ)放送してるし。

(プチ鹿島)で、別に優勝校にM-1みたいに賞金1000万とか出ませんから。

(マキタスポーツ)出ない出ない。

(サンキュータツオ)正論ってさ、本当そういう嫉妬もあるし、正論言いたいだけの人もいるじゃない?もう『風立ちぬ』の中でタバコ吸ってるの、ダメ!みたいな。

(マキタスポーツ)(笑)。あったあった!

(サンキュータツオ)タバコ吸ってるの、ダメ!って言いたいだけの正論。

(プチ鹿島)だから自分の立場はブレてないんだよね。ダメな意味でね。

(サンキュータツオ)まずその正論のための正論を言いたい人。ただこっちから鉄槌を下す快感に酔っている人っていうのは、命とか健康をバックボーンにしているわけなんだけど。もうひとつさ、だから人によって言う正論が変わる人、いるわけでしょ?たとえば、マキタさんがタバコ吸っても、『ああ、おっさんがタバコ吸ってるな』っていうぐらいかもしれないけど。仮によ、万が一、能年玲奈がタバコ吸っていたら『うわっ、能年玲奈がタバコ吸ってる!吸うべきじゃない!』みたいな。言う人がいるかもしれない。それって、マキタさんだったらニュースにならないけど、能年玲奈ならニュースになるっていうこと。だから本来は吸っていてほしくない。こんなかわいい女の子、あまちゃんもやって、ちゃんとイメージ守ってよ!みたいな。押し付けなんだけど、押し付けを認めたくないから正論でカバーしちゃっているところ、あるよね。だからそれは嫉妬とは別かもしれないけど。こうあってほしい!みたいな、変な願望の押し付けなんだよ。

(プチ鹿島)あの、立場によってっていうのは絶対にあると思うんですよ。大谷翔平がね、日ハムにドラフト1位された時、本当はメジャーに行きたいって言っていたのにドラフト1位にされた。朝日新聞で天声人語がね、『じゃあチャレンジしろ!』みたいなことを書いたわけですよ。いや、いいですよ。それ。でももしね、それが巨人だったらどうなの?っていうことですよ。朝日新聞、読売新聞、やっぱり敵対してますよね。じゃあ巨人がドラフト破りって、たぶん批判すると思うんですよね。胸を張ってプロ野球に飛び込んでこい!みたいなことは天声人語、書かないと思う。それって立場によって絶対違うじゃないですか。それは僕、思いますよね。

(サンキュータツオ)そう。で、なんか俺やっぱり分不相応に世界が広がっちゃったと思うんだよね。たとえばtwitterとかもそうだし、ネットもそうだし。まあ甲子園のおにぎりマネージャーは意図せず世界を広げられてしまったんだけど。それまでだったら向こう三軒両隣と親戚のおじさんとかが・・・

(マキタスポーツ)いや、立って半畳寝て一畳の世界でしょ。本当は。

(サンキュータツオ)『もう、こうしなよ!』とかさ。『あれ、こうだったね』とかっていうのをさ、どこの見ず知らずの人にさ、いきなり言われるわけで。それこそ正論言っていい自分かどうか?っていうのを見つめなおせよ!みたいな時、あるんですけど。それこそ、全く見ず知らずの人が亡くなって『ご冥福をお祈りします』っていう自意識の大きさもそうなんだけど。じゃあ、おにぎりマネージャーうんたらかんたら、俺、会ったことないけど、是か非か?なんてさ、はっきり言って大きなお世話すぎて俺の世界にも関係ないのに、言っていいものなのかどうか?っていう。自戒がさ、なさすぎない?っていうね。まあこれも正論になっちゃうんだけどね。

(マキタスポーツ)いや、俺いま思ったんだけど、信号を作ってしまおうと。正しい論が『正論』でしょ?じゃなくて、青臭い論で『青論』みたいな。そういうのは青論です!って。青い論。青論。正論は正論でいいはずなんだけど、どうもいま世界が広がったことによって、ションベン正論が出回ってるわけだよね。

(サンキュータツオ)まかり通っちゃってるっていうか。誰でも言えちゃうから。

(マキタスポーツ)いわゆる正論とは違う青い論。青論。で、『青論の主張』っていう本を書きましょう。そういう大ボケの正論ってやっぱりいっぱいあるよ。本当。

(プチ鹿島)大ボケの正論、ありますよね。あの、この間橋本聖子が高橋大輔とチューしたっていう。あれ、なかなか味わいのある。で、これに対する批判のひとつで『これがですよ、もし森元総理が(浅田)真央ちゃんにチューしてたら、もうダメですよね?』って。

(マキタスポーツ)青論!青論!青い論!

(プチ鹿島)森元首相、真央ちゃんにチューしてないじゃんっていう。無いたとえを持ってきて、どうして・・・

(サンキュータツオ)妄想で叩いているっていう(笑)。よくわからない。

(マキタスポーツ)青論。それ、青論だわー。青い論。

(サンキュータツオ)で、おっしゃってることは正論なんですよ。いや、本当そうだ。森首相が真央ちゃんにチューして・・・おんなじことだよな!っていう。全く正論なんですけど、よーく考えてみるとチューしてねーだろ?っていう。

(サンキュータツオ)森元首相(笑)。なんか1人で損してるよね。そういうところでずっと損し続けてるよ。

(マキタスポーツ)正論に結構森首相は逆に合うよね。正論にする時のオカズに。

(プチ鹿島)ダメな男、ダメな権力者のいい例で。

(マキタスポーツ)象徴だからね。森元首相。

(プチ鹿島)森喜朗はすごいたとえやすいんです。たとえているけど、それたとえでしょ?っていう。

(マキタスポーツ)正論する時のさ、抜きのオカズみたいなさ、感じになってるんだよ。

(プチ鹿島)だからそのたとえを聞いた時、すごく耳心地がよくて。ああ、そうだなと思ったけど。いやいやいや、これ違うじゃん!って。してねーじゃんっていう。そういうたとえはさ、たとえはたとえだって。慌てたんですけど。

(サンキュータツオ)こう評論家とかコメンテーターの方々をね、フォローするわけじゃないけど、職業でやっている人たちっていうのはもうちょっとそこは芸があるというか。自分の見ず知らずの人に対しても言うことを生業としてるわけだから。僕はあれは基本的に正論言うのとかって、羽生が100人将棋やるみたいに、なんか『この案件に関して、なにか言ってください』『はい、言いました』『次の案件に関して、なにか言ってください』『はい、言いました』っていうような。普通だったら一手盤上で一手考えてやるのを、100人相手にすぐ考えてやっているような。それを生業としている人なんで。俺はそれは・・・

(プチ鹿島)だからザワッとしないことをいかに言えるか?

(サンキュータツオ)まああるいは、みんなが言ってほしいことをどう言うか?とかね。

(マキタスポーツ)卵産むやつでしょ?餌をあげてすぐ卵をプリっと産むっていうことをずっとできるかどうか?ってこと。

(プチ鹿島)ほら、この間、LINEで女子中学生をことを威圧したっていう。で、テリー伊藤さんがね、『キモい』って言ったじゃないですか。キモいって言ったんですけど、俺あそこザワッとしたのが、『ああ、テリーさんこれは代弁機能を果たしたんだな』と。だって普通あの世代の男の人はキモいなんて言葉を使わないですよ。気持ち悪い!って。

(マキタスポーツ)あ、わかった。大衆におもねったわけだ。ちょっと。

(プチ鹿島)だからそれは寄せてきたっていう。その正論の、タツオのコメンテーターのお仕事として全うしたんだなって。僕は思ったんです。

(サンキュータツオ)それさ、映画を見て泣きたい涙の排泄欲と同じレベルで正論聞きたい欲っていうのがあるんだよね。

(マキタスポーツ)まあ一瞬の浄化があるんでしょうな。

(プチ鹿島)だからさ、俺本当おにぎりマネージャーのいまの話に戻るけど、『こんなの美談じゃねーよ!』ってものすごい反発があったわけじゃん。一方で美談、好きだよね。そういう人って実は。だからFacebookで美談ブームってあったじゃない。俺、意外と同じ人種じゃないかなって。

(マキタスポーツ)同じだよ。だって俺、見ないもん。もうそういう匂いがするやつ、記事が出回ってるじゃん。もう飛びつかないようにしてる。だから知らないんだもん。本当に。もうそのおにぎりの記事もなんかあったよ。でも臭いから。匂うから寄らないんだもん。

(プチ鹿島)寄らないし、目に入ったところで別にそこでなにか立ち上がらないよね。

(マキタスポーツ)立ち上がらないからもう見ないっていう習慣に。

(サンキュータツオ)泣ける!とか感動!みたいなものって、すでに胡散臭いって俺らメガネかけているから。

(マキタスポーツ)もうだからそれが、でもPK(プチ鹿島)が言ったみたいに俺は臭いから近寄らないと思っているけど、好きだから見ている人たちだから。それ、絶対に。で、何か言ってるんだよ。

(プチ鹿島)だからこれは自分の感動したい美談とは違う!っていう。そういう軸だよね。

(マキタスポーツ)あと、なんかそれでまたSNSとか使ってそれを主張できるってことだからさ。やっぱり表現できるっていうことだから。承認願望とセットだから。欲深いものですよ。両方。

(サンキュータツオ)そうだよね。だから俺、いま話していて本当正論を言いたい欲、聞きたい欲を満たしている人たちの気持ちをちょっと考えて。逆にそっち寄りで考えてみたら、なんか背筋を正したいのかな?みたいな。それはやっぱりズルい人はやっぱり叩きたいし、ムカつくと思っていても自分で文句言えない人は正論で誰かに鉄槌を下してほしいしっていう。

(マキタスポーツ)自分はできないけどね。

(プチ鹿島)究極、あれだよね。『遺族の気持ちを思ったことがあるんですか?』みたいな。

(サンキュータツオ)お前、遺族じゃねーじゃん!

(プチ鹿島)遺族じゃないから。

(サンキュータツオ)(爆笑)。あれ、本当腹立つ!

(プチ鹿島)でも100%正論なんですよ!

<書き起こしおわり>