町山智浩 ネット成りすまし調査TV番組『CATFISH』の素晴らしさを語る

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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』で、インターネット上の成りすましを徹底調査するアメリカの人気テレビシリーズ『CATFISH』について紹介していました。

町山智浩 ネット成りすまし調査番組『CATFISH』の素晴らしさを語る

(町山智浩)今日はですね、ちょっと映画じゃなくてテレビ番組なんですけど。アメリカの。『CAT FISH』っていう番組がすごく面白いんで、その話をしたいんですけども。これ、昔僕、ラジオで話したドキュメンタリー映画で『CAT FISH』っていうのがあって、それのTV版なんですが。『CATFISH』っていうのは『ナマズ』っていう意味なんですよ。『猫魚』っていうんですけど、ヒゲが生えているかららしいんですね。

(山里亮太)へー。あ、そうなんだ。

(町山智浩)ただ、これ現在は、ネットでアイコンに美男美女を貼って、その美男美女に成りすましている人たちのことを『CATFISH』っていうんですよ。

(赤江珠緒)へー。なんでナマズなんですか?

(町山智浩)これはすごく話すと長いことで。すごく説明が大変なんですけど。とりあえずそのキャットフィッシュっていう番組の中身から説明します。まず、この番組を作っている人がコンビなんですね。1人はニーヴ・シュルマンっていうビデオ映画監督で。このキャットフィッシュっていう元の映画を2010年に作った人です。30前後でね、すごいイケメンなんですけど。で、その相棒のカメラマンがマックスっていうカメラマンで。この2人が基本的に番組を作っていくんですね。

(赤江・山里)はい。

ネット上の成りすましの正体を追う

(町山智浩)で、その人たちがMTVっていうチャンネルがありまして。日本にもありますけど。それで、ネットで誰かを愛してしまって、愛し合ってるんだけども一向にその人が会ってくれなくて困っている人はいませんか?という募集をかけたんですよ。で、その人に会わせますと。いうことをやったら、次々と『僕は何年もある人とネットで文通みたいなことをしてて。結婚も誓い合ってるのに1回も会ってくれないんだよ』みたいな人がガンガンくるんですね。

(山里亮太)はいはい。

(町山智浩)それをひとつひとつですね、相手の正体を突き止めていくっていう番組がこのキャットフィッシュなんですよ。

(山里亮太)おそろしい番組!

(町山智浩)これ、なんかちょっと怖いですよね

(山里亮太)こわいですよね。だって本当にその人がいるのか・・・

(町山智浩)山里さんも、なんか『写真と違う!』とか言ってモメたこと、ないですか?

(山里亮太)いやいや・・・まあ、あるっちゃあるんですけど、ネットじゃないところでモメたことが・・・(笑)。

(町山智浩)ねえ。『チェンジ!』とか言ってたんでしょ?違うか。

(山里亮太)町山さん、オブラート包んだんだから、はがさないで!

(町山智浩)(笑)。それでですね、たとえばね、こういう話なんですね。アーカンソーっていうアメリカのすごく田舎の方でですね、ブティックの店員をやっているサニーちゃんっていう女の子が出てきて。依頼主として。20代なんですけど。『私はジェイムソンっていう名前の、超イケメンのモデルの男の子と付き合っています。彼は実際にモデルをやっています』と。要するに、プロのモデルとしてプロファイルとかが出てるんですね。ネットを見ると。『私とずっとフェイスブックで知り合って、やりとりしてて。電話とかでも話して、恋愛関係にあるんだ。結婚をする約束をしたんだけども、完全に婚約するつもりで、兄弟とか家族にも友達にも言ったんだけども、でも会ってくれないんですよ』っていう人が出てくるんですね。

(山里亮太)うわー・・・はいはい。

(赤江珠緒)ネット上だけでね。なるほど。

(町山智浩)そう。でも電話では話してるっていうんですよ。で、それを探していくんですけど。ロスアンゼルスでモデルをやっているっていって写真もあって。ちゃんと公式サイトまであるんですよ。で、このニーヴっていう監督がですね、得意の技を使ってその人の住所とかを突き止めていくんですよ。しかも、相手は名前を明かして自分自身は『本人のジェイムソンだ』って言ってるから、『私はMTVで番組を作っているんですけど、ネット恋愛について取材しています。あなたの取材をさせてください』とか言って話すんですけど。そうすると、なんかこう、話をそらしたり、途中で切ったりですね。なかなか通じないんですけども。

(山里亮太)ほう。

(町山智浩)電話番号から探っていってですね、いま、Googleとか恐ろしいことになってますんで。住所とか、出てきちゃうんですよ。で、見つけていって、そのサニーっていう女の子を連れて行くんですよ。そこまで。そのジェイムソンの家まで。でも、行く途中も、まずお店の人に『私、おやすみして、ずっと話していたフィアンセに会いに行くから』って言うと、店の子たちも、『ああ、本当に幸せになるといいわね!』とか言ってるんですけど、どう見ても『この子、騙されてるわ』っていう顔してるんですよ。

(山里亮太)あ、周りは気がついてるんだ。

(町山智浩)周り、気づいてますよ。だって、会ったことないのに結婚する!って言ってるんですもん。

(赤江珠緒)でもサニーは夢中なんだ。

(町山智浩)そう。で、こういう例が次々と出てくるんですけど。これでまずね、いくつかキャットフィッシュの番組側、ニーヴがですね、こういう条件が当てはまったらキャットフィッシュである可能性が高い。つまり引っ掛けてると。その写真が嘘であるという可能性が高いって言っていて。まず第一に、アイコンがすげーイケメンとか美女である場合。モデルみたいだったりする場合。それは、まず基本的にネットで恋人探しするってことが考えられないので(笑)。嘘でしょうと言ってるんですよ。

(山里亮太)そうか!

(赤江珠緒)そもそも美男美女だから。

(町山智浩)身の回りで引っ掛けられるわけだから。それはどうやったら見つけられるか?っていうと、簡単なのは画像検索がいま出来るんで。Googleは。そのアイコンで検索すると、プロのモデルとかが大抵出てきちゃうから。まあ、これは嘘だろうと。ただ、ジェイムソンの場合はそのプロのモデルであるジェイムソンが引っかかってくるんで、これは嘘じゃないかもしれないってなってくるんですけど。で、もうひとつはスカイプとかのビデオチャットをどんなに頼んでもしてくれない。

(山里亮太)そうだ。ここで確定でしょ。

(町山智浩)これでだいたいわかるんですけどね(笑)。それでも信じないんですよ。大抵、恋している人たちは。

(山里亮太)そっか。もうまっすぐになっちゃっているから。

(町山智浩)そう。あとね、フェイスブックの場合にいちばんあやしいのは友達がいない場合ですね。友達が少ない場合、架空の人物である可能性が高いと。でも、それだけ条件がそろって、これは偽物じゃないか?ってことがわかっても、信じないんですよ。大抵恋をしている人たちは。

(山里亮太)惚れちゃっているから。

(赤江珠緒)そうでしょうね。結婚する気にまでなってるんだもんね。

(町山智浩)そう。でね、最悪の例はね、このニーヴっていう人がね、実はなんでニーヴっていう監督はこういうことをやっているか?っていうと、彼自信が引っかかったからなんですよ。

(赤江珠緒)へー。この方もイケメンなのに?

(町山智浩)そう。すごいイケメンなのに。ニューヨークに住んでいるイケメンの映画監督なんですけど。ミーガンっていう女の子とフェイスブックで知り合って、本当に真剣に恋をして、結婚する寸前までいったんですよ。電話でも話して。で、その時にカメラマンのマックスっていうのが、それをずっと撮りながらですね、『お前、騙されてるんじゃねーの?』ってずっと言い続けてるんですよ。

(山里亮太)ふんふん。

(町山智浩)それが元になった2010年のキャットフィッシュっていう映画なんですね。

(山里亮太)へー!あ、見たいな。それ。

(町山智浩)ただね、このニーヴはね、『ぜったい、ミーガンは本当にいる!なぜならば、こんなにエッチな写真を送ってきてくれたぞ!』っていうんですよ。で、セクシーな写真がいっぱい送られてきてるんですよ。ミーガンから。『電話でも、テレフォンセックスもした』って言ってるんですよ。で、『僕も彼女に裸の写真をいっぱい送ったよ』って言ってるんですよ。

(山里亮太)うわー。やっちゃった・・・

(町山智浩)やっちゃったんですよ。で、会いに行ったんですけど。そのミーガンに。で、このテレビ番組の方もサニーっていう女の子を連れて会いに行ったんですけども。どっちもですね、正体は偽物で。ニーヴの方が引っかかったモデルみたいなミーガンっていう女の子の正体は、50ぐらいの田舎に住んでいる太った主婦でした。

(山里亮太)へー!うわー、厳しい・・・

(町山智浩)で、この未成年のモデルをやっているジェイムソンくんの正体は、18才の、だから高校・・・中退しているんですけど、女子高生でしたね。

(赤江珠緒)えっ?もう男性でもなかった。

(町山智浩)そう。女子高生でした。で、こっちの子もね、体重が100キロくらいありそうな子なんですよ。でね、それを会わせるんですよ。会わせた時に、騙されてる方は最初、信じないんですよ。『な、な、なにこの人?誰?』とか言ってるんですよ。でもって、ニーヴが『君がネットでジェイムソンくんっていう未成年だと騙っていた人だよね?』って言うと、『ええ、そうよ』とか言うんですよ。

(赤江・山里)ええーっ!?

(町山智浩)『なんて酷いことするの!』って騙された方の女の子が言うと、『えー、別にネットでちょっとからかっただけよ』とか言って、ものすごくふてくされてるんですよ。『バカじゃないの?こんなのに騙されて』とか言ってるんですよ。

(山里亮太)結婚するとまで言っていたのに・・・

(町山智浩)結婚するとまで。近所の人にいっぱい言ってたのに。で、まあこの監督のニーヴも最初、向こうが非常に太った主婦だったことを知って愕然とするんですけど。似ても似つかない。それで、その後画像検索したら、引っかけていた写真っていうのはモデルの写真をパクッていたことがわかるんですけどね。彼は最初だったんで、それをやらなかったんですよ。

(山里亮太)なるほど。

(町山智浩)っていう話なんですけど。このドラマっていうか、テレビシリーズはこっからがすごいんですよ。このニーヴはね、自分が騙されたってことがわかった時に、怒らなかったんですね。

(赤江・山里)ええっ!?

(町山智浩)で、その自分を騙していた主婦に、なんでこんなことをしたの?っていうことをすごく優しく聞いていったんですよ。彼がいちばん騙されたことがわかった時に彼の中に起こった感情っていうのは、怒りよりも、なんでこんなことをするんだろう?なんでこんなことをしたんだろう?っていうことだったんですね。それでずっと聞いていくと、だんだんわかってきたのはすごいド田舎に住んでいるんですよ。アメリカのド田舎って本当に田舎なんですよ。なんにもないんですよ。周りに。そこでずっと主婦をやってきて。どうしてもファンタジーがほしかったと。

(山里亮太)はー、なるほど。

(町山智浩)で、恋愛小説とかいっぱい読んだけども、やっぱりネットでちょっといたずらしてやっているうちに、本当に恋をして恋愛ごっこをしたんだと。それ以外に、逃げ場がない世界なんだ、みたいなことがわかってくるんですよ。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)で、それを横で聞いていた夫がですね、夫がいるんですよ。おじいさんみたいな夫が。『世の中にはナマズがいるんだよ』って突然、ボソッと言うんですよ。

(赤江珠緒)出た、ナマズ。はい。

(町山智浩)『生きたまま鱈を船で運ぶには、そのまま運んでいくと泳がなくなって体がなまって、みんな死んじゃうんだ。ところが、ナマズを1匹入れておくと、ナマズが鱈を噛むから、鱈は逃げ続けることで元気なまま運ばれるんだよ』っていうようなことを言うんですよ。

(赤江・山里)ふんふん。

(町山智浩)で、それはどうも嘘らしいんですよ。その話自体、完全に嘘らしいんですけど、それを聞いたニーヴが、ネットでやっている人たちは社会にとってのナマズみたいなものなんじゃないか?みたいなことを思って。『CATFISH』っていうタイトルを映画につけたら、そこからいま、ネット用語でCATFISHっていうようになったんですね。アメリカで。

(赤江珠緒)あ、これもそれ、説明するの難しいですね!この鱈、関係ないのか。へー。

(町山智浩)でね、モデルのイケメンのふりして女の子を騙して、結婚の約束までさせた女の子に、『どうしてそんなことしたの?』って聞いてくんですよ。すると、『私は非常に太っていて、学校でいじめられて。学校に行かなくなったんだ。登校拒否になったんだ。それで、ずっと部屋にこもっている。食べ続けて、部屋から外に出ない、人に会わないからこんなに太ってしまった。もっと。ただ、ネットを見るとイケメンの写真とか美女の写真をのせるだけで引っかかってくる。男や女が。アイコンに。ソーシャルネットワークっていうのは。なんてみんなは人の見た目しか考えないんだろう?私は見た目ばっかりの世界でこんなに傷つけられている!だから、見た目に引っかかってくるようなやつを騙して、バカにしたかったんだ。だから、そのイケメンの写真でもって引っかけて、いたずらしてたんだ』ってことを言うんですね。

(山里亮太)へー!

(赤江珠緒)そういう心理でね。

(町山智浩)そういう心理なんですよ。でも、『おかしい!』って言うんですよ。ニーヴは。監督は。『君と彼女が交わしていたやり取りっていうのは本当の愛にしか見えないんだ。本当の恋愛なんだ。バカにしているように思えないんだ。互いに自分の心を打ち明けあったりしてるじゃないか。相手の気持ちも聞いているじゃないか。そこには一切の恋愛感情はなかったのか?』って聞くんですよ。彼は。すると、『ありました』って言うんですよ。やっぱり。

(赤江・山里)ん!?

(町山智浩)『私はたぶんレズビアンなんです』って言うんですね。『でも、このド田舎では同性愛の人がいく場所はどこにもないんです。同性愛のことを知られても困るんです。どこの職場もなくなるし・・・』と。要するに、同性愛の人が暮らせるのは都会だけなんですよ。アメリカは。

(赤江珠緒)狭い世界ではね。

(町山智浩)同性愛であるってことを言えるのは。田舎ではもう、一切隠すしかないんですよ。で、そういう人を見つけることもできないんですよ。

(赤江珠緒)そうですよね。アメリカだともう、そういうのはね、オープンになっているんだと思いきや・・・

(町山智浩)すっごい差別があるから。特に宗教的に厳しい南部の方はダメなんですね。

(赤江珠緒)あ、そっかそっか。保守的なんですね。

(町山智浩)中西部とかは保守的だから、バレるともう大変なんです。いられなくなっちゃうんですよ。『だから、ネットでやるしかなかったのよ!』と。で、わかったと。今度は騙されていた方に伝えるんですよ。ニーヴ監督は。すごい怒ってるんですね。ものすごい怒っていて。でも、『こういうことだったんだ。彼女もかわいそうなんだ。そもそもこんなことをやる人が社会的勝者であるはずないじゃないか。苦しんでいるから、こういうことをしてるんじゃないか。ネットで』って。で、最後は仲直りさせるんですよ。

(赤江・山里)ええーっ!?

(赤江珠緒)できるんですか!?

(町山智浩)ものすごい怒っているのと、騙していたのと。でね、このテレビシリーズ見てるとね、すごく不思議なのは騙していた方が顔を出してるんですよ。本名も。そんなこと、普通できないですよね。こんな、要するにネット詐欺やっていたわけですから。ネカマみたいなことを。どうしてか?っていうと、これね、体面をさせて正体を突き止めてから、3ヶ月とか4ヶ月後に放送してるんですよ。その間、ずーっと監督や製作者側は、その騙した方、騙された方、両方に連絡を取りながら、ずーっとセラピーとかケアを続けてるんですよ。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)で、騙されて傷つけられた方はその後どうなったか?騙していた方が抱えていた問題っていうのは、その後どう解決したのか?要するに、表に出ないからこうなっちゃうんだ。すると、『外に出ようよ』みたいな話をしたりね。それと、スカイプをやらせるんですよ。全員に。すると、彼女は顔を隠してずーっと部屋にこもっていたわけだから、顔が見られることによって変わっていくんですよ。

(山里亮太)あ、たとえば化粧をしてみたりとか。ちゃんと。

(町山智浩)そう。痩せたり。で、話し方も明るくなってくるんですよ。それを監督たちはマメにやり続けるから、何ヶ月か後には騙していた方も騙されてた方も、本名と顔を出していいよってことになるんで放送できるんですよ。

(赤江珠緒)すごい!断罪するだけじゃないんですね。

(町山智浩)そう。アフターケアがきっちりあって。しかも、騙すっていうことをしてた人の抱えていた問題を解決する方向に持っていくんですよ。で、この男の子のふりをしてた、高校中退してた女の子に関しては、彼らが手伝ってあげて、そういう風な形で引きこもりになっちゃったり、ネットで、英語で『トロール』っていうんですけど、人を引っかけたりしていたずらしたり、炎上させたりする人たち、いるわけですよね。そういうことをやっている人たちの悩みを聞いてあげるサイトっていうのを作ったらどうか?ってことで、手伝ってあげて。そういうことでもってネットに引きこもっている人たちを助けるサイトを作らせて、彼女にその運営をさせてるんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)で、そレによって彼女は体重が激減していくんですよ。人に会わなきゃならなくなったから。スカイプとかいろんな形で。で、表にも出るようになって、だいぶ解決していくんですよ。で、これすごいのはね、実際に会った人が本人だった場合もあるんですけど。その人もやっぱりアメリカっていうのは怖いんですけど。引きこもりでご飯を部屋の中で食べていくうちに、異常に太って。アメリカ人って病的に太っている人、いるじゃないですか。時々。部屋を出れないぐらいに。そういう風になっちゃっている人っていう回もあって。彼女と彼氏は実際に面識もあって。

(山里亮太)ふん。

(町山智浩)で、ずーっとやり取りしてるんだけど、ぜんぜんスカイプにも出なくなったと。で、どうしてるのかしら?っていうことでもって、彼氏に直接会いに行ったらものすごく太って部屋から出れない状態になってるんですよ。っていうのもありましたね。

(山里亮太)へー!すっごいな。

(町山智浩)これね、すごいのはね、それぞれみんなすごく遠距離なんですね。騙す方、騙される方も。だから、気軽に会いに行けないからなんですが、これ、アメリカの端から端までピョンピョン飛びながら収録している番組なんですけども。

(赤江珠緒)現代ならではのリアルな・・・

(町山智浩)その後も、要するに騙した方と騙された方が友達になったりするんですよ。相談相手になったり。だってそれまではずっとメールでやり取りして。自分の心の誰にも言えないことを打ち明けあった仲なので。

(山里亮太)そうだ。気が合っているわけだ。気は合うわけよ。ルックスが違うだけで。

(町山智浩)そうなんですよ。だから、単に騙して傷つけているだけじゃない場合もかなりあるんですね。

(山里亮太)なるほど。それによって救われていた人もいるかもしれないですもんね。その・・・

(町山智浩)そう。お互い心が通じ合っちゃっている場合もあるわけですよ。だから、恋愛はできなくても、その後も友達でいたりするんですよ。

(赤江珠緒)へー!

(山里亮太)そっか。だから理由もちゃんと聞けるからね。こうこうこうで、こういうことをやっていたってわかったら、責める気ばっかりにならないと。

(町山智浩)そうなんですよ。

(赤江珠緒)なんか人間の複雑さが見えますね。

(町山智浩)そう。だからこれね、最初はだからいたずら番組みたいな感じなのかな?と思ったら、ぜんぜん違って。非常に勉強になるし、感動する番組なんですね。

(赤江珠緒)そうですね。ちょっとなんか感動しちゃうかもしれない。見るとね。

(町山智浩)そうなんですよ。で、3ヶ月後か4ヶ月後に放送するんで、その後何ヶ月かして、彼はどうなったか?とかいう後日譚みたいなのを見せるんですけど。体重が、ほとんどの人が減っています。

(赤江珠緒)あ、その肥満だった人も。人と会ったりするうちに。

(町山智浩)ずっとスカイプやるから。やっぱり見られないとダメなんですね。

(赤江珠緒)見られるということか。

(山里亮太)へー!世直しの番組なんですね、これ。

(町山智浩)そう、これはね、面白い番組。日本でも放送してほしいですけど。日本でも、おんなじようなことができると思うんですけどね。

(山里亮太)いや、ぜったいにありますよ。本当に。ちょっと・・・

(町山智浩)山ちゃん、騙されたみたいに。

(山里亮太)ちょっとね、マイナーなアイドルの子の写真なんか貼って。『卵です。ちょっと会いませんか?』って言われたら、ドキッとすること、ありますからね。僕は声、かけてないですよ。そういう時は。別に。

(町山智浩)それはかならず画像検索してください!本人じゃないですから!

(山里亮太)そうですね。次から!

(赤江珠緒)本当ですよ。

(山里亮太)ちょっと僕も被害者のテンションでしゃべっちゃいましたけど。すいません(笑)。

(町山智浩)(笑)。よくあることなんで。そういう、グッと来た時に画像検索ということで。キャットフィッシュでした。

(山里亮太)勉強になりました!

(赤江珠緒)ありがとうございます。今日はアメリカのテレビ番組、キャットフィッシュご紹介いただきました。町山さん、ありがとうございました。

(山里亮太)ありがとうございました。

(町山智浩)どもでした。

<書き起こしおわり>

ネット越しの相手に想いを寄せるデジタル世代の若者たち。しかしそのプロフィールは本当? そもそも実在しているの? かつて実在しない女性に恋をした俳優ニーヴ・シュルマンが、その苦い経験をもとに迷える若者たちを真実へと導く。彼らに現実世界で結ばれる日はくるのか!?
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