ケント・モリと西寺郷太が語る マイケル・ジャクソン『BAD』の魅力

V6井ノ原快彦 ジャニーさんとマイケル・ジャクソンBADツアーを見た話 西寺郷太TAMAGO RADIO

ダンスアーティストのケント・モリさんがTBSラジオ『西寺郷太TAMAGO RADIO』に出演。マイケル・ジャクソンのアルバム『BAD』の魅力について熱く語り合っていました。

(西寺郷太)ケント、だって最初に好きになったのが中学生ぐらいでしたっけ?

(ケント・モリ)いや、最初に、思いっきり改めて好きになったのは中学校1年ぐらいだったんですけど。それこそ幼稚園の、5才ぐらいの時に。物心ついた本当にはじめの時ですよね。に、まあ母親が幼稚園の送り迎えで運転中、いつもかけていたんです。それこそテープで。

(西寺郷太)これ、ケントは85年生まれっていうことは最初に好きになったマイケルっていうのはなんだったんですか?

(ケント・モリ)あの、BADとか。テープなんですけど。

(西寺郷太)もうBADは87年に出てるから、何年かたってからBADの曲をお母さんが聞いていたと。

(ケント・モリ)そうですね。それこそ87年に出て、僕が幼稚園に行きだしたのはたぶん89年とかじゃないですか。4才ぐらいで。だからその頃、いちばんタイムリーでかかった。Dangerousの前なので。

(西寺郷太)ツアーまわって。はいはいはい。それを聞いていたと。

(ケント・モリ)BADだったり、Beat itだったりとか。でも、BAD、Beat itをいちばん印象的に覚えてますね。

(西寺郷太)ちょっと攻撃的なマイケルというか。

(ケント・モリ)そうですね。

(西寺郷太)ちょっと1曲。『本当、なんでもいいんですよ。マイケルは全部好きだから』っておっしゃってましたけど、1曲、ちょっと聞いてみましょうかね。ケントくんがセレクトした。僕もこういうの、多いんですけど。この2曲を選んでくれた。まず1曲目。

(ケント・モリ)1曲目。BADですね。

Michael Jackson 『BAD』

(西寺郷太)はい。ケント・モリが今日の気持ちで選んだ2曲のうちの1曲ですね。BAD。それはやっぱり、出だし。自分のいちばん最初の頃に、お母さんの影響もあって聞いていた曲だからということですかね?

(ケント・モリ)そうですね。で、あの時、僕は覚えてるんですけど。まあ、本当に生まれたばっかりの頃ですよね。4才、5才の時。『なんてかっこいいサウンドなんだろう』と。で、まだビジョンで、ビデオで見ていたわけじゃないんですけど、なんてエッジーな。カリスマな感じ。なんて言うんですかね?もう、かっこ良すぎて、言葉でもいまだに表現できないくらい。

(西寺郷太)フォーッ!っていう感じですかね(笑)。

(ケント・モリ)で、このサウンドの感じって他に類を見ないじゃないですか。このマイケルのBADみたいな曲って、世の中にないんですよね。

(西寺郷太)そうなんですよ。

(ケント・モリ)全くないんです!

(西寺郷太)で、当時のエピックソニーが『5年先が聞ける』っていうキャッチコピーをつけたんですよ。このBADが発売される時。というのも、スリラーから5年後に出た。82年にスリラーが出て、大ヒットして。いろいろ、We are the worldとかはあったけど、待ちに待った、5年後に出たから。エピックは『5年先が聞ける』ってつけたんですけど。5年後に、こんな曲、なかったんですよ。

(ケント・モリ)ないですね。

(西寺郷太)だからむしろ、ジャネットが出したControlとか、ああいうRhythm Nationみたいなサウンドっていうのは5年後も流行ってたんですけど。だからちょっとね、時代からもズレてたんです。この曲自体。もうすっごいオリジナルで。

(ケント・モリ)むっちゃくちゃオリジナルだと思います。

(西寺郷太)うん。変な曲っていうかね、特殊な作りをしていて。ないですもんね。みんなマイケル好きだっていうけど、作れないっていうか。なんのこっちゃ?っていうね。

(ケント・モリ)本当にあのね、Dangerousなんかでも当時のテディ・ライリーだったりとか、いわゆるニュージャックスウィングのものとフィーチャーしてるものも、もちろんあって。でもやっぱりMJのオリジナルなんだけど。このBADっていうものは・・・

(西寺郷太)そうです!さすが!

(ケント・モリ)本当に、いまこの2014年までを見て、振り返って。音楽の歴史で。こんなサウンドはないんですよ。

(西寺郷太)いや、これね、たまたま。こんな約束をしたわけじゃないんですけど、僕もAnother Part of Meを選んだんですよ。ケントくんを迎える曲として。やっぱりこのBADからですから。全部、いまの流れの中で。やっぱり、そうなんです。僕もいちばんそこにポイントがあると思うんです。なんか、誰かに似てないっていうか。だから、逆に言うと90年代のノリから言うと、ちょっと時代遅れって言ったら変ですけど。マドンナは違うじゃないですか。

(ケント・モリ)はい。

(西寺郷太)毎回毎回、その当時の最新っていうものを塗り替えていくというか。新しい若い人と組んで。マイケルの場合は、組んでも結果、なんかフィットするんだけど。だけど、このBAD期がいちばん変・・・変っていうか、素晴らしいんですよね。

(ケント・モリ)そうですね。全くのオリジナルというか。だからこう、セールス的に、スリラーと結構、比べられますけど。このBADというアルバムのクオリティーたるや、もうとんでもないところにあると思いますね。

(西寺郷太)たしかに。The Way You Make Me Feelもそうですし。Dirty Dianaもそうですし。結構、This is itでもすごくフィーチャーされてましたもんね。僕もそれ、思ったんです。I Just Can’t Stop Loving Youもそうですけど。なるほどね。もう1曲、選んでもらっているんですけど。これも、BADからっていうことで。びっくりしたんですけど。

(ケント・モリ)そうですね。そういう風にしたつもりはなかったんですけど、まあ1個はアップテンポで、1個はバラードという気持ちで考えたので。それでまあ、本当にど真ん中みたいな感じですけど。Man In The Mirror。もうメッセージが。こめられているメッセージが世界平和。マイケルはHeal the worldだったりとか、We are the worldだったりとか、Earth songだったりとか。まあ、いろんなところでそういう曲は書かれてるんですけど。まあ、Man In The Mirrorは本当にね、いまの世の中にすごく重要なことだと思うし。

(西寺郷太)自分からっていうことですよね。

(ケント・モリ)自分が変わることで、まずそこが変わることで世界が変わる。いちばんはじめの一歩が踏めるんだっていう、この奥の深さ。

(西寺郷太)でもそれをケント・モリに言われると、すごく説得力がありますね。だって、まあ普通学校の先生とかレベルで言ったら、中学生の踊り好きな子が『僕、アメリカ行ってマイケル・ジャクソンとかマドンナと一緒に踊るんですよ』って言ったら、『いやいや、無理やから』って言うよね。普通は。

(ケント・モリ)言われましたね。僕は。

(西寺郷太)言われた?(笑)。言うよ!

(ケント・モリ)何度も言われましたよ。いろんな先生に。それこそ、学校の先生だけじゃなく、やっぱり友達にもね。やっぱり、信じてもらえないですね。まあ、周りの大人もそうですし。

(西寺郷太)なんて言ってたんですか?子どもの頃に。

(ケント・モリ)高校の時とかで、たとえば先生が、もうそろそろ進路じゃないですか。高1の時に、僕、忘れもしないんですけど、『森くん、進路の相談だけど、将来なにになりたいのかな?なんでもいいから、いちばん心に強くあるものを言ってください』って言われたんで、僕は本当に気持ちをこめて正直に、『スーパースターになりたい』って言ったんですよ(笑)。

(西寺郷太)(笑)。まあ、結構大きいですよ。高校1年生ですから。

(ケント・モリ)そうですね。そしたら、『うん、わかった。それは置いておいて、本当はなにになりたいの?』って。もう完全にスルーされて。あ、そうなんだ。俺の夢って、不可能なものなんだっていう感じです。でもやっぱりその時も、当時MJ大好きで。あの世界にあこがれて。ハリウッドの、このなんて言うんですかね?現実の世界から全くかけ離れた世界にあこがれていたから。なんとか近くに行きたいっていう気持ちで、すごくざっくりとだけど、スーパースターって。もうその、マイケルみたいな世界って。

(西寺郷太)でも、この前の紅白でもSMAPと一緒に、ボーン!ってサプライズで出てきたじゃないですか。先生はなんか言うんですか?

(ケント・モリ)これが、僕の当時の担任の先生と、連絡先がわからないので。どう思ってくれているのか?僕のことを見てるのか?とか。まあ、1度中学校は帰ったことがあるんですけど、高校の先生なんていうのは高校卒業して以来1回も会ってないですし。

(西寺郷太)でも、思っていると思うよ。『えっ?あの森 健人?』って。

(ケント・モリ)いや、知らないんじゃないですかね?どうですかね?わからないです。同級生はね、なんとかく知ってくれていても。

(西寺郷太)マドンナとマイケルと・・・まあ、プリンスと会った話はね、いまちょっとあれですけども。なるほどね。ではまあ、そのケント・モリくんが選ぶ、自分からという感じで。この曲、ちょっとタイトルを紹介してもらえますか?

(ケント・モリ)はい。マイケル・ジャクソンでMan In The Mirrorですね。

<書き起こしおわり>

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