町山智浩『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を語る

町山智浩『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を語る たまむすび

映画評論家 町山智浩さんがTBSラジオ『赤江珠緒たまむすび』でレオナルド・ディカプリオ主演作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』について解説をしていました。

ウルフ・オブ・ウォールストリート (字幕版)

(町山智浩)で、今日ご紹介するのはですね、そのゴールデン・グローブでコメディー部門の主演男優賞を取ったですね、レオナルド・ディカプリオの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』っていう映画を紹介します。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)これですね、どういう映画かと言いますとですね、アメリカのホリエモンみたいな人の話ですよ。

(山里亮太)ホリエモン?

(赤江珠緒)なんかすごくわかりやすい感じになりましたね(笑)。

(町山智浩)それだけで、もうだいたいわかるっていう感じなんですけど。要するに株を売ってですね、儲けてそこの不正があったってことで実刑を食らってというですね。非常に20代から30代にかけてのすごい若いのに大金持ちになった男の話。

(赤江珠緒)これはアメリカに実在した方なんですか?

(町山智浩)これ、実際にあった事件なんですよ。それをディカプリオが演じてですね。ということで今回コメディーで賞を取ってるんですけども。まあ、とんでもない映画なんですよ。この映画。3時間もあるんですよ。180分近くあって。しかもその中でずーっとですね、アメリカでさっき言っちゃいけない言葉の中のF-U-C-Kっていう言葉があるんですね。

(山里亮太)ああ、ありますね。

180分間で500回の『ファック』

(町山智浩)まあ、言っちゃいけない言葉なんですけど。日本だと大丈夫なので言うんですけど(笑)。ラジオでぜったい言っちゃいけないです。アメリカだとね。でも日本だと言えるってのが不思議だな、面白いなって。ファックって言葉ですけどね。

(山里亮太)あ、サラッと出てきた。

(町山智浩)それが500回出てくるんですよ。この映画の中で。セリフの中に。3時間で500だと、ほとんどもうずーっとファックファック!言い続けている感じなんですよ。これ、不思議な言葉でね。要するにファックっていうのはそのまま読むと『フク』なんで、日本だと縁起がいい感じがしますけど(笑)。

(赤江珠緒)そんな意味合い、ないでしょ!

(町山智浩)鈴木福くんとかね、アメリカ行くとヤバいと思うんですけど(笑)。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)まあ、それはいいんですが(笑)。

(山里亮太)ちょっと!日本を代表する子役をどうイジってくれてるんですか!?

(町山智浩)いやいや、まあエッチをすることを言うんですけど。強調する時になんでも使って、悪いことを言う時にもファックっていうんですけど、いいこともファックなんですよ。

(赤江・山里)ええっ!?

(町山智浩)だからね、最近日本語でもその傾向があって。寒い時に、『クソ』っていう言葉をすごく汚いので使いたくないんだけど、若い子たち、やたらと使うでしょ?

(山里亮太)クソ寒いとか。

(町山智浩)クソかわいいとか言うんだよね。だからそれ、本当は間違ってるんだけど、でも英語のファックの使い方に非常に近いんですよ。

(山里亮太)おー。強調する言葉なの。

(町山智浩)すごくいい時にも『クソ』使うんだよね。最近の若い子は。だからね、すごくアメリカ的になってきたのかな?って思うんですけど。それを500回。ほとんどディカプリオが言ってますけど。っていうのがこの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』っていう映画なんですけど。

(赤江珠緒)ぜんぜんあの、つかみきれないんですけど(笑)。コメディーですよね?

(町山智浩)株屋の話なんですけども。証券を売ってるんですけど、彼は自分たちをすごく気合をいれて売りまくるために、要するにファックっていう言葉をやたらと使って、ものすごくハイになった状態で売るんですよ。

(山里亮太)キーワードなんですね。

(町山智浩)そう。キーワードなんです。最初、言えないんですよ。ディカプリオ扮する役はジョーダン君っていう実在の人物なんですけど。ジョーダンは最初、25才くらいで、いわゆるブラックマンデーっていう株価大暴落があった1987年の直前にウォールストリートで働き始めるんですね。電話セールスをするために。要するに『株、買ってください』って電話かけまくって株を売るんですけども。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)そこのところでですね、普通にしゃべっていたらマシュー・マコノヒーがやってくるわけですよ。そこに。マシュー・マコノヒー。今回、ドラマ部門とコメディー部門でアカデミー賞で2人、激突しますけど。激突するんですね、このウォールストリートの冒頭で。で、マシュー・マコノヒーはものすごく株を売っている男で、新米のディカプリオに『お前は言葉の使い方がチョロいぜ!』みたいな感じで。『ファック!ファック!言いまくるんだ、ファック!』っていう感じで。すごく師匠になるんですよ。彼の。

(赤江・山里)ええっ!?

(町山智浩)で、仕事しながらコカインをバーッ!って吸ってですね、酒をガーン!って飲んで。で、酒とコカインやってギンギンになった状態で株を売りまくれ!って言うんですね。で、もしアッチの方もギンギンになっちゃったら、その場で抜け!って言うんですよ。

(赤江珠緒)(笑)。ん!?

(町山智浩)どうかしてるんですよ、完全に!どうかしてるんですけど、この人に完全にイカレちゃって。あ、そうか!って。で、『お前、証券マンっていうのは何が仕事か知ってるか?』ってマコちゃんが言うんですね。で、ディカプーが『それはいい投資をお客さんに教えてあげて、お客さんを儲けさせることじゃないですか?』って言うと、『バーカ!』って言われるんですよ。

(赤江珠緒)ほう(笑)。

(町山智浩)『バカな奴の財布から金をブン取ることなんだよ!それが証券マンの仕事だ!』ってマシュー・マコノヒーが言って、そこから始まるんですよ。映画が。酷いですよ。

(赤江珠緒)ええっ!?身も蓋もない・・・

(町山智浩)身も蓋もないんですよ。で、次にはいきなりフェラーリが走ってるんですよ。バーン!っつって。それはね、数年後のディカプリオなんですね。ジョーダンなんですけども。『これ、俺の車』っつってるんですよ。で、これもう1988年ぐらいなんですけど。『俺、26才で年収は49億円』とか言うんですよ。

(山里亮太)大成功を収めてる。

(町山智浩)そうなんですよ。それで、『でもね、ちょっと足りなかったのが悔しいんだよね。もうちょっと頑張れば、週に1億円儲かったのに』って言うんですよ。

(赤江・山里)おおー!

(町山智浩)で、しかもそのフェラーリを飛ばしながらですね、金髪のかわいい女の子が助手席に座ってですね、ディカプリオにフェラーリしてるんですよね。

(山里亮太)(笑)

(赤江珠緒)ちょっとちょっと!

(町山智浩)ダブルフェラーリな感じなんですけど。大変なことになっている。

(山里亮太)町山さん、ちょっと・・・ひょっとしてこの映画のテイストを伝えようという影響なのかな?ちょっとね、ブレーキ壊れちゃってるかな?町山さん。お昼っていうブレーキがちょっと・・・

(町山智浩)(笑)。いや、車の車種を言っただけなんですけど・・・この映画自体はジョーダン・ベルフォードっていう事件を起こした証券マン本人が書いた手記をもとにしてるんですよ。で、彼のめちゃくちゃな金儲け生活が延々と描かれててですね。で、ヘリポート付きの豪華ヨットを持ってたりするんですよ。

(山里亮太)えっ?ヨットで?

(町山智浩)ヨットなんだけど、ヘリコプターが着陸できるようになってるんですよ。で、通勤にはヘリコプターに乗って行くんですけど。その間、クスリやりまくっているからラリラリの状態でヘリコプターで飛んでいくんですね。自分で運転してるんですけどね。

(山里亮太)ええっ!?実話でしょ?

(赤江珠緒)無茶苦茶ですね。

(町山智浩)そう。それでね、新しい証券会社を自分で立てるんですけど。作るんですけど。もうその証券会社では朝から晩までですね、200人ぐらいが電話をかけまくるんですね。顧客にね。その間ですね、裸の姉ちゃんが社内を行ったり来たりしてるんですよ。コールガールなんですよ。

(赤江珠緒)ほー!

(町山智浩)売りまくってカーッ!っと来てやりたくなったらコカインやってもいいし、女呼んでもいいんですよ。でもって社内のエレベーターとかトイレで、もうみんなやりまくってるんですよ。

(山里亮太)ええっ!?なに・・・

(町山智浩)この映画ね、とんでもない映画で。たぶん子供、見れないですよ。ほとんどオッパイ出てますからね。あらゆるシーンで。

(赤江珠緒)あらららら。でももうボロ儲けしたってことですもんね。

(町山智浩)大儲けしてるんですよ。で、どうやって設けているか?っていうと、これまず普通の株を売ろうとした場合に、いい銘柄の株っていうのは高いんですよ。すごく高いから、やっぱり普通の人に手が出ないんですね。で、今度安いのになると、非常に不安定なんで逆に投資のプロは手を出さないんですよ。これをクズ株とかボロ株とか言われているものなんですけど。それを株式とか投資に関してよく知らない素人に電話で売りつけるんですよ。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)要するに、『株なんかやったことないからわかんないんだけどな』って言うと、『大丈夫です。これは絶対に上がりますから!私は知ってます!』って言うんですよ。で、『大した額じゃないからたくさん買えますよ。老後とか、これで安泰ですよ!』って言って売りつけるんですよ。で、それを大量に『上がりますよ!上がりますよ!』って。『風説の流布』っていうやつなんですけど、それで一時的なバブル状態を作り出すんですよ。

(山里亮太)そのクズ株を。

(町山智浩)はい。そのクズみたいな株がバーッ!っと上がるわけですね。暴騰するんですけど、実はそれがトリックで。売ること自体で儲けてないんです。この会社。実はこの会社の社員やディカプーたちは、ジョーダン・ベルフォードたちは売っているそのクズ株の株を持っているんですよ。たくさん。

(赤江珠緒)自分たちも。

(町山智浩)そう。自分たちも持っている。で、たくさん売りつけて株価を暴騰させることによって彼らの株価を上げるんですよ。持っている。バブルで。それでその頂点で売っぱらうんですよ。売り逃げるんです。で、株を売りつけられた人の手元にはクズ株だけが残るんです。

(赤江珠緒)もう完全に詐欺じゃないですか。

(町山智浩)これ、詐欺ですよ。これ、詐欺なんですよ。風説の流布っていうのは、ホリエモンもそれで有罪になりましたけども。昔からあるテクニックなんですよね。昔から。株が発明された頃から。それこそ18世紀ごろからずーっとあるテクニックなんですけど。それをやるんですよ。彼らは。で、ガンガン儲けていくんですね。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)で、株価がバーッ!って上がった時に売りつけられたお客さんが『私もこの株を売りたい』って言っても、なんだかんだ言ってそれを手放させないんですよ。売らせないんですよ。で、自分たちだけ売り抜けるんですね。で、どれぐらい儲けるかっていうと、まずコカインを吸いまくるんですけど、コカインを吸う時にストローを作るのに100ドル札を巻いてストローを作ってそれで吸って、吸い終わった100ドル札は丸めて捨てるんですよ。

(山里亮太)もう意味がわからない。もうやだ。

(町山智浩)金が余って余ってしょうがないんですよ。

(赤江珠緒)ははー!そんなに。

(町山智浩)そう。そういう映画なんですよ。

(赤江珠緒)しかもこれが実際にあったことだという。

(町山智浩)実際にあったことなんですよ。彼はまだ20代で社員もみんな20代なんですよ。で、大学も出てないし、親の家にいつまでも30過ぎても住んでいるようなそういうのをいっぱい集めてきて。このジョーダン・ベルフォードっていうのは言葉がすごく上手いんで、『俺がセールストークは得意だから、俺の真似をしろ!そしたらお前らでも売ることができる。相手はどうせ素人なんだ!』って言って、徹底的にセールストークを教えるんですね。その何にも働いたことのないような人たちに。それでどんどんどんどん金を儲けていくんですよ。

(赤江珠緒)なるほど!

(町山智浩)で、もうこれはかなりヤバいってところまで、証券取引委員会とか警察とかFBIとかが目をつけるんですけど。そこで入ってきた社員たち、200人ぐらいに社員がなるんですけど、自分たちが悪いことをやっているのはかっこいいことだと思ってるんですね。要するに、警察クソ喰らえ!みたいな感じでもって。『俺たちはバカから金を取るんだから、悪くねーんだ!』みたいな感じでもうギンギンになっていくんですよ。どんどん。

(山里亮太)ハイになっちゃって。

(町山智浩)ハイになって。とにかくね、この相棒が出てくるんですけど。ディカプリオの相棒がジョナ・ヒルっていう俳優さんで。この人は『マネーボール』でブラッド・ピットの相棒をやっていたデブちゃんなんですけど。彼がもうメチャクチャなんですね。ディカプリオもメチャクチャなんですけど、彼もメチャクチャで。とにかくパーティーとかでいい女が来たりするじゃないですか。モデルとかが。するとその場でチンチン出しちゃうんですよ。

(赤江珠緒)あらららら。

(町山智浩)で、イジっちゃうんですけど(笑)。そういうデタラメな人たちなんですけど。全部本当にあったことらしいんですね。で、だんだんいろんなドラッグをやっているうちに、究極のドラッグを彼らが見つけて。それがね、筋肉弛緩剤なんですよ。

(赤江・山里)うん?

(町山智浩)それを飲むと完全に筋肉がヘロヘロになって気持ちがいいらしいんですけど。で、ディカプリオとジョナ・ヒルちゃんが筋肉弛緩剤を二人ともやった状態でケンカをするシーンがあるんですけど。たぶん映画史上最低のケンカですよ、これ(笑)。

(赤江珠緒)まあ、それはそうでしょうね。弛緩してるわけですから。

(町山智浩)筋肉フニャフニャの状態で(笑)。『おみゃえよう、ふじゃけんじゃねいよぉ』とか言って(笑)。もう、なにをやってるんだろう、この人たちは?っていう(笑)。

(山里亮太)ちょっとジョークがぶっ飛びすぎている・・・

(町山智浩)とんでもないですよ、これ。本当に。全編、デタラメをやっているのをずーっと見せるんですよ。

(赤江珠緒)でもこれ、事実ってことは捕まったんですか?

(町山智浩)捕まりました。これは98年にやっぱりね、資金洗浄、マネーロンダリングで捕まるんですよ。要するにスイスの銀行使ってマネーロンダリングをやるシーンが出てきて。このへんもデタラメなんですけど言うともったいないんで、映画を見てのお楽しみにっていう感じなんですけど。

(山里亮太)とんでもないデタラメがいっぱい見れるんだ、これ。

(町山智浩)本当に、どうしてこんなに杜撰でデタラメな連中がこれだけ金を儲けたんだろう?って思うぐらいデタラメなんですよ。緻密じゃないんですよ。彼らの犯罪っていうのは。

(山里亮太)あと、ディカプリオってこの前もそんな役じゃなかったでしたっけ?

(町山智浩)この人、こんな役ばっかりやってます(笑)。

(赤江珠緒)最近ね、嫌われ役というか、なんか。

(山里亮太)浮世離れした。

(町山智浩)『アビエイター』っていう映画だと超潔癖症の大富豪が巨大な飛行機を作ろうとする映画でしたね。『J・エドガー』っていう映画ではFBIの長官だったフーバーっていう実在の人物が、実は自分はゲイなのに、それを自分で否認したために、隠すために他の人たちを追求していくっていう嫌な役でしたね。ディカプリオ、最近こんな役ばっかりですよ。だって、『ジャンゴ』では黒人奴隷を徹底的に虐待する白人の農場主やってましたけども。本当に悪くてね。あとね、奥さんが大抵死んでます。ディカプリオの映画だと。

(赤江珠緒)ああ、そうですか!

(町山智浩)そう。酷いんですよ。旦那として。この映画の中でも旦那として酷いことをやりまくるんですけども。昔、ディカプリオって『レオ様』って言われていた人ですよ。

(赤江珠緒)レオ様ですよ!

(山里亮太)タイタニックですよ!

(町山智浩)タイタニックですよ!キング・オブ・ザ・ワールド、間違った方向に行っちゃった人ですね。違う方向に行っちゃったんですけど(笑)。

(赤江珠緒)でも、いいじゃないですか。そういう役のチェンジもね。

(町山智浩)まあでも、取りましたからね。ゴールデン・グローブね。本当にね、かなりすごい。これでね、ディカプリオファン、これでもついてくるか?っていう感じですよ。ディカプリオ、こういう感じですよ。『俺のファン、ここまで酷い人間性についてこれるかな?』みたいな感じですよね。

(赤江珠緒)うわー、それ見たい!見たい!

(山里亮太)だって酷いもん。全部。いま。

(町山智浩)酷いんですよ。しかも彼、逮捕されて彼は20年の刑を食らうんですけど。ジョーダンっていうのは。実際はもう出ちゃってるんですよ。刑務所を。ジョーダン・ベルフォードは。20年の刑を食らったのに、なぜいま出てるか?おかしいでしょ?どうして罪を軽くしてもらったか?っていうのは後半で描かれるんですけど。まあ酷いんですよ、その方法が。言えないんですけど。

(山里亮太)そこまで描かれてるんだ。

(町山智浩)人として最低のことをするんですね(笑)。でね、いまこの人はなにをしてるか?っていうと、ジョーダン・ベルフォードっていうのはこの本を書いて何億円も儲けたんですけど。

(赤江珠緒)ええっ!?

(町山智浩)しかもいま、彼の仕事っていうのは『お金儲けのやり方を教えます』とか『セールストークのやり方を教えます』っていうセミナーを開いて、それで儲けてるんですよ。

(赤江珠緒)ちょっと、おかしくないですか!?

(山里亮太)でもちょっとセミナー、行ってみたいなって思っちゃったな・・・

(町山智浩)行ってみたいと思っちゃうでしょ?この人はこれだけ、要するに犯罪になって実刑を食らったにもかかわらず、刑務所を出てきてもぜんぜん人気が衰えないんですよ。

(赤江珠緒)不思議な現象ですよね。だって被害にあった人、いっぱいいるはずなのにね。

(町山智浩)いやー、日本にもそういう人、いますからね。そういうもんです。だって彼は悪いことしたとはいえ、金儲けしたことは事実なんだからって思うんですよ。みんな。だったらあやかりたい、彼は特別な人間なんだ!ってみんな思うんですね。

(山里亮太)これ、とんでもない映画!

(町山智浩)とんでもない映画だけど、大爆笑だけども、ちょっと子供には全く見せられない、とんでもない内容の映画ですね。はい。フェラーリですからね!

(赤江珠緒)そうですよ。だってね・・・

(山里亮太)車のね、話ですから。

(町山智浩)そうなんですよ。

(赤江珠緒)町山さん、この20分ぐらいの間にね、10回ぐらい言いましたからね(笑)。

(町山智浩)すいません(笑)。そういう映画で。福くんもいっぱい出てきますんで。はい。

(赤江珠緒)わかりました。今日はですね・・・

(町山智浩)これは来週公開かな?

(赤江珠緒)そうです。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は日本では1月31日ですね。再来週か。1月31日公開ということで、日本でも間もなく見ることができます。これ、ちょっとね、見たいですね。

(町山智浩)3時間、もうとんでもない。福くんとフェラーリの嵐ですから。はい。

(赤江珠緒)(笑)。違うでしょ!?こっからそうやってまとめたら、おかしいでしょ?

(町山智浩)勘違いしてみんな見に来る(笑)。

(赤江珠緒)町山さんね、来週また日本にいらっしゃるということですね。スタジオに来てくださるんですね。

(町山智浩)はい。行きます。アカデミー賞から最も遠い男を連れて行きますんで、よろしくお願いします。

(山里亮太)アカデミー賞から最も遠い男ですか?

(赤江珠緒)映画監督が来てくださるとうかがっておりますが。

(町山智浩)最も遠い映画監督を連れて行きます。はい。

(赤江珠緒)最も遠い映画監督(笑)。どなたなんでしょうか?楽しみにしております。

<書き起こしおわり>

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