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宇多丸推薦 名脇役ベンガル出演映画『北京的西瓜』『3-4X10月』

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宇多丸推薦 名脇役ベンガル出演映画『北京的西瓜』『3-4X10月』

宇多丸さんがMXテレビ『5時に夢中!サタデー』の中で名バイプレイヤー ベンガルさんの出演映画おすすめ作品を紹介していました。

(町亞聖)はい。ここからは宇多丸講師・玉袋講師が注目した歴史解釈のポイントを紹介していただきます。まずは宇多丸講師です。

(宇多丸)えー、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン(の誕生日)って出てました。いやいや、でもね、こんなメリケンの俳優の話してる場合じゃないんですよ。(8月17日は)日本が誇るあの俳優さんの誕生日なんですよ!こちらです。日本が誇る名バイプレイヤー、ベンガルさんの誕生日!

(玉袋筋太郎)おー、ベンガルさんの誕生日!

(宇多丸)ベンガルさん、みなさんね、顔見ればなんとなく思い出せると思うんですけどね。略歴、こんな感じですね。もちろん芸名なんですけど。東京乾電池、劇団でね。あと初期の笑っていいともなんかよく出てまらっしゃいましたけど。その後、さまざまな・・・もうなんて言うんですかね?本当、名バイプレイヤーって言いましたけど、脇役で存在感を残してて。映画だけでも本当、いっぱい出てらっしゃってですね。これ、一部だと思いますけど、映画だけで89本!ドラマも入れたら大変なことになっちゃう。

ベンガル出演 主な映画作品

(町)すごいですね!

(宇多丸)というね、凄まじい感じですね。そんなベンガルさん、名バイプレイヤーなんですけど、たぶん唯一の主演作がございまして。こちらを今日は紹介したいと思います。大林宣彦監督、『時をかける少女』などの大林宣彦監督の89年の作品、『北京的西瓜』。こちらをご紹介したいと思います。映像、どうぞ。


(玉袋)おおー!

(宇多丸)これね、実話なんです。ベースが。千葉の八百屋さんのね、オヤジさんなんですね。ベンガルさんが。で、奥さんがもたいまさこさんで。普通の八百屋のおっさんなんですけど、そこにたまたま通りかかった中国の留学生。実話は81年がベースになってますんで、中国、まだまだ貧しいですよ。留学生、お金ないし物価の違いもあって、野菜がそう簡単に買えない。そこで、八百屋のおじさんがちょっと助けてあげるわけですね。そうこうするうちに、その貧しい中国の留学生を助けるのがだんだん楽しくなってきて。本当に親身になってやってあげる。そうこうするうちに、中国の留学生の間では『日本のお父さん』といって慕われていく。これはいいんですけど、親身になりすぎちゃって、ちょっと家業が傾いてきちゃったりして・・・

(一同)ええー!?

(宇多丸)夫婦仲も悪くなっちゃったりとかね、いろんな問題がある。保証人になってあげたり、いろんな大変なことがあったりするんですが、やはりその中国の留学生。恩を忘れないわけですよ。で、本国に帰ったら彼らはすごく出世するわけですね。エリートだから。出世した彼らが、恩返しを・・・というようなね。

(玉袋)おおっ、いい話だね!

(宇多丸)いい話なんです。それこそ今ね、89年、この作品つくられて以降、比べ物にならないくらい日中関係が悪化してしまいましたけど、こういう形のね、親交の仕方もあるよという意味で、今こそ見ていただきたい映画なんですが。ポイントは、この映画、撮影中に本当は北京でクライマックス、呼んでもらって歓待してもらってすごく感激するという場面を北京でロケをする予定だったんですが、なんとそのタイミングで天安門事件が起きる。

(一同)ああー!

(宇多丸)で、ロケはできなくはなかったらしいんです。軍が完全にガードしてロケするって言ったらしいんですけど、大林監督は、『それはこの映画の精神に反する』ということで、非常にね、大林監督らしい、変わったやり方でそれを切り抜けるんですね。こんな感じの切り抜け方をしたんですね。はい、どうぞ。

北京的西瓜 飛行機シーン

(宇多丸)これね、飛行機。飛行機に乗ってる場面ですが、これ、当然セットなんですが、真っ白になっちゃって、飛行機の爆音が流れるんです。このまま37秒間空白。白い映像のまま。で、これ北京のホテルに来たよって場面ですが、突然ベンガルさんが、『もうお気づきだと思いますが、ここは中国ではありません。私たちは実際、中国に来ることが出来ませんでした・・・』。北京では撮影できなかったという件を、やおわ観客に向かって話しだして。

北京的西瓜 宴会シーン

(宇多丸)挙句の果ては、これ撮影クルーとかが映りこんで、監督とかも映りこんで、これは作り物の場面ですよというのを、ワザと強調するような撮り方をしてみせる。それによって大林監督は、89年6月に天安門事件が起こったという痛みを絶対に忘れないようにしようと、この作品に刻み込んだという、そういういいところがあるわけですね。

(町)なんかすごいですね。最後はドキュメンタリーになっている。

(宇多丸)結構びっくりしますから。あのね、大林監督作品の中では非常にドキュメンタリックな撮り方をしている。セリフとかがガンガンかぶっちゃったりとかね。それでも平気でしゃべるようなスタイルになっている、非常に面白い作品なんで是非見ていただきたい。もう1個ね、実は映像が借りれなかったんで紹介できないんですけど。やはり脇役ベンガルさんの名演といえば、これ!

(玉袋)出た!

(宇多丸)北野武監督の作品『3-4X10月』。これね、ヤクザ役ね。で、ガダルカナル・タカさんが元ヤクザで、もう引退してスナックのマスターをやってるわけですよ。それに最初はね、最初は”井口さん”って呼んでるんだけど、『お前はもうヤクザじゃねーんだから、カタギなんだから外で会ったら勘弁しねーぞ、井口!』っていうの。そしたら、やり返されて。ガダルカナル・タカさんが、『オイ、”井口”って呼んでみろ』『・・・井口さん』『”井口”だろ?』『・・・井口さん』『”井口”だろ!?』『い、井口・・・』っていう、この場面のね、ベンガルさん、そしてガダルカナル・タカさん!


(玉袋)最高だね!

(宇多丸)もう最高ですからね!ベンガルさんなんかね、すごくいい人に見えますけど、その序盤のヤクザっぷりとか最高よ。『いまどきのヤクザ、そんなことしないし・・・だから、なんとかしてくれねーかな?』。この感じとか、最高なんですよ!

(玉袋)『キッズ・リターン』の続編の再会にも出てくるから。見てくださいよ!

(宇多丸)ということで、日本が誇る名バイプレイヤー、ベンガルさんの誕生日をご紹介しました!

<書き起こしおわり>

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