美保純本人と語る!東京ポッド許可局『美保純と美保純』論 書き起こし

美保純本人と語る!東京ポッド許可局『美保純と美保純』論 書き起こし 東京ポッド許可局

東京ポッド許可局のイベント『オレたちと赤坂と東京ポッド許可局~屁理屈ブリッツ~』に美保純さんがゲスト出演!ご本人を交えて『美保純』論を熱く語っていました。

(ナレーション)ここは東京港区赤坂にある赤坂ブリッツ。例によって暇を持て余した局員たち。今日もおしゃべりが止まらないようです。今回、語らっているのは『美保純と美保純』論。一体どんな話が飛び出すのやら。ちょっとのぞいてみましょう。

(マキタスポーツ)こんにちはー!

(サンキュータツオ)というわけで改めまして、美保純さんです!

(マキタスポーツ)美保純さんだー!

(サンキュータツオ)じぇじぇじぇっ!

(美保純)どうもどうも!

(マキタスポーツ)ようこそいらっしゃいました!

(プチ鹿島)いや、ちょっとうれしいですね!

(美保純)へへへへ。

(サンキュータツオ)うわー、すげーキレイな方っすね!

(美保純)そうですか?

(サンキュータツオ)うわー、すげー!

(プチ鹿島)途端に無口になるよ、俺ら。

(マキタスポーツ)しかもアンタ、立ち位置変わっちゃって。何?この尻尾を巻いて逃げる感じ?

(サンキュータツオ)狼にあったみたいな感じになってますよ。

(マキタスポーツ)違うよ、立ち位置!俺、真ん中。あなた、ここ。

(美保純)今日はね、岩手ロケから来たので、お土産です。

(タツオ・マキタ・鹿島)うわー!ありがとうございます!

(美保純)北の海女の手ぬぐい!もう、久慈特選なんで。

(タツオ・マキタ・鹿島)ありがとうございます!うれしい!

(マキタスポーツ)いや、本物だよ。本物。

(美保純)(笑)これでパンパンやってくださいよ。

(マキタスポーツ)何やればいいんですか?

(美保純)パーン!パーン!って。手ぬぐいはパーン!パーン!ってやるのよ!

(マキタスポーツ)お戯れを・・・

(プチ鹿島)かわいいね、本当に。

(サンキュータツオ)またすぐに離れるの、やめて。はい、というわけでたっぷりしゃべりたいと思います。よろしくどうぞ!

(美保純)よろしくお願いします!

(プチ鹿島)今日本当ね、遠くからこのために来てくださったんですよね。

(サンキュータツオ)ありがとうございます。はじめまして。サンキュータツオと申します。

(プチ鹿島)あの、プチ鹿島と申します。

(マキタスポーツ)あの、ブルーリボン賞の大分後輩のマキタスポーツと申します。

(タツオ・鹿島)やらしいわ!やらしいわ!

(マキタスポーツ)よろしくお願いします。

(美保純)よろしくお願いします。

(マキタスポーツ)いやー、本当にね、来てくださるとは。

(美保純)よかった。来れて。今日、潜ってたんですよ。ウニを取ってたんで。すごかった。もう。

(マキタスポーツ)どうでしたか?海は。

(美保純)すっごい冷たかったです。

(マキタスポーツ)冷たいんですか?

(美保純)もう!北の方なんで、ほとんど青森に近いから。ビックリしちゃうんですね。体が。そう、だからでも、かなり7・8メーターまで潜って。

(マキタスポーツ)えっ、本当に潜ったんですか!?

(美保純)あ、私は吹き替えじゃないですから。

(マキタスポーツ)へー!

(サンキュータツオ)すげえ!

(美保純)そうなんです。ちょっと焼けてるかな?っていう。

(プチ鹿島)そんなことないです。そんなことない。

(美保純)本当?

(プチ鹿島)あれ、最終回はどうなるんですか?

(美保純)(笑)

(サンキュータツオ)いや、バカのフリ、しすぎでしょ!?さすがのバカも聞かないでしょ。そんなこと。というわけでね、我々、東京ポッド許可局というラジオのイベントなんですけど。そこで本当に失礼な話ですけど、美保純さんの話を・・・

(マキタスポーツ)思い余ってね。ついうっかり美保純さんのことを・・・

(プチ鹿島)最初、『あまちゃん』論をしゃべったんですよ。で、その後連続で撮るっていうんで、ちょっと休憩中に美保さんの話が出て、3人止まんなくなっちゃって。したらプロデューサーが、それそのまましゃべっちゃいましょう!って。

(美保純)あれ、なんか見たんですよ。しゃべってる生は・・・

(プチ鹿島)えっ?聞いてくださった・・・

(美保純)活字で。

(サンキュータツオ)あーっ!マジですか!?

(プチ鹿島)書き起こしを。

(美保純)そう。友達が教えてくれて。で、活字でバーッ!と読みました。

(サンキュータツオ)えーっ!?

(プチ鹿島)結構まあ、失礼なこともね、言ってますけど。勢いにまかせて。

(美保純)そんなことないですよ。もう何か今、NHKのあまちゃん、監督5人いるんですよ。で、一番若い監督が、もうこの『美保純』論すごいよね!って読んでて。いままでああいう風に語られたことがないので。

(サンキュータツオ)本当ですか?

(美保純)すごいなって思いましたよ。いや、たしかに大外から来てるかな?とか。

(タツオ・マキタ・鹿島)(笑)

(美保純)なるほど!って思って。

(マキタスポーツ)そうですか?じゃあ、ご本人は割とそういうことを考えてない感じ。『あたしバカだからさぁ』的な感じで・・・

(美保純)いや・・・

(プチ鹿島)勝手にタオルまで作っちゃってね。

(サンキュータツオ)どうですか?このタオル。

(美保純)これ、昨日知ったんだけど!

(サンキュータツオ)昨日、そう。ツイートしてくださっていて。

(美保純)そう。ツイートで知ったんですよ!で、ビックリして。

(サンキュータツオ)『あたしバカだからさぁJAPAN』。

(プチ鹿島)あくまで僕らのイメージで。美保さんってそういうこと言いながら、実は本質を・・・

(サンキュータツオ)ズバッと!

(美保純)すごいよね。これ。いやでも、私は自分でいつも脳の限界は分かるんですよ。自分の。

(サンキュータツオ)ええっ!?脳の限界?何すか?何すか?

(プチ鹿島)俺は分かるよ!

(マキタスポーツ)珍しいアプローチだね。タツオがちょっと壊れてる。

(美保純)何かこう、記憶しようとか、『ああもう、ここまでか?』っていうのが分かるんですよね。その先はプーンッ!って切れちゃうんです。私。

(サンキュータツオ)(笑)そうなんですか。

(プチ鹿島)でも結構本質つくタイプというか。

(美保純)ついてるらしいよ。

(プチ鹿島)同性の女性から何かすごく人気ありそうな感じなんですよ。友達でも。

(美保純)あるけど、でも女子会ウケはしないんですよね。

(マキタスポーツ)えっ?何でですか?

(美保純)ものすごく本音をついちゃうと・・・だから女子ってかばい合いだから。

(サンキュータツオ)かばい合いってどういうことですか?

(美保純)かばい合いとか、すごいいい男と付き合っても、『私の彼がちょっとこういうイヤなところあるんだよね』って言っておかないと納得しないわけね。

(サンキュータツオ)あー!なるほど!自慢しちゃうと、『何よ!』みたいな感じになっちゃうと。

(美保純)そうそう。だから『ちょっとさ、何かヘンな癖があってさ』とか言うと、『あっ、私そういうの無理!』とか言わせておかないといけないって。というのかな?

(サンキュータツオ)80点ぐらいをキープしておかないといけないっていうね。100点になっちゃうといけない。

(美保純)あんまりいい男とは付き合ってない風に言っておいた方が女子ウケするのね。

(マキタスポーツ)(爆笑)

(サンキュータツオ)なるほどねー!

(美保純)何だろうね?何だろう?

(サンキュータツオ)ヤバイ!もう超勉強になってる。まず!

(美保純)何だろう?って思うんだけど。そうそう。そういう注意はしてますよね。

(マキタスポーツ)そういう時に美保さんは割とやっぱり本質をついちゃうっていう・・・

(美保純)うん。だから、『あんたさぁ、純ちゃんって男運悪いよね』って言われると、ホッとするわけよ。

(タツオ・マキタ・鹿島)あー!なるほどね。

(プチ鹿島)ご自分では男運はいいと思ってるんですか?悪いと・・・

(美保純)私はいいなと思いますけどね。毎回。ただ、回転が早いから。

(サンキュータツオ)回転が早いって!?

(プチ鹿島)回転が早い?

(美保純)『回転』って言い方がヘンだけど・・・

(サンキュータツオ)飲食業みたいな感じが・・・

(美保純)何かさぁ、その結婚して子供産んだら『ああ、男運がいい』みたいな古臭い日本の。

(プチ鹿島)安定した生活というか。

(美保純)そう。じゃないと男運がいいって言われないみたいな感じで。でも私は別に大借金を負わされて変な目にあってるわけじゃないし。お鍋を買わされたとかそういうのもないから。

(マキタスポーツ)(笑)お鍋を買わされた。

(美保純)そうそうそう。だからあんまり変な目にはあってないよね。

(サンキュータツオ)じゃあ逆に言うと別れる原因って何なんですか?

(美保純)やっぱり束縛とか。あの書いてあった、『束縛が強い』とか。そうそう。

(サンキュータツオ)『もう男と会うな!』みたいな。

(美保純)そう。あと、すぐ自分の身内に会わせるとかいうのも嫌い!

(サンキュータツオ)あ、そうなの!それは何でなんですか?

(美保純)なんか、アウェーにされるのが嫌いなの。向こうの信用している妹とか身内とか。お父さんお母さんだったら、ちょっとボケてるからいいじゃない。

(マキタスポーツ)(笑)あたしバカだからさぁ。

(プチ鹿島)あたしボケてるからさぁ。

(サンキュータツオ)でもたしかに兄弟ね。

(美保純)そう。兄弟とか。

(サンキュータツオ)こいつ、こういうところあるから・・・みたいな風に言われると。

(美保純)そう。すごい信用している友達とか連れてきて、アウェー状態のところに私がボン!と行くと、本当に気を使って、何か変になっちゃうんだよね。私。

(サンキュータツオ)変になっちゃうんですか?

(美保純)そう。変になっちゃう。

(サンキュータツオ)どうなっちゃう?

(美保純)浮ついたやつみたいになっちゃう。

(マキタスポーツ)あ、自分が自分じゃなくなるみたいな感じですか?

(美保純)そう。なるなって、営業トークみたいな。お水の人みたいになっちゃったりするの。

(サンキュータツオ)あ、でも自分でそういう営業トークしている自分って、嫌なんですね。

(美保純)嫌なの。それでそういう時にその彼氏が、『まあまあ・・・』ってカバーリングしてくれないと。野ざらしじゃん。野ざらしで、何かすごい引きつってくるんだよね。で、もうだんだん嫌になって、1日3センチ、5センチ、7センチと増えていき・・・

(サンキュータツオ)何が?

(マキタスポーツ)距離が。

(プチ鹿島)ごめんなさい。恋愛、向いてないんです。

(サンキュータツオ)恋愛、向いてないって何ですか!?たしかに苦手ですけど。

(マキタスポーツ)かわいそうな子なんです。

(美保純)そうなの?何で恋愛しないの?

(サンキュータツオ)いや、苦手なんですよね。よく分からないんですよね。その女性が・・・重くなっちゃうのかな?よく分からないんですけど。

(マキタスポーツ)あの、お姉さんがいるんですけど、お姉さんに刺し殺されそうになったりとかしてるんですよ。

(サンキュータツオ)(笑)たしかにね・・・止めなさいよ!だから。僕が包丁で殺されそうになった話は。

(美保純)へー。姉貴愛。

(サンキュータツオ)いやいやいや。だから僕、女系家族で育っちゃったもんで、女性の怖いところ、結構受え付けられてるんですよね。

(美保純)そうなんだ。

(プチ鹿島)やっぱり今でもモテるんじゃないですか?

(美保純)モテるような、モテないような。ある種の男の人には全くモテないですね。

(サンキュータツオ)ある種の?どのへんですか?

(美保純)なんかピンクのカーディガン肩にかけてる風とか。

(サンキュータツオ)(爆笑)

(マキタスポーツ)それ、なんかテレビのディレクターみたいな。

(サンキュータツオ)プロデューサー的な。

(美保純)なんかあっち系の人には、あんまり。

(マキタスポーツ)じゃあ逆にすごく、ここのテリトリーすごいわ!みたいなところっていうのは?

(美保純)あ、なんかスタッフ系とか。すっごい真面目な人とか、不良にあこがれる男子みたいな人にものすごいモテたりする。お坊ちゃん系とか、逆に。何ていうかな・・・

(サンキュータツオ)それはもう僕が美保さんに憧れてるところですよね。

(美保純)そこはすごい。

(サンキュータツオ)いろんなね、自分の知らないことを知ってそうな感じとかもありますしね。

(美保純)そうですね。

(サンキュータツオ)逆に美保さんが選ぶ男基準っていうのは、どこなんですか?チェックしたいところというか。

(美保純)チェックしたいところは、何だろうな?うーん、神経質じゃないのがいいのと・・・

(サンキュータツオ)神経質じゃない!?

(美保純)うん。

(観客)(笑)

(プチ鹿島)・・・ごめんなさいね。

(美保純)神経質!?

(マキタスポーツ)ものすごい神経質ですよ。

(プチ鹿島)僕、神経質じゃないですよ。

(サンキュータツオ)神経質っていうのは、どこで計るんですか?

(美保純)神経質・・・

(プチ鹿島)それはあなたとの間でしょ?

(サンキュータツオ)ちょっと待って。2人でイチャイチャするの、止めてもらえます?

(美保純)おしぼりとか、使った後、きっちりまた畳んだりするんですか?

(サンキュータツオ)するでしょ!マキタさん、超するじゃん!

(美保純)あ、する?

(サンキュータツオ)何だったら、しゃべりながらテーブル拭いてますから。マキタさん。

(プチ鹿島)だけど、汁は吸うんですよね。

(マキタスポーツ)汁は吸う。汁は吸いますよ。

(美保純)汁!?

(サンキュータツオ)残り汁が好きなんです。この人。

(美保純)あさりの酒蒸しの汁とか?

(マキタスポーツ)ああ、大好きですよ!

(美保純)わかるー!

(マキタスポーツ)あんなの、ご褒美じゃないですか!

(美保純)ねー!

(マキタスポーツ)ほら!

(美保純)お皿でさあ、行きたいよね。

(マキタスポーツ)行きたい。こうやって行きたいじゃないですか。

(美保純)杯だよね。

(マキタスポーツ)そうですよ!あれだからね、僕翌日タッパーに残して冷蔵庫に入れて取っておくんですよ。

(美保純)(笑)

(サンキュータツオ)そこまでしないでしょ?

(プチ鹿島)ちょっと、汁の話やめようか。

(マキタスポーツ)何だ、このビーチフラッグ状態。

(サンキュータツオ)そうそう。美保さん呼んで汁の話したっつったら、一生の恥ですよ。

(プチ鹿島)せっかくだからいろいろ聞きたいじゃないですか。一番いままででハマッた恋愛とか。それこそ、この人とずっといたいなっていうのは・・・

(美保純)やっぱり切ない、東京に来る前とか。切ないのありましたね。何か。

(マキタスポーツ)静岡ご出身で。

(美保純)静岡の最後の恋みたいな感じで。その当時。若かったのかな?私も18・9だったから。

(マキタスポーツ)デパガ時代ですか?

(美保純)デパガ時代ですよ。うまく行かなくて。

(マキタスポーツ)あの当時に誰かと付き合われてたんですね。

(美保純)何か・・・ダメなんですか?(笑)

(マキタスポーツ)いやいや、何となくじんわりと今、味わってるんですよ。

(サンキュータツオ)噛み締めてるよね。

(プチ鹿島)18で最後の恋っていうのもスゴい。それぐらい、割り切るというか。それで東京に出てきたら・・・

(美保純)その時は割とこう、一般人の感じで。普通に行くのかな?女優とか考えてなかったから。普通に恋愛して。ちょっとサーファーっぽかったんですよ。ディスコをやめて。グチャグチャのヘアースタイルから、ちょっとサラサラヘアーで、ウィンドサーフィンとかそういう方向に行って。そん時に、私このまま健康的になるのかな?って思ってたんですよ。

(マキタスポーツ)その当時に付き合われてた方って、どんな方だったんですか?

(美保純)あのね、そん時の赤いダウンジャケットが、ノースフェイスとか流行って。ロコガールとかそういう感じで、ニットキャップとかかぶって、ウェスタンブーツの。すごいセンスが良かったんです。

(マキタスポーツ)めちゃくちゃカッコいいじゃないですか。

(美保純)すごいカッコよかったです。うん。

(マキタスポーツ)そんなイケてる男と付き合ってたんですか?

(美保純)なんかでも、しゃべりが地味な。

(サンキュータツオ)ああ、でも信用できる感じじゃない?

(マキタスポーツ)だからちょっと長瀬くん入ってるんじゃない?

(美保純)誰?

(サンキュータツオ)何でも長瀬くんにしないでよ!

(マキタスポーツ)ニット帽かぶって・・・

(サンキュータツオ)あれでしょう。まだ、ミズタクでしょ?あまちゃんに出てくる。

(マキタスポーツ)ミズタク・・・ミズタクは本当はどうなんですか?ミズタクみたいな男って。

(美保純)ミズタク・・・いや、どうなんですかね?ミズタク?松田(龍平)くんではなくて?

(マキタスポーツ)ミズタク。ミズタク。

(美保純)ミズタク、どうなんですかね?

(プチ鹿島)たとえばあのスナックの役柄で、おじさんたくさんいますよ。若手も含めて。美保さん個人だったら、どの男の人が私生活では・・・

(美保純)私、大吉っつぁんが推しなんですけど。

(サンキュータツオ)おー!まあまあまあ、誠実ですしね。一途だし。

(美保純)誠実だし、あのまばたきしない感じが好きなの。

(サンキュータツオ)(笑)まばたきしないのが好きかー!

(美保純)見開いちゃってるじゃん。ずっと。

(サンキュータツオ)気合!って感じの。いいんですよ、別にまばたき・・・なんでエントリーしようとするんですか?

(プチ鹿島)7秒ぐらい経ちましたよね。まばたきしないでね。

(美保純)嘘嘘。

(サンキュータツオ)おもいっきりまばたきしてるし(笑)。

(マキタスポーツ)でもやっぱりあれなんじゃないですか?そういった、大吉っつぁんもさ、ちょっと『おれ、バカだからさぁJAPAN』じゃん。

(サンキュータツオ)入ってますよね。たしかにね。

(マキタスポーツ)ああいう感じがいいんですかね?

(美保純)何かそのまま顔の表情がすごい分かる人が好き。分かんない人、いるじゃない?動かない人。

(サンキュータツオ)たしかに。何考えてるかわかんない分、また読まなきゃいけないっていうね。

(美保純)そう。そこが笑った時は口が四角くなったりとか、そういう分かりやすい方が好き。

(マキタスポーツ)口が四角くなったりってね。どういうことなんでしょうか。

(美保純)あのね、昔西武デパートのマネキンであった口って分かりますか?

(マキタスポーツ)(笑)

(サンキュータツオ)分かんない!どんな口?

(美保純)昔、マネキンがよく飾られてたころ、流行ったんです。その口がガーッ!って。歯が全部見えて口が開いているマネキンが流行ってて。

(マキタスポーツ)NHKのキャラクターみたいな。

(プチ鹿島)喪黒福造みたいなやつ?

(サンキュータツオ)もう、たとえがいちいち錯綜して。そうなんですね。え、でも美保さんそれだけ静岡時代、すごい好きな人がいて、何で東京出てこようと思ったんですか?上昇志向とかあったんですか?

(美保純)うーん、仕事がなくなっちゃったんですよね。回りすぎて。クビになったりとか。もう、全部勤めましたね。アルバイトとかいろんなところ、やりすぎて。もう勤めるところがなくなっちゃったんですよ。で、やっぱり静岡時代、目立ったから。もうこれじゃ就職口がないから。で、みんな『東京に一回行ってみろ!』って言われたの。なんかその友だちに。

(マキタスポーツ)へー。

(サンキュータツオ)それはまあ、言ってしまうとかわいくて目立っちゃってたってことですか?ぶっちゃけ。

(美保純)うん。目立ってたね。

(サンキュータツオ)まあ、そういうことでしょう。地元・・・でも芸能人ってそういうことですもんね。

(美保純)なんか目立ってて、生きにくいっていうか。何かにつけ、目に付けられたり。バイトしてても、レジのお金が合わないと真っ先に注意されるタイプ。

(マキタスポーツ)うわー!もう・・・スゴい。それ。

(美保純)とか、スナックで、コーヒーショップとかアルバイトしてる・・・

(マキタスポーツ)スナック、行ってたんですね!

(美保純)スナック(笑)。本当、昼間コーヒーショップで、ああいう風にアルバイトしてたんですよ。1人で任されてて。焼きうどんとか焼きそばとか。17才半ぐらいの時。

(サンキュータツオ)もう、そのスナックお金落としに行きたいですね!早く!

(マキタスポーツ)今の橋本愛だよ!

(サンキュータツオ)そうだそうだ!

(美保純)やってて。そうしたら、オーナーがいるんですよ。夫婦の。そのオーナーが朝、9時から開けてて、その男の人がものすごい酔っ払って入ってきて、私にいたずらしようとするの。抱きついてきて。

(タツオ・マキタ・鹿島)ええーっ!?

(美保純)で、『やめてください!』って言って。それでもう、突き倒したんだけど。そしたら、『何だよ!こんなところ、辞めます!』って言って。したらそこの夫婦だから、ママも夜来るのね。スナックになるから。で、ママが、私が辞めますって言ったら、『アンタ、そんな急に辞めるって言うと、何の仕事しても通用しないわよ。アンタみたいな女の子!汚い!』みたいなすごい言われて。そん時に、そのマスターのことをジッと見てて。『コイツが私にイヤらしいことをしようとした』って言わないで、そのまま私、辞めて来たんですよね。

(サンキュータツオ)出た!いい女!

(美保純)ドラマみたいなことがすっごくあったの。私。

(サンキュータツオ)あるよなー。そりゃそうだよなー。

(美保純)いっぱいあって。

(マキタスポーツ)それ、だってまだ18・9の話でしょ?

(美保純)そう。18になってないぐらいですかね。

(サンキュータツオ)よく心病まなかったですね。

(美保純)あ、それはお姉ちゃんとか兄弟とか、みんなが優しかったから。

(サンキュータツオ)でも、『5時に夢中!』とかもそうですけど、自然体でいることっていうのを選んだ理由というか。

(美保純)選んだ理由は、気張ってる女優さんが気持ち悪かったっていうのが(笑)。

(プチ鹿島)それ、たとえば誰ですか?

(サンキュータツオ)いや、だから言うか!言うわけねーだろ!そんな。言うか!

(美保純)ハナが出ちゃいますよ(笑)。

(マキタスポーツ)ハナが出ますね。

(プチ鹿島)なるほどね。自分がその突破口になればね。

(マキタスポーツ)でも、時代的にやっぱり大女優然としたような人たちも、まだ残っていた時代でもあった・・・

(美保純)いっぱいいました。

(サンキュータツオ)当然だから、周りの人はああしろ、こうしろ言うでしょ?

(美保純)私、よく注意されてましたけど。言葉遣いが。

(サンキュータツオ)それ、何で跳ね返せたんですか?

(美保純)うーん・・・直しきれないなと思ったし、変に敬語で『そうなんでございます。女優をさせていただいて・・・』っていう言葉が大っ嫌いなんだけど。その、そういうのは無駄だなって思ったの。やりきれて行けないだろって思ったの。

(マキタスポーツ)で、それでたとえば『アイツ、生意気だ』と。芸能界にいなくなれ!みたいな。たとえば、いうことになった時には、芸能界なんか別にいいや・・・みたいな感じだったんですか?

(美保純)ちょっとそれはあったかもしれない。今、すごい長くやっちゃってるけど、こんなに(芸能界に)いるとは思わなかったかな。

(マキタスポーツ)でも、僕もなんとなく見ていて、素人として見ていて、ずっと芸能界に居続ける人じゃないんじゃないかな?とかって思っていた感じがありましたけどね。

(プチ鹿島)そのこだわりっていうか。

(美保純)ちょっと、もうちょっとウロウロするタイプ。

(マキタスポーツ)本当に自分が楽しいことが、たまたま芸能界にちょっと触れちゃったから、今たまたま芸能界にいる人みたいなイメージすらあったっていうね。

(美保純)そうかもしれない。でもなんかこう、あんまりいい仕事が来なくなったからって言って、結婚して海外に住むみたいなのはしたくないわけ。

(サンキュータツオ)(笑)

(プチ鹿島)誰とは言わないけど。

(マキタスポーツ)素潜りしたり。

(プチ鹿島)農業とか。

(サンキュータツオ)実際、素潜りされてますけど。

(マキタスポーツ)そうだよ。芋食ってみたりとか。味もついてないな。玄米食うんだよ。

(サンキュータツオ)玄米玄米。

(美保純)玄米?

(サンキュータツオ)そうかー。うわー、なんかもうちょっと・・・

(マキタスポーツ)いやー、もっと話聞きたい。俺ね、さっき言いかけたんだけどさ、『クルーザー』論を美保さんに聞いてみたいの。

(サンキュータツオ)聞きたい!

(美保純)何?

(プチ鹿島)いろいろ聞いてみたいですよね。

(マキタスポーツ)クルーザーの話があるんですよ。

(美保純)えっ?クルーザー?

(プチ鹿島)そういうお話。誰に一番共感を持つか?っていう、そういうクイズとは違うんですよ。

(マキタスポーツ)心理ゲームでもないんですよ。

(プチ鹿島)その人の考えとか生き方とか・・・

(サンキュータツオ)ちょっと単純にやってみましょうか?手短に。

(マキタスポーツ)手短に。

(美保純)はい。

(サンキュータツオ)クルーザー、分かりますよね?船。

(美保純)分かりますよ。

(サンキュータツオ)2艇、海を走ってるんですね。全然関係ない人たちです。2人ずつ乗ってます。1艇には若くてキレイな女性と、そのフィアンセの男性が乗っています。もう1艇にはヨットマンと老人が乗ってます。ある日突然、すごい嵐が来て、普通に運行できなくなっちゃったんで、島に漂着したんです。無人島です。で、フィアンセと若い女性の船の方、停まったんだけど、運転してたフィアンセの方が高熱にうなされて倒れてしまうんですね。必死に看病したんですけど、全然よくならない。

(美保純)うん。

(サンキュータツオ)ヤバイ!このままじゃ死んじゃう!と思って、遠くの方を見たらこっち側に別の船が停まっているのを見つけるんです。女性が。で、行って、ヨットマンに事情を説明するんです。これこれこういうことになってるんで、近くの医者のいる島まで彼氏と一緒に連れて行ってもらえませんか?って言ったら、ヨットマンは、危険だよと。今、嵐だし、もう夜だし。医者がいる島まで2時間かかる。だからなかなか船を出すのは危険だけど、あなたを抱かせてくれたら船を出してもいいよ・・・みたいな感じなんです。

(美保純)・・・

(サンキュータツオ)で、女の子もそれを言われて困って、老人に相談に行くんです。こういうことになってるんですけどって。したら老人は、あなたにとって何がいいのか?悪いのか?私には決められないので、あなたが思うようにしなさいと老人が言ったんです。で、女の子はそうか・・・と思って、結局ヨットマンの言うとおりにするんです。

(美保純)そうなんだ。

(サンキュータツオ)で、船が出ます。そしたら、お医者さんのいる島まで無事着きました。お医者さんは三日三晩、彼を看病します。そしたら彼はね、ようやく目を覚ましたんですね。彼女はその彼を見て本当に喜んで抱きしめて、泣いたんですけど。ふと我に返って、今まであったことを全部彼に打ち明けたんです。したら、彼は『ふざけるな!もうお前の顔なんて見たくない!出て行け!』っつって、病室から追い出したんです。悲しみにくれる女の子。波打ち際で泣いていると、お医者さんがそこに寄ってきて、どうしたの?って聞くんで、こういうことがあって・・・って女の子がお医者さんに言うんです。したら、『いや、君の気持ちはよく分かるよ。今、彼は病み上がりでそう言ってるだけで、もうちょっとしたら理解してくれるから。それまでの間、僕が君の面倒を見てあげるよ』って言って、肩に手をかけました。というお話があるんです。今ね、フィアンセと若くてキレイな女性、ヨットマン、老人、医者、5人出てきました。この5人を共感できる順、許せる順に並べると、どういう順番になりますか?という。

(プチ鹿島)クイズでもなんでもないです。

(美保純)許せる順?

(サンキュータツオ)これ、だから正解がないんですよ。

(美保純)許せる順・・・

(プチ鹿島)『芝浜』っていうお話ですけどね。

(サンキュータツオ)違いますよ!落語じゃねーわ!談志がやるか、こんなの!落語じゃねーわ!ヨットマンなんか出てくるか、江戸の世界に。

(プチ鹿島)どうですか?誰に・・・

(美保純)許せる?

(マキタスポーツ)共感ですよね。共感ね。

(サンキュータツオ)自分の選択肢にありそうな人。

(美保純)うーん、恋の貫き通し度。

(サンキュータツオ)恋の貫き通し度!?

(美保純)1位はヨットマンで。

(タツオ・マキタ・鹿島)おおっ!?

(美保純)2位が病気の彼。3位が彼女で。で、ジジイで医者かな?

(サンキュータツオ)あー!

(マキタスポーツ)これ、なんか新しくない?切り口。

(サンキュータツオ)ちょっとざわつきましたね。会場が。

(美保純)なんかさー・・・

(プチ鹿島)これ、僕と同じこと言ってる感じ・・・

(サンキュータツオ)いや、違うよ!

(プチ鹿島)何で?ヨットマンって言ったじゃん。

(サンキュータツオ)ヨットマンはそうだけど。

(マキタスポーツ)恋の貫き通し度とは言ってないじゃん!

(サンキュータツオ)えっ、でもお医者さんも彼女に好意を寄せてないですか?そんなことない?

(美保純)寄せてるけど、脅かしはしない。

(プチ鹿島)ムシがいい。

(美保純)うん。まだクスリの処方箋は俺が握ってるぐらいの。

(サンキュータツオ)あー、なるほど。ちょっと悪い人に見えてしまうと。

(美保純)うーん。なんかね。

(サンキュータツオ)でも、ヨットマンは何でそんなに評価するんですか?彼女の足元見たっていのはあると思うけど。

(美保純)その時、足元見たけど、でも『いいな!』って思ったんだと思うんだよね。その彼女のことを。『いいな!』と思って、ここでも、俺のほうが運命だったよ!ってことになるかもしれない。フィアンセとか・・・

(プチ鹿島)なるほど!

(美保純)悪い男だな!って分かっているけど。なんかこう・・・よくさ、悪党とか海賊とかで一番トップが女を『へへへへ・・・』って。ああいうシーンとかすごい好きなんですよね。

(サンキュータツオ)(笑)

(マキタスポーツ)それ、どっち側ですか?

(サンキュータツオ)だから悪党側でしょ。

(美保純)悪党なんだけど、結構そういうところに出てくるやつって、いい男だったりするじゃん?

(サンキュータツオ)あー。俺が世界最高の男かもしれないじゃん、お前にとってっていう。

(美保純)そう。俺についてくれば、ちょっと悪だけど、贅沢もしてくれるし。ちょっと正義感のあるあの男とより、俺の方がいいんだぜって。

(プチ鹿島)ただ約束をちゃんと守って連れて行ったわけだから。ヨットマンは。

(サンキュータツオ)でも、フィアンセも評価してますよね。

(マキタスポーツ)それはさ、恋の貫き度っていう・・・

(美保純)恋の貫き度だから、思いたったらズバッ!っと。あ、もう相手弱ってるなって思ったら、すごい動物的な感じ。

(サンキュータツオ)ああー!なるほど!

(マキタスポーツ)おもしれーな!

(サンキュータツオ)聞いてよかったー!ありがとう!すげー!すげーおもしれー!

(プチ鹿島)素晴らしい!

(サンキュータツオ)まだまだ掘れますけども。

(マキタスポーツ)俺が聞けっつったんだ。

(サンキュータツオ)いや、分かりました。手柄はマキタさんです。というわけで・・・

(プチ鹿島)あと、キュウリとかどうですか?

(サンキュータツオ)もういいです!

(美保純)えっ?なになに?

(プチ鹿島)キュウリ好きっていう話もしたんです。

(美保純)あ、キュウリ好き。キュウリ好き。

(サンキュータツオ)美味しいって話を。

(プチ鹿島)オッケー!オッケーです!

(サンキュータツオ)いやいや。もうオッケーですじゃないよ!

<書き起こしおわり>

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