バカリズム 映画『トキワ荘の青春』推薦コメント

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バカリズムさんがTBSラジオ 伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!に出演。まずは映画を推薦する『これ借りよう』編で『トキワ荘の青春』について語っていました。


(伊集院光)さあ、お待たせいたしました。映画には一言も二言もあるゲストの方に、週末借りたいオススメの一本、週末これ借りよう作品を伺います。今回のゲストはバカリズムくんです。よろしくお願いします。

(バカリズム)よろしくお願いします。

(伊集院光)あの、勝手に映画には一言も二言もあることにして呼んじゃったんだけど、ある?

(バカリズム)これが、僕ほとんど映画見ないんです。

(伊集院光)そうなの?いや、実は僕はバカリズムくんとゆっくり話したくてリクエストは出したものの、バカリズムくんの人となりみたいなことって、ほぼみんな知らないでしょ?俺も含めて。

(バカリズム)あー、そうなんですかね?

(伊集院光)小林アナは初めて?

(小林悠)はい。本当によろしくお願いします。初めてなんですけど。

(伊集院光)どういうイメージを持ってるの?

(小林悠)非常に個性的なナレーターさん。

(バカリズム)(笑)そうですね。ナレーションのイメージも大っきいですね。

(伊集院光)で、僕は割とクールなギャグを作る人なんだなと思ってたら、実は熱烈な野球少年。

(バカリズム)そうですね。中高やってました。

(伊集院光)そんな感じ、しないでしょ?そん時に意外だって思ったんだけど、じゃあ何だと思ってたのかってのはよく分かんない。

(バカリズム)単純にそこ、空白だったってことですよね。別のイメージがあったってよりも。

(伊集院光)えっ、どんな人なの?これも困るんだろうけど。

(バカリズム)どんな人?でも、結構そういう誤解はあるかもしれないですね。あの、九州出身なんですよ。福岡出身なんですよ。

(伊集院光)九州男児なんでしょ?もう全然意外だわ。

(バカリズム)そうなんですよ。僕、(千原)ジュニアさんから千葉顔だって言われたぐらいですから。

(伊集院光)そう。千葉か、岐阜。どっちかの。

(小林・バカリズム)(笑)

(バカリズム)なんとなくそのイメージがあるらしくって。だから多分、ほとんどみんな間違ってると思いますね。

(伊集院光)まずは九州出身であると。ほいで、映画学校には行ったけど、それほど映画を見てるわけではない。

(バカリズム)全然見てないし、本も読まないし。

(伊集院光)本とかめちゃめちゃ読みそうじゃん。

(バカリズム)全然読まないです。もう活字がダメですね。

(伊集院光)えっ、そのいろいろなさ、発想の源は何なの?

(バカリズム)多分僕、知らないからなんですよ。物事を。物事を知らないから、勝手に妄想するっていうのが多分根本なんですね。だから、知識自体はないんです。

(伊集院光)地理にすごい詳しかったら、『あの県の形はこう持とう』とはならないと。

(バカリズム)そうです。もう知らないから、なんとなく。もう地理全然ダメで、全然頭に入んなかったんですよ。

(伊集院光)ごめんごめん。あの、ナレーターの人だと思っているから、あんまり入ってこない。あのね、都道府県の持ち方っていう割と代表的なネタがあって。


(小林悠)都道府県の持ち方?

(伊集院光)意味分かんないでしょ?もう言ってること分かんないですよ。意味が。だから半島の部分をこう持つと持ちやすいみたいなギャグがあるんです。でも俺らは、あの半島で何が採れるとか、あの半島にどういう電車が走ってるみたいなのを知っちゃうと、ああならないから。漠然と、あそこ、こう持ちやすいな!みたいな。

(バカリズム)そうです。地図を家に貼ってあったんです。たまたま。で、ボーッと見てて、でもどこに何県があるとか分からないんです。ただ単純に形を見て、『持つとしたらあそこだよな』とか、それぐらいの印象しかなかったんです。で、見てたらだいたい全部持つところ決まったんで、じゃあネタにしようかみたいな。

(伊集院光)そういうことか。

(バカリズム)漢字の読み方とかも知らなかったりするんですよ。だから、もうその漢字を図形として見ちゃったりだとか。何て読めばいいのか分からないから、僕のネタの中で『100円玉が取りにくそうな漢字ベスト3』っていうのがあるんですよ。

(伊集院光)みてみて。キョトーンとしてる(笑)。

(バカリズム)たとえば、『飛ぶ』っていう字あるじゃないですか?飛行機の『飛』。あの真ん中あたりに100円とか入ってたら、とりづらい。手、入れなきゃいけないじゃないですか。

(小林悠)まあ、そう・・・(笑)

(バカリズム)まあ要はそういう発想のネタがあるんですけども。もっとややこしい、読めないような漢字とか、そういうただの図形として見ちゃうクセがあって。

(伊集院光)あの、核心の部分にはたどり着けないまま映画の話を。バカリズムとは何だ?は分からないまま行きますけど、そんな前置きの中、今日推薦してくれる映画は何でしょう?

(バカリズム)えー、『トキワ荘の青春』という、本木雅弘さん主演の・・・

『まんが道』の映画版

(伊集院光)僕らで言うと『まんが道』っていう藤子不二雄先生が駆け出しのころに住んでいたトキワ荘っていうアパートにいっぱい漫画家がいて、そのまんが道の映画版みたいなことですよね。

(バカリズム)そうです。伊集院さん、まんが道はもう・・・

(伊集院光)まんが道はバリバリ読んでる!

(バカリズム)だったらもう、どストライクですよ。これ。

(伊集院光)だから、まんが道読みすぎて、逆に見てないぐらいだから。まんが道で完成してるから。いい?でもこれ?

(バカリズム)全然いいです。僕もまんが道が、もともと漫画家になりたかったから、僕にとっての教科書みたいなもんだったんですよ。まんが道が。で、ずっと読んでてその上でこの映画を見たから、もうたまんないですね。で、あのまんが道では描かれてなかった細かいところもこの中に描かれてるんですよ。

(伊集院光)えっ?じゃあ、テラさんの話って・・・

(バカリズム)これがもう、テラさんの話ですから。

(伊集院光)マジで!?

(バカリズム)もろテラさんの。藤子不二雄目線ではテラさんはこう映ってるけど、実際のテラさんはこう思ってたんだっていうことなんですよ。

(小林悠)テラさんって誰!?

(伊集院光)ここ、大事なところなのに。

(バカリズム)テラさんを知らないと(笑)。

(伊集院光)漫画の方の解説をするとね、テラさんっていうのは面倒見のいい兄貴分で、藤子不二雄の2人が上京してきた時にものすごい面倒見てくれて、夢を語ってくれて、すっごくライトサイドの二枚目のすごい人なの。だけど、実際はそんなに甘いもんばかりじゃなかったらしいよっていうのは、後に僕はNHKのドキュメンタリーとかを見て、テラさんは悩みに悩んでいた時期があるってことを知ってるから。最初に聞いたのは、どっちなんだろう?って。それのどっちの話なの?っていうと、割と・・・

(バカリズム)その悩んでいるテラさんの話ですね。

(伊集院光)一応、ポイントとして3つ分けて、まあ今までしゃべったこととかぶってもいいんですけど。ネタバレしない程度に、ここ見てよ!っていうのを推薦してもらってるんですけど。

(バカリズム)あの、あんまり事件性はないんですよ。当時のトキワ荘での生活を割と淡々と描いてる。その中にちょっとずつちょっとずつ細かいドラマがあるみたいな感じなんですね。で、僕はそういった割と淡々とした映画が好きなんで。日常を切り取った感じが面白いと思います。

(伊集院光)今思えば、僕は少年漫画として連載されているまんが道、藤子不二雄先生が少年から大人になるまでの話を見てるから、割と『よかったよかった』っていう話がすごく多いけど、そんなワケはないわね。なんか、天才バカボンを書いた赤塚不二夫さん、仮面ライダーを書いた石ノ森章太郎さんとかが、赤塚さん全然売れてないから、石ノ森章太郎さんのお手伝いとかちょっとしてたりするんだよね。

(小林悠)ええっ!?

(伊集院光)それって、子供漫画で見るぶんにはいい話じゃん?仲いい人のお手伝いしてるわけだから。でも、大人の目線から考えてみ?同期のアナウンサーの・・・

(小林悠)・・・そうですね。

(伊集院光)そうでしょ?同期のアナウンサーの・・・

(小林悠)忙しいからこの司会、やっといてみたいな。

(伊集院光)もっとじゃん?だからニュース原稿読みやすい字に書き換えといて、みたいな。で、そん時に仲が良きゃ仲がいいほど、いい話ではちょっと済まないようなところがあるじゃん?

(小林悠)大変複雑ですね。これは。

(伊集院光)そういう側面、漫画の方はあんまり来ないから。

(バカリズム)そうですね。それを本当に大げさにドラマチックにしてるわけでもなく。そこを妬んでるっていう書き方もしてないんです。一応みんな仲はいいから。でも、微妙にやっぱりちょっと・・・これ、複雑なんだろうなっていうのをこっちが感じ取るというか。それがいいんですよ。なんかすごく。リアルで。

(伊集院光)なるほど。こっちが感じ取ればいいことだっていう。ポイント2は?

(バカリズム)ポイント2は、役者陣がすごい実力派の方たちばっかりで。テラさんは本木雅弘さんなんですけど、古田新太さんとか生瀬勝久さんとか。

(伊集院光)おっ!?これ、いつの映画?1996年。すごい!1996年だとみんなそこまでバリバリにはなってない頃だから・・・

(バカリズム)この当時に結構この辺の人たちが集まって。あと阿部サダヲさんとか。

(伊集院光)なんかそこ自体がちょっとトキワ荘感がある。

(バカリズム)そうなんですよ。

(伊集院光)へー!3つ目、何でしょう?

(バカリズム)3つ目は、もうこれ最初に話しちゃったんですけど、もう『まんが道』ですね。まんが道ファンにはたまらないっていうことで。だから僕、今日賭けだったんですよ。伊集院さんがまんが道を読んでるか読んでないかで大きく変わるなと思ってたんで。

(伊集院光)もうね、読んでて、大好きで、さらには『愛…しりそめし頃に…』っていう・・・


(バカリズム)(笑)続編!

(伊集院光)大人向けの続編があるの。続編を読み、その最終回に原稿を寄せっていうぐらい。これは来るなー。

(バカリズム)だったらもう見どころとしては、まんが道ですね。

(伊集院光)まんが道ファンに、1個俺が初めて安孫子先生に会った時に受けた衝撃を話したいんだけど。手塚治虫先生に会いに上京して、手塚治虫先生のスゴさにショックを受けて、書きためてて見せようと思っていた単行本の原稿を列車の窓から捨てるシーン、あるでしょ?

(バカリズム)はい。ユートピア(笑)。

(伊集院光)ユートピア。

(小林悠)よく覚えてますね。すごい!

(伊集院光)あれ、捨ててないって知ってる?

(バカリズム)ええー!?

(伊集院光)これ、劇的なシーンなのよ。単行本の終わりのところに。もう夜行列車の窓から、その見せたくてしょうがなかった原稿を捨てるんです。それ、安孫子先生普通に、『まあまあ、あそこは漫画だからね。ああいう風に書いたけど、捨ててない』って言われて。エエーーッ!?ってなったの。『えっ、何を驚いてるの?』っていう顔で。『だって、あの単行本にその原稿が載っているってことは、捨ててないってことじゃん?』って言われて。

(バカリズム)(笑)そっか・・・

(伊集院光)ほら!なるでしょ?

(バカリズム)そっか・・・そうですね!

(伊集院光)そうだよね。で、向こうからしたら、えっ、俺全然そのこと隠してませんけど?分かるでしょ?っていう。だって単行本に捨てた漫画の原稿って載せられないでしょ?っていう。

(バカリズム)復刻版持ってます。ユートピアの復刻版。


(伊集院光)あるでしょ?っていうことは、夜汽車の窓から捨ててたら、誰が拾ってるんだ?って話なんだけど。超ビックリしたんだよねー。でもたぶんその、まんが道を読んでいた俺の子供の頃と、そこのリアルな感じを出した映画を見たら、考えること違うと思うわ。なんか。

(バカリズム)いや、これはちょっと見てほしいですね。あ、見てなかったんですね。

(伊集院光)これは映画としては見てないですね。じゃあまあ、2週間後までに僕も見てきますし、小林アナも見てくる。

(小林悠)はい。ちゃんと話についていけるように。

(バカリズム)あ、知らなくても全然楽しめますよ。知らなくても大丈夫だと思います。

(伊集院光)ということで。あと2週間後までにちょっとバカリズムくんのことをもう少し追いかけて。あの、いい味を出しているナレーターっていうとろこの認識はやめてください。それは直して来て下さい(笑)。

<書き起こしおわり>

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