SEX山口 ジェーン・スーが語る 謎のパーティー田中面舞踏会の魅力

SEX山口 ジェーン・スーが語る 謎のパーティー田中面舞踏会の魅力 シケ金

DJのSEX山口さんがジェーン・スーさんのラジオ シケ金にゲスト出演!運営に関わっている謎のパーティー『田中面舞踏会』について語っていました。

(ジェーン・スー)そんなセク山さんなんですけど、実はですね、『田中面舞踏会』という私が見た中で一番ワクワクして、史上こんなパーティー見たの初めてだ!っていうのをやってるんですよ。ちょっとね、『田中面舞踏会』っていうのがなんだか分かんない人はググってもらったりすれば分かるんですけども。これさ、アメリカの映画みたいな話ですよね。

(SEX山口)そうですね。やっぱりこういう時代なんで。本当にこれも話すと長いんですけど、3.11以降のお話ですよね。で、もうパーティーやっている仲間たちが『普通にパーティーやってても・・・何か仕掛けなきゃダメだろう』っていうブレーンが2人いまして。考えていることがとんでもなくドープなんですよね。

(ジェーン・スー)ふーん、そうなんだ。

(SEX山口)で、そこにみんな寄ってきて。

(ジェーン・スー)何か面白いことやろうよ!みたいな感じで。

(SEX山口)もちろんその中心にいるのが、今でもtwitterにいる田中なんですけど。


(ジェーン・スー)ある日突然、その田中さんっていう人は・・・かぁくんの。光GENJIのかぁくん(諸星和己)の今、アレなんですけど。すごいHIPHOPについてのツイートとか、面白いツイートしてる人で。

(SEX山口)結構そのHIPHOPが好きで。HIPHOPの人って感じですね。

(ジェーン・スー)バズが作れるような発言をする人で。ただ、それが誰だか、誰も分からなかったですね。

誰も会ったことがない謎の人物『田中』

(SEX山口)そうなんですよ。で、まあとりあえず自分らも1回も会ったことがないんですよ。って感じで。よく言われるんですけどね。『セク山が田中だろ?』とか。あと、いろんな人、『あの人、田中だよね?』とか言われるんすけど、全くそんなことは本当になくて。もう誰も会ったことがないという、本当に謎の。物の受け渡しとかも、コインロッカー使ったりとかするんすよ。

(ジェーン・スー)ええー!?すごい!

(SEX山口)コインロッカーに入れておいて、その鍵をどこかに置いておくから。で、見に行くと無かったりとかするっていう。あと、メールアドレスとかも分かんないように送ってくる。全部Dropbox(クラウドストレージ)とかのアレで落とすとかしてて。まあ、とにかく正体は不明ですね。

(ジェーン・スー)じゃあ、なんか3.11以降、何かやんなきゃ!って思っている時に、たまたまtwitter上に素性が全く分からない、田中っていう人なんだけど、HIPHOPについて結構詳しい、結構みんなの心に爪痕を残すようなツイートをする人がいる。で、ピキーン!と来ちゃったわけだ。

(SEX山口)そうですね。で、そこに、DJ KENBOさんとか、(イリシット)ツボイさんが即反応して。どんどんどんどん大っきくなって、いろんな人を巻き込んで。ライブとかDJのパーティーをやろう!ってことになった時に、1回めが恵比寿のリキッドルームだったんですね。の、上でやったんです。で、2回めが上と下でやったんです。で、3回めに東京ドームのローラースケートパーク。

(ジェーン・スー)そうですね。聞いてる人、なにがなんだか分からないと思うんですけど、何と誰も会ったことがない、存在するかも分からないtwitterでだけ確認が出来る人のパーティーを、会ったこともない人たちが勝手にやって。

(SEX山口)そうですね。

(ジェーン・スー)最終的に東京ドームの、後楽園のローラースケート、私も行きましたけど、何人来てました?

(SEX山口)あれ、何人だったかな?800人?は、いってないか。400?500?まあ、500から800くらい。結構幅ありますけど。まあ、そんぐらいですよ。

(ジェーン・スー)そう。すごいの。誰も会ったことがない、ある種のジーザスじゃないですか。誰も会ったことがないけど、誰もが知っている人っていう。で、ジーザスのパーティーみたいなのを、ジーザス不在でパーティーやって。で、私その前に、一番最初に行ったのは2回めのリキッドの時だったんです。

(SEX山口)はいはいはい。

(ジェーン・スー)で、何じゃこりゃ!?と思って。基本的に私、知り合いがいないパーティーは行かないようにしてるんですよ。もう、年で怖いから。なんですけど、知り合いの1人ぐらいいると分かっていて行ったら、他にもいろんなところの知り合いがいっぱいいて。『えっ、なんでここ来てるの?』ってみんあお互い言ってて。『いや、田中面のさ・・・』『いや、何?ええー!?』って。横のつながりがない人たちがみんな集まってて。しかも結構仮装してたりとか。

(SEX山口)そうですね。お面を付けてくると安くなるとか。

(ジェーン・スー)そうそう。いろんな割引があって、『田中面』っていう仮面を作ってくると安くなったりとか、あとは仮面をつけてることによって、『あなたが田中さんですか?』っていうのをみんな聞かれるっていう。パーティーのホストである人が誰も分からない。チャーリーズ・エンジェルのチャーリーですよね。だからね。

(SEX山口)そうです。そうです。チャーリーです。

(ジェーン・スー)そんな感じでパーティーをやって、どんどんそれが話題を呼んで人が集まってきて。で、田中さんはDJをやるってその日、書いてあるのに、田中さんのDJの時、どうなってました?

(SEX山口)あの時はですね、田中が送ってきた、CD-Rですね。あれをかけて、だけどフロアは大盛り上がり。

(ジェーン・スー)ガン盛り上がりでしたね!

(SEX山口)DJ不在なんですが、まあそういうことですよね。

(ジェーン・スー)ね。DJ不在なんだけど、そのDJが作ってきたミックスCDをかけることでフロアがガン盛り上がりすると。

(SEX山口)するという感じになってましたね。

(ジェーン・スー)いやー、いいもの見ましたよ。ツボイさんのね、暴走っぷりも含めて。

(SEX山口)そうですね。ターンテーブルの針を口に入れるとかね。ああいう、危ない行為がありましたね。

(ジェーン・スー)あと、ZEN-LA-ROCKさんのライブとか。人のカラオケをYouTubeから勝手に引っ張ってきて。大阪方面のこの番組にも出ていただいた方ですね。いらっしゃいましたけども。

(SEX山口)Mura-Tさん、聞いてますかー!?

(ジェーン・スー)聞いてますかー?

(SEX山口)みたいな感じですけども。

(ジェーン・スー)そういう人が、人のカラオケをYouTubeから引っこ抜いてきたのをかけてDJをやるとか。

(SEX山口)あれがね、リキッドルームの大っきなフロアでかかったのは初めてでしょうね。

(ジェーン・スー)あとね、炊き出しみたいなのも出てましたね。

(SEX山口)炊き出し(笑)。そうですね。

(ジェーン・スー)お金を払う炊き出しみたいな。

(SEX山口)はい、出てましたね。

(ジェーン・スー)『フードもあります』って書いてあったんですけど、『あ、これ炊き出しじゃん!』みたいな。

(SEX山口)『田中丼』っていうのがありましたね。はい。

(ジェーン・スー)そうそうそう。リキッドルームの下のフロアの普通、みんな外でてきてワラワラする、ドリンクがあったり、人がたむろしたりするところに炊き出しスペースみたいになってて。

(SEX山口)なってましたね。あと、雑貨屋とかね。昔のおもちゃとか、ただ光るだけのものとか売ってたりとかしましたね。

(ジェーン・スー)もうね、言葉は悪いんですけど、エラい楽しかったですよ。本当に。で、何じゃこりゃ!?って思って。それこそ、アシパンの(高野)政所さんとかもよく言ってますけど、クラブっていうと怖いとか、カッコつけてないとダメだとかいろいろ言われますけど、でもさ、とどのつまりみんな肩の力を抜いて楽しみたいわけじゃないですか。イエーイ!と。

(SEX山口)そういうことですよね。

(ジェーン・スー)で、それがカッコよければ、なお良しっていうことで。それがここにある!って思って。

(SEX山口)ありがたいことです。そうっすね。まあ、結局なんか自分らも、もちろんHIPHOPとかクラブ文化ってすごく好きなんですけども、もっといろんな人が楽しめるんじゃないかな?っていうところですね。

(ジェーン・スー)私もね、ローラースケートも行ったんですけど。あれは私もずーっと、あそこでパーティーをやれたらいいなっていうのを昔から考えていて。ただ、まあ無理だなと思ってて。あそこを貸し切って夜中じゅうパーティーをやるなんて、ちょっと無茶な話だし、たぶん無理だな。でもあそこ貸し切ってパーティーやったら楽しそうだな・・・みたいなことを思っていたら、それを実現してくれた人が・・・

(SEX山口)そうなんですよ。やっぱり内部のスタッフがすごい頑張りましたね。あれは。

(ジェーン・スー)私は文京区民だったので、あのローラースケート場には良く通ってたんです。子供のころから。でも大人になってからローラースケート、やりたいじゃん。だけどやる場所、ないじゃん。

(SEX山口)ないですよね。家の前でやるわけ、いかないですからね。

(ジェーン・スー)そうそう。外でさ、履いてさ、ワワワワワー!ガタンッ!とか、やりたくないじゃん?

(SEX山口)骨、折っちゃったりとかして。イヤですよね。

(ジェーン・スー)あと、1人でやりたくないじゃん?

(SEX山口)1人ではやりたくないですよね。

(ジェーン・スー)いろんな『やりたくないじゃん?』があるわけですよね。

(SEX山口)たしかに。スーさん、昔ってやってました?ちっちゃいころとか。

(ジェーン・スー)やってました。もう、世代的には完全に。

(SEX山口)そうですよね。自分もそうだったんですよ。やっぱり光GENJIにあこがれて、家の前で1人でやってたんですよね。クリスマスに俺、靴付きのローラースケート買ってもらって。で、紐を取って蛍光紫の紐にして。

(ジェーン・スー)カスタマイズ!

(SEX山口)そうっすね。

(ジェーン・スー)私なんてね、親に『アンタ、すぐ足大きくなるから』って言われて、スニーカーの付いてるローラースケート、買ってもらえなかったですよ。あの、アジャスター付きの、あれで滑ってろ!って言われて。坂の上からダーッ!って滑ってやってましたけどね。

(SEX山口)いいっすね。ダウンヒル。

(ジェーン・スー)そうそう。ダウンヒル。で、そんな親に頼み込んで頼み込んで、子供だからお金も自分で払えないから、なんとか頼み込んで、季節に1回くらい後楽園連れて行ってもらって。もう夢なんですよ。爆音で音楽かかっている中で、キラキラライトが回って・・・

(SEX山口)ローラーディスコって感じですね。

(ジェーン・スー)そう。ローラーディスコ。そこでグルグル回るのが楽しいこと楽しいこと。

(SEX山口)本当、楽しいっすよね。

(ジェーン・スー)で、また話戻りますけど、それをやるのに1人で行きたくないじゃん?あと、周りがもし全員プロみたいな人だったら、すごいイヤじゃん。あと、子供もイヤじゃん。昼間もイヤじゃん。もう全部イヤじゃん。

(SEX山口)いつ行ったらいいんだ?っていうね。

(ジェーン・スー)そう。っていう時に、セク山さんが。あれは何で実現できたんですか?

(SEX山口)いや、やっぱりスタッフが通って通って口説き落としたって感じですね。こんだけの人数、こんだけ呼べて、あとはこういう感じでやります。やらしてくださいっていう思いが通じてっていうところで。自分らも2回ぐらいロケハン行って、その時に滑り方を教えてもらったりとか、いろいろやってくれたって感じっすよね。

(ジェーン・スー)だから行ったらね、夢の世界でローラースケート場に、しかも夜中から入れて、入って行くともちろん靴を借りて。そうするとフロアのすぐそばにDJブースがあって、クラブじゃないと聞けないようなDJの人がDJをすでにしてると。で、MCが煽ったりもしていて。ラッパーのAKLOくんなんて、滑りながらライブをやってましたからね。

(SEX山口)いやー、あれはカッコ良かったっすねー。

(ジェーン・スー)カッコ良かった。しかも、上手いんだ!

(SEX山口)上手いんですよ。あの、ローラーブレードをね、彼は。ホッケーをずっとやってたみたいで。

(ジェーン・スー)そうかそうか。本気だ。

(SEX山口)もうね、お客さんを入れる前のリハの段階で、スタッフの女の子がみんな目がハートになってて。やっぱりAKLOくんすげーなっていうのは。

(ジェーン・スー)いやー、めちゃめちゃカッコ良かったですね。

(SEX山口)まあ、その横でPUNPEEくんとかがヘロヘロヘロヘロしながら、でも一生懸命やってました。本当。

(ジェーン・スー)いや、本当に。私もね、1人全然そういうのに、クラブカルチャーにも、ローラースケートカルチャーにも全然馴染みのない、若い女の子を1人連れて行ったんですけど。まあ、これ楽しそうにずーっと、履いてグルグル回れないんで、同じ所端から端まで1人で滑っては外側に出てもう1回戻ってきてっていうのをやったりとか。

(SEX山口)あ、いいですねー。

(ジェーン・スー)そうそう、四国から友達が来てて。その子も無理やり連れて行って、結局最後まで履かなかったんですけど、でも最後に上下に体を揺らすところまでは行って。めっちゃ楽しそうで。『楽しいです!楽しいです!』って言ってたから。

(SEX山口)ノッたってことですね。良かったっす。まあ、本当なんだか良く分からない空間だったから、本当楽しかったっすよね。

(ジェーン・スー)しかもそれが、主催されてる主催者がジーザスだからいないわけでしょ?

(SEX山口)いないんですよ。ただ、来てたっぽいっていう噂もあったりして、分かんないんですけど。あ、3回めは来なかったのかな?1回めと2回めは来てる?どうだったか、そこも分かんないんですよね。

(ジェーン・スー)小粋ですよね。だからね。

(SEX山口)カッコいいですよね。そういうことしてくるっていう。

<書き起こしおわり>




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