伊集院光 永六輔とのラジオ共演のアクシデントを語る

伊集院光 深夜の馬鹿力 伊集院光の深夜の馬鹿力

伊集院光さんがTBSラジオ 深夜の馬鹿力の中で、永六輔さんと『週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう』で共演した際のエピソードを話していました。

(伊集院光)(リスナーからのメールを読む)『最近、どんな映画やドラマを見ましたか?』っていうね。映画は『週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう』っていうので割と見てはいるんですけど。あ、スペシャルウィーク、永六輔さん来るよ。永六輔さん来たらさ、もうなんかみんなの緊張の度合いがすごいわけ。永さんのスタッフもいっぱい来るし、ウチのスタッフもいるんだけど。もうその全員が『永さんが来る』ってことにビビってるから。俺も超ビビってるんだけど、そういう時って何か分かんないけど・・・お葬式の読経の最中に奇声を上げちゃう子っているじゃん?俺、あれなんだな。俺、あれだから。みんながこう、ピーン!ってなってると、どうしても『ちょっと行きてーな!』って思うわけ。

『ちょっと行きてーな!』って思って。で、永さん入ってくるなり、ちょっと挨拶して。ご病気もあるから体調が・・・みたいな話もちょっとしてて。それで、その最中に俺が「永さん、番組の中でずーっと黙ってたりとか、あと何言ってるか分かんない時、あるじゃないですか?」っていう話をした時の、あの時の周りの顔、すごくて。『何言ってんの?お前!?』みたいな顔。俺そしたらさ、読経の最中に「おちーんちん!おちんちん♪」って歌うともう、「何やってるの!」ってお母さんとかなるじゃん?あと、いつもは冷静な親戚のおじさんの重鎮とかがビックリして俺の口を抑えに来ちゃうじゃん?そしたら『おまんまんの歌』も歌うじゃん。どうやったって。『ごはん』っていう意味ね(笑)。

で、歌うじゃん。歌わざるをえないじゃん。それでエスカレートしていって、最終的には「永さんはお骨として壺に収まったとしても、スタジオ内に置いておいた方がいい」ってところまでエスカレートしたとこで、みんながもう何か分かんないけど俺を見なくなってたね。完全に(笑)。だけど!その辺は永さんは分かってるから。これが俺は『永さんはずっと自分から辞めるなんて言わないでくれ』っていうことだから。が、分かってくれてるから、永さんがウケてくれた時の、そのガラスの向こうのウケかた。何だろう?あの・・・何て言うの?フラットから笑うのとはちょっと違う、緊張状態からの笑いみたいな。久々に見たな。みんながあんなに喜んでくれてる・・・『あんなに喜んでくれてるんだ。よし!これからも失礼なこと、いっぱい言っていこう!』みたいな感じの(笑)。

『うん、あれが正解だったんだ!』っていう。全員の、『多分違うぞ!』っていう感じの(笑)。でも、まあまあ。今週の・・・まあ、系列局によってはいろいろあると思うんですけど、東京は(6月)14日の金曜日の午後3時から『たまむすび』っていう番組の中でやってる『週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう』っていうところに、永六輔さんがスペシャルウィーク、ゲストでやって来るんですけど。えっとね、ここまでちょっとネタバレですけど。永さん、快く出てくれたんですけど、どういう番組か聞いていないっていう(笑)。その辺がうまく伝わっていないというアクシデントがございまして。

番組自体はみんなが映画にあんまり詳しくない俺と小林悠っていうアナウンサーの番組に、いろいろオススメの映画を1個持って来てくれるの。で、『この映画のこういうところ見ろよ!』っていうことを教えてくれる。で、2週間後までにちゃんと見てきて、感想をみんなで言い合うっていうシステムの番組。これがキモの番組で、始まってからそんな長くないですけど、これが軸でずっとずらさない番組なんですけど。永さん、自分も見たことないやつをもってきちゃうっていう。で、俺は絶対それをプロデューサー、今日はディレクターですけど、その番組はプロデューサーでもある池田卓生は絶対、「ちょっと!永さん!何聞いてるんですか?話違うでしょ?アンタの!見た中で!」って言うべきでしょ?「ねえ、何なの?見てないやつ持って来ちゃダメじゃん。あーあー!」なんつって。「このアゴか!?」って言うべきでしょ?

それを、俺が行ったらそんな感じになって永さんもういらっしゃってて、それで何か始めましょうか?ってなったら池田プロデューサーから呼ばれて、「あのね、ちょっと連絡系統に間違いがあったらしくてね。永さんが持って来た映画って、永さんも見てない映画なんだけど、何とか出来るよね?」って。何とか出来ねーよ!そんなの。だって根本違うじゃん!みたいな。「いやいやいやいや・・・もうぶっちゃけさ、そういう話をしよう!隠すこと無く、『うまく伝わらなかったらこうなりました!』みたいな話に、伊集院なら出来るんじゃないの?」みたいな。いつも使っているトーンじゃなく、「伊集院くんぐらいのキャリアになったらねー、出来るね!」って言ってやがるんだよ。これがさ。

んで、周りの永さんのスタッフの人たちも、『まさか元々二度手間の番組を三度手間にすることはねえんだろうな?お前ら!?』みたいな空気出して。そこはさ、俺ルールには厳しいから、「そうしよう!」っつって(笑)。「そうしよう!そうなんだよ。予定調和がラジオは一番つまんないんだからな!」なんて。「じゃあ2週間後までにこの映画をみんなで見よう!」だって。永さんも入れて(笑)。「エイエイオー!永さんだけに、エイエイ!」・・・あ、『永さんだけに』はごめんなさい。『永さんだけに』は全部俺の責任のやつが今、出ちゃった。もうそんなだったですよ。

<書き起こしおわり>

無名人のひとりごと
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