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宇多丸GW推薦映画『さよならみどりちゃん』『ソイレント・グリーン』

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宇多丸GW推薦映画『さよならみどりちゃん』『ソイレント・グリーン』

宇多丸さんがMXTV 5時に夢中!サタデーのコーナー『たまうたゼミナール』で、5月4日みどりの日にちなんだオススメ映画を紹介しました。

(町亞聖)ここからは玉袋講師、宇多丸講師が注目した歴史解釈のポイントを紹介していただきます。まずは宇多丸講師。お願いいたします。

(宇多丸)5月4日、みなさん知ってるかなぁ、今日が何の日か?これ、ちょっとマニアックなあたり・・・5月4日は『みどりの日』です!マニアックでしょう?何のこっちゃって。『みどりの日』。

(玉袋筋太郎)みどりの日ね。

(宇多丸)ということで、『みどりの日』。ですから私、映画を紹介したいんで、今回もね。『みどり』ってついている映画、ご紹介。いっぱいあるんですよ。ジョン・フォード『わが谷は緑なりき』なんてありますね。

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(宇多丸)あるいはこちらね。こちらなんか紹介しようと思いました。ジョゼフ・ロージー『緑色の髪の少年』。こんなのございますよ。素晴らしい名作です。

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(宇多丸)そして、エリック・ロメール『緑の光線』。これなんかいいですよ。これなんか、お二方、町さん、内藤さん、いいんじゃないですかね。

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(宇多丸)も、いいんですけど、今回ご紹介したいのはこちら。日本映画『さよならみどりちゃん』。こちら、まずご紹介したいと思います。

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(玉袋筋太郎)はいはい、日本映画ね。

(宇多丸)日本映画。元はマンガ。南Q太さんという方のマンガが原作でございます。星野真里さん、西島秀俊さんが出ておりますね。古厩智之さん監督作品ですよ。これ、どういう話かというと、星野真里さんと西島秀俊さんがですね、結ばれる・・・初めてヤるというところから始まる。で、ヤッた翌朝ですね、話ししていると「いや俺、彼女いるからさ」って・・・その彼女の名前が『みどりちゃん』なんですよ。で、すっごいそれをあっけらかんと語るわけです。西島さんはね。何の悪気もなく、「俺、彼女いるからさ」。でも「あ、そうなんだ」って。主人公を演じる星野真里さんは強がって「私、それでもいいわよ」って強がって言っちゃうわけです。でも2人はずっと付き合って、一緒に色々やったりするわけです。『私、彼女いるのは分かった上でこうしているから』って強がってやっているわけです。

(玉袋筋太郎)おー。

(宇多丸)でね、女性の方から見たら、この西島さんがすごく・・・どうしようもない男なんだけど、すげー、セクシーなんですよ!男の俺から見ても。すごいチャーミングだし、モテるのも超わかる!でも、すっごい自分勝手で、周りの後輩の男の子とかに対する態度もすごいムカつくのに、『でも、魅力的だ!』っていう・・・

(玉袋筋太郎)今、人気あるしね。

(宇多丸)八重の桜でもスゴい肉体美だしてるじゃないですか。女性の目から見たら、『ああ、ダメだけど、こういう男に惹かれる』っていう気持ち分かるでしょうし、男から、俺なんかから見ると、『何でだよ!』と。

(玉袋筋太郎)あの野郎!

(宇多丸)『神も仏もないのか!』っていう感じが、すっごい伝わってくる。(原作の)マンガも素晴らしいんですけど、古厩さんの映画版素晴らしいので、『さよならみどりちゃん』。是非おすすめなので。こちら。星野真里さんがね、ヌードに挑んだりなんかして。体当たりでございます。こちらおすすめですね。さあ、そして・・・こちらね、セックスシーンなんかも出てきますので、ちょっとご家族でね。せっかくゴールデンウィーク、家族で楽しんでいただけるような・・・

(玉袋筋太郎)スカッとするやつね。

(宇多丸)スカッとするやつ。『みどり』って、英語で言えば『グリーン』じゃないですか。グリーングリーン、爽やかな感じね。そんなグリーンを思わせる爽やかな映画。こちら、ご家族でどうでしょうか?『ソイレント・グリーン』ね。これね。

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(玉袋筋太郎)どこがだよ!そのグリーン、勘弁してくれよ!

(宇多丸)1973年のね、SF映画でございます。要するに2022年、ちょっと近未来ですね。人口が爆発して食糧危機に陥ってますね。だから食料は全部配給式です。生の食べ物とか無いんですよ。なんか合成で作られた固いチップみたいなものを政府から配られる。中でも、ソイレント・グリーンという新しく開発されたものすごく栄養が高い食べ物が出ました!っていうんだけど・・・

(玉袋筋太郎)出ました!

(宇多丸)そのソイレント・グリーンは?っていうね。これはですね、最近でもウォシャウスキー兄弟の『クラウド アトラス』という映画が最近公開されました。あの中で、ソイレント・グリーン、引用されてます。要するに、みんな知っていること前提。『ソイレント・グリーンはナントカだ!ソイレント・グリーンの原料はナントカだ!』。この『ナントカ』が有名なオチになってるんです。言いませんけど。

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(町亞聖)ネタバレになっちゃうんですね。

(宇多丸)この『クラウド アトラス』でも引用されているような話。

(玉袋筋太郎)全く爽やかな話じゃねーよ!

(宇多丸)いやいや、これ大事な。緑を大事にしようって。これ、監督リチャード・フライシャー。名匠ですけどね。どこがいいってオープニング3分ぐらい、全くセリフ無しで、実際の写真で人類の文明がどんどん進化していって、結局人口爆発したり環境が汚染されたりして袋小路になっちゃう。3分ぐらい、写真をカッカッカッと格好よく並べるだけで見せる、すごいテンポがいいオープニング、これもグッと来ますし。あと、人口爆発で年老いた人が行く『ホーム』という場所があって、ここで人類最後のところで地球のかつてあった美しい光景を見せられて、ベートーヴェン『田園』が流れて、そこで死んでいくんですけど、この場面の切ない感じとかですね。

(玉袋筋太郎)そうだった。

(宇多丸)これ、ご家族で見ることで、どういうことかというと、人様をグロスで数えるようなそういう政治の仕方、環境破壊について考えるというね、『みどりの日』に相応しいじゃないですか。ご家族でごちら、男と女の難しい関係なら『さよならみどりちゃん』、環境問題その他もろもろ考えるなら『ソイレント・グリーン』、いかがでしょうか!

<書き起こしおわり>

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