伊集院光が語る 坂上忍 ブス嫌い・潔癖キャラの上手さと魅力

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伊集院光が語る 坂上忍 ブス嫌い・潔癖キャラの上手さと魅力

伊集院光さんがTBSラジオ 深夜の馬鹿力で、ブス嫌い・潔癖症キャラを売りにしている坂上忍さんについて、このように語っていました。

(伊集院光)今、俺のお気に入りの、テレビ見てていいなと思うタレントさんが、意外なところで。意外なところだよ。ちょっと今、頭のなかで予想してみて。「あの人が来るんじゃね?」っていうの、予想してみて。何人か漠然と、あのあたりとか予想してみて。たぶん合わないと思うけど、坂上忍さんなの。坂上忍さんのやってるヒール役っていうのかな?やってる、潔癖症でブスが嫌いっていうキャラを、いま坂上忍さん背負って、さんま御殿とか、アカン警察みたいなの出てるの見て。

まあ、今やっぱりさ、それでテレビっていいんだけど、昔で言うと、おしんをいじめてる女優さんに、近く来たおばあちゃんが「調子に乗ってるんじゃねえぞ!」っていうようなのが・・・テレビの中のことを一般庶民が信じてるっていうことは、そりゃそういう商売だよってことなんだけど。今、そういう悪役がプロレスやると、超ひどい人ってなっちゃう中、やりづらいじゃん?そういう悪役って。

テレビ局が女性視聴者の数字をすごい気にする時代

でもその中で、しかもテレビ局が女性視聴者の数字をすごい気にするっていう時代に、もう公言して。「ブスは家から出るな!」とか、「ブスが大嫌い」とか。それから潔癖で、「部屋散らかしてるヤツなんか気持ち悪い!」みたいなやつを行くのが、まずスゴいなと思う。そこに行くのがスゴい上に、この人やっぱり、その辺の与し方っていうか、上手いなと思うの。

なんか俺ってそういう嘘の・・・ディベートみたいな企画になった時に、今回アカン警察っていうの見ていて、アカン警察で坂上忍さんとブサイクと言われる女の人たちが一対一で対決して、言い合うわけ。「ブスをバカにするのは止めてください!謝ってください!」みたいなことをやる、ちょっとしたディベート対決みたいなのをやるんだけど。俺のタレントとしての資質の無さは、変に理屈バカで育ったせいで、ここの力加減が全然分かんなくて。ブス否定派にするにせよ、俺自体が容姿がブサイクだから、『ブサイクを否定したことを謝ってください』派で出るにしても、本気でしか出来ないっていうか、相手を叩きのめしたくなっちゃうっていう。

もうグウの音も出ないところまで言いたいと思っちゃうんだけど、坂上忍さん今回、アカン警察を見ていると、まあ上手いんだよ。相手になって最初に出てきたのが、渡辺直美さんっていう、ヤンチャな牛みたいな子いるじゃない?あの子が「ブスって言ったの、謝ってください!ブスが嫌いだなんて、そんなヒドい性格の人は最低です!」って言うわけ。で、その時のイカしてたのが、坂上忍がそう言われたら謝るしかない局面じゃん、本来だったら。

「ブスは家を出るなってどういうことですか!ブスをバカにしないでください!あなたみたいに性格の悪い人はヒドイです!」みたいなこと言うわけ。これ、正論じゃん?絶対正論なの。だけど坂上忍さんが言い返すのは、「ちょっと待ってくれ。俺は性格が悪い。で、『性格が悪いヤツは最悪だ』って言ってるわけだよね。俺が『ブスが最悪だ』って言ってブスだから怒ってるわけだよね。お前が性格が悪いって性格が悪いヤツにぶつけてるわけだから、引き分けじゃん!」って。その時の・・・ほー!この体制の中で謝る以外の・・・謝るとか、もっと言うと滅茶苦茶な理論とかキレるとかで返すんじゃなくて、理屈でやり返すんだ、しかもちょっと俺たちから見たら、『なるほどなるほど!』と思うようなヤツで言い返すんだ、みたいなのから始まって。

で、またこの渡辺直美も引き方が上手だったりするわけ。その次に、テレビ局もいいマッチメイクしてるのは、3人を破るみたいな、「ブスって言って謝ってください」組が次々と出てくる。で、この3人を坂上忍は倒せるか?みたいなヤツなんだけど。二人目に出てくるのが、カバちゃんってところがちょっとズルいじゃん?そこじゃないじゃん!っていう・・・

あとさ、カバちゃんの、段々みんな分かんなくなってきているさ、カバちゃんがいつの間にかちゃんと女装するようになって来たじゃん。元々、一線引いてきてたのを。で、カバちゃんもそっちの方が分かりやすいし、女装も楽しいんでなさるのも分かるんだけど、頭が伸びてきちゃうのは良く分からなくない?頭が伸びてきちゃう理由みたいなヤツは、なんか分かんないんだけど。ああいうオネエっていう人は、なんか分かんないけど、アレでもいいっていう。よく分かんない曲がり方とかして。

で、そのカバちゃんが来るっていうところで、本気度を下げるっていうか、戦いのお笑い度を上げる。最後に、オアシズの大久保さんが来るんだけど。これを坂上忍は、大久保さんは烈火のごとく怒って入ってくるのに、「でも最近、キレイになったよね。」っつって微笑みかけると、大久保さんはニヤついちゃうっていう、ちょっとズラし方をしてエンターテイメントにしていくプロレス度合いみたいなのが、俺の中で相当面白いなと。さんま御殿に出て、「自分は潔癖だから世の中で部屋が片付けられないヤツなんて、どうかしてるんだ。」みたいな時も、上手い感じがスゴいしてたんだけど。

『うわ、坂上忍、いいな!』と思うと同時に発見したのが、『ガヤって難しい』っていう・・・それを横で見ていて囃し立てるじゃん?今はガヤ流行りだから、ガヤをすることで勝負を盛り上げたりとかするじゃん。で、聞こえてくるガヤの中に、間違っているガヤが何人かいるんだ。あのね、基本的には坂上忍が、たとえば「謝ってください。」って言われたら、これも面白いんだけど「ゴーメンなさ~い!」みたいなヤツも入れて来たりするわけ。で、そういう時に『ヒドーイ!』とか言うガヤあるじゃん?『ヒドーイ!』とか、『サイテー!』とか言うガヤあるじゃん?「お前、ブスじゃん?」みたいなこと、渡辺直美に言うたびに誰か女のガヤが、『かわいそう!』って言うのね。

『うわー、なにその感じ?』っていう。俺の中にすげー来るのは、言っている、リスクを背負いながら今の世の中、女性の敵の代表みたいなのをやりながら、リスクを背負いながら、仕事のニーズと自分の稼ぎのためにいろんなことあって、そこに立ってる、難しい役回りをやっている坂上忍はカッコイイと思うんだけど、そこのガヤで女で、渡辺直美が『ブス』って言われるたびに『かわいそう!』っていうリアクションは、違くねえか?って思って。

そのリアクションのダメさってスゴくない?その時に、渡辺直美の敵は誰だっていうことに関して、そこだろ!って思いながら。で、自分で『この場合、俺どっちの役で出ても失敗するな』って思うの、おそらく。だって俺その場で、まあVTRだからちょっと違うんだけど、スタジオで『かわいそう!』って言ってるヤツをターゲットにして撃ち始めるもん。おそらく戦うとすればそこと戦うのが一番いいから、どっちにしても、自分がブサイク代表としても、ブス嫌い代表を仰せつかったとしても、「オイ、いま『かわいそう!』って言ったヤツ、誰だ?ほっほっほっ、『かわいそう!』か、お前!」っていうところに絶対行くと思うのね、俺。だって戦争って考えたら、そこが一番油断してるから行きやすいじゃん?こっち側からしてみたら。

でも、それ言って笑う人、一人もいないと思うんだよね。それ言った時の殺伐とした感じ?もうアカン警察だったから、その仕事全部やり終えたところで、みんなが「アカン!」って言って、それでも流し目でスタジオに戻った坂上忍が、流し目でオアシズの大久保さんを見ると、ちょっとポッと頬を赤らめるみたいな、完全な出来上がりを見てるんだけど、俺こういうの全然出来ない。器用とおしゃべりが持ち味のはずじゃん?って思ってるのに、『うわー、出来ねーな』っていう、なんかそんな感じ。

<書き起こしおわり>

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