宇多丸 松任谷由実 ユーミン40周年記念ライブ出演を語る

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 729

ライムスター宇多丸さんがTBSラジオ ウィークエンド・シャッフルで、ライムスターが松任谷由実音楽生活40周年記念ライブに出演した際の話をしていました。


(宇多丸)1月3日の松任谷由実さん、ユーミンさんの音楽活動40周年記念 Golen Circle Vol.17という記念イベントがございまして、寺岡呼人さんという方が呼びかけ人になってですね、豪華メンツ・・・たとえばユーミンさんソロデビューの際の豪華バックアップメンバー、キャラメル・ママが全員集合とかですね、ムッシュかまやつなんかがいたりとかですね、薬師丸ひろ子さん・・・これが問題。僕がひろ子にどう接したのかというのが・・・今、ひろ子って言ってしまいましたけどね。

そんなことをやってきた。1月3日武道館でね。そこに、Base Ball Bearさんとかもいたんだけどさ、なぜかライムスターも呼ばれていたと。どうしろっていうんだ?みなさん、そのカヴァーとか、歌えばいいんだけど、ライムスターがカヴァーって俺らが出ていってカヴァーのラップバージョンを仮に作ったとしても、何だってことになりますから。お客のユーミンファンはね、何だってことになっちゃいますから。何しようかなって思ったんですけど、ちょっとアイデアを出して。ユーミンさんの曲の中でも、僕らがラップを乗せやすいというか、ラップでもおかしくないであろう、ブラック・ミュージックっぽい音楽の感じで、なおかつテーマが「夜遊び」のテーマである・・・なおかつ、この番組と絡めて言うならば「ひょうきん族のエンディング・テーマ」でもあるということで、「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」という曲がございまして。

これのラップヴァージョンでなおかつ、メインの部分をユーミンさんが出てきてちゃんと歌って・・・要はカヴァーのところはユーミンさんは出てこないという体のイベントだったんだけど、なんかどっかの部分で「ユーミンが一緒に出てきて歌うなら成立するんですけどね。」みたいなことを言って。そしたらユーミンさんが「是非に是非に」って。ユーミンさんノリノリでね・・・要はやっぱり今までにやったことのないこととか、後なんならファンの人が戸惑うような新しいことみたいなのを常に投入していきたいというお考えもあって、現在進行形なわけですよ。40周年と言えど懐かしがりイベントとか、そういうんじゃないわけですよ。最後にゆかりの人がメッセージを出すという所も別に、普通だったらさ、嘘泣きの一つでもする所ですけど。「いやー、感動ですね!」ってツバを目につけてとかやる所ですけど、ユーミンさんはもうちょっとクールな・・・そこがやっぱスマートなあたりで。

で、まあどこで出たかというと、すごい所ですよ。それこそ、キャラメル・ママあって、DESTINYをそこまでの出演者全員で歌って、大団円を一旦あってからの、アンコールで、そのバンドのみなさんがこうビートを叩きだして、そこに呼び込まれて。まず俺らライムスターとTOKYO B-BOYSという、これもユーミンさんのご指名で「ちょっと面白くなりそうだから、ライムスターのライブで見たあのダンサーたちを入れてワッと盛り上げたい」、これユーミンさんからの意向でTOKYO B-BOYS、直々のご指名だったわけですよ。で、ライムスターとTOKYO B-BOYS出ていって、まあ煽りといったら私じゃないですか。私宇多丸が恥ずかしながら。ただお客さんが年齢層高めですよね、40代50代、そういった感じじゃないですか?アリーナ席も全席付きで、みんなお座りになっているわけですね。静かだからね。「ひこうき雲」とかで泣いたりしている後ですよ。そんな客に向かって出ていく。

で、まあ僕は客層を見て、「今日は敬語だな」と。敬語は外せないと。あるんですよ、バランスがね。ラッパーとして「YO!お前ら!」って行ったほうがいい時もあれば、「おかしなものではございません、怪しいものではございません」みたいな、まさに名刺を渡すような態度で行くべき時とかがあって、ここはまさに下手下手かつ、丁寧に丁寧に盛り上げていくところだなと、そういうのがありまして。出て行って、「みなさん、何事かと思われると思いますが、ユーミンさんのご指名でございまして、盛り上げ役でございます。盛り上がっていただかないと、ユーミンさんが悲しむというのがございますので、みなさんいかがでしょうね?そろそろ立ってみては・・・?」みたいな。

これで全員立たせて、「HIP HOP流儀と言うんですかね、こういうのがございまして、『言えよHO!』なんて言ったら『HO!』って返していただいて、『言えよHO!』『HO!』」こういうのがあって。「これができたら十分でございます。あとは『騒げ~!』って言ったらこんな感じでワーっと、これで行けますか?みなさん、行けますか?それでは、ユーミンNO.1!ユーミンNO.1!松任谷由実さんです!」で、ボーンってユーミンさんが出てきて、もう一回コール・アンド・レスポンスやって、『騒げ~!』からの曲のイントロ。

「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」に我々のラップが乗っけたというね。もうドッカンドッカンといっても良かったんじゃないですか?すごい最高潮の盛り上がりを。決して「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」って、ユーミンさんのこの前出たベストにも入っていなかったりするんですけど、それでも相応しい感じになったんじゃないでしょうか。じゃあちょっと、雰囲気を味わって頂くのに1番くらい聴いて頂きますかね、今年一発目の曲になります、松任谷由実さんで「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」。



(サビの終わりで)この上にね、
「エイYO!死んだような面した自分へのご褒美
さあベッドを抜け出す 生気取り戻す土曜日」
みたいなね、そんな感じを乗っけてみたいな感じですよ。
「六本木へひとっ飛び 似たもの同士がお呼び」みたいなね、かっこいいラップを乗せて大盛り上がりしてですね、無事に終えまして。

その後打ち上げで、まず僕的なクライマックスは「薬師丸ひろ子さんに話しかけるべきか?」。話しかけるって言っても何を言えば・・・よくファンの方で、僕らごときでさえ握手して泣き出す方とか、たまにいるんですよ。僕らとしては、「そんな・・・だってさっきまでケツ拭いていた手ですよ!?」みたいな感じなのに、そうなる人を見るんですけど。で、やっぱ背中押される感じで(薬師丸ひろ子さんに)、「あ、あの・・・ファンというより崇拝者でございまして・・・」みたいな。そういう人もいっぱいいるだろうから。薬師丸さんがやっぱり、まさにあの感じ、本当に品のいい感じの方でね。ただ、握手は出来なかったね・・・俺、握手したら、輪が閉じる・・・俺の人生の輪が閉じて、泣くみたいなことになりかねないと思って、ちょっとそれはね。そんぐらい、もう無理もう無理ぐらいの。写真は撮らせて頂けたんだけど、もう無理もう無理ぐらいの感じでしたね。

その後さらに店を変えて、都内某所の店の二階を借りきって。あれも豪華だったねー。最初に盛り上がっていたのがBase Ball Bearの小出祐介くんという、アイドルファンとしても非常に分かってらっしゃる男だというのはずっと知っていて。で、ずっとアイドルの話していて、何ふってもすごい知っているわけですよ、僕なんかよりも。「すごいですね、アナタ」みたいなこと言って、アイドルは知ってるんだなと思ったんだけど、なんか今日のシネマハスラーもあったから、ライダーの話になって。仮面ライダーのことも異常に詳しいの。しかも昭和ライダーのことも、「あのヘルメットの色はナントカで・・・」みたいな。「俺、子供だったから知らない・・・」なんか、そんな感じですよ。そうやって2人でワーっとやっていたら、ポルノグラフィティとかのプロデューサーとかで知られる本間昭光という素晴らしいミュージシャンの方、本間さんがスーっとやって来て「どうですか、ライダーは?」。本間さんがまた超ライダー好きで。もう3人でライダーの話、超盛り上がったりとか。

あとは私、酔ったのをいいことに「これはもう、ユーミンインタビューだろ!」と。ユーミンさんのところに行って、作詞の時の産みの苦しみの話とか、キャリアをどう思っているとか、いろんな話・・・結構2時間くらい独り占めしていたんじゃないですか、ユーミンさんを。ユーミンさん、頂きましたよ。でも、いずれユーミンさん番組持ってらっしゃるけど、この番組とかもどうなんですかね?ナシじゃない気がする・・・無茶苦茶とにかく頭のいい方なんで、話していてとにかく気持ちがいいというね、頭のいい方でございます。あと、ムッシュかまやつとユーミンさんの掛け合いがまた最高なんですよね。とても放送には乗せられない内容・・・(笑) も含まれてますけどね。とにかく最高でした。MUMMY-Dとも言っていたんですけど、とにかく異常事態すぎて緊張しないぐらいの夢のような時間を過ごさせて頂きましたということでございます。

<書き起こしおわり>

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする